知っておこう!友人の香典金額の相場はいくら?包み方のマナーは?

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

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例えば友人の香典の相場。弔事にマナー違反をしてしまったら、恥ずかしい。友人の香典の相場はいくらぐらいなのか、香典袋はどうすればいいのか…様々な疑問が出てきませんか?この記事で、その疑問を一気に解決。友人の香典のことを気にせずお別れの場に参列できます。

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2020/9/10

目次

知っておこう!友人の香典金額の相場はいくら?包み方のマナーは?

友人の家族が亡くなった場合は?

友人のご家族が亡くなった場合の相場は、3,000円~10,000円です。友人ととても親しい関係にある場合は、10,000円が相場と言われています。つきあい程度の友人関係なら3,000円か5,000円が相場といえます。

 

故人と面識があったり、友人と長いご近所づきあいがあったのなら、5,000円がよいでしょう。

 

友人の家族とは言え、一度も会ったことがない、顔も知らないような人の場合は、3,000円でも失礼にはなりませんが、3,000円なら香典返しは辞退する旨を一緒に書いておきましょう。少し後でもふれますが、ご遺族の負担にならないためです。

 

友人自身が亡くなった場合は?

友人が亡くなった場合でも3,000円~10,000円が相場です。故人が親友といえるような仲のよい友人だった場合は10,000円、そうでない場合は3,000円~5,000円というところが相場のようです。

 

 

 

 

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3,000円は20代まで!?

香典の相場は、これが正解という厳密なルールはありませんし、他の人の香典を調べる訳にもいきません。また通夜は、葬儀が行われる地域の「ローカルルール」があるケースも考えられます。難しく考えず、基本を押さえておけば大きくマナーから外れることはありません。基本的に相場の3,000円、5,000円、10,000円の3つの選択肢から、故人との関係の深さで金額を決めれば良いようです。

 

ただ、特に大人に注意していただきたいことがあります。3,000円が許されるのは20代まで、ということです。いくら相場内だとは言え、3,000円は失礼です。30歳を過ぎたら、5,000円以上は包みましょう。

香典が3,000円以下なら香典返しは辞退する

先ほど少しふれましたが、3,000円を包むなら香典返しは辞退しましょう。ふつう遺族は香典返しを2,000~3,000円で用意します。3,000円の香典では遺族に負担をかけてしまいかねません。

 

3,000円を包むときは、香典返しを辞退するようにしてください。辞退の旨は香典袋に書いて遺族に知らせます。裏面の住所を書いた横に香典辞退の旨書き添えるとよいでしょう。

使ってはいけない数字(金額)

偶数の数字は使わない、という考え方は香典の場合も当てはまります。偶数は割り切れる数字なので、「縁が切れる」「故人がこの世との縁がなくなる」と考えられてきたからです。

 

先ほど、香典の金額の相場を3,000円、5,000円、10,000円としましたが、3、5、1、と、金額の頭の数字がすべて割り切れない奇数になっています。また、「9」は奇数ですが、「苦」を連想させるとして避けるべき数字です。

 

金額が決まったら、お札の枚数にも気を配ってください。例えば10,000円を包むのに5,000円を2枚にするのではなく、10,000円札1枚にしましょう。

お通夜や葬儀では渡せないときは?

どうしても通夜と葬儀のどちらにも列席できないというケースもあると思います。生まれたばかりの子どもがいて手を離せない、遠方なので行けない、といった場合です。

 

こんな場合でも香典をお渡しする方法はあります。

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弔電+お宅を訪問+ご遺族に渡す

葬儀や告別式へまず弔電を打っておき、後日お宅を訪問して、その時に渡す方法です。お宅に伺う時は、あらかじめ電話でご遺族の意向を聞いておきます。ご遺族はまだ気持ちの整理ができていないことも十分考えられますし、またご多忙でもあります。もし断られたら、訪問は控えましょう。

弔電+香典+お悔みの手紙

まずは弔電を打っておき、後日香典にお悔やみの手紙を添えて郵送するという方法もあります。ただし、現金書留の封筒にお金を直接入れてはいけません。

 

お金は香典袋に入れ、通夜や葬儀に持参するのと同じように表書きをして、香典袋ごと現金書留の封筒に入れましょう。香典袋は幅が大きいように感じますが、現金書留の封筒は、香典袋がすっぽり入るサイズになっています。お悔やみの手紙も必ず同封するようにしてください。白い封筒に入れ、手紙を一緒に郵送するのが基本です。

 

いくら昔からの友人だから、仲の良い友人だから、といってもマナーを守ることができない、マナーを知らない、というのはとても恥ずべきことです。お悔やみの手紙の書き方やマナーについては後ほど解説します。

香典袋の書き方

香典袋を書く筆記用具は?

