喪服レディースパンツスーツはマナー違反?【イオン・しまむらなど】

公開日 : 2021/3/21

更新日 : 2021/3/21

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略喪服であるレディースパンツスーツは、イオン・しまむら・ユニクロなどで買えますが、着用に注意が必要です。今回は、マナー違反・パンツスーツを着用可能なシーン・NGシーン、さらに喪服用のパンツスーツを購入できるお店、そしてコーディネートマナーや注意点を紹介します。

公開日 : 2021/3/21

更新日 : 2021/3/21

目次

喪服としてパンツスーツ着用はマナー違反?

女性の喪服といえば、スカートが一般的ですが、パンツスーツで参列するのはどうかと疑問に感じている人もいるでしょう。女性でもパンツスーツの購入を検討している場合、喪服としてマナー違反にならないかどうか解説します。

状況によってパンツスーツは可能

喪服として着用する場合、絶対的にパンツスーツは着用してはいけないルールがあるわけではありません。葬儀・通夜・法事などで、状況に応じてはパンツスーツ着用が可能な場合もあります

 

「略喪服」は、葬儀に参列したいけれども喪服が手元にないときに着る、手持ちの服を指し、黒・紺・グレーのワンピース・アンサンブル・スーツで、略喪服としてパンツスーツも可能です。

 

といっても、参列する立場によっては、女性がパンツスーツを着用するとマナー違反に当たることもあり、注意が必要です。着用したほうが分からない・不安な場合は、避けたほうがよいでしょう。

 

一般の参列者でもパンツスーツは控えるのが無難

女性が喪服としてパンツスーツを着用するのは、たとえ一般の参列者であっても控えるのが無難でしょう。身内が亡くなった遺族や親族・親近者ではなくて、一般の参列者であればパンツスーツでもとくに問題がありません。

 

しかし、いくら最近は弔事の装いに対してうるさくいう人は少なくなったといっても、パンツスーツは非常識と考える人もいます。急なお通夜で間に合わなくて略喪服として着用する以外は、できるだけスーツスカートを準備しておきましょう。

 

 

女性が喪服でパンツスーツ着用していいシーン

女性が喪服としてパンツスーツを着用しても問題がないのは、略喪服ですが、実際にはどのようなときがベストなのか気になるところです。そこで、パンツスーツを着用してもいいシーン(通夜・三回以降の法事・高齢者や足の悪い人・密葬や直葬・二枚目の喪服)を紹介します。

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通夜・三回以降の法事

女性が喪服としてパンツスーツを着用できるのは、通夜・三回以降の法事のときです。急な通夜で喪服を用意する時間がなかった人が、落ちついた色のパンツスーツを着用して弔問することができます。

 

突然の訃報での着用であれば、なかなか揃えるのも難しいといった内情もあってとくに問題はありません。また、三回忌以降の法事では親族だけの場合が多いため、略喪服で参列する人も増えています。

 

「平服でお越しください」などの案内があれば、黒や紺のパンツスーツで参列することも可能ですが、一応、親族に確認しておいたほうが無難でしょう。

高齢者や足の悪い人(ガウチョパンツ・ワイドパンツ)

女性が喪服としてパンツスーツを着用できるのは、高齢者や足の悪い人です。とくに足の悪い人は足腰を冷やさないように、喪服としてパンツスーツを選ぶことも多く、ワンピースやスカートでは履きづらいこともあるでしょう。

 

ぴっちりのスリムなパンツスーツは、おしゃれ感が出てしまいますし、高齢者や足の悪い人にとってはスムーズに履けません。ガウチョパンツやワイドパンツであれば、サッと履けて便利でしょう。

 

といっても、あまりカジュアルなタイプは礼服としてはあまりおすすめできないため、シンプルなデザインで選ぶことが大事です。

密葬・直葬・家族葬

最近では密葬・直葬・家族葬など色んな葬儀の形が増えており、身内だけで葬儀をおこなう場合はパンツスーツを着用することができるかもしれません。といっても、一人だけパンツスーツだと目立つため、あまりおすすめのスタイルではないです。

 

理由は、パンツスーツは正装ではなく、あくまでも略喪服となることで、昔からの葬儀のしきたりを大事にする年配の人たちにとってはあまりよく思われないためでしょう。それでもパンツスーツが増えているのは、準備などでの動きやすさが挙げられます。

 

もしも、パンツスーツ着用で葬儀に参列するのであれば、事前に家族や親せきに相談してください。

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二枚目の喪服

葬儀の準備などで動きやすいことからパンツスーツは注目されていますが、二枚目の喪服として推奨されています。女性のパンツスーツに対して時代の流れで寛容になっているといっても、一般参列者の場合のみです。

 

