花輪の相場はどの位?贈り方やお礼をするときのマナーも徹底解説!

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/10

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お通夜に来場した際に会場の入口に大きな花輪を見たことはあることでしょう。この記事では、花輪の平均的な相場について、贈るときのマナーやお礼の方法について解説いたします。花輪についてはあまり知らない方も多いので、これから必要になってくる方は参考にしてください。

公開日 : 2020/2/27

更新日 : 2020/9/10

目次

花輪の平均的な相場はどの位?

花輪とは、お通夜や葬儀・告別式で入口に飾られている大きな花です。足付きの台に円形状のお花を飾り付けている花輪は、故人への御供養として故人の勤務先や友人が贈るものです。

 

花輪は生け花と造花の2通りの方法で作られていますが、屋外に飾られることが多いので造花で作られることが圧倒的に多いです。

 

その他に、供花(くげ)という故人と親しかった人や葬儀に参列出来ない人が遺族の方に贈る花です。供花は、死者の霊を慰める意味があり、祭壇近くに飾るのが一般的とされています。

 

この記事では、花輪や供花の相場が平均的にどの位であるのかを詳しく紹介していきます。現時点で金額面で不安に感じている方は参考の材料にしてください。

 

花輪の平均的な相場について

お通夜のときに贈る必要がある花輪ですが、値段の相場は大体15000円~20000円が相場です。一般的に白いお花で花輪を作ることが多いですが、細かなデザインやサイズなどは地域毎の風習によって違いが出てくることがあります。

 

花輪以外に通夜のお供え物として、果物や缶詰のが盛られたかごがあり、これらの相場も15000円位が一般的とされています。このように、花輪以外のお供え物などに関して平均的な相場は15000円を目安とみなして良いでしょう。

 

例えば、お通夜の祭壇にお供えする供花代として、ご遺族にお渡しするのはお花代です。このお花代に関しても、一般的な価格としては10000円~15000円となっています。中には高額な花代を包む方もいますが、豪華な供花の場合に限ります。

花輪の購入方法とは?

花輪の注文は、レンタル業者や花屋さん、ネットなどで可能です。しかし、遺族の場合は電話や喪家から訃報を受けることが多いでしょう。お通夜までに花輪の業者を探し出すことが難しいこともあるかもしれません。

 

もし、花輪の注文をする時間がないなど難しい場合は葬儀社に直接依頼をしましょう。喪家に生け花を依頼する方法もあるのですが、喪家は通夜や葬儀の準備が沢山あるため訃報の連絡以外に喪家に連絡をして注文をすることは避けるようにしましょう。

葬儀社に依頼する手順とは?

1.葬儀会場に問い合わせをして担当葬儀社を教えてもらう。

 

葬儀会場へ電話をして葬儀の日時と喪家名を伝えて、葬儀を担当している葬儀社を聞きます。

 

2.葬儀社に問い合わせをして、花輪や供花の注文をする

葬儀会場から教えてもらった葬儀社に問い合わせをして、日程と喪家名、会場を伝えて生け花の注文をします。花輪の注文は地域や宗派によって異なってくるので、花屋さんやネットで注文をすることは避けましょう。

 

もし、花輪や供花の注文で悩んでいるのであれば価格の安いところを探す前に葬儀社に最初から聞いておいた方が悩みも解決することでしょう。

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花輪の基本的な選び方

花輪を依頼する時は、花輪本体の色をどうするのか、どのような種類の花を選ぶのかといった選択をすることができる場合もあります。

 

その時に花輪の色や花の種類の選び方が分からない場合は、葬儀社にお任せにしてしまうこともあるかもしれません。

 

しかし、故人を思い贈るのが花輪の意味であるので選び方を知って自身でお花を選ぶようにしたいものです。ここでは、花輪のおすすめの色やお花の種類について解説いたします。

花輪の色

宗教によって若干の違いはありますが、一般には派手な色を使うのはご法度とされています。例えば、仏式の場合は白をベースにした色合いで薄いピンクや黄色など派手すぎない落ち着きのある色を使用します。

 

神道でも同じく白を基調として黄色や薄いピンクを用いるところは、仏式とさほどの違いはありません。その他、キリスト教の場合は白は勿論ですが色花も多く使用されています。赤や金色などは使用してはいけませんが、他の宗教よりも寛容です。

 

故人の宗派をしっかりと調べたうえで花輪や供花の色を選択するとスムーズに話が進むことでしょう。

花輪の種類

花輪の種類は一種類だけではありません。葬儀社に任せっきりにはせずに、ご自身で花輪を選択したい場合は是非覚えておきましょう。

 

