お焚き上げのやり方とは?どんなものが対象?費用や頼む場所も解説

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2022/5/31

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仏壇や仏具、思い出の品など、ゴミとして処分しづらいものはお焚き上げをしてお別れします。しかし、お焚き上げをする時期やどこに頼めばいいのか、費用はいくらかかかるのか分からないという方も多いと思います。この記事では、お焚き上げの疑問について詳しくご紹介します。

公開日 : 2020/2/29

更新日 : 2022/5/31

目次

お焚き上げとは?

お焚き上げとは、物に魂が宿っているように感じられたり、思い出が詰まっていたり、不要品として捨てるに忍びないものを神社やお寺で供養し、焼却することです。

 

お焚き上げには物を単なる「物」ではなく、命や魂が宿っているものと認識し、感謝して天へ返すという意味合いが込められています。しかし、お焚き上げは普段から日常的に行っているものではないので、お焚き上げについての詳しいルールをご存じない方も多いでしょう。

 

ここでは、お焚き上げするもの・時期・方法・費用など、お焚き上げについて詳しくご紹介します。

お焚き上げできるものとは?

結論から言うと、お焚き上げできるものに決まりはありません。焼却できるもので、感謝の気持ちを込めてお別れしたいものであれば何でも大丈夫です。特にお焚き上げの対象となりやすいものをいくつかご紹介しますので、以下の物の処分を検討中の方はお焚き上げも考慮してみてください。

仏壇・仏具

ご本尊や祖先の位牌を祀る場所である仏壇は、不要品として捨ててしまうのには忍びないものです。仏壇を処分する場合は、まずはお寺などで閉眼供養をしてもらいます。それによって、仏壇は「ご本尊や祖先の家」から普通の「物」になります。その後、お焚き上げを行って処分します。

神棚

仏壇がご本尊を祀るための物なら、神棚は神道の神様を祀るための物です。そのまま不要品として捨ててしまうのは心苦しいと思う方も多いでしょう。神棚は神社に持ち込んで御祈祷してもらうか、お札を神社に返納することで、処分することができます。

 

また、仏壇と同様にお焚き上げをしてもらうのも1つの方法です。ただし、陶器の容器などはお焚き上げできないので、そちらはごみとして処分しますが、気になる場合は塩を振ってお清めすると良いでしょう。

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正月飾り・お守り

お正月には新しい歳神様を迎えるために、門松や松飾を新調します。また、お守りも1年をめどに新しいものと交換した方が良いと言われています。お役目を終えた正月飾りやお守りは、お焚き上げをすると良いでしょう。

 

後ほどご紹介しますが、正月にはどんど焼きと言って、無料で正月飾りやお守りをお焚き上げしてくれる行事もあります。火の神様に古い正月飾りやお守りは委ね、天へ返してもらいましょう。

 

 

ぬいぐるみ・人形

ぬいぐるみや人形は、仏教や神道とは関係ありません。しかし、こういった人や動物の形をしたものには魂が宿ると感じる人も多いのではないでしょうか。特に長い間大切にしてきた人形やぬいぐるみには愛着もあり、ごみとして捨てるには抵抗があります。

 

ありがとうの気持ちを込めて、きちんと供養してお焚き上げをすれば気持ち良くお別れできるでしょう。

写真・手紙

人の姿が映った写真、人の心が書かれた手紙も、ごみとして処分しづらいものです。そういったものもお焚き上げをしてもらうといいでしょう。

 

写真や手紙は個人情報でもありますので、人の目に触れないように封筒や箱に入れ、しっかり封をしておきましょう。また、気になる場合は手紙の住所や氏名を塗りつぶしておくと良いでしょう。

 

お焚き上げをするタイミングはいつ?

お焚き上げの対象となるものと同じく、お焚き上げをするタイミングにも特に決まりはありません。自分が処分したいと思った際にお焚き上げを行えばOKです。

 

しかし、お焚き上げを依頼する場所によっては日付を限定していたり、時期によっては無料でお焚き上げをしてくれたりするところもあります。以下に、お焚き上げが良く行われる時期をいくつか列挙しますので、参考にしてください。

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どんど焼き

1月15日(小正月)の頃には、神社でどんど焼きが行われます。どんど焼きとは、お正月飾り・お守り・お札・書初めなどを集めて燃やす行事です。燃やすことで歳神様を天にお返しし、五穀豊穣・無病息災を祈ります。

 

どんど焼きをいつ・どのように行うかは神社によって異なります。また、神社が指定したもの以外の物品を持ち込むのはマナー違反となりますので注意しましょう。

法要などの節目

亡くなった方の遺品・写真・手紙は、その方の想いがこもっているようでなかなか捨てられませんよね。その場合は、四十九日の忌明けや一周忌など、法要の時に併せてお焚き上げをすると良いでしょう。

 

不要品として処分するのではなく、天にいる故人に感謝し、お借りしていたものをお返しするという気持ちを込めてお焚き上げを行います。気持ちも休まり、1つの区切りをつけることができるでしょう。

引っ越し

引っ越しをする際には物を整理し、持っていくものと処分するものに分けます。そのため、引っ越しは最高の断捨離とも言われています。

 

しかし、その処分するものの中に、写真・手紙・思い出の品など捨てづらいものも混じっています。思い切って全てお焚き上げをしてもらうことで気持ちもすっきりし、新しい生活を気持ちよく始めることができます。

お焚き上げはどこに頼めばいい?

