【葬儀】不祝儀とは?今更聞けない不祝儀と香典の違い【マナー】

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

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葬儀の際や一般的なマナーとして時折不祝儀という言葉を聞きますが、不祝儀とはいったい何なのか。また、不祝儀と香典の違いや今更聞けない不祝儀のことについてまとめました。さらに、これから急な不幸が身内であったときに知っておきたいことを解説しています。

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

目次

不祝儀とは?

時折不幸があった際に、不祝儀という言葉を耳にしたことはありますか?普段使うことが少ない不祝儀という言葉ですが、大人として知っておきたい不祝儀についての特徴と不祝儀袋を渡す際の注意点を再確認しておきましょう。

そもそも不祝儀とは?

そもそも不祝儀とは、「不」祝儀なので、普通の祝儀などのお祝い事の反対の事柄について意味しています。不祝儀は、一般的にお葬式と言われている言葉のことです。

 

地方や農村などの地域や場所によっては、一般的に不祝儀という言葉を利用している場所もあります。不祝儀とは、一般的には、御祝儀にあずかると称して、正規の報酬とは別にその労をねぎらって謝意を表して贈る心付けのことを指す場合が多いです。

 

また、不祝儀とはお葬式、葬儀、香典のことを指しています。そのため、あまり馴染みのない言葉のようですが、上品で大人らしい言葉です。

地域や地方によっては、不祝儀を使う場合もあるので、大人の一般常識として控えておくと良いでしょう。急に自分の身の回りで不幸があった際に、不祝儀と聞いても理解出来るようにすると好印象です。

不祝儀と香典の違いについて

不祝儀とは、香典のことを指しています。お葬式や葬儀、香典という言葉のように、不幸を表して言葉なので、基本的には香典と同じ扱いです。なので、何か特別な違いがあるというわけではありませんが、地域によっては、お葬式や葬儀、香典等の不幸の言葉を全て不祝儀で統一している場合があります。

不祝儀に対する宗教ごとの違い

不祝儀に対する宗教ごとの違いを把握しておきましょう。相手が外国の人だったり急に外国の知人に不幸があった際に役立つ情報を確認しておきましょう。

キリスト教の場合の不祝儀に関して

キリスト教の場合も、法事、法要にあたる儀式があります。ですが、キリスト教には仏教ほど、供養という考えがありません。そのため、仏教ほど法事や法要を行う習慣がきちんとあると言い切れるわけではありません。

 

また、キリスト教の方では、人が亡くなるということは神様のもとへ帰るとされています。なので、本来はキリスト教の方では喜ぶべきこととされていました。しかし、法事や法要をしないわけではありません。法事や法要というような儀式をしたとしても、故人に対する供養ではなくて、遺族や故人と親しかった方々が故人を思い出したりすることや亡くなった悲しみに対しての区別をつけるということが目的とされています。

 

 

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カトリックの場合の不祝儀に関して

カトリック教の法事・法要に相当する行事には、「追悼ミサ」というものがあります。追悼ミサでは、聖歌の斉唱・聖書の朗読や祈祷が行われています。それらが一通り終わると、教会や自宅に行き、仏教のお斎にあたる茶会話が行われる場合があります。ですが、仏教のように茶会話は、仕出しのお弁当を出したり、料理を食べたりするというものではありません。

 

また、追悼ミサに参加する際には、「献花料」または、「御ミサ料」と、表書きした香典を持参します。その際に、水引の有無は問われることはありません。袋の色に関しても同様です。

プロテスタントの場合の不祝儀に関して

プロテスタントの場合に関しては、法事、法要にあたる行事に「記念集会」があります。自宅で、牧師さんや親族、故人の友人や知人を招いて祈りをささげます。その後、自宅で仏教のお斎にあたる茶会話が行われます。ですがその場合は、カトリックの追悼ミサと同じです。仕出しのお弁当やお料理を食べたりしません。

 

さらに、追悼ミサに参加する時は、「献花料」または「弔慰金」と、表書きした香典を持参します。しかし、この場合は「御霊前」という言葉は使われません。また、プロテスタントの場合も水引の有無は問われません。不祝儀の袋に関しても色は自由です。

不祝儀袋とは?

