お祓いの費用や相場を解説!封筒の書き方や渡すマナーとは?

公開日 : 2020/9/20

更新日 : 2022/5/28

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お祓いは厄年に祓う厄払いや人生の節目に神社でお祓いをするといった、古来より身近にある日本の風習です。神社に初穂料という神様にお金をお供えしますが、渡す時のマナーや封筒の書き方を紹介します。お祓いの相場についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

公開日 : 2020/9/20

更新日 : 2022/5/28

目次

そもそもお祓(はら)いとは?

お祓いとは、不浄の身体を神様に祈り捧げて穢(けが)れを取り除く神社で行う儀式です。穢れとは病気や怪我といった良くないことを指します。日本では古来より神社がお寺より古くから存在しているため、神社での厄祓いが根付いています。

 

お寺では厄祓いができないのでしょうか。ここでは、お寺でお祓いは受けられるのか、神社とお寺の違いについても解説します。

神社は厄祓い

神社では、苦しみ・病気・邪気といった不浄の状態から穢れを取り除くお祓いをします。お祓いを受けるには、神社でお祓いの申込を行い、初穂料(はつほりょう)と呼ばれるお金を神様にお供えします。神社には神職である神主が災難を祓う儀式を行います。

お寺は厄除け

お寺で行うのは、「厄除け」と呼ばれる、災いや苦しみから身を守るように仏様に祈祷してもらうことです。スポーツ選手などが「護摩祈祷(ごまきとう)」に参加して仏様からご利益をいただく精神修行があります。護摩祈祷は奈良時代に弘法大師が伝えたもので、商売繁盛や子宝祈願といった昔から人々と関わってきた儀式です。

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神社とお寺はどちらでも良い

神社とお寺では考え方や儀式も異なりますが、厄祓いと厄除けは同じ意味合いに捉えています。したがって、どちらでも問題はありません。また、厄除けも行う神社も存在していることから、儀式の内容が自身に合う事や相談しやすいところで厄祓い、厄除けを行うとよいでしょう。

お祓いの相場はどれくらい?

神社のお守りなどを販売している社務所に行くと、「お祓いは5,000円からです」と目にすることがあります。社務所に直接申し込む方法と電話で予約する方法がありますが、神社で行うお祓いが一般的に多いでしょう。これにより、神社で行うお祓いは5,000円が相場です。お宮参りや七五三も神社で行うお祓いの儀式に含まれます。

 

お祓いを行う理由には、不幸が立て続けに起こったり、頻繁に自動車の事故に巻き込まれたりとさまざまなケースがあります。家や車を購入する場合も例外ではありません。このように、お祓いの種類によって相場が変わってくるため、次項では代表的なお祓いを解説します。

厄年の厄払い

厄年の厄祓いは、神社でお祓いをすることが一般的です。厄年は数え年と呼ばれる、実年齢から1歳加える年齢を用いる神社が多いです。厄年の年齢を本厄として、前後を前厄、後厄として災難が降りかかるとされます。

 

お祓いの相場は5,000円〜10,000円です。神社によっては「お気持ちで」と言われることがありますが、その場合は5,000円ほど包むのがマナーです。また、縁起が良くないとされる「4」や「9」の数字を避けた金額にしましょう。

家に関するお祓い

新築一戸建ての建築で行われる地鎮祭・上棟式・俊工際など、工事の安全や土地の神様にお祈りをする儀式があります。最近では中古住宅を購入した際や引っ越しをした際に、家族の安全を願ってお祓いをするケースも増えてきています。

 

料金は神社により変動がありますが、相場は20,000円〜50,000円です。相場の振り幅がある理由は、神社から神主がお祓いする場所へ来て頂くための交通費や、お祓い後のお守りやお札が授与された際にかかる費用が含まれるためです。

 

お祓いの際は、日本酒・塩・米・魚・果物・野菜・乾物など、お供え物が別に必要な場合があるため確認する必要があります。家を購入する際に不動産会社から神社を紹介してもらえる場合が多いため、確認するとよいでしょう。

リフォーム の場合

家の一部分に当たるリフォームの場合はどうなのでしょうか。リフォームの場合は、特に水回りのお祓いをする事が多く、相場は20,000円ほどです。トイレやキッチンなど水を扱う場所は、汚れた水が流れる所として不浄と考えられており、お祓いを行います。

 

神主が自宅に来る場合は20,000円ほどの相場ですが、神社によっては神社内で5,000円ほどでお祓いを行うところもあるようです。気になる場合は、近くの神社でリフォームのお祓いについて相談してみましょう。

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自動車のお祓い

交通安全のお守りを自動車の中に置く方法もありますが、神社の境内に自動車を持ち込んで、ドライバーと共に交通安全を祈願することが目的でお祓いをすることができます。新車や中古車のどちらも可能です。

