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喪中はがきを受け取ったら?返事の書き方や気を付けるべき点を解説

喪中はがきを受け取ったら、どのように対応すべきかご存じですか。本記事では、喪中はがきの返事としてふさわしい3つの方法やマナーについて解説しています。あわせて、年賀状を出したあとに喪中はがきを受けった場合の返事や対応についても触れています。

公開日 : 2021/3/24

更新日 : 2021/3/24

目次

喪中はがきとは?

喪中はがきとは「年賀欠礼状」とも言い、年始の祝いの挨拶を控える旨を報告するためのはがきです。近親者に不幸があった場合、遺族は一定期間、身を慎んで他人との交流を絶つのが習わしです。こういった「喪に服する」期間のことは「服喪期間」と呼ばれます。

 

服喪の間は、遺族は慶事やおめでたい行事は一切控えます。正月を祝う行事も同様で、年賀状を出すのを控えるのもそのためです。よって年賀状を出す代わりに喪中はがきを出し、喪中のために新年の挨拶を控えることを報告するというわけです。

 

喪中はがきは年賀状を控えることを知らせるためのものであるため、年末までに先方に届けます。一般的には、相手が年賀状を書く手間を省くために、11月~12月の頭までに届けるのがマナーとされています。

喪中はがきに返事はすべき?

喪中はがきを受け取った場合、どのように対応したらよいのでしょうか。原則として、喪中はがきには返事は必要ありません。服喪中の遺族は他人との交流を絶たなければならないため、手紙のやり取りも控えるべきであるからです。

 

さらに、喪中はがきに返事を出すことで、遺族の悲しみがさらに深まることもあります。遺族をそっとしておく意味からも、喪中はがきへの返事は控えたほうが望ましいでしょう。しかし、相手との関係性によっては、喪中はがきに返事を出した方がよいこともあります。

 

喪中はがきに返事を出すべき相手とは、親族や親しい友人などです。日ごろ親しくしている相手であれば、不幸があったことを知りながら無視するのは、今後の付き合いの上からも好ましくありません。

 

そのため、親しい相手から喪中はがきを受け取った場合は、返事を出すのが妥当です。喪中はがきの返事の出し方には、主に3通りの方法があります。

喪中はがきの返事の仕方

喪中はがきへの返事には、主に「寒中見舞い」「喪中見舞い」「年始状」の3つの方法があります。それぞれに趣旨が異なり、それに伴って出すべきタイミングも異なります。詳しく解説していきます。

寒中見舞い

喪中はがきの返事として最もよく利用されているのが寒中見舞いです。寒中見舞いとは厳寒の折に相手を見舞うための書状です。具体的には、二十四節季の「小寒」から「立春」の前日までにやり取りします。

 

寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に相手を気遣うためのものであるため、お悔みや励ましの気持ちをしたためやすいツールです。自分の近況報告も兼ねることができるため、年賀状の代わりには最適でしょう。ただし喪中の相手に送る場合は、自分の長々しい話や慶事の報告は控えるのがマナーです。

出すタイミング:松の内明け~立春まで

寒中見舞いを出す期間は、小寒から立春の前日までと決まっています。小寒は例年1月の5日前後ですが、習わしとして松の内が明けて8日から出すものとされています。立春とは2月4日です。つまり、寒中見舞いを出すタイミングは1月8日から2月3日です。この期間内に先方の手元に届くように投函しましょう。

喪中見舞い

喪中見舞いとは、その名の通り、喪中の相手を見舞い、お悔やみの気持ちを伝えるための書状です。香典やお供え物を添えることもあります。寒中見舞いに比べると馴染みが薄いものの、喪中はがきを受け取った場合によく利用されているツールの1つです。

出すタイミング:なるべく早く

喪中見舞いを出すタイミングは、喪中はがきを受け取ってすぐです。そもそも喪中はがきの返事としては、年賀状の代わりとなる寒中見舞いが一般的です。しかし、喪中はがきを年内の早い時期に受け取った場合、寒中見舞いでは返事を出すタイミングが遅くなりすぎることがあります。

 

たとえば喪中はがきを10月に受け取ったとしましょう。寒中見舞いを出すのは年をまたいで1月8日以降です。2カ月以上間が空くと、お悔みを伝えるのにタイミングがずれてしまいます。そのため、喪中はがきを出してすぐに返事を出す方が望ましいこともあります。

 

以上のように、喪中見舞いは寒中見舞いよりも早くお悔やみを伝えたい場合に最適な方法です。しかし、喪中はがきが新年に届くのは好ましくないと考えられています。そのため、喪中はがきを出すのは喪中はがきを受け取ってすぐ~年末までとなります。もし年を越して先方に届く場合は、松の内が明けるのを待って寒中見舞いを出す方が妥当です。