不祝儀という言葉の意味について理解をした上で、不祝儀袋の用途や使い方、不祝儀袋に包む金額などの細かい情報や知識も合わせて紹介していきます。この際に大人のマナーとしてきちんと不祝儀袋の知識を確認しておきましょう。

不祝儀袋と香典袋は同じなの?

不祝儀袋とは、香典袋のことです。なので、大きな違いや注意点はありません。言葉の使い方の違いだけなので、袋自体にも違いや注意点もありません。

 

香典袋と記載されていても不祝儀袋と同じ扱いと役割をしているので、間違いではありません。

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不祝儀袋とはなんのために使うもの?

不祝儀袋とはなんのために必要なのかについて解説していきます。

不祝儀袋とは、不祝儀用の水引を結んで袋の中に現金を入れて包んだ袋のことです。

 

元々香典袋ともされているので、昔から文字の通り香典(不祝儀)とは、故人に対して線香やお花を供えていたことを表しています。なので文字通り、故人のことを思って供養の気持ちを表すものでもあります。そのため、お通夜そのほかには、告別式の時などに持参する袋のことです。

 

不祝儀袋とは、忘れてはいけないものなので、しっかりと持参するようにしましょう。故人の気持ちを表すものなので、くれぐれも忘れないように気を付けましょう。

不祝儀袋はどこで買える?

不祝儀袋とは、香典袋と同じなので商品名として、不祝儀袋もしくは香典袋と表記されていてもどちらも同じものなので、迷うことはありません。

 

さらに、最近ではコンビニエンスストアや近くのスーパー、そのほかには百貨店など至る商業施設で取り扱っているものです。さらには、100均、書店、文房具屋さん、駅にある売店や仏具店などでも購入ができます。なので、特定の場所に行かなければ買うことが、難しい商品ではないので、万が一初めてそういう場面に出くわしても大丈夫です。

 

急な不幸があった場合でも、気軽に購入できるようになっています。なので、迷わずコンビニエンスストアなどお近くの場所で購入することができます。

不祝儀袋の種類について

不祝儀袋にもさまざまな種類があります。用途に合わせて最もふさわしいタイプを選ぶようにしましょう。また、100均などのお店ではあらゆるバリエーションのデザインの不祝儀袋が販売されています。「御霊前」「御仏前」「御花料」など表書きの種類や表書きが出来ないタイプなどがあります。

 

それぞれのスーパーや百貨店、文房具屋さんから仏具店などありますが、用途にあった不祝儀袋を選ぶようにしましょう。

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他の宗教でも不祝儀袋を使う?

不祝儀袋でも、不祝儀袋を使用します。ですが、宗派によって金額が異なる場合や必要ない場合があります。しかし、不祝儀袋が必要かそうでないかの違いは、信仰する宗教というのは喪家側が、どのような宗派なのかによって必要かそうじゃないかの判断をすることができます。

 

喪家が、仏教であるならば、自分はキリスト教であっても、不祝儀袋が必要です。なので、こういった際は、自分の信仰する宗教より「喪家側」をきちんと認識している必要があります。自分がキリスト教なので、不祝儀袋が必要でない。ということはまずありません。なので、こういった不幸があった際は、きちんと相手側の宗派を把握しておきましょう。

 

喪家側に失礼がないように、さらに不祝儀袋の書き方や金額などをチェックしておきましょう。

不祝儀袋の書き方

不祝儀袋の書き方についてきちんと覚えておきましょう。相手にとって失礼のないようにするために事前に確認しておきましょう。また、書き方次第ではご遺族や故人にとって失礼となる場合があるので、気を付けましょう。

神式の場合

神式の場合でもそれぞれの宗教によって書き方が異なります。

神式の場合は、「御霊前」「御玉串料」「御榊料」とします。この中でも玉串や榊を使うのは、神式だけです。なのでこれらの「御玉串料」「御榊料」はこの神式に限った言い方です。

