仏壇の相場って?仏壇の種類ごとの特徴や購入の仕方もチェック!

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

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初めて仏壇を購入する際、まず気になるのが仏壇の相場ではないでしょうか。仏壇は普段あまり馴染みがないことが多く、どれくらいが適正価格なのかわかりにくいことも多いでしょう。そこで今回は、仏壇の種類ごとの特徴や相場の違い、購入する際のポイントなどをまとめました。

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

目次

仏壇の役割って?

そもそも仏壇はなんのために置くのでしょうか?改めて確認してみましょう。仏壇は、先祖を祀るためのものと思っている方が多いかもしれませんが、実は違います。仏壇はもともと仏像を安置するためのもので、仏壇の中心はあくまでも本尊なのです。

 

とはいえ、「仏壇は先祖を供養するもの」という捉え方も間違っているわけではありません。仏教では、亡くなった人は全て仏様になるという考え方があり、仏壇に位牌を置くのはこの考え方に基づいているためです。(ただし宗派により異なります)

 

昔はどこの家庭にも仏壇があることが普通でしたが、近年は、家族の誰かが亡くなった時に購入することが一般的かもしれませんね。しかしもともと仏壇は、人々の心の拠り所という役割だったのです。

仏壇の価格は何で決まるの?

仏壇の価格は、使われている材質、工法、作られた場所などによって異なります。もともと仏壇は、歴史のある伝統工法によって作られるものなので、昔ながらの工法や材質にこだわって作られたものは相場が高くなる傾向があるようです。

 

価格を抑えたい方は、シンプルなデザインで、スライスした板を使用したものを選ぶといいでしょう。ただし木目調の紙を貼った加工のものは、かなり価格は抑えられますが、経年劣化が顕著なので注意が必要です。

 

また仏壇には国産と外国産がありますが、国産を選ぶと相場は高くなることが多いです。なお外国産の仏壇は、インドネシアや中国など人件費が安い場所で作られているため価格が安く抑えられるようです。

仏壇の種類による相場の違い

仏壇は、大きく分けて4種類ありそれぞれ相場が異なります。そこでそれぞれの仏壇の特徴と相場をみていきましょう。

唐木仏壇

唐木仏壇の相場は、60万円から110万円ほどだとされています。唐木仏壇とは、木材そのものの色や模様を生かして作った仏壇です。使われる木材は、黒檀、紫檀、桑、欅が代表的で、これらを総して「唐木」と呼んでいます。なかでも黒檀や紫檀を使った仏壇は、高価なものが多いようです。

 

唐木仏壇は、唐木の無垢材のみを使った総無垢のものと、表面だけに唐木を使った練り工法のものがありますが、一般的な仏壇の多くが練り工法で作られたものです。練り工法の場合、唐木の分量が多くなるほど相場も高くなります。

 

また紙のような薄さにスライスした唐木を木材の表面に貼り付けて作る「ツキ板工法」や、木材に直接唐木の木目を印刷したり、唐木の木目をビニールシートに印刷して貼り付けたりした「唐木調」と呼ばれる仏壇は、一般的な相場よりも安く手に入れることができます。

金仏壇

金仏壇は、浄土真宗の家でよく使用される仏壇です。こちらの仏壇の相場は80万円から130万円ほどと、先ほどの唐木仏壇よりも相場が高くなります。これは黒の漆塗りを全体に施し、内部に金箔を貼るという贅沢で手間のかかるつくりだからです。

 

なお同じ浄土真宗でも、派によっても使用される仏壇のデザインが違うことがあるので、注意が必要です。 同じ金仏壇でも、仏壇によってかけられた手間や技術、材料の質の差は大きく、それにより相場も大きく変動します。

 

漆を何度も塗り重ね、純度の高い金箔を何枚も重ねて貼り合わせたものほど高価な仏壇となります。

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モダン仏壇

モダン仏壇は、最近購入する方が増えているタイプの仏壇です。インテリア性を重視しており、洋風の家具と一緒に置いても浮かない、シンプルですっきりとしたデザインのものが多いのが特徴です。凝った細工などをしていないことが多く、相場は50万円前後と購入しやすい価格となっています。

 

木材だけではなくガラスを使用するなど、これまでの仏壇にはなかった、個性的な素材を用いたものもあります。最近は和室がない家も多いですが、このタイプの仏壇なら、洋室に置いても違和感が少ないでしょう。

上置き仏壇

上置き仏壇は下台のない仏壇で、棚の上などに置くことができます。デザインは昔ながらのタイプからモダンタイプまで様々で、相場は30万円前後とリーズナブルです。仏壇を置くスペースが限られている方や、仏壇にあまりお金をかけたくない方に人気です。

 

なおさらにリーズナブルに購入したいという方には、ミニ仏壇と呼ばれるものも人気です。上置き仏壇よりもさらにコンパクトなので、一人暮らしの方や老人ホームなどに仏壇を持ち込みたい方にもよく選ばれています。ミニ仏壇の相場は、2万円から10万円ほどとなっています。

仏具の相場は?

