どの程度?葬儀の前に知っておきたい礼服の相場について
公開日 : 2020/9/27
更新日 : 2020/9/27
礼服を着る機会というのは、突然にやってくる可能性があります。『まだ必要ないだろう』と考え用意をしておかなければ、いざという時に焦ってしまう可能性があるでしょう。礼服が必要になった時のために、前もって準備をしておくために相場について知っておいてください。
公開日 : 2020/9/27
更新日 : 2020/9/27
目次
礼服について知っておこう
礼服という言葉を聞いたことはあっても、どういったものなのか分からないという方もいるかもしれません。まずは、礼服について見ていきたいと思います。
どうして社会人には礼服が必要か
社会人になれば、冠婚葬祭などの改まった場に出席する機会も多くなるでしょう。そんな時には礼服が必要になりますが、礼服は普段の黒いスーツでも良いのではないかと考える方もいるかもしれません。
社会人ともなるとしっかりとした身なりも重要になりますし、礼服を用意しておかなければいけないのです。
スーツで代用してはいけない
礼服と黒いスーツは似ているように思われるかもしれません。ところが全くの別物であることを知っておいてください。普段のスーツだと背中の裾辺りに切れ目の『ベント』が入っているものの、礼服には『ベント』が入っていないでしょう。
この様な見た目もありますし、色味も異なる点を知っているでしょうか。同じ黒いスーツのような気もするかもしれませんが、礼服を着た人の中に入れば違いは一目瞭然となる可能性があります。そのため礼服というのは黒のスーツで代用することはできず、準備をしておく必要があります。
礼服の種類について
礼服にも種類があることを知っているでしょうか。続いては、礼服の種類について迫ってみましょう。どういった種類があるのか知っておいてください。
洋装と和装の2種類
礼服(喪服)には2種類があり、洋装と和装に分かれています。それに正喪服や準喪服、略喪服という区別もあるのです。正喪服は最も格式が高くなっていて、喪主あるいはご遺族の方が主に着る喪服です。そして準喪服は、一般参列者として通夜あるいは告別式に出席する際の喪服となっています。
略喪服に関しては、一般参列者として参列するだけでなく法事などでも着用されるでしょう。
黒色が濃いとより上質
喪服というのは色の濃さおよび素材により値段が変わってくるものであり、前述の通りに黒色が濃ければそれだけ上質な喪服であるといえます。高価な喪服であれば、よりシルエットや細かな部分のデザインにも拘り作れれているでしょう。
高価なものであれば、ウールやシルクといった高級感が感じられる天然素材が用いられています。
皆が選ぶ礼服の購入金額について
続いては、皆さんがどの程度の額の礼服を用意しているのかについて、見ていきたいと思います。礼服を選ぶ時の参考にしてみてください。
5万円以下が多く選ばれている
ショッピングモールやデパートでも、礼服コーナーがあり様々な種類やデザインのものが3万円から5万円ほどで販売されています。実際に礼服を目で見て試着をしてから購入したい方にもおすすめです。またネットショップあるいは量販店の場合は2万円から3万円ほどで購入できるでしょう。
1万円台という礼服も中にはあるものの、品質のことを考えれば2万円から3万円程度が無難です。
5万円以上を選ぶ人はいるの?