 

キリスト教の場合は、「御花料」が一般的です。また、仏教の場合は、一般的に「御香典」(御香奠)または、「御仏前」とするのが原則です。

キリスト教の場合

キリスト教のは「カトリック」と「プロテスタント」の場合があります。カトリックの場合は「お花料」「御花料」「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「お花料」「御花料」「献花料」「弔慰金」を使います。

 

また、カトリックの場合は表書きが「御霊前」の不祝儀袋が使えますが、プロテスタントの場合は御霊は、異教の偶像崇拝となるため御霊前は不適切です。

 

キリスト教の場合は、教会で行われることが多いので、事前に教会の名前をインターネット上などで確認しておきましょう。その際に必ず教会の前に宗派が書かれています。

不祝儀袋の書く時のポイントと注意点について

不祝儀袋を書く時のポイントや注意点をチェックしましょう。不祝儀袋の書き方次第で、受け取る相手が不快に思う場合があります。なので、万が一そういう思いをされないように、配慮できる対応をきちんとおさらいしておきましょう。

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不祝儀袋の書き方は宗教によって違う

もちろん、不祝儀という扱いが宗教ごとに異なるように、不祝儀袋の書き方も宗教ごとに異なります。書き方は、宗派、宗教によって袋に入れる金額は自分との関係(遺族側、友人、勤務先の同僚や上司などや部下の場合、もしくは取引先の関係者)などにより異なります。

 

相手がどのような宗教なのかについて、きちんと情報を把握しておかなければ、間違いとなっていまうので、きちんと確認しましょう。

不祝儀袋は薄墨で書くの?

不祝儀袋に書く時に、毛筆または筆ペンを使って、「薄墨」で書くのが一般的です。薄墨とは、文字通り普通の住みよりも薄い墨を使用することです。なぜ、薄墨を使用する理由については、昔から薄墨は、故人に対しての悲しみを表すとされています。なので、薄墨を使用します。

 

また、最近では弔事用に薄墨の筆ペンやサインペンなどが、近くのコンビニエンスストアや100均、文房具屋さんなどで販売されています。気軽にお買い求めできる商品なので、急な用事があった際でも、簡単に見つけることができます。

不祝儀袋の中袋はどのように書くの?

中袋は、ボールペンや鉛筆などを使って書くことは、マナー違反です。しかし、中袋に関しては、毛筆などの筆を使用しなくても黒いペンなどでも問題はありません。

 

中袋との違いもありますが、あくまでも誰にでもわかるように書くことが大事です。急な出来事であってもおろそかにしてはいけません。なので、一般常識としておさえておきましょう。

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自分の字に自信がない時はスタンプを使ってもいい?

慶弔用のスタンプが、市販の店舗では販売されています。慶弔用のスタンプとは、筆文字のような字体で作られた名前や表書きのスタンプのことを言います。

 

一般的に慶弔用のスタンプを使用することは、マナー違反ではありません。なので利用することはできます。ですが、この慶弔用スタンプは相手側の受け取り方次第では、失礼にあたいする場合があります。なぜかと言うと、不祝儀袋に文字を入れる場合は、薄墨が原則です。

 

したがって、あまり自分の字に自信がない方やお年を召されて上手に字が書けない方にとっては利用したいスタンプですが、受け取る遺族の方にはそういう文字を気にする方がいらっしゃる場合があります。なので、基本的には自分の字に自信がなくても薄墨の筆ペンなどを使用して文字を書くように心がけましょう。一般的には薄墨が原則なので、そちらの方が失礼にならずに済みます。

不祝儀袋の金額の相場について

不祝儀の金額の相場の目安を確認しておきましょう。親族や友人などによって金額の目安が異なるので、きちんと区別をつけて認識しておきましょう。

親族や親戚の場合

不祝儀袋に入れる金額に関してですが、故人との関係や自分の年齢にとって変わっていきます。一般的に、会社の同僚や友人もしくは、知人の場合は目安として20代の場合は、3千円から5千円程度と覚えておきましょう。さらに、30代以上は1万円から5万円程度です。また、両親や親族、親戚の場合は、目安として20代は5千円程度、30代以上は5万円から10万円程度です。

