【家族葬の香典】最新の香典相場と香典マナーを徹底解説します

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/10

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新しい葬式の形である家族葬。香典を渡すならいくらぐらい包めば良いでしょうか。香典をどう渡すと良いでしょうか。また遺族として香典を受け取る際、どんなマナーがあるでしょうか。香典に関する最新相場と香典マナーを徹底解説します。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/10

目次

家族葬の香典はいくら包めばいい?

家族葬とは身近な親族や友人のみで執り行う小規模の葬式のことです。最近ますます多くの方が家族葬を選択されるようになりました。では家族葬に参列する場合、お香典はいくら包むのが正解でしょうか。最新の家族葬における香典相場をご紹介します。

ご遺族は香典辞退していないか

まずそもそも家族葬のご遺族が香典辞退しておられないかどうか確認することが大切です。一般葬とは異なり、小規模でコストを抑えることを目的に執り行われる家族葬ですから、香典辞退される方も多いです。まずは事前の確認が必要です。

 

ご遺族が香典辞退を表明しておられる場合、参列者の香典は基本的に不要です。ただ状況によっては香典辞退とはいえ、香典を受け取っておられる場合もあります。不測の事態に備えて香典を準備しておき、どちらにも対応できるようにしておくと良いでしょう。

 

香典辞退かどうかが不明な場合もあります。その場合は葬儀社に事前に連絡して問い合わせましょう。喪主と葬儀社は事前に家族葬について話し合っていますから、葬儀社は香典についても理解しています。喪主ではなく葬儀社に問い合わせるようにしましょう。

家族葬における香典の最新相場は?

家族葬における香典の相場は基本的には一般葬と同じですが、家族葬を選択されたご遺族の負担を考えると、相場を大きく上回る香典はふさわしくありません。相場通りの金額が良いでしょう。以下の最新香典相場を参考にしてください。

父親・母親の場合

父親や母親が他界した場合、家族葬における香典の相場は3~10万円です。20代の方なら3~5万円、30代の方なら5~10万円、40代以上の方なら10万円以上です。

祖父母の場合

祖父や祖母が他界した場合、家族葬における香典の相場は1~5万円です。20代の方なら1~2万円、30代の方なら1~3万円、40代の方なら3~5万円です。

兄弟・姉妹の場合

兄弟や姉妹が他界した場合、家族葬における香典の相場は3~8万円です。20代の方なら3~5万円、30代の方なら5万円、40代の方なら5~8万円です。

親戚の場合

親戚が他界した場合、家族葬における香典の相場は1~3万円です。20代の方なら1万円、30代の方なら1~2万円、40代の方なら2~3万円です。

友人の場合

友人が他界した場合、家族葬における香典の相場は5千円~3万円です。これはその友人とどれほど親密であったかによります。ごく普通の友達であるなら5千円を包みましょう。家族葬であることを考えるなら、あまり多く包むとご遺族の負担となる可能性があります。

職場関係の場合

職場関係の方が他界した場合、家族葬における香典の相場は5千円~1万円です。職場で直属の上司や仲の良かった同僚・後輩が他界した場合は1万円、それ以外であれば5千円が良いでしょう。

近所の方の場合

近所の方が他界した場合、家族葬における香典の相場は3千円~1万円です。これは地域によっても異なりますので、可能であれば親しい近所の方に相談するのも手です。また以前、自分の身内の葬儀の際に香典をいくら頂いたかも参考にできるでしょう。

連名の場合

連名の場合、家族葬における香典の相場は3千円~1万円です。ただ、合計金額が4または9という縁起の悪い数字にならないようにします。例えば3人連名の場合、1人3千円ずつ包んで合計9千円になるなら、もう1千円を足して1万円になるようにしましょう。

 

またきりの悪い数字にすることも避けます。できるだけ連名の方が同じ金額ずつを包むようにしましょう。香典袋には連名に参加した人の名前を全て書くようにしましょう。そうすれば遺族の方も香典返しの際に悩むことはありません。

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香典辞退なら供花を贈ろう

遺族の方が香典辞退を表明されている場合、参列者の香典は基本的に不要です。その場合は供花を贈ることができます。家族葬であることを踏まえて、立派で豪華な花は避けましょう。シンプルなお花に自分の名前を明記したメッセージカードを添えましょう。

 

供花を贈るタイミングはお通夜前が最適です。そうすればお通夜から葬儀まで故人のそばにお花を供えることができます。会場によっては供花の外部からの持ち込みを禁止している所もありますので、事前に葬儀社に確認しましょう。

