納骨式に参列する際に香典は必要?金額相場や書き方なども詳しく解説

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2021/1/20

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もし納骨式に参列することになった場合に、香典を持参する必要はあるのでしょうか。お通夜や葬儀に比べて、納骨式に参列する機会は少ないため悩まれる方は多くいらっしゃいます。今回の記事では、納骨式に香典が必要なのか解説をするので参考にしてください。

公開日 : 2020/4/20

更新日 : 2021/1/20

目次

納骨式とは

納骨式は、火葬後に故人の遺骨をお墓などに納める儀式です。遺骨はお墓に納めることが一般的ではありますが近年では納骨堂に納める場合や散骨をするといったケースも増えてきています。

 

納骨式を行う時期に関しては明確な決まりはなく、火葬式を行った後にそのまま納骨式を行う場合や四十九日法要を行う際に納骨式を行うこともあります。納骨式では、喪主の挨拶や読経、焼香といったことが行われます。

納骨式で香典は必要?渡すタイミングは?

納骨式に参列することになった場合、香典を持参する必要はあるのでしょうか。納骨式に香典が必要になるかは、納骨式が行われるタイミングによって異なります。納骨式が葬儀と同じタイミングで行われる場合、お通夜や告別式に香典を持参することがマナーとなっています。

 

もしお通夜や告別式に参列した際に香典をお渡ししているのであれば、納骨式に香典を持参する必要はありません。香典を2度渡してしまうとご遺族の方が香典返しをする際に迷ってしまう原因になってしまいます。

 

また2度同じことを繰り返すと不幸が繰り返されることを連想させてしまうので、香典を2度渡すとマナー違反です。別日に納骨式のみが行われる場合には、香典を持参しなければいけません。

納骨式の香典の書き方について

納骨式に香典を持参する場合、香典袋に表書きなどを書いておく必要があります。香典袋の書き方には決まりがあるので、正しい書き方で記入しなければいけません。ここでは納骨式に持参する香典の書き方を解説するので、参考にしてください。

香典は中袋に包む

香典は現金をつつんだものですが、そのまま袋に包むのではなく、香典袋の中へもう一つ「中袋」を用意し、その中に現金を包むようにしましょう。

 

ご遺族が包みを開けた際にいくら入っているのかを確認できることが良いとされているため、中袋を使用する場合にはお札の肖像画の部分が上になるように入れ、半紙等を使用する場合は肖像画が下に来るようにつつみます。

表書きの書き方【四十九日の時はどう書くの?】

香典袋は外袋と中袋で構成されていることが一般的です。外袋の表面には、表書きを書くことがマナーとされています。仏式の場合には、御仏前や御霊前といった表書きを使用します。

 

仏教では故人は四十九日までは霊の状態で、四十九日を迎えることで成仏すると考えられています。そのため四十九日までは御霊前という表書きを使用し、四十九日以降は御仏前という表書きを使用します。

 

仏教の宗派の一つである浄土真宗の場合は、亡くなって直ぐに成仏すると考えられていることから四十九日以前も御仏前という表書きを使用するので注意しましょう。神式の場合には、御玉串料や御神前料といった表書きを使用します。

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名前の書き方【外袋の水引の外側中央に名前を】

外袋と中袋には、香典を包んだ方の名前を書く必要があります。外袋には水引きの下側中央に、中袋には裏面左下側に名前を書きます。連名で香典を包む場合、3名までであれば全員の名前を書くことができます。この場合は一番目上の方の名前を右側に書き残りの方は左へ順に名前を書きます。

 

3名を超える連名の場合には、全員の名前を書くことができません。この場合は、一同を使ってグループ名を書くようにしましょう。例えば友人の方と包むのであれば、友人一同といった書き方をします。ご遺族の方が分かりやすいグループ名を書くようにしてください。

 

夫婦で香典を包む場合には、基本的に夫の名前のみを書きます。夫婦2人の名前を書いてしまうと、別居や離婚している状態を表してしまうためです。夫婦ともに親しくしていた方が故人の場合には、例外的に夫婦2人の名前を書くこともあります。

金額の書き方

中袋表面には、包んでいる香典の金額を書く必要もあります。香典の金額は基本的に縦書きとし、旧字体を使って書きます。金額の前には金という文字を記入し、円という文字の代わりに圓という文字を使います。

 

例えば香典の金額が1万円の場合には、金壱萬圓と記入します。圓也と也を最後につけることもありますが、必ずつける必要はありません。

 

香典の金額は基本的に縦書きとするとご説明しましたが、市販されている香典袋には横書きの記入欄が設けられていることがあります。もし横書きの記入欄が設けられている場合には、算用数字を使って横書きで金額を書きましょう。

水引の色には注意しよう

香典袋には、「水引(みずひき)」というものを結びます。結婚式などで使うご祝儀袋で目にしたことがあるという人もいるかもしれませんが、水引は基本的には、に贈答品に使用するもので「人と人を結びつける」という意味合いがあるともいわれています。

 

葬儀や法要の場合はお祝い事ではないため、ご祝儀袋で使用されるような赤や金の色の水の派手な色の水引は避けて、白と黒のものを選ぶようにしましょう。

納骨式の香典の相場

納骨式に持参する香典の金額相場は、葬儀と納骨式が同日に行われる場合と納骨式のみ行われる場合で異なります。ここでは状況別の香典の金額相場を解説するので、こちらも参考にしてください。