1・菊

 

菊は仏式で使われてきたお花です。お通夜や葬儀、お盆時期になると菊の花を購入している方は多いのではないでしょうか?昔から菊の花は、高貴・高潔なお花とされていて仏様に供えるのに相応しい花とされています。また、仏式だけではなく神道でも使われていることが多い花です。

 

2・ユリの花

 

ユリの花は仏式・神道・キリスト教など宗派に関係なく好まれているお花です。全体的にボリュームを付けることができるので、花輪以外に枕花や供花でも華やかな印象を与えてくれます。花言葉は「威厳」「純潔」「無垢」ということもあり、男女どちらの故人にも贈りやすい花です。

 

3・カーネーション

 

カーネーションは母の日に贈られることが多いのですが、実母や義母など女性の故人に対して贈られることが多いです。花言葉は「尊敬」「真実の愛」など母親に対してのメッセージがあります。

花輪の正しい贈り方とは?

花輪を贈る場合は、葬儀社に確認をして、お通夜の前日に設置しておけるように早めの手配が必要です。しかし、実際に花輪を贈る機会はあまり経験はないので、花輪を手配しようと思ってもどうすれば良いか分からないものです。

 

実際のところ花輪は誰が贈れば良いのか、贈るときの名前の書き方など贈り方について詳しく解説していきます。花輪や供花が必要になるのは突然である可能性が非常に高いものです。

 

今、必要でなくてもこれからのことを考えて目を通しておくと良いでしょう。

花輪を贈るのは誰?

花輪を贈るときは故人と親しい関係の場合が多いです。しかし、葬儀で飾られている花輪を見ると会社名や団体名での記載が多いように感じます。花輪は誰が贈るのが一般的なのかを説明致します。

 

結論から申し上げますと、花輪を贈るのは会社でおくることが多いです。花輪の下部に布張りで会社名が書かれているのを目にしたことがあると思います。

 

通夜や葬儀で飾られている花輪は、会社で贈るケースが一番多いようです。親しい間柄の方が贈る場合は「親族一同」「友人一同」という様に個人名にはせず複数の人が共同で贈る場合が多いです。

花輪の名前の書き方とは

花輪に書かれる名前のことを芳名名札と呼びます。この芳名名札の書き方が間違っていると、自分も故人の遺族も恥ずかしい思いをしてしまいます。しかし、訃報は突然の出来事ですので花輪を出すときは慌ててしまいます。

 

突然の出来事で慌てないためにも名前の書き方をあらかじめ覚えておけば、落ち着いて行動ができます。こちらの記事では花輪の名前の書き方を解説していきます。

会社や職場名義で贈る

花輪を贈るときは一般的に会社名義で贈ることが多いです。その際は、同僚や上司の名前で記載するのではなく「会社名・役職名・社長名」を記入して贈るようにします。

 

名札のスペースは限られていますので、もし社名が長い場合は株式会社や有限会社の箇所を(株)や(有)に変えても大丈夫です。

 

くれぐれも社名や社長名を間違わないように注意しましょう。

友人名義で贈る

友人名義で贈るというのはあまり聞きませんが、友人名義の場合は個人名で贈るよりも複数名で花輪を贈るようにしましょう。

 

個人で贈る場合は花輪ではなく供花で贈った方が良いです。もし、友人名義で花輪を贈る場合は連名で「友人一同」と贈るのが一般的です。また、連名数ですが3人~4人が一般的です。

親戚名義で贈る

故人の親戚が花輪を贈る場合は、友人一同と同じく「〇〇家一同」のように家族一同で贈ったり故人の孫や子供など、続柄が同じ場合「孫一同」「兄弟一同」など簡単に記名することをおすすめします。

花輪のお礼の仕方とマナーとは?

通夜や葬儀をすると、花輪や供花など故人の供養により沢山の方から届く可能性があります。当然のことながら、花輪や供花を頂いた場合はお礼をするのがマナーというものです。

 

では、頂いたものに対してどの様なお礼をするのがマナーなのでしょうか?お礼の方法に関しては、一つではありませんので詳しい内容を解説致します。

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お礼状を出す

仕事の都合で参列出来なかった人から供花がと届いた場合は、葬儀後に落ち着きが出てからお礼状を出すのが一般的です。花輪や供花以外にも、弔電をもらった場合にもお礼状は必ず必要になります。

 

また、お礼状を送る前に電話で一言挨拶をした方が良いでしょう。電話については必須という訳ではないのですが、相手方に印象が良く感謝も伝わります。お礼状に関しては、メールという方法もありますが親族などの親しい間柄の相手にだけ送りましょう。

