お墓や墓石の値段相場はどのくらい?費用の内訳・購入方法も紹介
公開日 : 2020/9/3
更新日 : 2020/9/10
墓地や霊園でお墓を購入するときに、一番気になるのがお墓の値段ではないでしょうか。一生に一度購入するかしないかくらいに大きな買い物となるお墓の費用相場や値段の内訳・購入方法についても紹介いたします。お墓の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください
公開日 : 2020/9/3
更新日 : 2020/9/10
目次
お墓を立てるときの平均相場・内訳について
お墓を立てる場合には、「永代使用料」「墓石代」「管理費」が必要です。ここでは、お墓を立てるために必要な費用の内訳を解説していきます。
永代使用料
永代使用料とは、墓地や霊園の土地を借りるためにかかる費用のことを指します
永代使用料を最初に支払えば、墓地や霊園に支払う必要のある費用は一般的に管理費だけです。この永代使用料と管理費を納めれば、先祖代々お墓を継承することが可能です。
永代使用料の相場は、一般的な平均価格で約77万円です。しかし、永代使用料は各地域によって金額が異なってきます。
例えば、23区を除く関東圏の場合は70万円~90万円ほどです。神奈川県も同じように70万~90万円くらいの値段設定をされています。埼玉県や千葉県に関しては、30万円~55万円程が一般的など相場です。ちなみに、東京23区の場合は150万円~200万円ほどです。
このように地域によって価格に大きな差があるので、永代使用料は必ず調べておくようにしましょう。
墓石代
墓石の費用とは、お墓を立てるときに必要となる費用のことです。墓石にかかる費用の相場は、全国平均で約120万円~175万円ほどが一般的とされています。
墓石代の内訳として挙げられるのが墓石の値段・墓石の設置費用・文字の彫刻費用の3つです。
墓石の値段
墓石の値段は、竿石・外柵・カロート・香炉などお墓を立てる際に必要なパーツとなる石材の費用のことです。墓石代の多くは、この墓石の価格とされています。
墓石の設置費用
墓石設置の費用は、墓石を設置するときにかかる工事費用のことです。クレーンなどが通れない墓所の場合は、墓石の設置に大きな費用がかかる傾向にあります。またお墓の基礎には、コンクリートが使用されるのでその分の費用も必要になってきます。
文字の彫刻費用
文字の彫刻費用は、購入した墓石に家名・題字・建立者・建立日などを彫るためにかかる費用のことです。文字の彫刻にかかる費用の相場は、約2万円~5万円となっていますが、石材店によって異なるため事前の確認が必要です。
墓石代に幅が出る理由とは
墓石代に幅が出る理由とは、「石をどれくらいの量を使うか」「どのような石を使うか」「デザインはどのようなものにするか」の3つに分類されます。
管理費
管理費用は、墓地・霊園に墓所を管理してもらうために定期的に支払う費用のことを指します。毎年納め続けるケースもあれば、数年分・数十年分をまとめて納めるケースもあり、管理費の支払方法は人によってさまざまです。
墓地・霊園は年間の管理費を使い、水道や電気代の支払い、休憩所・トイレ・水汲み場・緑地といったみんなが使用する場所の維持や管理を行います。
管理費の相場は、約1万円前後ですが墓地や霊園の種類によって料金は変わってきます。例えば、寺院墓地の場合は約5000円~1万円ほど、公営霊園の場合は約2000円~1万円ほど、民営霊園の場合は約5000円~15000円ほどです。
もし共同墓地などであれば、管理費用が町内会費に組み込まれているケースもあり、無料または格安で利用できる場合も多いです。新規で募集している共同墓地に関しては、現在は少ないといっても良いでしょう。
お墓の値段にはどんな違いがあるの
お墓を購入する場合には、どのくらいの費用がかけられていることが多いのでしょうか。
じつは、およそ60%以上の方々がお墓に100万円以上のお金を支払っています。また、100万円で購入する方たちから300万円以上で購入する人まで、価格に関してはばらつきがあるとされています。
ここではなぜお墓の値段に違いがあるのかを解説していきます。
墓地・霊園の種類とは
お墓の値段を変動させる要因として挙げられるのが、墓地・霊園の種類です。お墓を建てる墓地・霊園の種類によって、お墓にかかる費用は大きく変わります。
墓地・霊園には大きく分けて寺院墓地・公営霊園・民営霊園の3種類があります。
寺院墓地
寺院墓地では、永代使用料・墓地代・管理費以外に、入檀料や維持会費、法要時のお布施代、寄付金などが必要とされています。
もちろん寺院墓地だからと言って、必ずしもこれらの費用が必要となるわけではないので、必ず事前に確認するようにしましょう。
