【葬儀】提灯代の金額の相場や贈る場合のマナーについて解説
公開日 : 2020/5/3
更新日 : 2020/9/10
故人が亡くなって、初めて迎えるお盆が初盆となります。その初盆は普通のお盆とは違い少し華やかに飾りを飾って故人をお迎えしますので、親族や友人も招いて僧侶にお経を上げて貰う事で迎える場合が多いと言えます。そこで飾る提灯について贈られるのが提灯代となります。
公開日 : 2020/5/3
更新日 : 2020/9/10
目次
初盆の提灯とは
故人が亡くなって四十九日を過ぎてからの最初のお盆を初盆と呼びますが、その日は故人が帰ってくるとされ家を飾り、料理を沢山用意して故人を歓迎します。その時の飾りに使われるものの一つにが提灯があります。これが初盆の提灯と呼ばれるものです。
初盆は亡くなった方一人について、一度しかありません。ですから提灯を贈るということは経験したことがないという方が多いと言えるでしょう。実際には初盆の時は提灯を用意するのが一般的となっています。
また親族など故人と近い方が提灯を贈るということも風習としてありますので、初盆で贈る提灯についての理解をしておく事も大切です。では提灯とはいったいどのくらいの値段なのでしょうか。また贈る場合の作法などについて解説します。
初盆について
提灯は初盆で故人をお迎えする為に飾るものというのは理解できたかと思います。では初盆とはどういうものなのでしょうか。また、初盆はどうやって行えば良いのかについて解説しましょう。
初盆の時期
故人が亡くなって最初に迎えるお盆のことを初盆と言いますが、四十九日を過ぎてからのお盆というのが正式な考え方です。ただ、遺族の都合もあって四十九日を過ぎていなくても初盆を行う場合もあります。
一方では四十九日からの日数が短いので、次の年に行う場合もあります。また初盆は地域によっては新盆としている場合もあります。初盆は盆棚や盆提灯などで飾りつけをします。そして、僧侶を招いて法要を行うのが一般的な風習です。
時期は地方によって多少異なる場合もあり、7月13日~16日をお盆としているところもありますが、一般的には8月13日~16日がお盆とされているところが多くあります。初盆では親族や知人などを招待して法要を行うことが多いのが、普通のお盆との違いです。
初盆は通常のお盆と違う
お盆は故人やご先祖様が年に一度帰って来る日とされていますので、家ではお迎えするために様々な準備をするのが風習です。特に初盆は故人が亡くなって最初に帰ってくる日となっていますので、盛大なお迎えをするとされています。
親族や知り合いなどが初盆の家に行き、飲食などをしながら賑やかに故人をお迎えするという地方の風習も多くあります。通常のお盆は家族のみでというのに対して、初盆は通常のお盆と違い、飾り付けを華やかにして知り合いを招いて行うのが一般的とされています。
初盆の提灯の金額や種類
ここでは実際に初盆に使用する提灯の金額や種類について解説しましょう。
初盆の提灯の価格
さて、初盆の風習から普段のお盆よりも盛大に行われ、提灯の飾りも多く用意する事が分かりました。その初盆の提灯は色のついていない白提灯を飾るのが一般的とされています。白提灯は初盆のみ使うものですから、お盆が終了すれば処分される事になっています。
ですから、親族が盆提灯を贈る場合は、絵柄の入った盆提灯でも良いとされています。価格は大きさなどにより違いがありますが、一般的には3千円~8千円くらいが相場となっており、その形式からも対で贈る場合も多いようです。
初盆の提灯の種類
特別な初盆ですが、そこに贈る提灯の種類には特に決まりはありませんので、初盆を迎える家族やその家の雰囲気を考えて贈るのが好ましいと言えるでしょう。また、家によっては提灯の置き場所に困る場合などもありますので、配慮が必要と言えるでしょう。
親族や親しい間柄であれば、どのような提灯が良いか事前に聞いても良いでしょう。提灯というのは、贈られる側も慣れていない場合が殆どと考えて準備しないと逆に失礼になってしまいますので、注意をして下さい。
置いて飾る
灯篭とも言われるのが置く形式です。明かりは電気で灯しますので室内での使用に限られ、仏壇の近くや盆棚の横に飾ります。サイズも様々ですが、大きなサイズのものも多くそれなりに場所を取りますので部屋の広さなど、事前に考慮する必要があります。
部屋に置く形式は対で使用するようなものが多く、対の価格は1万少々~3万ぐらいが一般的なものとなっています。置き場所の問題もありますので、お盆を迎える家の方に確かめて贈った方が良いと言えるでしょう。
吊るして飾る
提灯には吊るして使用する形式があります。中にはロウソクや発光ダイオードのライトが入っていますので、電気を別に必要としませんので、外での使用が可能ですから、お墓の周辺に飾る事も多いのですが、飾る為の場所の確保も必要です。
お墓によっては提灯を飾るスペースが用意されている場合もありますが、都心部のお墓ではそういうスペースが無い場合もあります。また設置には器具も別に必要になりますので注意が必要になります。
初盆に提灯代を贈る作法
古くからの風習では初盆に提灯を贈るのが普通でしたが、最近では初盆に提灯を贈る事は少なくなり、初盆を迎える家族も提灯を贈られる事にも経験も殆ど無く、配慮が必要と言えるでしょう。
最近は提灯そのものではなく、提灯代として現金を贈る事が増えています。
提灯代を贈る場合
故人の供養として初盆に盆提灯を贈るのですから、香典などとは違い盆提灯を頂いてもお返しは不要となっています。その事も考慮して提灯代を現金で贈る場合には頂いた方があまり負担に思うような金額では困りますので、適度な金額が良いでしょう。
特に金額には決まりはありませんが、近い親戚の場合は、1万円~2万円程度でしょう。その他の親戚なら5千円~1万円、知人や友人、会社関係などの場合には3千円~5千円程度を参考にして下さい。また地域等の風習でも相場は変わります。
のし袋、贈るタイミング
提灯台を現金で贈る場合、お供えという事ですから、のし袋に入れてお渡しします。のし袋は「双銀」か「白黄」の結び切りの水引を使用し、表書きは「御献灯料」、「御提灯料」、「御供」などとして下さい。のし袋の中袋の書き方等は一般的なものと同じです。
時期としてはお盆の一週間前ぐらい迄にはお渡しするようにしましょう。地域によってもお盆の時期は異なりますが、一般的には8月中旬、地方によっては7月となっていますので、その月の最初の頃には用意して渡すのが作法と言えます。
提灯台として贈られた場合、遺族の方々は提灯を購入する場合もありますが、初盆に来られる方々へのご馳走の準備に使う場合もあります。その為にも多少早目にお渡しする事をおすすめいたします。
提灯代の金額についてのまとめ
ここでは提灯代の金額について、その意味・金額の相場・渡し方などを解説してきました。渡す時に一番大切なのは心ですが、マナーを知らないと恥をかいたり、失礼になる場合もあります。細かい作法をいざという時に備えて理解しておきましょう。
ご相談・お問い合わせください