 

親族の中でも付き合いが浅い場合や家族ぐるみでの友人で会っても送り状を出すのはマナーの一つです。

お礼状の注意点

お礼状を送るときの注意点ですが、お礼状を送る期間は気を付けましょう。一般的にお礼状を送るのは1週間以内を目途に送ると言われています。あまり期間を空けずに出来るだけ早く送ることをおすすめします。

 

そして、忘れていけない注意点が花輪や供花を誰から頂いたのか、その方の住所・電話番号などの情報も含め管理は必ず必要です。

 

特に花輪を故人の勤め先から頂いた場合は、電話番号が従業員用と一般用に分けられている可能性もあるので勤め先に確認をしておいた方が良いでしょう。

 

頂いたものに対してのお礼ですので、送り先が分からないという理由でお礼が送れなかったり、最悪の場合にお礼自体をすることが不可能だったなんてことは人としてのマナー違反でもあるので絶対に避けてください。

お礼の品物を贈る

花輪や供花を頂いた際にお礼状だけでは気が引けたり、返礼は不要と明記がない場合はお礼状以外にも品物を送ることがマナーです。

 

お礼の品物は長く使えるものよりも、お菓子やコーヒー、そば、らーめんセットといった、すぐに消費できるものを選択するのが一般的です。

 

すぐに消費できるものを「消え物」と表すこともあります。お菓子やコーヒー、そばなどは昔ながらの定番商品として非常に人気があります。

 

しかし、近年ではカタログギフトが定番になっております。決まった金額の中から好きなものを豊富に選ぶことができるので受け取った側も納得して喜んでくれると非常に人気です。

 

品物と一緒にお礼状を入れて送ることになるのですが、お礼状を書く際には注意点があります。それは、忌み言葉を控えるようにするということです。忌み言葉とは演技の悪さを連想してしまう言葉のことです。

 

1・音が不穏な言葉・4(死)、9(苦)

2・生死を表す言葉・生存、死亡

3・不幸を連想する言葉・いよいよ、度々、ますます

4・宗教的に不適切な言葉・冥福、供養、成仏

 

お礼状を書くときは言葉を選ぶ必要性があります。相手が不快になるような言葉を避けてしっかりと理解をしたうえで送るようにしましょう。

忌み言葉を避けたお礼状の例文

忌み言葉を避けてお礼状を送る場合の例文を記載いたしますので参考にしてください。

 

例文:拝啓 

この度は故○○の葬儀に際しまして立派なご供花を賜り誠にありがとうございました

謹んでお受けし霊前に飾らせていただきました

 

このような美しい花を頂き、故人もさぞ喜んでいるかと存じます。

お蔭様を持ちまして葬儀も滞りなく終えることが出来ました。

 

本来ならばお目にかかってご挨拶を申し上げるべきではございますが、

略儀ながら書中をもちましてお礼のご挨拶を申し上げます

 

                                   

 令和〇〇年〇〇月

 (住所)

 喪主〇〇

 

上記の例文を見る限りで忌み言葉が使われていないのが分かるでしょう。忌み言葉は人によって気にされる方と気にされない方がいらっしゃいます。忌み言葉にばかり気を取られてしまうと、書きたい文章が書けずに感謝の気持ちが伝わりにくいです。

 

この記事を読んで、あらかじめ忌み言葉がどのようなものかを理解しておくと良いでしょう。

花輪や供花を頂いた人へのお礼はしっかりする

故人が生前お世話になった方から心遣いをして下さった方へ感謝の気持ちを伝えるのにお礼状や品物を送るのは必須のマナーと思って良いでしょう。

 

今後、お付き合いがあるかどうかは別としてきちんとマナーを守り誠意をもってお礼状を送るようにしましょう。

 

もし、花輪や供花に返礼は不要と書いている場合であっても関係が親密であれば電話やメールで感謝の気持ちを伝えておくと相手先にも良い印象を与えることができるでしょう。

 

しかし、人によっては親しい間柄だとしてもメールは不愉快と思われるかもしれません。出来る限りお礼状を出して、お互いのことを本当に理解しあっている方の場合にだけメールで送るようにしましょう。

花輪の相場だけに拘らずしっかりと誠意の気持ちを表す。

花輪の相場は一般的に15000円位と言われておりますが、送る方も受け取る方もお互いの気持ちをしっかりと汲むということが大事です。

 

決して価格だけで気持ちの大小を決めずに生前に故人がどれだけお世話になったかというお互いの感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。