四十九日とは?香典の相場はいくら?準備や服装について解説!

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

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故人が亡くなってから七週間後の四十九日法要。葬儀の後、あっという間に訪れる四十九日ですが、その間に準備しなければいけないことはいくつもあります。いざと言う時慌てないために、知っておくべき知識や準備すべきこと、服装のマナーなど詳しく解説していきます。

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

目次

四十九日とはどのようなもの?

四十九日とは何のためにあるのか、そもそもいつになるのか、知っているようで意外と曖昧なままの方も多いでしょう。曖昧なままで終わらせず、しっかりと知った上で故人を供養することは大切です。

 

四十九日の意味や数え方を紹介していきます。

四十九日の概要

故人は、命日から七日ごと七回、生前の罪の裁きを受けていると言われています。そのため遺族は、裁きの日ごとに法要を行い、故人がが極楽浄土へ行けるように祈ります。祈ることで善行が足され、罪が軽くなるとされており、この事から、初七日から四十九日までの法要のことを、追善法要ともいわれます。

 

そして、四十九日目は裁きの判決が決まる重要な日となるため、間の法要が省略されることはあっても、四十九日は行われることが一般的です。また、四十九日は他にも様々な呼び名があります。

七七日

四十九日のことは七七日(しちしちにち・なななのか)ともいわれます。追善法要は七日ごとに、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日と呼ばれるため、七回目の七日で七七日と呼ばれます。

忌明け法要

49日が過ぎると「忌明け」と呼ばれます。忌明けの法要とは、極楽浄土へと入って新仏になる準備が整ったという意味があります。また、遺族視点では、死者の穢れが取れるという大事な日として手厚く行う行為も表しており、2つの意味を持つ大事な日です。

 

なお、地域によっては、五七日を忌明けとする場合もあります。

満中陰法要

初七日から6週目の六七日までは「中陰」と呼ばれ、故人がこの世とあの世を彷徨っている期間とされています。生まれ変わりが決まるこの日を、中陰が満ちる、つまり終わるという意味で、満中陰ともいいます。

四十九日の数え方

四十九日は、命日を一日目として数えて、四十九日目に行われます。亡くなられた次の日から数えると勘違いをしている方もいるので、注意が必要です。本来ならば、四十九日目に法要を行う方が良いですが、平日に当たってしまい、家族や親戚の都合がつかない場合には、近い土日や祝日にずらすことは可能です。

 

しかし、日をずらす場合には、四十九日目を過ぎるのではなく、前倒しに行わなければいけません。これは、四十九日を過ぎても四十九日法要が行われなかった場合、裁きが終わった後になってしまい、故人の魂が行き場を失って、迷ってしまうといわれているためです。そのため、必ず四十九日直前の土日や祝日に行うようにしましょう。

四十九日にかかる金額相場

四十九日でかかってくるお金は様々あります。特に香典やお布施は決まった金額もなく、頭を悩ませることもあると思います。

 

そんな方のために、四十九日にかかるお金の相場を遺族と参列者に分けて、解説していきます。

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遺族

遺族の方は特に多くのお金がかかります。準備し忘れがないように確認していきましょう。

お寺への費用

お布施
お寺へ払う費用にはまず、お布施があります。お布施とは、読経をしていただいた僧侶へ、謝礼という形で金銭を渡すことで、金額は明確に決まっていません。

 

四十九日法要の場合は葬儀にかかったお金の10分の1程度と言われています。一般的な相場は三万円から五万円程度でしょう。また、納骨式を行う場合には、一緒にお布施としてお渡しします。納骨式は、お寺で金額が決まっている場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

 

お車代
僧侶をお寺以外の会場に招く場合には、お車代も必要になり、相場は五千円から一万円程度です。

 

御膳料
法要の後の会食に僧侶が参加しなかった場合や、会食を行わなかった場合には、御膳料をお渡しします。こちらも五千円から一万円が相場です。

会場・会食の費用

会場

自宅で行う場合には必要ないですが、他で会場を借りて法要を行う際には会場費が必要です。

 

お寺で行う場合は、お布施に含めて渡すこともあります。セレモニーホールや葬儀場などで法要を行うと、設備が初めから整っており、駐車場もあるため、遺族の負担が少なく済みます。