 

相場は5,000円ほどです。お祓い後は、御神酒や交通安全のお守りの授与がある場合が多いでしょう。

井戸のお祓い

中古住宅を購入した場合や家を解体工事した際に、井戸が見つかるケースもあります。井戸を埋め立てる工事は業者が行いますが、お祓いにかかる費用は別にかかるため判断は施工主次第です。お祓いにかかる費用の相場は、20,000円ほどです。

 

神道における水の集まる井戸は「八百万(やおよろず)の神」として神様が集まる場所とされています。井戸を埋める儀式を「井戸埋立清祓(いどうめたてきよはらい)」と呼びます。

封筒の書き方は?

お祓いの料金は、初穂料(はつほりょう)と言います。封筒の表書きは「初穂料」または「玉串料」と記入します。封筒は、のし袋や白い封筒を使用します。のし袋は紅白の水引が印刷されたご祝儀袋を使用します。コンビニエンスストアや100円ショップでも購入することができます。

 

のし袋の種類には「外袋」「中袋」に分かれている封筒があり、それぞれ書き方が違います。外袋の表書きには「御初穂料」または「御玉串料」と記入して、下部に氏名を書き入れます。

 

中袋には金額と、裏側に氏名と住所を記入します。1枚の白い封筒の場合は、表書きに「御礼」「御初穂料」と記入します。裏側に氏名や会社名を書き入れ、金額は書かないようにします。

 

お宮参りや七五三は子供の成長を祈願する儀式です。のし袋の名前は子供の名前を記入するように注意しましょう。

お札は新しい方がいいの?

のし袋に初穂料のお札を入れる際は、新しいお札を使用しましょう。お札は表に人物が描かれた部分が上になるように入れます。

 

初穂料とは、古来より収穫の時期に豊作を感謝して初穂を奉納されてきました。こうした神社へ謝礼をする風習は初穂から金銭へと時代とともに変化しています。そのため、神様に奉納するお金ですので、気持ちのいい新札を奉納することをおすすめします。

 

新札がない場合は、きれいな旧札を用意しましょう。折れ曲がったり汚れているお札は避けて、5,000円札や10,000円札の場合はそれぞれ1枚になるようにしましょう。

お金の渡し方は?

お祓いの相場とのし袋の書き方について解説しました。では、お祓いの料金である初穂料はどのように渡せば良いのでしょうか?

渡すタイミングは?

初穂料は、受付の際に社務所で申込書と一緒に渡すことが一般的です。のし袋は袱紗(ふくさ)に包み、渡す際に取り出します。神社でお祓いを行う際はこの一連を覚えておくと安心です。

 

地鎮祭や神社以外で儀式を行う際は、前もって初穂料を渡す場合があります。祭壇を作り、お供え物と一緒に祈願料として供える場合があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

お祓いする時の服装は?

お祓いの際には、神様に失礼のない服装で参加します。具体的にどのような格好がいいのか迷う方が多いのではないでしょうか。神社に相談すると「平装でもよい」と言われることがありますが、カジュアルすぎると失礼にあたります。ここでは、一般的な神社のお祓いに通じる服装を紹介します。

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お祓いに向いている服装

男性の場合は、スーツとネクタイが一般的です。黒色またはネービーなど落ち着いた色がよいでしょう。靴もスニーカーではなく革靴を選択し、スーツではない場合は落ち着いた色のシャツにジャケットを羽織ります。ズボンもスラックスのような無地なものが無難です。帽子は儀式の際は脱帽します。

 

女性の場合は、男性と同様に落ち着いた色のスーツやワンピースがよいでしょう。または襟付きの上着にスカートやパンツを合わせる方法もおすすめです。スカートの場合はストッキングも落ち着いた色を選び、パンプスはあまりヒールが高いものは避けましょう。

 

子供の服装は制服があれば着用し、制服以外であれば襟の付いたシャツなど落ち着いた服装を選びます。リボンや髪飾りは落ち着いたものを選ぶとよいでしょう。

避けるべき服装

避けるべき服装は、神聖な神事の儀式にふさわしくない派手なものです。露出のある服装や短パン、動物の毛皮など殺生を連想させる服は避けるのがマナーです。靴やアクセサリーも派手なものは控え、パールなど上品さを感じられるものを選びましょう。

お祓いの相場を押さえておこう

お祓いは神社が主体となって、穢(けが)れを祓う神聖な儀式です。お祓いの種類によって費用の振り幅があるため、相場をしっかり押さえて計画を立てる必要があります。お祓いは科学的な根拠や効果などは解明されていませんが、依頼主が気持ちをすっきりさせて前向きになることが重要です。