納骨に必要な費用とは?相場や内訳・宗派ごとの費用について解説

公開日 : 2020/12/13

更新日 : 2020/12/13

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葬儀が無事終われば納骨が待っています。しかし納骨の費用は、どのくらいの費用が掛かるのでしょか。納骨の方法もお墓に納めるだけではありません。納骨堂や永代供養は、お墓とどう違うのか、費用の差は、宗派ごとの費用はどの位かについても詳しく解説いたします。

公開日 : 2020/12/13

更新日 : 2020/12/13

目次

納骨に必要な費用とは

ご家族の方が亡くなり、火葬も終わった後に気になるのが遺骨の埋葬についてではないでしょうか。すでにお墓を所有している場合は、そのお墓に納骨するのが一般的とされています。

 

しかし、納骨となると、どんな手続きが必要で費用はどのくらいかかるのでしょうか。この記事では、納骨に必要な費用について解説を致します。

納骨式にかかる費用

納骨式は、故人をお墓に埋葬するために行う重要な儀式です。納骨式は、一般的にお墓へ納骨する方法が多いとされています。しかし、近年ではさまざまな納骨方法があるため、費用の種類も増えてきています。

 

お墓を持っていない方は、お墓の建立をしなければいけません。しかし、すでにお墓を所有している方は、どのくらいの費用が掛かるか気になるところでしょう。ここでは、納骨式に必要な費用についてまとめました。

お布施

お布施は、葬儀・法要・納骨を行うときに、読経をしてくれたお礼を僧侶の方にお渡しするためのお金です。このお布施の金額には、決まったルールはありません。というのも、お布施は僧侶へのお気持ちで渡すためです。

 

しかし、お墓や納骨堂に関しては、納骨場所に関わらず、約30,000円~50,000円ほどが一般的な相場とされています。どのくらいの金額を渡せばよいか分からない場合は、僧侶の方に聞くようにしましょう。

 

恐らく、「お気持ちで結構です」と回答されるかと思いますので、「皆さんどの位の金額をお渡ししていることが多いでしょうか?」と聞くと僧侶も答えやすいでしょう。

 

納骨式以外に、お墓が新しい場合や開眼法要・一周忌法要を行う場合は、別途お布施が必要となってしまいます。こちらの相場も、3万円~5万円くらいです。

御車代

御車代は納骨場所が寺院でない場合は、僧侶に足を運んでもらった際にお渡しします。一日につき5000円~10000万円程度をお渡しするのが目安です。お布施とは別に包み、御車代と表書きをします。

 

ちなみに施主がタクシーを手配している場合は、お車代をお渡しする必要はありません。その際は、施主が実費でタクシー代を支払います。

御膳料

納骨式が終わった後は、法要に集まってくださった方と会食をします。この会食の一般的な相場は、1人あたり5000円ほどが多いです。

 

しかし、この会食を僧侶が参加されない場合は、御膳料としてお布施をお渡しするケースが基本的です。この時の相場は、お車代と同様に5,000円~10,000円前後が相場となっています。

 

御膳料に関しては、納骨式以外にも一周忌・二周忌・三周忌とありますが、その際にお全量が必要となった場合も5,000円~10,000円前後が相場となっています。

戒名料

戒名とは、故人が仏門に入った証として送られる名前の総称として用いられるものです。一般的にお布施とは、読経を読んでもらうこと以外に戒名を付けて頂くことを指します。

 

戒名料に関しては、お布施の一部となっていることを覚えておきましょう。戒名料は、戒名のランクによって相場が大きく変わってきます。相場としては、10万円~100万円の間と考えておきましょう。

 

宗派や位の高い低いによっても変わってきます。一般的に菩提寺や特定の宗派を持っていない場合は、大体20万円~30万円程度が相場とされています。もし分からない場合は、葬儀社に一度確認することをおすすめします。

塔婆料

塔婆料とは、塔婆を立てる際に必要となってくる費用です。塔婆料の相場は、平均で2000円~10,000円程度となっています。塔婆料に関しては、卒塔婆に文字を書いて頂いたお礼に寺院へ支払う金額のことです。

 

ですので、お布施の様にお気持ちで渡すものとは違い、寺院側が塔婆一枚あたりに支払うケースがほとんどであるため、お布施と塔婆料を一緒に考えないよう注意しましょう。

 

あくまで、お布施とは別で塔婆料を支払うことを覚えておきましょう。

 

 

お供え物やお花

必要に応じてお供え物やお花も用意しましょう。お供え物に特に決まりはありませんので、故人の好きな食べ物や飲み物などをお供えします。

 