まず、香典袋を書くときは、必ず筆や筆ペンを使いましょう。ボールペンや万年筆を使うのは控えた方がよいでしょう。また、墨は薄墨を使用します。筆ペンにも薄墨のものがありますのでそちらを使ってください。薄墨の筆の反対側が普通の黒い墨になっているものがありますので、1本持っておくと便利でしょう。薄墨は「悲しみで涙があふれて硯の中に入ってしまい、墨が薄くなってしまいました」という悲しみの気持ちを表すメッセージになります。

 

 

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表書きはどの言葉を書けばいい?

お悔やみを表すことばと自分の名前を書きます。お悔やみを表す表書きは数十パターンあります。相手の宗教に合わせて表書きは決まりますが、どんな宗教かわからない場合は「御霊前」と書くと無難でしょう。

 

「御霊前」は浄土真宗以外のどの宗教にも使えます。浄土真宗の場合は「御仏前」と書きます。亡くなるとすぐ仏になるという「往生即成仏」の教えがあるからです。

 

名前は姓だけではなく、必ずフルネームで書いてください。例えば友人本人が亡くなった場合、あなたと友人の関係がご遺族にはわからない可能性があるからです。ご遺族は香典返しの送り先を香典袋で判断するしかないため、必ずフルネームを書くようにしましょう。

中袋には何を書く?

中袋の表には金額、裏には住所・名前(フルネーム)を書きます。中袋の表側は「金〇萬円」と、入れた金額を漢字の大字を使って書きましょう。大字とは、「壱、参、伍、拾、阡、萬」などの画数が多く、日常ではあまり使わない難しい字のことです。「一」や「二」などだと、横線や縦線を引くだけで金額が簡単に書き換えられる可能性があるからです。

 

中袋の裏側には、真ん中より左側に住所と名前をフルネームで書いてください。金額は裏側の右側に記してもよいことになっています。香典袋によっては、中袋が封筒ではなく、奉書紙になっていることもあります。折り目に合わせてたたんでいき、最後の部分が裏側に折り返すようになっているはずです。

お札の向きにもマナーがある?

また、お札の向きにも十分に注意しましょう。お札が複数枚になる場合は向きを揃えておきます。香典袋(中袋)の表面がお札の裏面(肖像画がかかれていない方)と合わさるように、人物が描いてあるお札の左側から袋に入れます。

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香典の送り主が複数の場合や、「〇〇一同」などとする時は?

本来なら香典はできる限り連名ではなく個人で用意するものです。香典返しを送る遺族のことを考えて生まれた慣習です。ですが、連名でもマナー違反にはなりません。3人までなら連名が許されています。フルネームで香典袋の表に書き、名前は右から左へ目上から書いていきます。

 

友人への香典ですから、目上・目下が特にない場合もあると思います。その時は年齢の順に右から左へ書くようにすればよいでしょう。連名にする場合、全員の住所と氏名を書いたメモを必ず香典袋に入れるようにします。全員分を合計した金額に合わせて10,000円札や5,000円札に両替するなどして、包むお金もまとめておきます。

 

3人以上の時は、表には「〇〇一同」としておきます。こちらも連名の時と同じように、全員分の住所とフルネームを書いたメモを入れ、お金もまとめて包んでください。

香典袋の折り方は?

香典袋を折り目のとおりにたたんでいきますが、裏側は上下のどちらが先だったか、わからなくなってしまうことも多々あります。

 

香典袋は下側を折ってから最後に上側を折ります。正しい順番で折らないと、香典袋の口が上を向いてしまい、中に良からぬものが入ってくる、という考えからの慣習でしょう。

袱紗の包み方は?

香典袋は袱紗に包んで通夜か葬儀に持参します。香典袋は2タイプあり、はさみ込むタイプと折って包むタイプがあります。どちらにするかは金額によって使い分けます。はさみ込むタイプは3万円までの比較的少ない金額、包むタイプは3万円以上の高額の場合に使います。

 

はさみ込むタイプは、左開きで表書きが前になるようにはさみ込みます。包むタイプの袱紗は、包み方に順番があるので気を付けてください。まず、ひし形になるように袱紗を開き、中央からやや右寄りの位置に香典袋を置きます。右側、下側、上側の角が袱紗の真ん中にくるように折り、一番最後に左側を折るようにします。

 

香典は、通夜か葬儀のどちらかでお焼香の前に、受付の人に渡すようにしましょう。受付の人に言葉をかけるとよいでしょう。まず、「心よりお悔やみ申し上げます」と挨拶し「ご霊前にお供えください」と言って香典をお渡ししましょう。

そもそも香典とは?

