納骨堂に納骨をする場合の費用はどのくらい?一般的な相場を解説
公開日 : 2020/9/3
更新日 : 2020/9/10
最近は、永代供養と呼ばれる供養方法が注目を浴びています。とくに納骨堂での永代供養は、お参りのしやすさとリーズナブルな価格設定、個別で遺骨を管理してもらえる観点から人気が高まっています。ここでは、納骨堂に納骨をする際の費用について詳しく解説をしていきます。
公開日 : 2020/9/3
更新日 : 2020/9/10
目次
そもそも納骨堂とは?
お墓を継いでくれる子供がいない家庭が増えてきているのはご存じでしょうか。お墓を購入すると、雑草の処理をしてお墓を綺麗に維持する必要性があります。
お子さんが高齢だったり、お墓から離れた場所に住んでいると定期的なお墓参りも非常に大変です。また、墓地・霊園の管理費も払い続ける必要があるので、継いでくれるご子息にとっての負担はかなり軽減されます。
永代供養とは、墓地・霊園の管理者に遺骨を管理していただけて、さらに一定期間が経過した後は合祀して供養してもらえるサービスです。
お墓を持つのとは違い、後継ぎがいなくても心配が不要で、費用も安いこと、管理を任せられることが人気の要因となっています。
納骨堂は、そんな永代供養をしてもらえる施設の1つです。さまざまなタイプの納骨堂がありますが、ほとんどの納骨堂は一定期間は個別の納骨堂を借りて、そこに遺骨を入れてお参りをすることが出来ます。
納骨堂で遺骨を供養してもらう方は、東京都などの都心部以外にも、お墓参りが難しい北海道などの豪雪地帯、福岡や熊本などの九州地方でもユーザーは増えてきています。
ロッカー型や仏壇型の納骨堂が一般的ですが、最近は全自動で遺骨を管理してくれる機械式の納骨堂があります。
納骨堂に納骨する場合の料金相場とは
納骨堂を利用する場合の料金は、大きく2つに分類されます。1つは永代供養料、もう一つは施設の管理費用です。
永代供養料は、供養をしてもらうための支払う費用です。基本的には、契約時に一括で支払います。管理費用は、施設の運営をしていくための費用です。
合祀までの期間があらかじめ決まっている場合は、管理費はその期間分の金額を永代供養料と同時に一括で請求されることが多いです。
また、契約時に合祀までの期間が決定されていない場合は、毎年管理費用を払うことも多いです。
これら2つの費用は、このように管理費を先払いするか後払いするかの違いはあります。しかし、料金の相場には大きな差はありません。納骨堂の料金は、一つで利用するのか親族利用するのかによっても、大きく料金は変わってきます。
一人で利用する場合の料金相場
一人用の納骨堂を利用するときに必要な費用は、全国平均で50万円程度と言われています。しかし、納骨堂のタイプによっての幅も大きく、10万円~100万円ほどの大きな幅があります。
これは契約時に支払う必要のある料金で、別途管理費用が必要な納骨堂もあります。管理費用は、1年あたり1万円程度が相場とされています。またお布施で支払う場所もあり、供養への感謝と寺への支援を目的として渡します。
お布施は、中袋か封筒の裏面に住所・氏名・金額を書きます。
親族で利用する場合の料金相場
一人だけ納骨するのではなく、親族の遺骨も一緒に納骨したい場合は、家族用の納骨堂をレンタルすることも可能です。
複数の骨壺を納める大型サイズの納骨室で、納骨する人数によって大きさも選択することが可能です。一般的なサイズの家族用納骨堂の場合は、平均で50万~200万円程度かかるとされています。
さらに、納骨する人数が増えれば増えるほど、料金も上昇していきます。納骨の際に必要な費用は誰が払うのか気になるところですが、一般的には契約者本人が支払うのが通例とされています。
納骨堂の変動要因と
納骨堂は個別で納骨するか、複数で納骨するかによって費用にかなりの違いが表れます。
しかし、納骨堂にかかる料金は納骨する人数の他にも納骨堂の経営主体や納骨堂のタイプ、合祀までの日数などさまざまな要因によって料金が変動します。
納骨堂の経営主体とは
納骨堂の経営主体は、大きく分けて3種類に分類されます。県や市などの自治体が運営している公営納骨堂、民間の法人が運営している民営納骨堂、寺院が運営している寺院納骨堂の3種類です。
納骨堂の利用料金は、運営主体によって大きく変わります。
公営納骨堂
公営納骨堂は、県や市などの自治体が運営している納骨堂です。一般的には、一番安く納骨堂を利用できるのが公営納骨堂です。
設備が整っていて管理が行き届いている納骨堂も非常に多く、管理費などの費用も少なく抑えることが出来るので、非常に人気があります。
納骨室の募集が出ると、応募が殺到して抽選となることは当たり前です。料金相場は、一人用でも20万円程、家族用であれば30万円~60万円を超えるケースもあります。