年始状

年始状は、年始の挨拶のための書状です。年賀状と異なり、「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」のような新年を祝う言葉を使わない点が大きな特徴です。一方で「今年もよろしくお願いいたします」のような挨拶や近況報告は許容されているため、年賀状の代わりとしてもよく利用されています。

出すタイミング:年賀状と同じ

年始状を届けるタイミングは、元旦から松の内までです。お祝いの表現をおこなわないだけで、年賀状とほぼ同じと考えてかまいません。もし松の内を過ぎる場合は、寒中見舞いに切り替えましょう。

 

年始状には、年賀はがきを使用してもかまいません。年賀はがきを使用することで、確実にお正月の間に配送できるからです。しかしあくまで「年始状」であるため、年賀状のように「おめでとうございます」のような表現は使わないようにしましょう。

喪中はがきの返事の文例

喪中はがきの返事の文例を「寒中見舞い」「喪中見舞い」「年始状」に分けて3通りご紹介しします。以下は一般的な文例であり、実際には相手との関係性にあわせて言葉を選ぶとよいでしょう。

喪中見舞い

「喪中お見舞い申し上げます

このたびはご丁寧なお手紙をいただきありがとうございます

お手紙を拝見して初めて◯◯様のご逝去を知りました

お悔やみが遅れてしい申し訳ありません

遅ればせながらつつしんでお悔やみ申し上げます

喪中でいらっしゃいますので新年の挨拶は控えさせていただきます

どうぞお身体を大切にお過ごしください」

寒中見舞い

「寒中お見舞い申し上げます

ご服喪中と知り 年頭のご挨拶は遠慮させていただきました

この度の〇〇様のご他界を知って驚いております

遅ればせながらつつしんでご冥福をお祈り申し上げます

これから寒さがいっそう厳しくなってまいります

どうぞお体を大切にお過ごしください」

年始状

「新年のご挨拶を申し上げます

旧年中はたいへんお世話になりました

〇〇さまにはいかがお過ごしでしょうか

これからますます寒さが厳しくなります

どうぞお体を大切に

今年もどうぞよろしくお願いいたします」

喪中はがきの返事を書くときに気を付けるべきこと

喪中はがきの返事を書くときの基本的なマナーについて解説します。どの方法を取るにしろ、以下の点には注意してください。

お祝いの言葉などは使わない

喪に服している遺族に対し、おめでたい言葉をかけるのは礼儀に反します。そのため、年始状や寒中見舞いを出すときには、新年を祝うような表現に注意してください。具体的には「新年あけましておめでとうございます」や「謹賀新年」などのフレーズを使わないようにしましょう。

 

とくに年始状はお正月に届けるものですので、うっかり新年を祝うような言葉を書いてしまうこともあります。「新年の挨拶を申し上げます」程度に留め、お正月の華やかな行事などに触れるのは止めましょう。

句読点や時候の挨拶はおかない

「寒中見舞い」「喪中見舞い」「年始状」のいずれの場合も、簡潔に短く書くのが原則ルールです。「拝啓」や「敬具」のほか、時候の挨拶は省きます。

 

喪中はがきに盛り込むべき内容は、具体的に以下のものがあります。

 

・喪中はがきを受け取った御礼

・(喪中であることを初めて知った場合)お悔みが遅れたお詫び

・お悔やみの言葉

・相手を見舞う言葉

・自分の近況報告など

・今年も変わらぬ付き合いをお願いする内容

 

 以上のポイントを押さえて、短い内容になるように推敲してみてください。自分の近況報告は省いてもかまいません。また、近況報告を書く場合は、おめでたいことや慶事については触れず、別の機会に改めます。

忌み言葉を避ける

喪中はがきの返事に限らず、喪中の相手には忌み言葉を使用しないというのがマナーです。忌み言葉とは、「重複を表す言葉」「死を連想させる不吉な言葉」です。重複を表す言葉とは、たとえば「ふたたび」「次々」「続いて」「重ね重ね」などの繰り返しを意味する言葉です。

 

死を連想させる不吉な言葉」には「病気」「事故」「苦しみ」などの表現があります。また「死ぬ」といった、死を直截的に表現する言葉も忌み言葉に含まれます

お悔やみや励ましの言葉を添える

喪中はがきの返事を書くときは、相手を気遣ったり、励ましたりする言葉を必ず添えましょう。ただし、「気晴らしに旅行でもいきましょう」のような、にぎやかなお誘いは、もちゅはがきの返事としてふさわしくありません。相手との関係性に合わせて、相手の悲しみに寄り添えるような言葉を添えるのがベストです。

年賀状投函後に喪中はがきが届いた!どう対応すべき?