「香」は「香(線香)」、「典」は「供える」「祀る」という意味です。「香典」とは「故人に香を焚き、慰める」というものだったようです。ただ、香はとても貴重かつ高価なものだったので、近所の人や親族にはとても手が出せないものでした。そこで、お香の代わりに農作物、米や野菜を持ち寄ってお供えしたことに由来する、という説が有力と言われています。

 

同時に不幸は突然に起こるため、葬儀をいとなむ準備など当然あるはずもなく、金銭的に大変なので、互助の意味で香典をお渡しする、という意味合いもあるようです。

 

現代では互助の意味より、故人を悼む気持ちを表す役割が大きいのではないでしょうか。

 

お悔みの手紙の書き方は?

香典を郵送する時は、お悔やみの手紙と一緒に送るようにしましょう。手紙を書く便箋は、白くて縦書きのものを選びましょう。便箋は封筒に入れてから、現金書留の袋に香典袋と一緒に入れてください。この時、便箋を入れる封筒は必ず一重のものを使ってください。二重封筒は不幸がまた起こる、ということを連想させますので、使ってはいけません。郵送は葬儀後1週間以内に届くように出します。遅くても葬儀の1か月後までには先方へ着くようにしてください。

 

手紙は頭語(「拝啓」など)や時候の挨拶は省略し、頭語に合わせた結語も不要です。お悔やみの言葉とともに、通夜や葬儀に参列できなかったことをお詫びしましょう。重ね言葉などの忌み言葉は使わないよう気を配ってください。故人が友人だった場合、友人と自分の関係も添えるとご遺族にわかりやすいでしょう。書き終わりは、「合掌」として結びます。これは友人または友人のご遺族が仏教の場合に使う結びの句です。

こんな時どうする?

不幸は突然にやってくるもの。準備をする間がないうえに、即決即断を求められます。「こんな時どうする?」と悩む暇はありません。そこで、いくつか「こんな時どうする?」についてまとめてみました。

ケース1:友人一同で出したが個人的にも香典を出したい!

友人本人が亡くなった場合、「友人一同」で既に出しているけれど、特別仲がよかった友人なので個人でも香典を出したい、ということ、ありますよね。「友人一同」で出したなら、個人的に香典を包むのはご遺族にとっての失礼にあたってしまいます。

 

そこで、お金ではなく、お花やお線香を選んでみてはいかがでしょう。お花は店員さんに事情と予算を伝えると、お悔やみにふさわしいお花を選んでくれます。お線香も香りのよいものがたくさんあります。

 

友人のことを偲びながら花やお香を選んだ気持ちはご遺族にも伝わるでしょう。

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ケース2:中袋がない!

中袋がついていないタイプの香典袋もまれにあります。その場合、お札は香典袋に直接入れます。向きは中袋に入れる時と同じです。気を付けて入れましょう。中袋がある場合は金額や住所・氏名などを書きますが、中袋がない場合はどこに書けばいいのでしょう?省略してはいけません。香典返しを送るご遺族に手間をかけることになるからです。

 

中袋がない時は、香典袋の表に名前をフルネームで書き、裏側の左側に住所と金額を書きます。表側は縦書きですが、裏側は横書きでも許されています。その場合の数字は、アラビア数字で書く場合が多いようです。

ケース3:香典を辞退されてしまった!

昨今では家族葬など親族の少人数だけで葬儀を営むケースも多くなっています。その場合、弔問や香典を断られることがあります。葬儀の案内に「弔問や香典は辞退します」といった内容の文言が書いてあることが多いので、よく確認しておきましょう。

 

ご遺族が弔問や香典を辞退するのは、故人の遺志や、参列してくださる方の負担を減らすため、といった配慮からです。無理に押しつけるのはやめましょう。香典の代わりに、ご遺族の意思を確認して供物辞退でなければ供花を送るか、弔電を送るようにします。

香典や祝儀にはいくら包むか知っておこう

香典の相場を中心に、香典袋の書き方や渡し方など、いざという時のマナーについてお伝えしました。こういった冠婚葬祭のマナーは知っておくと後々役に立ちます。悲しいことは少ない方がいいのですが、年齢を重ねると葬儀などに参列することが多くなります。マナーをきちんと調べて、頭に入れておきましょう。役に立つ日が必ずあります。