仏壇を購入したら、仏具も必要となりますが、仏具の相場はどれくらいなのでしょうか?仏具は一般的に位牌以外のものをセットで購入することが多いようですので、仏具セットの相場と、位牌の相場をそれぞれご紹介しましょう。

仏具セットの相場

最近仏具はおしゃれでかわいいものが多く、素材も陶器やガラスなど、個性的なものもよく見かけます。仏具のセットは、デザインや素材、セットの内容によって価格が異なりますが、一般的には必要なものが揃ったセットで5万円ほどが相場となります。

 

なおネットの通販では1万円以下のセットもたくさんありますが、その中にはペット用のものが多く含まれているので、選ぶときにはしっかりと確認することが大切です。

 

仏具セットの中には高級な素材を使用していたり、美術品のようにデザインや加工にこだわっていたりするものもあり、そういった高級なセットの中には10万円以上のものもたくさんあります。予算や仏壇との相性などを考慮し、好みのものを選びましょう。

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位牌の相場

位牌は仏具セットには含まれていませんので、別に用意する必要があります。位牌は素材やデザインなどによって価格が異なりますが、相場は3万円ほどです。

仏壇の選び方

では実際に仏壇を購入する際、たくさんの仏壇のなかから自分に最適な仏壇を選ぶためにはどこに注目すると良いのでしょうか?

宗派で選ぶ

仏壇の種類は、宗派によって推奨されるものが違うことがあるので、購入する前にしっかりと確認をしておくことが大切です。特に昔ながらの仏壇を購入する場合は、宗派による違いを確認してから購入するようにしましょう。

 

例えば浄土真宗は金仏壇を推奨していますが、本願寺派は一重破風屋根で柱は金箔、大谷派は二重瓦屋根で柱は黒漆塗りと、同じ浄土真宗でも宗派によって仏壇のつくりが異なることがあります。

 

また地域によっても違いがあるので、心配な場合は、周囲の親戚などに確認してみてもいいでしょう。

置く場所で選ぶ

仏壇を置く場所によっても、最適なものは異なります。部屋が和室なのか洋室なのかによっても異なりますし、置くスペースがどれくらいの広さなのかによっても異なります。購入前に、しっかりとシミュレーションしておく必要があります。

 

仏間や床の間に置く場合は、昔ながらの唐木仏壇か金仏壇がおすすめです。しっかりとスペースを測り、収まるサイズのものでかつ空間とのバランスがおかしくないものを選びましょう。

 

リビングに置く場合は、インテリアとの兼ね合いも気になります。お部屋の雰囲気に合うような、家具調のモダン仏壇がおすすめです。棚の上などに置く場合は、奥行きに余裕のあるサイズを選びましょう。

仏壇の購入方法

では実際に仏壇を購入する際、どこで購入すると良いのでしょうか。また購入する際の注意点は何かあるのでしょうか?仏壇は高価なものなので、失敗しないように購入方法をしっかりと確認しておきましょう。

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実店舗で購入する

仏壇を購入する場所で最も一般的なのが、仏壇・仏具店です。デパートの中にも出店していることがあり、足を運びやすいでしょう。お店を選ぶときは、周囲の人の口コミや、お寺の方に紹介してもらうなど人づてに評判を確認してから足を運ぶとより安心ですね。

ネットショップで購入する

また最近では、インターネットの通販を利用して購入する方も増えています。「なんだか怪しげ」と思う方もいるかもしれませんが、製造メーカーや卸しメーカーが運営していることも多く、実店舗で購入するよりも安く購入できることもあります。

仏壇を購入するときの注意点や確認事項

次に仏壇を購入する際に確認しておきたいことや、注意点をみていきましょう。仏壇選びに失敗しないよう、覚えておいてくださいね。

仏壇公正取引協議加入店で購入する

数ある仏壇・仏具店の中から信用できるお店を選ぶのは、なかなか難しいですよね。そんなときは、「仏壇公正取引協議会」に加入しているお店を選ぶと、外れることが少ないかもしれません。

 

仏壇公正取引協議会に加入する店舗は、お客様に対し適正な品質・原産国の表示を行わなければなりません。そのため協議会に入っているということは、安心できるお店選びの一つの目安となるでしょう。

 

なお協議会会員のお店は、店頭にステッカーなどを貼って会員であることを表示していることがほとんどです。品質がしっかりした仏壇を選びたい方は、参考にしてみてくださいね。