 

会食

法要の後には、お斎という会食が行われます。故人を偲んで思い出話をしたり、僧侶や参列者へのお礼という意味合いがある食事会で、通常2時間程度の場です。

 

費用の相場としては、場所によりますが、1人あたり三千円から一万円程度です。料亭の場合、五千円から一万円程度、仕出し弁当だと、三千円から五千円程度です。

 

ホテルやレストランで法要を行い、お斎をする際には、食事代も会場費に含まれる場合があります。

参列者への費用

香典返しの相場は、頂いた香典の半分から三分の一程度といわれています。一人当たり約二千円から五千円程度が目安です。

 

不祝儀は後には残さないという考え方なので、手元に残らない消耗品をにしましょう。焼き菓子や乾物、洗剤などが一般的です。

参列者

参列者が準備する費用は香典です。決まった金額はないため、悩む方も多いでしょう。香典にかかる相場は故人との関係や、年齢によっても変わってきます。

 

故人の子供である場合には、香典の相場は、一万円から十万円程度です。かなり幅がありますが、20~30歳であれば一万円から五万円、30~40歳だと、二万円から五万円。40歳以上であれば、五万円から十万円程度包むといいでしょう。

 

故人の孫にあたる立場の方は、三千円から三万円が相場です。20~40歳だと三千円から一万円、それ以上では一万円から三万円程度が目安です。

 

故人の兄弟・姉妹の方の相場は、一万円から五万円程度でしょう。20~40歳だと一万円から三万円、それ以上では一万円から五万円です。

 

叔父や叔母の場合では、五千円から三万円が相場です。20~30歳は五千円から一万円、30~40歳は五千円から二万円、それ以上の方は一万円から三万円が目安です。

 

友人や知人、近所の方、仕事の同僚の場合では、故人との付き合いの深さによって変わってきますが、大体の相場だと千円から一万円です。故人と特に仲が良く、50歳以上の方場合には一万円程度包といいでしょう。心配な方は、大きく金額が変わらない様、他の参列者に相談してみるのも手です。

 

上司の方が法要に参列するケースは多くあり、案内がくる程度親交があった間柄の場合は、一万円を上限に本人の年齢によって考えます。20~40歳だと千円から五千円、40歳以上では三千円から一万程度が相場です。

四十九日の流れ

四十九日法要には、正式な流れが細かく決まっているわけではありませんが、当事者になったときに悩まないために、当日の一般的な流れを知っておきましょう。

  1. 僧侶の着席

    読経、お焼香が終わると、僧侶による法話があります。法話とは、ありがたいお話をしていただくことで、良い教えを説いていただけます。特定の決まりがあるわけではなく、話の内容は僧侶により異なります

  2. 喪主の挨拶

    読経の前に、喪主の方が簡単な挨拶を行います。する場合には、あまり長くならないようにしましょう。

  3. 読経・お焼香

    僧侶による読経が行われます。僧侶の方によりますが、大体20~30分程度です。続いてお焼香を行います。お焼香には、席から前にある焼香台に向かい、立ったまま行う「立礼焼香」、焼香台へ行き、座ったまま行う「座礼焼香」、座ったまま、香炉と抹香を乗せたお盆を回して行う「回し焼香」の三つの作法があります。

    葬儀場などの、椅子席が用意された場では立礼焼香、和室などの椅子がない会場の場合では座礼焼香、自宅などの法要で、焼香台までの導線が取れない場合には、回し焼香で行われます。お焼香の順番は、初めに喪主が、その後は故人と血縁の近い順に行います。

    お焼香の仕方は、左手には数珠を下げ、右手の親指と人差し指、中指の三本で抹香をつまみ、額におしいただき、香炉に落とします。この時、おしいただく回数は宗派によって異なるため、事前に調べておきましょう。

    しかし、宗派がはっきりしていない場合には一回でも問題なく、自身の信仰している宗派のものでも構いません。お焼香は故人のことを想って行えば良いとされているので、あまり過敏になる必要はありません。