お焚き上げは神社やお寺で行われますが、他にもお焚き上げをしてくれるところはあります。それぞれに特徴がありますので、自分の希望にあったところに依頼しましょう。

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神社・寺

お焚き上げを依頼する場所として最も一般的なのが、神社やお寺です。特に神棚・お札・正月飾りなどは神社、仏壇や仏具はお寺に頼むと良いでしょう。

 

お焚き上げの前に祈祷やお経をお願いすることもできるので、特に想いの詰まったものを処分したい場合におすすめです。また、お焚き上げの対象となる物や費用はそれぞれ異なるため、事前に必ず確認しましょう。

葬儀社

葬儀社では葬儀以外に、遺品整理やお焚き上げといったご供養に関するサービスを行っているところもあります。葬儀社によっては専門の供養堂を持ち、宗派にあった宗教家を呼んでご供養をしてもらえます。

 

また、自社でお焚き上げを行っていない場合は、宗派に沿ったお寺や神社を紹介してくれます。まずは気軽に相談してみましょう。

仏壇仏具店

昔ながらの豪華な仏壇には、金具がふんだんに使われています。それを分解し、分別して処分するのは骨の折れる作業です。仏壇仏具店に依頼すれば、供養後に部品ごとに細かく解体してもらえます。

 

基本的には仏壇を購入した仏具店で頼むのが良いですが、他店で購入した仏壇でも処分してくれるお店も多いため、最寄りの仏壇仏具店に相談してみましょう。

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専門業者

断捨離やミニマリズムが流行っているためか、お焚き上げサービスを行う業者も増えてきました。専用の箱を購入し、そこにお焚き上げしてもらいたいものを詰めて送るだけで完了するところもあり、とても手軽です。

 

また、パソコン・USB・メモリーカードなど、個人情報の詰まったものを引き取り、データ漏洩のないよう適切にお焚き上げをしてくれる業者もあります。料金はお焚き上げしたい物や量によって変わってくるため、まずは相談してみましょう。

自分でお焚き上げはできる?

時間がなかったり郵送などの手間が面倒だったりした場合、お炊き上げを自宅で行うことはできるのでしょうか?お炊き上げは自分で行うことも可能ですが、火を使用するため、取り扱いには十分注意しなければなりません。

 

お守りなどを自宅でお炊き上げする場合、直接火をつけるのではなく、まずはひとつまみの塩をかけます。その後、半紙または和紙に包んでから火を付けます。この際、水を張ったバケツを用意し、庭やベランダで行う場合は近隣の迷惑にならないように配慮してください。

お焚き上げするものは郵送してもいい?

お焚き上げしたいものが大きかったり、数多くあったり、近場にお焚き上げしてくれる場所がない場合、持ち込みをするのはとても大変です。

 

お寺・神社・専門業者の中には、郵送や宅配での受付を行っているところも多いです。送り方や料金の支払い方などはそれぞれ異なりますので、事前に相談しておきましょう。

お焚き上げに必要な費用は?

お焚き上げに必要な費用は、どこに依頼するか、何をお焚き上げするかで変わります。基本的に、サイズが大きなものほどお焚き上げの料金が高くなります。

 

どんど焼きの時期に神社でお焚き上げをする際は、無料であるケースがほとんどです。賽銭箱にお気持ちだけお賽銭を入れておくと良いでしょう。仏壇や神棚など、大きなものをお焚き上げする場合は、数千円~数万円かかる場合が多いです。

お焚き上げのお礼の渡し方

仏具店や専門業者にお焚き上げを依頼した場合は、支払い方法に特別な作法はありません。しかし、神社で神主に祈祷してもらったり、お寺で僧侶にお経を上げてもらったりした場合は、きちんと封筒に入れて御礼を渡すのが一般的なマナーです。

 

ここでは、お焚き上げの御礼の渡し方についてご紹介しますので、参考にしてください。

僧侶や神主にお渡しする場合

僧侶や神主に直接お焚き上げの御礼を渡す場合は、封筒に入れて渡すのが一般的です。封筒の選び方や表書きの書き方についてご紹介します。

封筒の選び方

特に遺品整理でのお焚き上げの場合、不祝儀に関係するからと、結び切りの白黒の封筒に入れて御礼を渡すこともあります。しかし、お焚き上げ自体は不祝儀とは関係ないため、水引のついていない白い封筒で構いません。これは仏教でも神道でも同様です。

表書きの書き方

神社の場合は、一般的な「玉串料」「初穂料」で問題ありません。どちらかというと「初穂料」はおめでたいことに使われるケースが多いので、「玉串料」の方が無難でしょう。もしくは「御焚上料」と書くケースもあります。

 

お寺の場合も、一般的に使える「御布施」で構いません。どちらの場合も表書きの下には自分の名前を書きましょう。

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受付で支払う場合

特に大きなお寺や神社の場合は、お焚き上げ料を受付や社務所で支払うところもあります。その場合は封筒に入れず、そのままお金を渡しても構いません。

 

封筒に入れることで丁寧な印象がありますが、封筒からお金を出して確認したり、封筒を処分したりと、手間がかかります。お焚き上げの依頼が多いお寺や神社では、そういった作業が煩雑になってしまいます。心配な場合は、前もって問い合わせると良いでしょう。

お焚き上げについてのまとめ

この記事では、お焚き上げについてご紹介しました。お焚き上げは、物に命や魂が宿ると信じ、感謝して天へお返しする、という日本古来の美しい心が表れた行事です。不要品として捨ててしまうのは忍びないものは、お焚き上げをして気持ち良くお別れしましょう。