厄払いの相場料金はいくら?服装・マナー・当日の流れについても解説

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2022/5/19

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厄払いを受ける際の料金相場は一体いくら程度なのでしょうか。この記事では厄払いの料金相場をご紹介するとともに、お金の包み方や渡し方についても解説します。あわせて、厄払いを受ける際の服装・マナー・注意すべきNG行動についてもご紹介します。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2022/5/19

目次

厄払いとは?

厄払いとは神社で執り行われる、災厄を払いのけるための御祈祷です。ちなみに、お寺に依頼する場合は「厄除け」と呼びます。厄払いを受けるのは、不幸や不運が続いた際にそれらと縁を切るためや、厄年に当たる人などです。

厄年とは?

厄払いを受ける人の多くが、厄年に当たる人です。厄年とは男女とも一生の間に3回ほど訪れるもので、男性は数え年で25歳・42歳・61歳、女性は数え年で19歳・33歳・37歳に当たります。

 

またそれぞれの年齢の前年を「前厄」、後年を「後厄」といい、前厄・本厄・後厄の3年間は災いを避けるために身を慎む必要があると言われています。

 

厄年は人生において大きな転機を迎える節目の年だと言われており、この時期は心身に不調が出やすいことから、御祈祷を受けて己を清める必要があると考えられてきました。厄払いは本厄の時だけ受けてもいいですし、前厄・後厄の年にも受けることができます

厄払いの料金における相場

厄払いを受ける際に最も気になるのが、料金です。厄払いの料金は一律ではありませんが、これくらいを見積もっておけば大丈夫という相場があります。一般的な厄払いの相場・おおよその目安・支払い方のマナーについて解説します。

【料金】相場は5,000円

厄払いの料金は地域や神社によって異なるものの、3,000円~1万円が相場だと言われており、概ね3,000円・5,000円・7,000円・1万円です。厄払いの料金を5,000円と設定している神社が多いものの、地域や神社によっては3万円以上の料金が必要なところもあります。

 

厄払いの料金には御祈祷料の他、御神酒・御札・御守りなどの代金が含まれています。厄払いの料金を高く支払った人は懇ろにお祓いを受けることができ、安く支払った人はぞんざいに扱われるということはありませんので、安心してください。

HPで厄払い料金をチェック

神社の中には、公式ホームページに厄払いの料金を記載しているところも多くあります。また厄払いで有名な神社なら、実際に厄払いを受けた人の口コミなどを参考にするのも1つの方法です。ホームページに載っていない場合は、神社の社務所に電話するのもいいでしょう。

 

厄払いの料金には受け渡し方にも作法があるため、その場で金額を聞いてお金を渡すというのはマナー違反に当たります。できれば金額は事前に確認しておきましょう。事情によっては金額を公表していない神社もあります。

分からない場合は相場料金で

料金が公表されていない、あるいは「お気持ちで」「御志で」とされている場合は、相場の金額を包むのが無難です。相場は前述のように3,000円・5,000円・7,000円・1万円で、御札・お守りの有無や神社の格式などを鑑みて包むとよいでしょう。「御志」の料金の場合、5,000円が最も一般的な相場です。

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【料金】お金は包んだ方がいい?

厄払いの料金を支払う場合、お金は封筒やのし袋に包んで渡すのが一般的です。神社によっては「のし袋に入れてください」と指定しているところもありますが、その場でお財布から出しても受け取ってくれるところがほとんどです。

 

ただし、神聖な場において裸銭はタブーというのが暗黙のルールですので、厄払いの料金はあらかじめ封筒やのし袋に包んでおくのが大人のマナーです。

 

神社によっては、手間を省くために封筒やのし袋の使用を遠慮してほしいというところもあります。こちらについても事前にホームページなどでチェックしておくと、当日の流れがスムーズです。

封筒・のし袋の準備方法

厄払いの料金を包む場合、無地の白い封筒か、紅白の水引がついた祝い事用ののし袋を用います。水引は、弔事用の結び切は絶対にNGです。また、お金は新札を用意しておくのがマナーです。

 

表書きは「初穂料」または「御玉串料」が一般的で、水引の下に御祈祷を受ける人のフルネームを書き入れます。中袋がある場合は表面に金額を書き、裏面に住所と氏名を書きます。中袋がない場合は封筒やのし袋の裏側に金額を書きます。筆記具は筆や筆ペンが望ましいですが、弔事用の薄墨は同じくNGです。

袱紗があるとベスト

封筒やのし袋に包んだお金は、さらに袱紗に包んで持参するのがベストです。ない場合は風呂敷やハンカチで代用できます。袱紗は慶祝用のものを用いますが、紫色のものは慶弔両用ですので厄払いの時にも使用できます。

 