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葬儀と納骨式が同日に行われる場合

葬儀と納骨式が同日に行われる場合、納骨式で香典を渡す必要はなく葬儀で香典を渡すだけで問題はありません。そのため香典の金額相場も、葬儀で持参する香典の金額相場になっています。例えば自分の両親が故人の場合ですと、3万~10万円程度が香典の金額相場といわれています。

 

香典の金額相場は故人との関係性によってことなるので、関係性を考慮しながら金額を決めるといいでしょう。

納骨式のみ行われる場合

納骨式のみが行われる場合、香典の金額相場は5千~1万円程度といわれています。納骨式のみを行う場合には、香典に包む金額は安めになっています。葬儀に持参する香典のように故人との関係性を考慮することはあまりありません。

法要のときに行う場合

四十九日や一周忌は、数ある法要の中でも特に節目となる法要です。この時には、大人数で集まり、会食なども併せて行うことが多く、施主にとっては飲食代の負担が大きくなってしまいます。

 

そのため、四十九日や一周忌など大きな法要の際には、通常の相場に5千円ほど足した金額をもっていくとより丁寧でしょう。

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知人や職場の人に渡すときの相場

故人が働いている人だった場合、職場の上司や同僚、部下がお通夜や告別式へ参列することが考えられます。この場合の香典の相場は5千円から1万円程度ですが年齢が高めの上司は他の人に比べて少し大きめの額を納めることもあります。

 

生前、故人と親しい間柄にあった友人や知人が、お通夜や告別式へ参列する場合も職場関係の参列者と相場は同じくらいで、5千円から1万円程度の香典を用意します。参列者の年齢が高め時は、少し多めにつつんでも良いでしょう。

親戚や親族に渡すときの相場

大きな金額を納めるのが、故人の親族です。お通夜や告別式では3万円から10万円、四十九日以降の法要では1万円から10万円程度が良いとされています。両親の次は故人の兄弟・姉妹が続き、香典の相場はお通夜や告別式などの葬儀で3万円から5万円です。

 

更に、その後の法要で1万円から5万円程度です。その次に祖父母やおじ・おばが葬儀で1万円から3万円、四十九日以降は5千円から3万円となっています。また両親をはじめとする近しい親族以外の親戚は、間柄に関係なく同じくらいの金額をつつむのが一般的です。

 

お通夜や告別式では5千円から3万円、その後に行われる法要では5千円から1万円が相場の目安になっています。

納骨式の香典の渡し方【袱紗に包んで渡そう】

納骨式で香典を渡す場合、葬儀の際と同じく受付が設けられているのであれば受付でお渡しします。受付にてお悔やみの言葉を述べてから香典をお渡ししましょう。受付が設けられていない場合には、納骨式が始まる前に直接喪主にお渡しします。

 

控室に挨拶に伺い、お悔やみの言葉と共に香典をお渡ししましょう。その際は袱紗(ふくさ)へ包んで納骨式へ向かいましょう。袱紗とは、お金を持ち運ぶ際につつんでおくためのもので、香典袋が折れてしまったりすることを防ぐほか、相手を思いやるという気持ちを表すものになります。

 

様々な色の袱紗がありますが、結婚式などのお祝い事では暖色の袱紗、葬儀、法要などのお悔やみ事では寒色の袱紗を用意します。紫の袱紗はどちらの場合にも使用できますので、紫のものを一つ持っておくと安心です。

納骨式を欠席してしまった時はどうするの?

やむを得ない事情で納骨式を欠席してしまうことが、あると思います。そういった場合は、渡すはずだった香典はどうしたらいいのでしょうか。この見出しでは納骨式を欠席してしまった場合の香典渡し方について解説していきます。

香典は郵便で送ることもできる

納骨式を欠席してしまい、香典を直接遺族に渡すことができないといったケースは、郵便で送ることができます。この際の香典は、通常の香典と同様の作法で香典袋に現金を包み、その上から現金書留専用の封筒に入れ、現金書留として遺族に郵送しましょう。

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手紙を入れることを忘れずに

香典を郵便で送る際には、手紙を添えるのがマナーです。手紙は、白で無地の縦書きの便箋を使用し、現金書留専用の封筒に直接入れます。手紙を封筒に入れ香典袋の中に入れてしまうと「二重は不幸が重なる」ということを連想させてしまうので、注意しましょう。

香典以外に掛かる費用には何があるのか?

納骨式は香典以外にも費用が発生する場合も考えられます。式の後の会食に参加するのであれば、香典とは別に会食費を用意しておく必要があります。別に香典袋を用意するのではなく、基本的には、香典に会食費用をプラスして多めに包んで渡します。

 

施主の立場では、僧侶に渡すお布施も必要です。納骨式のお布施の額は3万円〜5万円前後となっています。こちらも忘れずに用意しておきましょう。

納骨式での香典まとめ

今回は納骨式に参列する際に、香典を持参する必要があるのか解説をしてきました。もし別日に納骨式のみが行われるのであれば、香典を持参してご遺族の方にお渡しをする必要はあります。納骨式が行われるタイミングによって香典が必要かどうかの判断が変わるので、気をつけるようにしましょう。