家族葬における香典のマナーを知ろう

一般葬と同じく、家族葬における香典にもマナーがあります。正しいマナーを理解し、遺族の方が不快な思いをすることがないよう気を付けましょう。香典の事前準備、当日の香典の渡し方、また家族葬に参列しなかった場合の弔問・郵送香典のマナーをご紹介します。

香典の事前準備と確認はしっかりと

香典袋は香典の金額によって異なります。1万円以下であれば封筒に水引が印刷されたものを選びましょう。1万円以上であればたとう折りのものを選びます。3万円以上であれば銀色の水引のものを選びましょう。

 

関西地方では金色の水引のものもあります。各地域によっても異なりますので事前に確認しておきましょう。お札を入れる際には、中袋を裏にしたときにお札の表が上になるようにします。

香典の正しい書き方

香典の書き方は宗教・宗派によって異なります。家族葬の宗教・宗派を前もって確認しておきましょう。それによって香典袋の表に書く内容が異なります。以下、仏式・神式・キリスト教の場合の書き方をそれぞれご紹介します。

 

 

仏式の場合

仏式の場合、「御霊前」「御香典」「御香料」と書くのが一般的です。浄土真宗などの場合は「御仏前」「御香資」と書く場合があります。事前に確認し、故人の宗派が不明な場合は「御霊前」と書きましょう。

 

神式の場合

神式の場合、「御榊料」「御玉串料」などと書きます。仏式と同じく「御霊前」と書くこともできます。

キリスト教式の場合

キリスト教のカトリック宗派であれば「御ミサ料」と書きます。プロテスタントの場合は「御花料」と書きます。キリスト教専用の不祝儀袋か、白無地封筒を選ぶようにしましょう。

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家族葬における香典の当日の渡し方

一般的にはお通夜もしくは葬式の際の受付にて香典を渡します。受付が設けられている場合は直接遺族に渡すことはしません。まず参列のために来場したなら受付を確認するようにしましょう。

 

家族葬ではコスト削減のため受付が無い場合もあります。その場合は拝礼するときにご霊前にお供えするか、もしくは喪主や喪家に直接渡しましょう。直接遺族に渡す際にはタイミングに注意して失礼のないようにしてください。

 

家族葬にて香典辞退を表明されているが、どうしても香典を渡したい場合、受付にてその旨を伝えます。とはいえ無理やり香典を渡すようなことはしません。むしろメッセージカードと自分の名前を添えた供花を準備して渡すようにしましょう。

家族葬に参列しない場合

家族葬の訃報に香典辞退が明記されているなら、葬儀後の弔問で香典を渡しません後日郵送で香典を渡すこともしません。香典を送ること自体が遺族の負担になる可能性があるからです。この場合もシンプルなお花とメッセージカードがふさわしいでしょう。

 

まれに用事で家族葬に参列できなかったということがあります。その際も必ず弔問か郵送にてお花を贈るようにしましょう。香典を贈らないとはいえ、遺族に対する気遣いが伝わるようにすることは最低限のマナーであり礼儀です。

遺族は家族葬の香典をどう決定するか

家族葬を執り行う遺族として、香典を受け取るか香典を辞退するかを慎重に決定する必要があります。家族や親族によって香典に対する考え方も異なります。遺族同士でよくコミュニケーションを図っておくことはとても重要です。

 

家族葬はコストを削減できる有用な方法であるとはいえ、香典辞退の場合、葬式費用に対する遺族の持ち出しが増える可能性があります。一方香典を受け取るなら、香典返しを必ず行う必要があります。両方のメリット・デメリットをよく考慮しましょう。

 

家族葬 香典の辞退を決めた場合の守るべきマナーがあります。事前の連絡と正しい断り方です。また香典を受け取ることに決めた場合も、受け取り方や香典返しの正しい方法をしっかり理解しておきましょう。

香典を辞退するなら連絡を忘れずに

香典を辞退することに決めたなら、その旨を必ず前もってはっきり示す必要があります。そうでないと混乱を招くでしょう。参列される方に加え、列席をお断りする方で特にお世話になっている方には事前の連絡が必要不可欠です。

 

また香典辞退の旨を必ず葬儀社にも前もって連絡しておきましょう。葬儀社では受付を担当して香典辞退を参列者に伝えてくれたり、香典辞退の看板を準備してくれたりします。なるべく早い段階で葬儀社と打ち合わせるようにしましょう。

 

以下、電話での文例、文面での文例、、会場受付の看板の文例、また葬儀後に伝える場合をご紹介します。あくまでこれは一例ですので、各地域でよく使われる文例と違う場合もあります。この点も葬儀社にも相談することができるでしょう。