  4. 僧侶による法話

    読経、お焼香が終わると、僧侶による法話があります。法話とは、ありがたいお話をしていただくことで、良い教えを説いていただけます。特定の決まりがあるわけではなく、話の内容は僧侶により異なります。

  5. 納骨・お墓参り

    お墓をすでに用意されている場合では、その後お墓に移動し、納骨とお墓参りが行われます。お墓の準備が間に合わなかったり、遠いところにある場合には別日になるケースもあります。お寺で四十九日法要を行えば、そのままお墓に向かえ、移動の心配がありません。

  6. お斎(会食)

    法要後、一般的には喪主が参列者を招待してお斎と呼ばれる会食が行われます。僧侶や参列者への感謝を示す場でもあり、故人を偲んで思い出話をする場でもあります。献杯をし、食事を始めた後は、自由解散となります。

四十九日への準備

四十九日法要としては、参列者に比べて遺族の場合は準備に時間を要します。「葬儀後には一番遺族が慌ただしいので悲しむ余裕がない」という言葉も聞きますが、まさにその通りでそもそも遺族は準備する項目が多く存在します。

 

直前になって焦らないように、やるべき事をきちんと確認した上で四十九日本番を迎えましょう。本章では「遺族の場合」と「参列者の場合」の2通りに分けて説明していきます。

遺族の場合

葬儀後、息をつく暇もなく四十九日の日がやってきてしまいますが、遺族に関しては、法要を行う会場や、日取りなど、早めに決めてしまわないといけないことが多くあります。また、お布施や香典返しなどの金額が決まっていないものでも悩むことになるでしょう。

 

遺族側に必要な準備と、お布施などの金額の相場について説明していきます。

日程決め・会場の準備

基本的には四十九日目の当日に行う方が良いですが、前述したように、平日などで集まりにくい場合は、直前の土日や祝日に行います。会場については、お寺や葬儀場を使用する場合、利用不可な日もあるため、出来るだけ早めに確認し、決めておきましょう。

 

また、自宅で行う場合には、参列者分の座布団の準備、駐車場の確保が必要です。

僧侶の手配

僧侶についても、都合があるため葬儀後は早めに手配しておく必要があります。

 

また、お布施の準備もします。お布施に決まった金額はありませんが、葬儀費用の10分の1程度の3〜5万円が相場といわれています。お寺の方との付き合い方でも変わってきますので、心配な場合にはお寺に確認しましょう。

 

お布施以外にも、法要をお寺で行わない際には、遠方から来て頂くお車代を別途お渡しする必要もあります。5,000~10,000円程度が相場です。お斎に参加せずに帰られる場合にも、御膳料として5,000~20,000円をお渡しすることがあります。

料理・香典返しの準備

法要後のお斎を行う際は、仕出し料理の手配、またはレストランや料亭への予約をする必要があります。四十九日法要では人数が多くなりがちなので、日取りが決まり次第早めに予約をします。予約をする際には、必ず法要である事を伝え、見合った料理を出してもらうようにお願いしておきましょう。

 

香典返しは、金額は香典の半分から三分の一ほどが相場です。持ち帰りやすいように、かさばるものは避けるようにします。不祝儀を残さないという考え方から、香典返しは消え物を選ぶことが一般的です。食べ物にする場合には、開封日分からないので、日持ちして、常温で保存できるものを選びましょう。

 

食べ物では焼き菓子や乾物、お茶などが定番です。どこの家庭でも使われる日用品などもよく選ばれ、特に、石鹸や洗剤などは穢れを洗い落とすという意味があり、香典返しにおすすめです。決まらない場合には、商品券やカタログギフトなどにすると無難です。

 

また、のし紙は祝い事に使われるものであり、香典返しには水引の印刷された紙をかけるので、間違わないように注意しましょう。

案内状の準備

日取りが決まり次第、早めに参列者へ連絡をします。法要が少人数で行われるのならば、口頭で出欠の確認をしても構いません。案内状を書く場合は、縦書きで句読点を使わないことがマナーとなっています。

 

句読点には、代わりに空白スペースを使いましょう。内容については、「季節の挨拶」「法要の案内と出席の願い」「日時場所」「お斎の有無」「返信方法と期限」「喪主の名前・連絡先」を書き込みます。封筒は、不幸が重ならないようにという意味で一重封筒で、白の無地を使用します。