民営納骨堂
民営納骨堂は、民間の法人が運営している納骨堂のことです。さまざまなタイプの設備やサービスなどを展開している納骨堂もありますが、公営納骨堂よりも費用は高くなる傾向があります。
料金相場、一人用でも50万円~100万円程度、家族用では100万円を超えるケースも少なくありません。
寺院納骨堂
寺院納骨堂は、寺院が主体となり運営をしている納骨堂です。寺院とはいえ、同じ宗派しか納骨出来ないわけではなく、どの宗派の方も納骨できるのがほとんどとされています。
お寺の納骨堂の料金は、一人用で30万円~80万円程度、家族用では80万円~100万円程度となっています。
納骨堂のタイプ
納骨堂とはいえ、納骨堂のタイプによってはさまざまな種類があります。また、それぞれの種類によって利用料金にも大きな違いがあります。
ロッカー型
ロッカー型の納骨堂は、ロッカーのような納骨室に遺骨を入れます。スペースが小さくて済むので、使用料を安く抑えることが出来ます。
料金相場は、20万円~50万円が一般的とされています。
仏壇型
仏壇型の納骨堂は、仏壇のスペースが設けられており、仏壇ンお下に納骨場所があります。位牌など目前にしてお参りが可能なので、故人との距離をより近く感じることが可能です。料金相場は、100万円程度です。
墓石型
普通のお墓を持つのと同様に供養ができるのが、お墓タイプの永大供養プランです。納骨堂で墓石型の供養をしている場合は、普通のものと同じ墓石を借りて納骨することが可能です。
また永代供養ということもあり、一定期間が過ぎると合祀してもらえるため、後継ぎがいなくても悩む必要性がありません。しかし、他の納骨堂のプランよりは費用が高くなる傾向にあります。料金相場は、約100万円程度と覚えておきましょう。
機械型
近年では、機械制御によって効率的にお参りができる納骨堂が増えています。お参りできるスペースを設けているので、申請すると自動で骨壺が運ばれて、遺骨のまでお参りをすることが可能です。
料金相場は高めに設定されており、50万円~100万円程度です。
納骨堂を利用する場合の注意点
ここでは、納骨堂を利用するにあたっての注意点について紹介を致します。
寺院の納骨堂
気を付けなければいけないのは、寺院の納骨堂を利用する場合です。日本時は宗教にこだわらない方が多いので、大体の寺院が宗教に関係なく遺骨を納めることが可能です。
しかし、寺院によっては檀家にならなくてはいけなかったり、お布施を用意しないといけないこともあるので確認が必要です。
合祀
合祀までの期間も良く考えて検討するようにしましょう。納骨堂は、一定期間経過すると合祀され他の人達と遺骨を一緒にされてしまいます。したがって、他の方と遺骨が一緒になった場合は故人の遺骨を取り出すことは不可能です。
また、毎年の管理料の支払が滞ってしまうと事前に通告された後に他の遺骨と合祀されてしま可能性もあるので注意するようにしましょう。
納骨堂以外で永代供養するには
永代供養していただける施設は、納骨堂だけではありません。一般的な寺院墓地・霊園でも永代供養のサービスを行っていることがあり、樹木葬などの新しい形の供養をしてもらえるところもあります。
永代供養墓・合祀墓
納骨堂の運営を行っていない霊園や墓地でも、永代供養してもらえるところがあります。このような場所では、合祀墓に納骨をすることが最初からできます。
合祀墓とは、複数の遺骨を一つの箇所で供養ができるお墓のことです。納骨堂の永代供養も、一定期間が過ぎた場合は合祀墓に納骨をしてもらえます。
個人墓
個人墓の場合は、決まった期間だけ墓石を借りてお墓参りすることができ、期間が過ぎると合祀墓に移して永代供養してもらうことが出来ます。
さらに永代供養をしてもらえるので、後を継いでくれる人がいなくても料金が高くなる傾向があります。墓石を持ちたいけれどお墓の管理が難しい方に、おすすめ出来る方法です。
樹木葬
樹木葬は、樹木の下に遺骨を納骨できる供養方法です。樹木葬は永代供養の形態を取っていて、後継ぎがいない場合でも安心して供養をしてもらうことが出来ます。
木の周囲に納骨するケースが多いのですが、一人分の遺骨ごとに一本の木を植える場合もあります。一般的にはお墓を持つよりも安い料金で供養できますが、新しい木を植樹する場合は料金が別で必要です。
納骨堂の相場は事前に覚えておこう
いかがでしたでしょうか。この記事では、納骨堂の相場について紹介を致しました。形態によって費用の相場が変わるので、納骨堂に納骨を予定している方は、事前に費用の相場を覚えておくようにしましょう。
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