永代供養の相場はどのくらい?メリット・デメリットについて解説

公開日 : 2020/12/16

更新日 : 2020/12/16

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最近、永代供養を申し込みをする方は多くなっています。興味はあっても永代供養の相場がどのくらいなのか、メリットやデメリットは何かなど、疑問持たれている方も多いでしょう。この記事では、永代供養の相場などについて詳しく解説をしていきます。

公開日 : 2020/12/16

更新日 : 2020/12/16

目次

そもそも永代供養とは?

永代供養とは、わかりやすく言うとお墓参りや管理をする人が不在であっても、お寺が永代に渡って供養や管理を行うというシステムです。

 

先祖代々のお墓を所有している方でも、お墓が遠方にあったり、お墓参りをしてくれる家族がいなかったり、檀家でいることやお布施を負担に感じたり場合も多く、永代供養を行うか検討している方が非常に増えています。

永代供養にかかる費用とは

永代供養は、通常のお墓よりも費用が安いといわれていることはご存じでしょうか。永代供養では、申し込みと同時にお支払いが発生します。そして、その後の管理費やお布施などを支払う必要性が無いというのが一般的です。

 

そのため、長い目で見るとお墓の維持費が抑えられ、相場が安いと感じられます。また、安い理由の一つとして遺骨を合祀するのが一般的とされているため、お墓に埋葬する一般的な方法よりも料金が抑えられるとされています。

 

永代供養のお墓にはいくつかのタイプがあります。ただし、どのお墓を選ぶかで相場も変わってきます。永代供養の相場は、北海道だから安いとか、東京や大阪だから高いというわけではありません。

 

しかし、その地域によって一般的な相場は変わってきますので、永代供養を検討している方はこの記事を最後まで読んで参考にしてください。

合祀墓

永代供養のお墓のことを永代供養墓と呼びます。その中で最も知られているのが、合祀墓です。お墓や霊園を訪ねたときに、お墓が並んでいる一角に、通常のお墓よりも大きな墓石や仏塔を建てられていることがありますが、これが合祀墓です。

 

沢山の方たちが共同で一つのお墓を利用する合祀墓ですが、一般的な相場としては10万円~30万円前後が目安となっています。埋葬後は、全て霊園や寺院が管理を行ってくれるので、お墓の管理の負担や継承の悩みが解消されます。

 

納骨堂

納骨堂は、故人の遺骨を決められたスペースに納めることができる建物のことを指します。納骨堂のメリットは、墓石を使用しないため低価格で利用することができます。

 

納骨堂には、「ロッカー型」「仏壇型」「機械型」「位牌型」の4種類があります。ロッカータイプは、一般的な相場が20万円~80万円と比較的安価なタイプが多くあります。

 

作りが非常にシンプルで、跡継ぎがいなくてもお寺側で管理してくれるので安心して任せることができます。また、ロッカー式は生前に費用の支払いをすることができたり、納骨後にかかってくる費用についても把握することができます。

 

また、お墓を持つ必要がないため都市部に近い場所に設置することが可能です。さらに、屋内にあるためお参りをするときに悪天候であっても、問題がなくお墓参りをすることが可能です。

個別墓

個別墓とは、個人や家族など大切な人と一緒にお墓に入ることができます。また、合祀墓とは違い埋葬をした後も遺骨を戻すことができます。

 

また、管理に関しても納骨堂と同じく寺院や霊園側が行ってくれるため、見てくれる家族がいなかったり跡継ぎがいなくても安心することができます。個別墓に関しても、生前に契約をしておくことが可能であるのも大きなメリットといえます。

 

個別墓は、永代供養料・墓石代が必要となっています。一般的な相場は、30万円~100万円ほどの費用が掛かります。明確な費用に関しては、墓石の大きさやデザインによって違いがあるため、石材店に確認しておくことをおすすめします。

夫婦墓

夫婦墓は、その名の通り夫婦で一つのお墓に入ることができ、先祖が眠っているお墓とは違いお墓の継承を前提としていないタイプとなっています。

 

夫婦のみで入ることを前提としているため、自分の親はもちろんですが子供も同じお墓には入りません。夫婦2人が、お墓に入った後は永代供養となるので寺院や霊園側でお墓の管理を行ってくれます。

 

お子様がいらっしゃらない夫婦に、人気が出始めているお墓です。夫婦墓の種類は、「個別墓」「樹木葬」「納骨堂」の3種類があります。どの納骨方式をとるのかを生前に夫婦で話し合うようにしましょう。