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仏壇の詳細を確認する

仏壇を購入する際は、仏壇の原産国や材質、工法などの詳細をしっかりと確認してから購入しましょう。そうすることで、仏壇の価格が適正かどうか判断できるでしょう。実店舗で購入する場合もインターネットで購入する場合も、詳細の表示がなかった場合は、お店に直接確認してみてくださいね。

 

確認した時にしっかりと説明できなかった場合は、信用のできないお店の可能性が高いので、そのお店での購入をやめたほうが良さそうです。

保証内容を確認する

仏壇は、一度購入したら何十年も使い続けるものですし、高い買い物です。保証内容やアフターサービスの内容などをしっかり確認してから購入しましょう。

サイズを確認する

仏壇を購入する時には、置く場所の広さと仏壇の大きさをしっかり確認し、最適なサイズを選ぶようにしましょう。せっかく気に入った仏壇を購入しても、いざ置いてみたら大きすぎて収まりきらなかったとなったら、元も子もありませんね。

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ネットショップで購入する際の注意点

ネットショップで購入する際は、実店舗で購入する場合よりもさらに気をつけなければならないポイントがあります。主な注意点を確認しておきましょう。

仏壇購入の予備知識を確認しておく

実店舗で仏壇を購入する場合は、わからないことがあっても店員さんに相談しながら選ぶことができます。しかしインターネットの場合はそれができず、自分で判断して購入することになるでしょう。もちろんメールなどでお店に確認することはできますが、粗悪品をつかまされないためにも、仏壇に関する知識を勉強してから購入することをおすすめします。

 

また仏壇は購入だけすれば良いのではなく、購入してからも「魂入れ」や「仏具を揃える」などやることがあります。購入前にそれらの手順を一通り確認し、「大丈夫そうだ」と思ったら、ネットショップで購入し、「難しそう」と思った方は、実店舗で購入した方がいいかもしれません。

信頼できるお店を選ぶ

ネットの中にはたくさんの仏壇店があり、どこが信頼できるお店かわかりにくいでしょう。先ほども紹介した、仏壇公正取引協議会に加入しているお店を選ぶのも一つの手です。

 

それ以外にも、メールでの質問にしっかりと答えてくれる、仏壇に詳しいスタッフがいる、安さの理由を明示している、フリーダイヤルが明示されている、宗派ごとの仏壇の違いが記載されているなど、信頼できるお店を見抜くポイントはいくつかあります。購入する前にお店の質をしっかり見極めましょう。

商品の状態を確認する

ネットで仏壇を購入するときには、自分の目で直接仏壇を確認できないことが大きなデメリットです。購入前に、しっかりとサイズや材質など、商品の詳細を確認してから購入するよう心がけましょう。

 

仏壇を安く購入するには?

「仏壇にあまりお金をかけられない」「なるべく安く済ませたい」と考えている方もいるでしょう。そんな方のために、仏壇を安く購入するポイントをまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

小さいサイズを選ぶ

仏壇は、大きさが小さいほうが買い求めやすい価格なことが多いです。例えば同じ材質・デザインでも、サイズが小さい仏壇の方が価格は安くなります。なるべく安い仏壇が欲しいという方は、上置き仏壇やミニ仏壇から探してみてはいかがでしょうか。

海外産を選ぶ

日本の伝統技術を駆使して作られた昔ながらの仏壇の場合は、日本で作られたものが多いですが、最近流行りのモダン仏壇などは、海外で作られているものが多いようです。

 

海外の方が日本よりも人件費が安いので、その分仏壇の価格も安いことが多いのです。実際に仏壇の7割ほどが海外で作られているのだそうです。仏壇の品質は日本のメーカーがしっかり管理していることがほとんどなので、安心して購入できます。

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リーズナブルな材質を選ぶ

仏壇の値段は、使われている材質によっても異なります。高級そうなデザインのものでも、使われている木材がそれほど高くないものであれば、値段を抑えることができます。使われている材質は、品質表示カードなどを確認するとわかります。

ネットショップで購入する

ネットショップは、実店舗を持たない分価格が安くなっていることが多いようです。またショッピングモールサイトに出店している仏壇店の場合、ポイントを利用することでさらにお得に購入できることもあります。

 

ただしインターネットで購入する場合、先ほども述べたようにいくつか注意点もあります。インターネットでの購入を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

相場を知って自分にぴったりな仏壇を選ぼう

仏壇を購入する機会は、人生の中でそうそうありません。そのため相場がわかりにくく、よくわからないまま購入すると、予想以上に高くつくこともあるでしょう。今回ご紹介した相場を参考に予算を決め、予算内で最適な仏壇を選んでくださいね。