一般的にはお菓子屋お酒などが多いのですが、墓地によりお供えをお断りしている品目がある場合もありますので直前に確認をします。また、お供え物は納骨式が終わった後に持ち帰らなければならないことが多いので、持ち帰りすることも考慮して選びましょう。

 

費用は合わせて5000円~2万円くらいを目安に考えると良いでしょう。

お墓に納骨する場合の内訳費用

これから墓地や墓石を購入する場合は、その費用も掛かることとなってきますが、すでにお墓がある場合にかかる費用は納骨式と費用を合わせたものです。

 

お墓へのコツをする場合は、納骨そのものの費用以外に係る費用についても詳しく紹介をしていきます。

石材店にかかる費用

納骨式では寺院以外にも石材店へも依頼をする必要があります。石材店に依頼する内容としては、墓誌え新たに戒名などを刻むための彫刻人、墓石の開け閉めを行って貰うための作業費用です。

 

彫刻費の相場は2万円~5万円程となってきます。作業費用は1万5000円~3万円が相場ですが、ご家族などみううちだけで開け閉めができるのであれば必要はありません。また、生前に名前を刻んでいた場合、赤色を消して白色に塗りなおしてもらいます。

 

この場合は、おおよそ1万円~3万円ほどかかると考えておいてよいでしょう。

手桶など小物の費用

その他に、手桶などの小物も忘れないようにしましょう。プラスティック製の安い手桶と柄杓のセットであれば2千円~3千円程度で購入することができます。墓地や霊園によっては共用のものが設置されているケースもあるので事前に確認しておきましょう。

納骨堂に埋葬する場合の費用

納骨堂とは、室内に遺骨を納めることが可能なお墓の形態です。遺骨を納めた納骨檀が並んだロッカー式の物や、ロッカー形式よりも大きな仏壇を並べたような形式、室内に一般的なお墓の様に墓石を建てる室内型墓所もあります。

 

細菌は、PCで管理をしているところが多く、機械を操作するとお参りスペースに自動的に遺骨が運ばれてくる自動搬送式というものもあります。納骨堂の費用は10万円~100万円ほどとされていますが、場所や形式によって費用に差が出てきます。

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永代使用料・永代供養料

永代使用料とは、霊園や墓地を使用する権利を得るための費用を指します。それに対し、永代供養料とは遺骨を預かり永代にわたって供養を行う費用のことを指します。納骨堂は、永代供養の場合とそうでない場合があります。

 

永代供養の納骨堂の永代供養料は10万円~100万円と相場にかなりの幅があります。これは納骨堂によって違いがあるためです。

管理・維持費用

納骨堂に支払う費用に、年間の維持管理費があります。ほとんどの場合は、遺骨を個別に保管してもらう場合に発生します。ご遺骨を個別に保管するためには、それぞれのスペースを確保する必要があるため、遺骨を納める場所の賃貸料の様なものと考えることが可能です。

 

ご遺骨を合祀墓に合祀する場合でも、納骨堂によっては管理費が掛かることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。管理費の相場はおおよそで年間1万円ほどです。

檀家料・入檀料

寺院へ遺骨を埋葬する場合は、基本的に檀家になる必要性があります。その際に、入壇料として約10万円~30万円がかかったり、檀家料として年間で約5000円~2万円ほどがかかります。

 

宗派や寺院などによっても異なるため、上記の様に相場にも幅があります。納骨堂の場合は、宗派を問わず遺骨を受け入れている場合は多く、檀家になる必要が無いことも良くあります。

 

ですが、納骨堂の中には管理している寺院の檀家にならなければならない場合もあるため、納骨堂を運ぶ際には檀家になる必要があるかどうかも確認しておく必要性があります。

 

ご遺骨を納める納骨堂を決める際は、いくつか候補を決めて見積もり依頼をし、費用の合計だけではなく料金に含まれるサービスや追加料金が発生しないかなども確認して、少しでも安く依頼できるように比較をしましょう。

 

ご遺骨を個別に保管してもらっていたはずが、数年で合祀墓へ移動する契約だったということもあるため気を付けるようにしましょう。

宗派ごとの納骨費用について

同じ仏教でも宗派の違いによって、葬儀やお参りなどの形式も異なってきます。納骨に関しては、基本的には故人の宗派と同じ寺院へ遺骨を納めることになるでしょう。

 

納骨堂や霊園などへ納骨する場合は、宗派を問わず受け入れてくれるところが非常に多いです。そのため、宗派によって納骨の費用に差は少ないといえます。しかし、宗派によっては塔婆を建てる必要が無いなど若干の違いはあるので、それぞれ紹介をしていきます。