地域にもよりますが、基本は、親族の女性がパンツの喪服を着用するのはNGとされており、スカートやワンピースの喪服を着ます。そのうえで「2着目以降に動きやすいもの」といった認識でパンツスーツを揃えるのはOKです。

 

もしも、単にパンツスーツが好き・動きやすいなどの理由により、1着目から喪服として考えている場合は止めておくのが無難でしょう。

パンツスーツ着用がNGになるシーン

本来、パンツスーツは略喪服のため、葬儀の服装マナーに適さないケースがあります。分からないときはスカートやワンピースにするのが無難ですが、絶対的にNGなのが「遺族・親族・親近者」「スリム・カジュアルデザイン」であり、それぞれの特徴やNGの理由などについてチェックしてみてください。

遺族・親族・親近者

略喪服のパンツスーツは、遺族・親族・親近者の人は着用することができません。遺族・親族・親近者の葬儀の服装は、正喪服・準喪服が基本であり、女性はパンツスーツではなくてワンピース・アンサンブルなどが適しています。

 

最近では、家族葬をするケースが増えていることから、略喪服でも問題がないと思われがちですが、たとえ家族葬であっても、親戚から指摘されてしまう可能性は大きく、パンツスーツは避けたほうがよいでしょう。

 

密葬や直葬など、本当に家族だけでおこなうケースの場合を除いて、基本的に葬儀にパンツスーツを着用するのは止め、葬儀に適した喪服を準備するようにしてください。

 

スリム・カジュアルデザイン(子供用にユニクロ着用)

ブラックのパンツスーツであれば、葬儀の略喪服として着用できるため、中にはカジュアルブランドの「ユニクロ」の黒のパンツスーツで参列しても大丈夫と思ってしまう人もいるでしょう。

 

しかし、いくら黒のパンツスーツといっても、カジュアルすぎるデザインや光沢などには気をつけなければいけません。スリムタイプからワイドパンツとのセットなど、バリエーションが豊富なため、同じ黒色でもカジュアルすぎるデザインは避けましょう。

 

しかし、大人の喪服にユニクロデザインはNGでも、子供の葬儀の洋服としては問題はなく、シンプル・無地・モノトーンの落ちついたものを選んでください

喪服のレディースパンツスーツを購入できるお店

急な葬儀で、略喪服のパンツスーツはどこで購入したらいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。そこで、低価格で購入できる・略喪服のパンツスーツを準備しやすいなどの条件から、スーツ専門店・イオンなど大型量販店・低価格のしまむら・通販やレンタルの特徴を紹介します。

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品質がよい「スーツ専門店」

きちんとした喪服を準備するのであれば、スーツ専門店がおすすめです。略喪服でも品質がよくて、カジュアルすぎずにパンツスーツも購入することができるうえ、丈夫で長く愛用できます

 

しかし、値段が高めであり、急な訃報の場合は時間がかかるため、急いでいる人には向かないでしょう。時間に余裕があるときに喪服を準備するのに最適であり、オーダーメイドであれば自分の体にフィットした喪服を準備できます。

 

また、スカートと組み合わせられるタイプであれば、シーンに合わせて使い分けることができるでしょう。

大きいサイズもある「イオンなど大型量販店」

急な訃報で、時間がない人であれば大型量販店のイオンを利用するとよいでしょう。営業時間が長く、買い物のついでに喪服を準備することができ、また、葬儀に関連した小物類も揃えることができます。

 

サイズも豊富にあり、色んなデザインがあるため、自分の体のラインや好みにあったタイプを選べるでしょう。値段もプチプラからブランド品まで揃っており、シーンに合ったものを探しやすいのが特徴です。

 

大きいサイズも展開していて、なかなか体に合った喪服が見つからない人におすすめで、裾直しなども当日受け渡しができます。

低価格の「しまむら」

しまむらでは、女性の喪服を購入することができるうえ、低価格なのが魅力的でしょう。突然の出費でもお財布に優しいのが特徴的であり、男性の喪服はないものの、女性の喪服であればプチプラで準備ができます。

 

ただし、価格に見合った品質であるため、繰り返し着用すると劣化しやすく、葬儀の服装としてはあまりおすすめできません。そのため、葬儀用のパンツスーツを探すよりも、喪服に必要なインナーを選んだほうがよいでしょう。

 

たとえば、ジャケットにスカートなどでインナーが要るときは、しまむらを利用することで出費を抑えることができます。

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自宅で手軽に準備できる「通販・レンタル」

直接、お店に足を運ぶのが難しいときは、通販やレンタルを利用してみましょう。自宅にいながら喪服を手配することが可能であり、時間がなくても手軽に準備ができるのがとても魅力的です。

 

ただし、試着ができないため、自分の体型に合ったサイズを選べる「喪服のレンタル」がおすすめでしょう。クリーニング代もかからず、あまり着る機会がない喪服を簡単に準備することができます。

