弔電はお通夜に送る?それとも告別式?弔電のマナーを合わせてご紹介
公開日 : 2020/3/6
更新日 : 2020/9/9
弔電は弔意を伝える方法の一つとして出す方も多いでしょう。しかしお通夜と告別式のどちらに届くように出すべきかご存知でしょうか。今回、弔電をお通夜と告別式のどちらに間に合うように出すべきかを中心に、弔電のマナーについて合わせてご紹介していきます。
公開日 : 2020/3/6
更新日 : 2020/9/9
目次
弔電とは?
弔電はお通夜や告別式に参列をしない場合に、喪家へ弔意を伝えるための電報です。早くて3時間から半日程度で喪家へと届きます。お葬式は急に発生するので、郵送などでは間に合わないため、電報が今でも使われているのです。
現在では通信技術が発達し、電話やメール、LINE(ライン)などのアプリで、その場で人々はやり取りを行うことが可能ですが、お葬式が発生した場合には喪家は忙しいため、個別に連絡を取ったり、弔意を伝えるだけのやり取りは慎まれることが望まれます。
そのため、弔電は現在も喪家の手を煩わせずに弔意を伝える方法として重宝されているのです。
弔電を出すタイミング
現在では弔電は、電話やインターネットからすぐに手配することができます。しかしすぐ手配できるからといって、弔電が喪家に届く日時が遅くなっては元も子もありません。弔電はいつ出すべきか、またいつまでに届くようにするべきかを見ていきましょう。
弔電は訃報を聞いたら、できるだけ早く出す
弔電は訃報の連絡を受けたら、できるだけ早く出す手配をしましょう。葬儀は急に発生するため、訃報を聞いたその日のお通夜で翌日が告別式という日程は多くあります。弔電は手配してから届くまでには平均して半日以上はかかりますので、できるだけ早く手配することが望ましいのです。
弔電はお通夜の前に届くように手配する
弔電はお通夜の前に届くように手配しましょう。何故なら、弔電は葬儀または告別式で読み上げられるものだからです。喪家はお通夜までに届いた弔電をお通夜の後の落ち着いた時間に、どの順番で読み上げるかを決めます。
弔電を読み上げるのが葬儀又は告別式でも、葬儀や告別式の始まる前に弔電が届くと喪家は弔電の読み上げる順番を改めて考えなければなりません。ただでさえ忙しい喪家の負担を増やしてしまうことになってしまいます。
そのため、弔電はお通夜の前までに届くよう手配することがマナーなのです。なお、弔電が葬儀又は告別式の直前に届いた場合、すでに読み上げ順が決まっていますので、届いたとしても読み上げをされない可能性もあります。
告別式の前に届かないのであれば、出さない
訃報の連絡を受けた時間が遅かったり、諸事情があったりすると弔電を出してもお通夜に間に合わないこともあることでしょう。弔電を出すか出さないかの目安は、告別式の前に届くかどうかで決めるとよいです。
これは、確実に喪家に弔電が届く時間であり、告別式のその後では喪家に届かない可能性があるからです。告別式後は喪家は火葬場へと出発しますので、葬儀会場に戻ってこない喪家に弔電は届きません。
弔電は、告別式の前に届くように手配をし、届かないとわかった時点で弔電を出すのは止めましょう。
弔電のマナー
弔電は大切な人を亡くした喪家に、弔意を伝えるための大切なものです。また文字だけで想いを伝える必要がありますのでいくつかのマナーがあります。ここでは弔電を出す際の必要最低限のマナーについて見ていきましょう。
弔電の宛先は葬儀式場、宛名は喪主とする
弔電は送る場所に注意が必要です。喪家は、通夜の日から告別式までは葬儀式場に居る割合が高いので、弔電の宛先は葬儀式場が望ましいでしょう。自宅でお通夜や告別式を行う場合は自宅でかまいません。
しかし、葬儀社が運営する式場など自宅以外でお通夜と告別式を行う場合には、自宅に送っても喪家が居ないため受け取れない可能性が非常に高いのです。そして弔電を送る宛名は喪主の名前が望ましいです。
喪主の名前の他に喪家名を記入しておくと、間違いなく確実に喪家に届きます。葬儀式場の住所や喪主名がわからない場合には、その喪家のお葬式を取り扱っている葬儀社に電話をして尋ねるとよいでしょう。
言葉遣いに気を付ける
弔電には、定まった形式がいくつか用意されています。これは弔電にふさわしい言葉遣いがあるためです。もちろん一から文章を作っても問題はありませんが、下記に注意して作る必要があります。
敬称を間違えない
弔電では、敬称が使われますので間違えないようにしましょう。敬称は受取人、つまり喪主からみた関係での敬称です。例えば、喪主の実父であれば「御尊父(ごそんぷ)様」であり、実母であれば「御母堂(ごぼどう)様」が一般的です。
忌み言葉を避ける
弔電では、葬儀全般で避けられる忌み言葉を使わないようにします。忌み言葉とは、言葉にすると実際に不幸が起きてしまうと考える日本特有の考え方の産物で、使ってはいけないとされる言葉です。
不幸が続かないようにと、お葬式では「重ね重ね」「たびたび」「繰り返す」などの重なることを連想させる言葉や、「死」や「苦」などの通じる「四」「九」などの数字も忌み言葉として避けられ、弔電にも使ってはいけません。
また、「死ぬ」や「生きていたころ」など直接的な表現も望ましくない忌み言葉とされていますので、「死ぬ」は「逝去」、「生きていたころ」は「生前」などに置き換えて表現しましょう。
弔電を送るタイミングについて
弔電は、お通夜や告別式に行くことができず、直接喪家に会ってお悔やみを述べられない代わりに弔意を伝えるためのものです。弔電はお通夜に間に合うようにすぐに手配をし、自分の弔意を正しく伝えるために、マナーを守って弔電を出しましょう。
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