 

故人との関係は、祖父母、親、兄弟姉妹、おじ・おば、これら以外の親戚(従妹など)と分けて考えます。この関係からさらに自分の年齢ごとに金額の変動があるので、気を付けて確認する必要があります。

 

例として20代は1,2万円程度。30代は3万円程度。40代は3万円程度。50代は3万円から5万円程度。60代以上は5万円程度とされています。ですが、金額はあくまで目安なので、気持ちとして多くても少なくても相手側に失礼に値することはありませんが、目安としての金額の方が無難です。

友人や知人の場合

友人や知人(ご近所)の場合の金額の目安です。家族や親戚との金額の目安とは異なるので気を付けて確認する必要があります。

 

故人との関係が友人、またはその家族、隣人、近所、そのほかのお付き合いがある人という風に知人という範囲でも家族との関わり方次第で、認識が変わってくるので家族内などできちんと話し合いをして確認をする必要があります。

 

また、この場合の金額の目安は、20代は3千円から5千円程度、30代は5千円程度、40代は5千円から1万円程度。50代は5千円から1万円程度。60代は5千円から1万円程度とされています。あくまで目安なので、確認程度にチェックしましょう。

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職場関係や仕事の取引先などの場合

職場や仕事の取引先などの場合の金額の目安です。故人との関係性の大まかな区切りは、勤務先の上司や部下の場合、勤務先社員の家族の場合、仕事の取引先関係者という風に分けます。

 

この場合の相場の金額は、20代は5千円程度。30代は5千円程度。40代は5千円程度。50代は5千円程度。60代は5千円程度と、前年代の相場を見ても5千円程度とされています。

あくまで、目安として認識している金額相場ですが、故人に対しての気持ちを表すものなので、自分なりに多く包んでも失礼に値することはありません。

不祝儀袋の渡し方について

渡し方についても間違えないように気を付けましょう。あくまで不祝儀なので、くれぐれも故人や渡す相手の方に失礼のないようにしましょう。

 

 

渡すときのポイント

渡すときのタイミングは、弔問したときの通夜、葬式または、告別式のお焼香前です。また、通夜と葬式どちらにも参加される際は、どちらかのタイミングでお渡しするだけで大丈夫です。

 

お渡しする際は、受付の方で会葬者名簿にきちんと名前を記入しましょう。先に参列する通夜でお渡しするのが一般的ですが、万が一用意が出来ない場合があるかと思います。その際は、一言声をかけてから葬式や告別式でお渡しするようにしましょう。その方が受け取る相手側も快く受け取ることができます。

 

不祝儀袋の郵送の場合の渡し方について

もし、通夜、葬式、告別式のどちらにも参加することがない場合は、郵送で送ることができます。ですが、まずは先に、弔電や供花を手配すると良いです。

後日訪問して送る場合

どちらにも参加しない場合は、ご自宅を後日訪問することが一般的とされています。ですが、訪問の際には必ずご連絡をしてから伺いましょう。突然の訪問は、お渡しするお相手にとって失礼なので、礼儀として電話をかけましょう。

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郵送で送る場合

郵送で送る場合は、現金を送ることになるので、必ず現金書留の封筒の中に不祝儀袋を入れるようにしましょう。その際に、通夜や葬式などに行けなかった理由や遺族に対してのお悔やみのお手紙を同封すると良いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?不祝儀や不祝儀袋などに関する情報を解説しました。宗教や宗派によって様々な違いがありますが、しっかりと覚えておきましょう。また、ご遺族や故人にとって失礼のないようにとマナーを守るのが大人としての礼儀です。故人を慈しむ心をきちんと伝えることができるように、面倒だと思わずにマナーを大切にしましょう。