当日の朝になって封筒や袱紗が無いことに気づくと、せっかくの期日を逃がすことにもなりかねません。お金や袱紗の準備は遅くとも前日までに済ませておくとよいでしょう。

【料金】お金を渡すタイミング

最初の申し込み・受付の時に料金を支払う場合がほとんどです。申込書などを記入したら、封筒やのし袋を袱紗の上に置いて差し出しましょう。神社によっては封筒から出すように指示される場合がありますので、その時は受付係の誘導に従います。

 

ただし、神社によっては御祈祷後などに支払うところもあります。支払うタイミングが分からないときは、遠慮せず神社の方に尋ねましょう。

厄払いの服装について

料金の次に気になるのが、厄払い当日の服装についてです。服装について指定している神社もありますので、不安な場合は事前にホームページや電話で確認しておくとよいでしょう。以下では、特に指定がない場合の厄払い当日の服装や、避けた方がよい服装について解説します。

【服装】礼服の方がいい?

厄払い当日は、男性も女性も礼服やスーツを着用するのがベストです。ただしそれほど畏まる必要はなく、普段着でも失礼に当たらないと言われています。しかし、神聖な儀式に臨むので、リラックスしすぎていたり、ラフすぎたりする服装は好ましくありません。

 

男性はシャツにスラックス、女性ならシャツにスカート・パンツ・ワンピースなどの着用が望ましいでしょう。男女とも派手すぎる色合いは避け、落ち着いた色味にまとめます。デニムは明確に禁止されてはいませんが、避けた方が無難です。

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【服装】NGな服装

男女とも過剰な肌の露出はNGです。ノースリーブやタンクトップを着用する場合は、御祈祷の間は上着やストールなどで肌を隠しましょう。同様に、素足での昇殿も礼儀に反します

 

男性はショートパンツの着用は避け、女性はスカートを穿く場合はストッキングやタイツの着用が望ましいです。また、正座した際に膝がむき出しにならないよう、女性はスカート丈にも注意が必要です。

 

アクセサリーは禁止されていませんが、派手すぎたり音が出たりするものは止めましょう。殺生を連想させる毛皮や革などの小物の他、フェイクファーも避けるのが無難です。

 

履物については、素足禁止と同様に素足にサンダルは禁物です。冬場にブーツを履く女性も多いですが、昇殿の際に着脱の手間がかかるものは他の方の迷惑となるため、できれば控えましょう。

厄払いに行く時期

厄年の厄払いはなるべく早い時期に行く方がいいと言われています。具体的には、正月や松の内の初詣時に一緒に行うのが一般的です。また旧暦の正月が立春に当たるため、立春の前日である節分までに厄払いを行うという考え方も一般的です。

 

このように厄払いの時期は元旦~2月3日までと言われていますが、その期間以降でももちろん厄払いの御祈祷は可能です。ただ、厄年の場合はなるべく早い時期に厄払いを受けておくと、心を平穏に保つことができるでしょう。

厄払いにおすすめな日はある?

厄払いに相応しい日というものはありませんが、六曜を考えて日を選ぶという考え方があります。たとえば大安は縁起が良い日とされており、先勝は何をしても上手く行く日とされています。反対に仏滅・先負・赤口は縁起が良くない日のため、避けた方が無難です。

 

ただし六曜は神道に則った考え方ではないため、神社での厄払いとは本来関係がありません。験を担ぎたい場合にのみ考えましょう。

厄払いの受け方

厄払いを受けるための準備と、当日の大まかな流れについて解説していきます。当日の流れが頭に入っていると、むやみに緊張せず、スムーズに御祈祷を受けることができます。

予約の有無は事前に確認

厄払いを受ける際は、原則として予約は必要ないという神社が大多数です。ただし神社によって異なり、厄払いの申し込みが集中する正月や節分時期は混雑を避けるために予約制としているところもあるため、予約の有無については事前にホームページや電話で確認しておきましょう。

 

団体で厄払いを受ける場合は、事前予約が必要な場合が多いです。早めに予約の有無や方法について調べておきましょう。

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厄払い当日の流れとマナー

厄払い当日の流れについてご紹介します。あわせて各過程で注意したいマナーや疑問点についても繰り返します。

申し込み・受付

当日神社に到着したら、まず御祈祷の受付に向かいます。概ね社務所が受付場所となっています。申込書などがある場合は記入し、初穂料を納めます。料金の支払いが後回しの場合は、いつ支払えばよいのかをしっかり確認しておきましょう。

 

受付が済んだらそのまま昇殿するか、時間がある場合は待合所などで待機します。時間があるからと席を外してしまうと、いざ御祈祷が始まる時間に間に合わず、神社側や他の方の迷惑になる場合がありますので、注意しましょう。

手水

御祈祷を受ける前に手水を終えるのがマナーです。手水とは手と口を清水で浄めることです。手水は受付前に行ってもかまいません。

 

