新盆法要の香典の相場は?包み方、書き方などマナーも詳しく紹介!

公開日 : 2020/2/23

更新日 : 2020/9/10

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新盆法要とは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆に行う法要になります。新盆法要に初めて参加される方は、わからないことも多く不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんな方のために新盆法要のマナーについて詳しくご紹介していきます。

公開日 : 2020/2/23

更新日 : 2020/9/10

目次

新盆の意味は?

新盆とは故人が亡くなってから四十九日をすぎて初めて迎えるお盆のことをいいます。初盆とも呼ばれますが、この呼び方は地域によって異なります。概ね新盆は関東、初盆は関西で用いられています。呼び方は異なりますが、法要の内容についてはほぼ同じです。

 

新盆には、提灯を飾り、故人やご先祖の霊をお迎えします。故人のご家族が白提灯を準備し、兄弟や親しかった知人が盆提灯をご家族に送ります。

 

最近では、提灯自体を送るのではなく、提灯代として香典を包むことが一般的になりつつあります。提灯については、故人のご家族や親族のみなさんと事前に相談した方がよいでしょう。

新盆の香典相場

ここからは新盆の香典相場についてご紹介していきます。新盆の香典の相場は、3000円、5000円、10000円のいずれかが一般的です。縁起の悪い数字とされている4(死)や9(苦)を避け、故人との関係の深さやご自身の年齢により金額を整えます。

故人が親族の場合

故人が親族の場合の相場は、1万円〜5万円になります。渡す方が20〜30歳の場合、1万円〜3万円、40〜50歳の場合は1万円〜5万円といったところです。親族は特に関係が深い間柄の場合になりますので、このぐらいの金額となります。

故人が友人や知人の場合

故人が友人、知人、職場の方などの場合の相場は、5千円〜1万円になります。親族に比べますと少なめになります。故人と特に親しかった場合は、もう少し多くしても問題ありません。金額について迷う場合は、故人に対して同じぐらいの立場の方に相談するのもよいでしょう。

新盆の香典の包み方

新盆の香典は、黒白の水引が着いた不祝儀袋で包みます。関西や北陸などの一部の地域では黄白の水引を使用する場合がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。また、包む金額が5万円以上と高額な場合は、水引だけでなく香典袋も含め高級なものを使用しましょう。

 

中に入れるお札については、新札でも旧札でも特に問題はありませんが、あらかじめ用意していたという印象を与えるのは失礼にあたりますので、旧札または新札に折り目をつけて入れるようにしましょう。

新盆の香典の書き方

葬儀の香典では、薄墨で書くのが礼儀となりますが、新盆の香典は黒墨で問題ありません。薄墨は、「故人が亡くなったことを悲しみ涙で薄くなった」、「突然の故人の不幸に準備が間に合わず薄くなった」といった故人や遺族への思いを込めて葬儀の香典で使用します。

 

新盆では、事前に法要を行うことがわかっており、落ち着いて供養を行うため、黒墨で良いとされています。一番良いのは毛筆ですが、筆ペンでも問題ありません。

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表書きの書き方

表書き上段には、宗教・宗派関わらず用いられる「御供物料」が良いでしょう。もし宗教に合わせた形で渡したいという方は、以下の宗教ごとの書き方を見てください。下段には、氏名をフルネームで書きます。連名で香典を渡す場合は、フルネームを横並びに書きます。

仏教の場合

仏教の場合は、「御仏前」または「御佛前」と書きます。四十九日法要までは、まだ故人が成仏されていないと考えられていますので「御霊前」または「ご霊前」と書きます。間違えないように気をつけましょう。

神道の場合

神道の場合は、「御神前」、「ご神前」または「御玉串料」と書きます。仏教における新盆を神道では、「新盆祭」または「新御霊祭」(あらみたままつり)と呼ばれます。

キリスト教の場合

キリスト教の場合は、「御花料」と書きます。これは、宗派がカトリックでもプロテスタントでもどちらでも問題ありません。

 

中袋の書き方

用意した香典袋に中袋がある場合は、住所および金額を記入します。金額は表面の中央、住所は裏面の左下方に書きます。

 

まず、表面の中央上部に「金」と書きます。その下に金額を書くのですが、漢数字の大字で書く慣習となっています。通常の漢数字では「一」、「二」、「三」、「十」、「百」、「千」、「万」と書くところを、漢数字の大字では「壱」、「弐」、「参」、「拾」、「佰」、「仟」、「萬」と書きます。また、「円」という漢字も旧字体の「圓」を使います。

 

この書き方は、大事な金額の記載の改ざんを防ぐために昔から行われています。例えば1万円の場合は「金壱萬圓」と書きます。

新盆の香典の渡し方

香典を渡す際は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる四角い布に包んで渡します。袱紗の色は、弔事の場合、紺、深緑、グレー等の寒色系の色を使用してください。慶弔どちらでも使用できる色、紫を用意しておくと便利です。

 

渡す際に気をつけていただきたいのは、袱紗に包んだ香典を、先に出してしまわないことです。香典は渡す相手の目の前で袱紗から出し、表書きを相手側から読める向きにして袱紗の上に載せて差し出します。差し出す際は、落ち着いてゆっくり丁寧に、両手で差し出すことを忘れないでください。

香典の金額に迷ったら事前に聞いてみましょう!

今回の記事では、新盆とは何か、新盆の香典の相場、マナーについて詳しく紹介しました。新盆は、葬儀とは異なり、準備を行う時間が十分にあります。香典の金額に迷う場合は、法要に参列する親しい人や親族にぜひ確認してみてください。

 

また、故人やご家族に失礼がなく、より良い新盆法要となりますように、余裕を持って事前確認を行い、マナーをきちんと覚えておきましょう。