 

夫婦墓に必要な費用は様々ですが、一般的な相場としては50万円~100万円ほどがかかります。永代供養料が二人分がひつようとなってくるので、明確な金額に関しては石材店や寺院・霊園に確認しておくことをおすすめします。

永代供養のお布施について

永代供養でもお布施は必要とされています。お布施とは、簡単に言うとお経を頂いたお礼としてお渡しするものです。永代供養でも「納骨法要」と「年忌法要」に際しては、お経を上げて頂くこととなっています。

 

しかし、「納骨法要」のお布施に関しては、永代供養の費用とセットになっているケースがあります。永代供養の費用に何が含まれているのかはしっかりと確認しておきましょう。

 

また、永代供養のお布施が必要となってくる場合は、「金封袋」を用意する必要性があります。冠婚葬祭で金銭のやり取りをするときに使用するものです。

 

水引は基本的に必要はありませんが、丁寧にしたいのであれば銀色の双銀の水引や、黄白、黒白のものを準備しましょう。金封の表書きは、薄墨ではなく「通常の墨」で、「お布施」あるいは「永代供養料」と記入しましょう。

 

さらに、その下には施主の名前と金額を記入します。そして、用意したお布施は「法要が終わった後」にお渡しします。その際には、切手盆と呼ばれている黒いお盆の上に乗せてお渡しすると丁寧です。

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永代供養でも法事は必要か?

永代供養を選択すると、故人への供養はお墓を管理している寺院や霊園が長期に渡って行ってくれます。ですので、遺族の方で法事を行う必要性は基本的にありません。しかし、遺族側で故人の御霊を供養する法事をすることはできます。

 

法事は、故人のためだけではなく、残された人たちのためにもあります。そのため永代供養では必ずしも法事を行う必要はありませんが、故人の冥福を祈ることができるというメリットがあるので、行った方が良いといえます。

永代供養における刻字料とは

刻字料とは、墓誌に納骨者の名前などを彫刻するときに必要になってくる費用のことです。相場としては、大体3万円ほどとなっています。

 

また、小石板といって個別の墓誌を準備する場合はこれ以上にかかってきます。必ず墓誌を立てなければいけない場合と、希望によって墓誌を立てる場合もあるため、永代供養墓を選ぶときには気にしてみると良いでしょう。

永代供養のメリット・デメリットとは

永代供養の大体の相場について解説を致しましたが、一般的な先祖代々のお墓と比べ、永代供養墓にどのようなメリット・デメリットがあるかをお伝えいたします。

永代供養のメリットについて

基本的には、お墓の後継者がいなくても申し込みは可能です。お寺が責任を持って供養をしてくれるので、その後に遺族がお参りに来ることが難しい場合でも無縁仏になってしまうことがありません。

 

自分や親しい人が粗末に扱われる心配がないことは有難いところです。お寺や霊園が定期的に供養や管理を行ってくれるので非常に安心です。

 

また、納骨の際には宗旨や宗派を問わないところが多いです。無宗教の方や在来仏教の方は気兼ねがなく申し込みをすることが可能です。

 

場所によってはキリスト教や神道を信仰している方でも受け入れてくれます。永代供養をしてくれるお寺の宗教・宗派に帰依することや檀家になることを条件として受け入れてくれる場合もあります。

 

生前から自分の入るお墓を自分で整えられることや、契約時に支払を済ませるので死後遺族に迷惑をかける心配がないことも魅力的なところです。生前に申し込みをした場合は、年会費や管理費の支払を求める寺院もあるので確認してから申し込みましょう。

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永代供養のデメリット

永代供養にはメリット以外にも、デメリットがあります。永代供養は近年話題にはなっていますが、まだ世間に浸透しているとは言えない供養の方法です。

 

先祖代々のお墓を守ってきた方、信心深い方や檀家の方などは、宗教不問かつ誰でも入れるお墓というものに対して否定的な考えを持っていても無理はありません。価値観の違いから生じる問題なので、押し切らずに慎重に話を進めていきましょう。

 

その他に、遺骨を取り出すことが不可能なデメリットもあります。永代供養墓に納骨をした場合は、納骨後に一定の期間が経つと他の遺骨を一緒に納骨されます。合祀されると、二度と遺骨を取り出すことは不可能です。

 

一度は遺骨を永代供養墓に入れたが、新たに家族の墓を建てたのでそちらに移したいと思っても、合祀されてしまった場合は遺骨の移動は不可能です。他の遺骨と一緒にされてしまうことが気になる方は、納骨後どのくらいで合祀されるのか寺院に確認しておきましょう。