また格式の高い寺院墓地の場合は、お墓を建てるためにかかる費用が高額なケースもあります。
民営霊園
民営霊園では、永代使用料・墓石代・管理費以外の費用は基本的に必要はありません。管理費が、公営霊園と比較して多少高額に設定されていることもあり、園内の施設などが充実していることが多いです。
公営霊園
公営霊園でも、民営霊園と同様に永代使用料・墓石代・管理費以外の費用は不要です。自治体による運営であるため、安い管理費で設置されています。しかし、その費用の安さから人気が非常に高く、抽選が行われるケースもあります。
墓地・霊園の立地やアクセス
墓地・霊園の立地条件も、お墓の値段を決める要因とされています。家を建てる際にかかる土地代と同じように、都心部にあるか否かや、駅から近いかどうかなどがお墓を建てるためにかかる費用を左右します。
利便性が低い墓地・霊園であれば費用をある程度抑えることが可能ですが、お墓参地をしにくくなる可能性があるなどのデメリットがあるので注意するようにしましょう。
墓地・霊園の環境や設備とは
墓地・霊園の環境や設備も、価格に大きな影響を与えます。
日当たりや水はけのいい区画は、お墓を維持するための条件も良くなるので価格も高く設定されています。そして、管理事務所や駐車場などの設備が完備されているかどうかも、お墓を建てるための費用に関与してきます。
墓石の産地や種類について
墓石の産地や種類に関しても、お墓の値段を決めるうえで重要な要因とされています。
石材の産地
墓石には色々な種類があります。墓石の産地によっても値段は大きく異なります。墓石に使用される石材の種類は、国内外に合わせて300種類以上あるとされています。
メジャーな石材の種類は日本産・中国産・インド産です。日本国産の墓石は、価格が非常に高いものが多いです。それは日本の石材の品質や希少価値の高さから価格が高くなっている傾向があります。
中国産の石材は、価格がそれほど高くないものが多いです。石材の品質は石の種類によるものなので、価格が安いからといって必ずしも品質が低いわけではありません。しかし日本産の石材と比較しても品質は劣るため、選ぶときは注意しましょう。
インド産の石材は、他の地域の石材よりも頑丈で汚れにくいものが多いという特徴があります。価格帯も、中国産の石材よりは高いですが、国産の石材と比べて控え目なので人気が高まっている墓石の一つといえます。
自身の予算と照らし合わせて、間違った選び方をしないように注意しましょう。
お墓の費用を出来るだけ安くするには
お墓は人生の中でもかなり大きな買い物の一つです。購入するのであれば、質の高いお墓を安く手に入れたいと思うのは当然のことです。
ここでは、お墓の費用を抑えるためのポイントについて紹介いたします。
墓石は石を少なく使う
お墓の値段を抑えるためには、使用する石材の量を減らしてシンプルなデザインにする方法があります。
お墓を建てるためにかかる費用は、永代使用料・墓石の費用・管理費です。この3つの中で費用を抑えることが出来るのは墓石の費用です。
墓石の費用は石の量を増やし、デザインにこだわればこだわるほど価格も上昇します。ですので、使用する墓石の量を減らし加工を必要最低限にすればお墓の値段を抑えることが可能です。
墓石の費用を安くするための方法として、外柵・香炉・墓誌墓石をお墓周辺に建てないという方法や、お墓まわりに使用する墓石だけ費用を抑えられる中国産の墓石を使用する方法があります。
その他にも、お墓自体のサイズを小さくする方法もあります。大きいお墓は石材の量も増えるため、価格も上がります。ですので、小さい墓石を使用することで値段も抑えられます。
狭い墓所・区画を選択する
永代使用料は、区画面積の広さで料金が大きく変わってきます。墓地・霊園の中でも面積が広い区画にお墓を建てると、費用は最小限に抑えられます。
お墓参りをするときに必要なスペースがあるかどうか気になる方もいると思いますが、墓所に一人くらい入るほどのスペースがあればお墓参りをすることは十分可能です。
公営霊園を利用して管理費用を抑える
年間管理費は、自治体が運営している公営霊園において非常に価格設定が安くなっています。管理費が安くても、自治体からの管理を行ってくれているので非常に安心できます。
しかし募集に制限があるため、抽選に当選する必要がありますので注意が必要です。
お墓は自分の予算を考えて建てる
いかがでしたでしょうか。この記事では、お墓の相場について紹介を致しました。最近は、石材店だけではなく墓石のカタログでも選ぶことが出来ます。自身の予算にピッタリのお墓を探し出せるようにしましょう。
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