ショッピングモールなどでは5万円ほどの礼服も売られているとご紹介しましたが、5万円以上の礼服を購入する方はいるのでしょうか。良質でデザイン性も優れている礼服なら、デパートで5万円や10万円といった値段で販売されていることがあります。
昨今ではその時々の流行や体形の変化により買い替えるというケースも増えてきています。ところが以前であれば、礼服というと1度購入すればその一着をずっと着続けるというのが当たり前となっていました。
長く着るとすれば、品質が良くデザイン面も良好なものを選ぶ方法もあるでしょう。
男性の礼服の相場
ここで、男性の礼服の相場について洋装と和装に分けて見ていきたいと思います。男性の場合はどの程度の値段で礼服が販売されているのでしょうか。
洋装
男性なら正喪服は『モーニングコート』となりますが、これは8万円から10万円ほどとなるでしょう。準喪服なら黒のスーツで3万円から5万円で購入されるケースが多いです。略喪服では濃紺やダークグレーを選ぶこともあるものの、値段は準喪服と同等となっています。
年代別に見てみると、購入金額の相場は20代なら3万円ほどで30代は3万円から5万円程度、40代以上になると5万円以上です。
和装
男性の礼服(正喪服)での和装は、遺族もしくは親族のみが着用します。洋装よりも高価である傾向があり、生地によって値段が変わってくるでしょう。着物と羽織は黒羽二重染抜の5つの紋付きであると決められていて、帯に関しては博多織の角帯です。
こうした決まりがあることから、着物の専門店あるいはデパートで購入されるケースが目立ち、価格も高くなっています。和装の正喪服は、20万円から30万円程度かかるでしょう。また家紋を入れるなら、別料金で1万円から2万円ほど必要になります。
女性の礼服の相場
次に、女性の礼服の相場について見ていきましょう。女性の場合は礼服の相場に男性との違いはあるのでしょうか。しっかりと覚えておいてください。
洋装
洋装の場合は、ワンピースもしくはアンサンブル、ツーピースが定番です。価格の相場については、正喪服や準喪服などといった種類よりも、年代によって変わってきます。20代の方が多く購入するのは2万円から3万円ほどでしょう。
また30代だと3万円から5万円であり、40代以上では5万円以上が相場です。女性の略喪服はある程度自由になっていて、黒のブラウスとスカートという出で立ちで出席をする方もいるでしょう。その場合には、、1万円から2万円ほどの予算となります。
和装
和装では、黒無地の5つ紋付きが正喪服となります。帯は黒の袋帯もしくは名古屋帯が通常です。相場については男性と同等の20万円から30万円となるでしょう。また、全て仕立てが出来上がっている着物であれば、10万円程度で購入できる店舗もあると考えられます。
ただし、着物には着物そのものだけでなく帯や襦袢、草履、バッグなども必要になります。よって、そうした小物も共に購入するとなれば正喪服であれば30万円以上するでしょう。
礼服のレンタル代の相場
ここまで礼服の相場を見てきましたが、礼服はレンタルをすることも可能です。では、礼服をレンタルするとすれば幾らほどのお金が必要になるのでしょうか。
男性の礼服をレンタルする場合
男性の礼服をレンタルするとすれば、ある程度の品質がある礼服を選ぶ際には費用もかかりますので、普段は着ないようなモーニングコートあるいはタキシードをレンタルする方も多いでしょう。モーニングコートだと1万5,000円から2万円ほどになります。
それにタキシードは1万円から2万円ほど、略喪服となるフォーマルスーツは1万円から1万2,000円ほどで借りることが可能です。
女性の礼服をレンタルする場合
女性の場合は、ちょうど妊婦の時期に礼服を着る機会もあるかもしれません。この様なマタニティー用などはその時期のみ着ることとなる可能性があるため、レンタルする女性も少なくないでしょう。着物の喪服だと1万円から1万5,000円程度、ブラックフォーマルなら5,000円から1万円ほどです。
マタニティーのためのブラックフォーマルは、5,000円から7,000円で借りられます。通常よりもリーズナブルな印象があるでしょう。
いざという時のために礼服はきちんと用意しておこう
冠婚葬祭の中でも、葬儀というのはいつあるか分からないものです。突然行うことになる可能性もあるでしょう。突然身内や知人が亡くなった時に礼服を用意していなければ、慌ててしまうこともあります。
葬儀の場にはその場に相応しい、きちんとした服装が必要となりますし、礼服というのはいつでも着られるように前もって準備をしておくべきものです。よって、礼服の相場もいざという時のために知っておくようにしてください。
これは社会人のマナーとしても、とても大事なことです。
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