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浄土真宗の納骨費用

浄土真宗では塔婆をたてる習慣はありません。浄土真宗の教えでは亡くなった方は、阿弥陀様により成仏できるという教えですので、追善供養ということ自体を必要としません。

 

法要などの行事は故人の供養のためではなく、残された方たちが仏の教えと出会うことが目的です。そのため、故人の供養を目的としている塔婆は必要がないということとなっています。

浄土宗・曹洞宗の納骨費用

浄土宗では塔婆をたてるのが一般的な習慣とされています。塔婆を立てるということは、それ自体が善行であるとされており、追善供養として行われます。

 

追善供養とは、故人が生前に積んだ善行を、生きている方が行う善行で補うことで、故人の善行となって成仏を助けるという供養の方法です。

 

故人の善行としてだけではなく、故人の供養として塔婆を立てた人にとって善行となるため、善行は最終的に自分へ返ってくるという考え方です。

 

塔婆の表面には梵字でキャ・カ・ラ・バ・アと記されます。この5文字は供養塔として使われる五輪塔を表しています。五輪塔の五とは、仏教の教えて言うあらゆる世界を構成する地・水・火・風・空の五つの要素を表す五大のことです。

 

また、浄土宗や曹洞宗の塔婆には「南無阿弥陀仏」と呼ばれる題目が書かれたものとなっています。塔婆は形や大きさは地域や宗派によっても違いがあり、霊園によっては塔婆の長さを制限しているところもあるため、事前の確認は必須といえるでしょう。

日蓮宗の納骨費用

日蓮宗では、塔婆を立てるのが一般的な習慣とされています。その意味や追善供養の考え方などは浄土宗・曹洞宗と同じ考えとなっています。僧侶に依頼をして、塔婆を用意してもらいましょう。唯一、異なる点としては書かれる題目が「南無妙法蓮華経」という点です。

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真言宗の納骨費用

真言宗には、お墓の形に決まったルールが無いのが特徴です。塔婆についても問題なく建てることができます。題目は「南無大師遍照金剛」です。

納骨の費用を抑える方法について

納骨の方法はお墓への埋葬以外にも方法があります。いずれの場合でも、一般的なお墓への納骨よりも費用を抑えることができる場合が多く、お墓を処理する必要がないことなどから埋葬方法として選択される方も増えています。

永代供養

永代供養とは、遺骨を霊園や寺院に預けて、遺族の代わりに供養や管理を行ってもらう供養の方法です。お墓を持たない供養の方法として、急速に普及しています。

 

永代供養は一般的なお墓を持つよりも、費用を安く抑えることができる場合は非常に多いです。また、お墓の管理をする継承者がいない場合でも選ばれることが多いです。基本的に、宗派に限らず誰にでも利用することができる特徴があります。

 

永代供養では一般的な霊園と違って広い敷地を要しない場合が多くあります。そのため、交通の利便性の高い地域に建てられていることが多く、お参りのしやすさも永代供養の良いところです。

 

永代供養に必要な費用は、場所や種類によってさまざまで例えば10万円~100万円、あるいはそれ以上となるケースがあります。しかし、一般的なお墓への埋葬よりも安くなっているのがほとんどです。

散骨

散骨とは自然葬とも言われている通り、ご遺骨を海や山などの自然に撒く方法のことです。海へ散骨する海洋散骨が最も多く一般的です。海洋散骨はその散骨方法により費用が異なってきます。

 

業者などが所有する船を家族で貸切って散骨をする場合は、30万円前後が相場となっています。家族での貸切りの場合は、船の規模にもよってきますが10名程度が一緒に乗船が可能であるため、家族だけではなく親戚の方も一緒に散骨に参加することができます。

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樹木葬

樹木葬とは、山林や霊園の敷地内の木々や草花を墓標としてご遺骨を埋葬する方法です。遺骨が自然に還ることができるということから、近年はこの方法を選ばれる方も増えています。

 

樹木葬の費用相場は一般的なお墓への埋葬よりは安く、5万円~80万円前後となっています。樹木葬は永代供養という形となっており、管理は霊園が行ってくれるので一般的なお墓の様に墓地の継承などを行う必要性がありません。

納骨の費用は家庭によって違うことを覚えておこう

この記事では、納骨の費用について詳しく解説を致しました。家庭それぞれによって宗派も違ってくるため、納骨費用に関しても違いが出てきます。この記事を最後まで読み、自身の納骨費用がどのくらいかかるのか理解しておきましょう。