浄土真宗には永代供養はない

浄土真宗には永代供養という概念は基本的にありません。ここでは、浄土真宗の即成仏という考え方やなどについて詳しく解説を致します。

亡くなると即成仏

仏教とは、厳しい修行と戒律によって成仏ができるという考え方です。しかし、浄土真宗では、死後に阿弥陀如来によって極楽浄土へ導かれると教えています。信仰のある方は亡くなった後に極楽浄土に辿り着くため、供養の行為は必要とされていません。

 

また、浄土真宗で読まれる経典には、お釈迦様の本心が書かれた根本をなす大無量寿経、極楽浄土の内容・阿弥陀如来とは何かを説明し、教えの偉大さについて説いた阿弥陀経、どんな人でも極楽浄土へ行けると説いた観無量寿経の3つがあります。

永代供養の代わりとなる納骨方法

浄土真宗で永代供養の代わりとなる納骨方法には、本山、供養塔、宗教不問のいずれかに納骨する方法があり、全国各地の寺院や霊園で行われています。

 

本山納骨は各宗派の本山に納骨する方法です。宗派に合わせて開祖が眠る寺院に供養してもらえるのが特徴です。浄土真宗の場合は、大谷本廟、大谷祖廟で受け入れられています。大谷本廟での本山納骨の場合は、一般的に5万円以上が相場とされています。

 

この他にも、引き取り手のない遺骨を納めるために建てられた石造りの供養塔があるお寺に納骨する方法、宗教不問の霊園を探す方法があります。

墓じまいにかかる費用相場・内訳

続いては、実際に墓じまいに必要な費用の相場と内訳を見ていきましょう。お墓は、一般的にお寺や霊園から土地を借りて作られています。昔からある先祖代々のお墓だったとしても、お墓に対して永久に持っている権利は、その場所で供養をしていくための権利です。

 

土地を所有する権利ではなりません。そのため、墓じまいによってお墓を閉じる場合は、借りているお墓の土地を更地にしてお墓の管理者に返却する必要性があります。その際に、様々な名目で費用が掛かってきます。

 

そのため、墓じまいによってお墓を閉じる場合は、借りているお墓の土地を更地にしてお墓の管理者に返却する必要性があります。その際、さまざまな名目で費用が掛かってきます。

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お墓の解体・撤去費用

墓じまいをするうえで最も大切な作業は、納められている遺骨を取り出す作業です。そして、必ず必要となるのがお墓の解体・撤去費用です。多くの場合は、石材店の方に頼んで解体作業を行ってもらいます。

 

お墓の解体・撤去にかかる費用の相場は約15万円となっています。お墓の解体・撤去費用は、お墓の大きさやお墓が経っている環境によって異なっています。

お布施代

お墓を解体する場合は、閉眼供養と呼ばれる儀式を行います。閉眼供養を行う際には、僧侶を呼び読経をしてもらう必要性があります。

 

閉眼供養の際は、僧侶の方に感謝の気持ちとしてお布施を用意します。この際のお布施代の相場は、3万円~5万円程度となっています。

 

また、墓じまいの後に新たにお墓を建てるのであれば、閉眼供養を行う必要性があります。閉眼供養のお布施代の相場も同じく、3万円~5万円程度と考えておきましょう。

改葬手続きに必要な書類

墓じまいを行う際には、改葬と呼ばれる手続を行う必要があります。改葬をするには改葬許可申請を行う必要があります。改葬許可を受ける場合は、受け入れ証明書・埋葬証明書・改葬許可申請書を用意する必要性があります。

 

書類を用意するには、数百円の手数料が必要です。

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遺骨を新たに納骨するための費用

墓じまいをして遺骨をお墓から取り出すと、新たに供養をするための納骨先が必要です。墓じまい後の納骨先としては、従来型のお墓だけではなく、改葬・永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨・手元供養というお墓も選択肢に入ります。

 

永代供養墓を利用する場合は、平均で10万円~100万円程度の費用が必要です。従来型のお墓を建てる場合は、平均で145万円~200万円程度の費用が掛かることを考えると、比較的料金が安いため、人気の供養形態となっています。

自分の地域の永代供養がどのくらいか理解しよう

この記事では、永代供養の相場について解説を致しました。地域によっては相場が変わってくる永代供養。自分の地域が、どの位の費用が必要かをしっかりと理解したうえで永代供養を行うか決めましょう。