喪中はがきは遅くとも12月の半ばまでに届けるのがマナーです。しかし不幸は突然やってくるものであるため、年末ぎりぎりに喪中はがきが届くこともあります。もしかしたら、年賀状を投函してしまった後に喪中はがきが届くというケースも考えられます

 

この場合、どのように対応したらよいのでしょうか。以下に喪中の相手への年賀状の考え方や、具体的な解決策を紹介します。

そもそも喪中の相手への年賀状の考え方とは?

喪中の人が年賀状を出すことはできません。それでは反対に、喪中の相手に年賀状を出してはいけないのでしょうか。一般的に、多くの人は、喪中の相手への年賀状を出すことは控えているでしょう。

 

しかし、実は喪中の相手に年賀状を出すことは厳格には禁止されていません。なぜなら年賀状を控えるのは、あくまで遺族が他の人々との交流を避けるためだからです。これは、「死」は穢れであるため、他人と交流すると、周囲に死の穢れを広めてしまうという神道の考え方に起因しています。

 

つまり年賀状を控えるのは、遺族が他の人に死の穢れを移さないようにするためです。逆に周囲から遺族に穢れが移ることはないため、年賀状を送るのは問題ありません。しかし、服喪中の遺族に「新年おめでとう」と挨拶するのは、相手の心情を考えれば控えるべき行為です。

 

そのため、喪中の相手への年賀状を出すことは禁止されてはいないものの、気遣いとして控えるというのが暗黙のルールになっています。

取り戻すorお詫びを伝える!

年賀状を投函した後に喪中であることを知った場合、対応は2通りあります。1つ目は、郵便局に連絡して年賀状を取り戻す方法です。年賀状は元旦から配達が始まるため、それまでは局内に保管されています。管轄区域の郵便局に連絡して事情を話せば、年賀状を取り戻すことは可能です。

 

2つ目は、すぐにお詫びの連絡を入れることです。連絡は年賀状が相手に届くより早く行います。そのため、電話かメールが望ましいでしょう。その後、年が明けるのを待って、改めてお悔みとお詫びの手紙を出すとより丁寧です。タイミング的に、寒中見舞いを出すのがふさわしいでしょう。

喪中の挨拶をメールやメッセージで受け取った場合

近年は、喪中はがきではなくメールやアプリのメッセージ機能で喪中の知らせを受け取ることもあります。これらは「喪中メール」と呼ばれます。喪中メールは喪中はがきに比べれば簡略的な方法ではあるもの、マナー違反ではありません。

 

それでは、喪中メールを受け取った場合はどのように返事をするべきなのでしょうか。解説していきます。

メールなどで返信してかまわない

基本的に、訃報の知らせを受け取った場合の返事は同じ媒体を選びます。つまり、メールやメッセージで訃報を知らされた場合は、そのまま返信するのがマナーです。喪中はがきを受け取ってメールで返事をすることや、喪中メールに手紙で返事を書くのは、チグハグな印象になるため、控えましょう。

 

ただし、グループメッセージなどで訃報を知らされた場合は、グループ内でお悔みを伝えるのは控えたほうがよいでしょう。個別のアドレスに改めてお悔やみの気持ちを伝えるメッセージを送るのが望ましいです。

 

メールで返事する場合は、喪中メールを受け取ったらすぐに返信します。間を空けるのはこのましくありません。さらに、文面ははがきの場合よりもさらに短く簡潔な内容にします。忌み言葉やおめでたい報告を控えるという点は、はがきでの返事と同様です。

そのほかの喪中はがきの返事に関する疑問・マナー

喪中はがきに返事を書くときに気になる点について、主なものを2つ解説します。ぜひ参考にしてください。

香典はどうすべき?

喪中はがきで訃報を知らされたとき、気になるのが香典やお供え物です。基本的には、香典もお供え物も必要ありません。しかし相手との関係性によっては、香典を贈りたいと考える場合もあるでしょう。

 

香典を贈る場合は、喪中見舞いに添えるのが一般的です。このとき、相手の負担にならないような金額や品物を考えましょう。お花やお線香などは消耗品であるため、相手も受け取りやすいでしょう。

自分が喪中の場合の喪中はがきは投函すべき?

自分が喪中のときに、喪中はがきを受け取ることもあります。喪中はがきとは年賀状のやり取りを控える旨を知らせる挨拶状です。当然ながら、喪中の相手がから年賀状が届くことはありません。そのため、自分も喪中であることを知らせる必要はないのでしょうか

 

原則として、先に喪中はがきを受け取った場合でも、自分も喪中はがきを送ることが望ましいです。喪中はがきは年賀欠礼状であるだけでなく、喪中であるためにお祝い事への参加を控えていることを、周囲に知らせる役割があります。喪中はがきが重複するのはマナー違反ではないため、自分も喪中はがきを出す方が適切と言えるでしょう。

心を込めることが大切

喪中はがきの返事は、喪中の相手を気遣うためのものです。はがきにしろ、メールにしろ、相手への気遣いを忘れない方法を考えてみてください。