手水の正式な作法は、まず鳥居の前で衣服を整えて一礼し、境内の手水舎に向かいます。柄杓を右手で持ち、少量の水でまず左手を漱ぎます。柄杓を持ち替えて同じく少量の水で右手を清め、次に口を漱ぎます。最後に柄杓を立てて、残った水で持ち手の部分を漱いで返却します。

昇殿

受付と手水が済んだら、拝殿に靴を脱いで昇ります。大勢が1度に昇殿する場合もあるため、着脱しやすい靴での来場が望ましいです。また、素足や生足での昇殿はNGです。多くの神社では拝殿では正座しますが、ところによっては椅子が用意されていますので、既定の場所に着座しましょう。

 

神聖な場には、献上品以外の飲食物を持ち込まないのがマナーです。どうしても持ち込みが必要な場合は袋に包んで鞄に仕舞うなど、なるべく目につかない方法をとりましょう。また、ガムやアメなどを口に含んでの昇殿は礼儀作法に反します

修祓・祝詞奏上・玉串拝礼

拝殿で御祈祷を受けます。修祓(しゅばつ)は、祈祷の前に心身の災いや厄を払い落とす儀式です。続く祝詞(のりと)奏上では、神職が神様をたたえる祝詞を唱えます。最後の玉串拝礼では、御祈祷を受ける人々が玉串を献上し、願いを捧げます。

 

玉串を受け取ったらまず自分の方へ向けて心の中で願いを唱え、次に祭壇の方へ向けて奉納します。どちらも時計回しで行います。玉串拝礼は1人ずつ行う場合もあれば、代表者のみが奉納したり、神職が代理で奉納したりする場合もあります。神社によっては巫女の御神楽がありますが、御祈祷は概ねこのような流れです。

御札拝受

御祈祷が終わると、厄除けの御札や御守りが授与されます。神社によってはあらかじめ授与しておくところもあります。むき出しで持ち帰るのは避け、御札や御守りを仕舞うための紙袋や、少し大きめの鞄などを用意しておきましょう。

 

また、御祈祷後に御神酒が振舞われることがあります。御札や御神酒の授与は拝殿で行われるとは限りませんので、授与所の位置の確認は各自でしっかり行いましょう。

御札や御守りについて

厄払いで授与された御札や御守りは、家に持ち帰ります。御札は神棚に納めるか、神棚がない場合は目線より高い場所に立てかけた状態で納めます。御札の表は南か東を向けるのがよいと言われています。

 

この際、立てかける場所がないからといって、画鋲で壁に刺したりすることは絶対にやめましょう。御札には水と塩をお供えし、水は毎日取り換えます。同様に、御札には毎日手を合わせて神様に日々の無事の報告と感謝を捧げましょう。

 

一方で、御札と一緒に授与される御守りは肌身離さず持っておきます。財布やよく使う鞄のポケットなどに納めておくのがおすすめです。自宅に置いておく場合は、御札と同じく目線より高い場所に納めます。

御札や御守りの返却について

御札や御守りは年が明けると同時に役目を終えます。新しい年を迎えたら、その御札や御守りを授与された神社に返却しましょう。神社によっては御札や御守りの返却所が設けられています。お世話になった御札や御守りは粗末にせず、袋などに包んで神社にお返ししましょう。

厄払いを家族で行くと厄が移る?

厄払いを家族で行くと、厄年でない人にも厄が移るといった話がありますが、家族同伴での厄払いを行なってもいいのでしょうか?また、その際にかかる料金についても解説します。

家族同伴でも厄は移らない

結論から言うと、厄払いに家族が同伴しても厄が移ることはありません。実際に、家族全員で厄払いに行く場合、神社などで断られたり「厄が移る」と注意を受けたりすることはなく、歓迎してくれます。

 

また、厄払いは他にも厄払いを受ける人と合同で行うこともあるため、複数人が同席しても問題ありません。厄年の人の周りで災難に遭遇した人が偶然いたなど、根拠がなく信ぴょう性の低い迷信なので、安心してください。

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祈祷料金は家族全員分ではなく、厄払いを受ける本人のみ

続いて気になるのが、料金は家族全員分必要なのかについてです。家族と一緒に拝殿に上がったとしても、料金がかかるのは厄払いを受ける本人のみです。最初の申し込み時に、厄払いを受ける本人の氏名・生年月日・住所などを記入するため、家族同伴でも料金が別途かかることはありません。

厄払いで心に平安を

厄払いとは、神様に祈りを捧げることで心身を清める儀式です。神聖な儀式を経ることで気持ちを切り替え、大難や小難に立ち向かう勇気を持つことができます。厄払いを行う際は、神社やお寺の場にふさわしい服装やマナーを心掛けて臨みましょう。