 

といっても、タイミングによってレンタルしたい喪服があるか分からず、場合によっては種類が限られてしまう可能性があるため、注意が必要です。

喪服でのパンツスタイルのマナー

略喪服のパンツスーツは、喪服や礼服と同じように着用するうえでマナーが存在します。どんな点に注意しなければいけないのか、喪服でのパンツスタイルのコーディネートマナー・喪服以外で気をつけるべきマナーについて挙げてみましょう。

喪服でのパンツスタイルのコーディネートマナー

喪服としてパンツスタイルを取りいれるときのコーディネートマナーは、基本的にブラックフォーマル(喪服・礼服)のワンピーススーツと同じです。パンツスーツだからといって特別なルールがあるわけではありませんが、ストッキングの色は注意が必要でしょう。

 

ブラックフォーマル(喪服・礼服)のパンツスタイルは、ワンピーススタイルと同じように黒のストッキングです。ネックレスは白か黒のパール・喪バッグ・黒のストッキング・低めのパンプス(5cm以下)が無難でしょう。

 

黒色だから何でもよいのではなく、喪服として体のラインを極端に強調させるスリムタイプやデザイン性のものは避けてください。

喪服以外で気を付けるべきマナー

喪服以外にも、小物類やアクセサリー・ヘアスタイル・数珠・コート・メイク・ネイルなど気をつけなければいけないマナーは多く存在します。バッグはエナメルなど光沢のないもので、ショルダーバッグ・トートバッグはカジュアルでマナー違反です。

 

靴も光沢のないシンプルなもので、動物柄は殺生をイメージするため、使ってはいけません。ハンカチは黒か白、結婚指輪・白か黒のパールネックレス・イヤリング・ピアスに限られます。

 

ロングヘアは一つにまとめ、靴下はNGであり、パンツスーツであればハイソックスタイプのストッキングならOKです。袱紗は紫色がよく、毛皮など殺生きをイメージするコートや派手なメイクも避けましょう。

女性が喪服を購入するときの注意点

いざ喪服を購入しようと思ったとき、はじめての場合では「どのように選べばいいのか」迷うことも多いでしょう。疑問の思ったままで適当に購入してしまうと失敗につながるため、下に挙げるような注意点をしっかりとチェックしてから検討してみてください。

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1店舗ではなく価格で比較する

喪服は専門店以外にネット通販でも購入できるため、価格は1万円以下で買えるものから5万円するものまでさまざまです。「どこで購入するか」によって価格が異なり、できるだけ安く済ませるのであれば、1店舗だけで決めてはいけません

 

何店舗か出向いて比較することが大事ですが、もちろん、価格が安ければよいというわけでもなく、あまり安いと品質が悪い可能性があります。1・2回着用してすぐに破れたり、しわがつきやすいなど取扱いにくいでしょう。

 

そのため、価格以外に生地の質・デザインなども考慮にいれながら、トータル的に満足できる喪服を探してみてください。

流行に左右されないデザインで選ぶ

喪服は頻繁に着用するものではないため、1・2着を5年ほど着続けることも少なくありません。そのため、流行に左右されずに長く着られるデザインを選ぶのも、女性が喪服を選ぶときの大切なポイントでしょう。

 

喪服自体はほとんど流行の変動はないものの、若い人向けのデザインもあります。20代前半の女性であれば若いイメージのデザインを選び勝ちですが、5・6年経っても着られるようなデザインを選んだほうが無難です。

 

たとえば、色あせがあったりヨレたりしていないのに「私の年齢ではちょっと着れない」となるともったいないため、着る年代を選ばないシンプルタイプで探してみてください。

ネット購入は細かいサイズ表でチェックする

喪服をネットで購入するときは、細かいサイズ表でチェックすることが必須です。実際に手にとってみることができないため、注文して到着したら自分のサイズよりも小さかったといったケースもあります。

 

細かなサイズはデザイン・メーカーによって違いがあり、たとえば、ブランドAのSサイズとブランドBのSサイズは、同じSサイズでもバスト・ウエストなどの大きさが違うことが挙げられるでしょう。

 

そのため「普段着がMサイズだから」とMサイズを買ってしまうと自分の体に合わないトラブルに発展します。サイズが合わない最悪な状態を避けるために、細かいサイズ表を見てから購入しましょう。

パンツスーツはあくまで略喪服ととらえよう

今回は、喪服としてパンツスーツはマナー違反か、女性がパンツスーツを着用可能なシーン・NGシーン、さらに喪服用のパンツスーツを購入できるお店、そしてコーディネイトマナーや注意点を紹介しましたがいかがですか。喪服に合うパンツスーツを探してみましょう。