電話での文例

本日午前〇〇時に父(名前)が他界いたしました。父と家族の希望により、シンプルで小規模の家族葬を執り行う次第です。また故人の遺志により、香典を辞退させていただきます。会場は〇〇で、〇〇時より執り行います。

文面での文例

〇月〇日午前〇〇時、父(名前)が他界いたしました。父と家族の希望により、親族や近しい友人のみの家族葬を行うことになりました。〇月〇日午後〇〇時よりお通夜、〇〇日午前〇〇時より葬式を執り行います。

 

生前の故人の意向によりまして、ご香典は辞退させていただきます。故人が生前に賜りましたご厚恩に深く感謝し、謹んで申し上げます。喪主〇〇(名前)

 

会場受付の看板文例

例文その一:誠に恐れ入りますが、生前の故人の遺志により、香典を辞退させていただきます。お気持ちとご配慮だけ受け取り、感謝と代えさせていただきます。

 

例文その二:誠に勝手ながら、生前の故人の遺志により、香典を辞退させていただきます。これまでの故人に対するご厚恩、厚く御礼申し上げます。

葬儀後に伝える場合

家族葬では葬儀後に故人が亡くなったことを伝えることも可能です。その場合は、身内のみで家族葬を執り行うことや、列席そのものをお断りすることを事前に伝えておきましょう。電話や文面で簡単に伝え、後日改めて正式に訃報をお伝えします。

 

葬儀前に伝えていなかった場合、後々複雑なトラブルが起こる可能性がありますので注意しましょう。特に自分だけ知らされていなかった、といった誤解が生じることがないよう気をつけてください。

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家族葬における香典の断り方

上記の文例でも取り上げましたが、香典の正しい断り方は「生前の故人の遺志により」という言い方が最もふさわしいでしょう。「故人と家族の意向により」といった表現も使えます。

 

香典辞退をあらかじめ伝えておいたにも関わらず、どうしても香典を渡したいと言われる場合、執拗にお断りせず受け取ることができます。その際は、他の方の目に触れない場所で受け取るようにします。香典を頂いたなら必ず香典返しをしましょう。

 

また香典辞退を伝えると、お返しは不要なので香典を受け取ってほしいと言われる方もおられます。その場合は香典を受け取り、香典返しはせず、お礼状のみを送るのが通例です。その方の気遣いに対する感謝が伝わるようにしましょう。

家族葬において香典を受け取る場合

家族葬にて香典を受け取ることに決めた場合、香典は受付にて受け取るようにします。できるだけ直接受け取るようなことはしません。受付にて必ずお名前・ご住所を頂戴し、後日香典返しができるようにします。

家族葬における香典返しの正しいマナー

一般葬と同じく、家族葬でも香典を受け取ったなら必ず香典返しをします。香典返しにも正しいマナーがあります。正しくない方法で香典返しをするなら失礼にあたります。正しい香典マナーをしっかり理解しておきましょう。

香典返しは四十九日後に

香典返しは四十九日の法要を終えた「忌明け」に行います。四十九日の法要から2週間以内に相手の手元に届くよう手配します。家族葬の場合も一般葬と同じのし紙をつけて香典返しをお送りしましょう。

 

香典返しにはお礼状というメッセージカードを添えます。葬儀に参列していただいたことへの感謝や四十九日の法要が終わったことの報告などを文面に含めます。家族葬でもこのお礼状を省略することがないようにしましょう。

 

香典返しの相場はいただいた香典の半額から3分の1程度が一般的です。お茶・お菓子など日持ちするものを選びます。またカタログギフトにするなら相手の方に好きなものを選んでいただくことができます。

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当日に香典返しする場合

最近では葬儀当日に香典返しする「即日返し」が増えてきました。後日香典返しをすることは喪家の負担となりますが、即日返しにより負担を軽減することができます。受付にて香典を受け取ったらすぐにお渡しします。

 

受け取る香典の金額はまちまちであり、数種類の香典返しを準備するのは難しいでしょう。そこで3千円程度の品物を準備しておき、受け取った香典の額が大きい方にはさらに後日改めて香典返しを贈るようにします。

 

 

家族葬における香典は相場を理解しマナーを守ろう

いかがでしたか。家族葬に参列する際にも家族葬を執り行う遺族としても、香典をどのように渡しどのように受け取るかは状況によります。各状況にしっかり対応できるよう、前もって正しいマナーを身に着けていきましょう。