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参列者の場合

遺族の場合は準備に時間と手間がかかる事が分かりました。次に参列者の場合を説明していきますが、参列者の場合はまず出席するかしないかを決める事から始まります。

 

ここからは、出席する場合と出席しない場合の手順や、香典の相場感について説明していきます。

案内状への返信

案内状が届いたら、喪主の都合も考えて早めに返すようにします。可能ならば出席することがマナーですが、やむ負えない事情がある場合には、返信に欠席の理由とお詫びを記すと良いでしょう。その際には香典を現金書留で送ります。その際の香典の相場は5,000円程度です。

香典の準備

出席できる場合には香典を用意します。金額の相場は、親族では10,000~30,000円、友人や知人だと5,000~10,000円程度です。あくまで相場であり、地域や親族によってルールが決まっている場合もあるので、心配な場合は他の参列者と相談して決めましょう。

 

香典袋の表書きは「御仏前」、水引は白黒か双銀の結び切りの使用がマナーです。また、仏式の場合の表書は、四十九日まで「御霊前」と表記するため、注意が必要です。

四十九日の服装

四十九日の時には喪服なのか、黒の普段着でも良いのか、など服装に関するマナーについて知識が疎い方も多いです。マナーを破ってしまう前に、正しい服装を知っておきましょう。

 

どのような格好で参列するのかを、性別や立場ごとに説明します。

遺族の場合

遺族という類であっても、「男性」、「女性」という性別であったり、「学生」、「子供」という立場によって服装は変わります。また、三回忌までは喪服の着用が基本です。

 

遺族は参列者に比べて服装に関するマナーは細かく指定されているので、正式な喪服を着用し、参列者より軽装にならない様注意しましょう。

男性

正礼服のブラックスーツを着用し、ワイシャツは白い無地のものを、ベルトやネクタイ、靴下は黒いものを着けます。靴に関しては、黒の光沢のないものを選びましょう。ネクタイピンはつけない方が一般的です。

女性

黒のワンピースやスーツなどの正礼服に、バッグやストッキングも黒いものを身につけます。スーツであれば、ブラウスは白い無地のものを選びます。スカートは丈の長いものを選び、当たり前ですが、露出の高いものや派手なものは避けましょう。靴は、黒いもので、光沢のないパンプスが無難です。

 

アクセサリーは基本的に、結婚指以外は外します。その他につける場合は、一連の真珠のネックレスを選びます。二連だと重なることを連想され、不幸が重なると捉えられるため、弔事には相応しくありません。

 

女性の場合、和装も相応しい格好です。その際には、足袋は白、草履は光沢のない黒にします。

学生・子供

学生であれば、学校の制服が無難です。

 

制服がない学校の場合では、男性なら、黒のブレザーに白いワイシャツ、女性なら黒のブレザーにスカートか、黒いワンピースを着用しましょう。靴や靴下は、黒系の地味な色のものを履いていけばマナー違反にはなりません。

参列者の場合

参列者では、初七日から四十九日までは略式喪服で構いません。

 

平服でお越し下さいとの案内がくることもあり、その場合には、スーツでなくてもいいですが、カジュアルになり過ぎない、礼服に近い服装にしましょう。

男性

黒いスーツと白いワイシャツが基本です。ワイシャツは無地で、光沢のないものを選ぶようにします。ベルトや靴下も黒いもので合わせ、靴も光沢のない黒を選びましょう。

女性

黒のワンピースやアンサンブル、スーツを着用します。スーツの際は、白のブラウスを選びましょう。バッグやストッキングも黒で、アクセサリーは華美でないものにします。靴も黒の光沢がないものを履きます。

子供・学生

参列者でも制服がある場合は制服を、ない場合にはフォーマルな黒のブレザーやワンピースなどを着用します。

四十九日についてのまとめ

今回は、四十九日や、諸費用の相場、準備について解説してきました。大切な方が亡くなった時は心に余裕がないかもしれませんが、正しいマナーでしっかりと送りたいですよね。その為にも、今のうちに知識をつけておくことが大切です。

 

この記事が、四十九日について困っている方の助けになれば幸いです。