納骨とは?気になる納骨にかかる費用や相場・納骨式の流れや持ち物

公開日 : 2020/2/21

更新日 : 2020/9/8

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納骨をする時に気になるのが納骨にかかる費用ですよね。葬儀や法要にもお金はかかるので、納骨等のお墓に関する費用もどの程度かかるのか知っておくと安心です。今回は、納骨にかかる費用の相場や納骨式の流れ、持ち物などについて詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

公開日 : 2020/2/21

更新日 : 2020/9/8

目次

そもそも納骨にかかる費用とは

納骨には大きくわけて3つの方法があります。1つ目は火葬をしてから骨壺に入れて一定期間供養した後にお墓へ納骨します。一番多い納骨の方法です。2つ目は火葬後のご遺骨を契約した仏壇型やロッカー型、墓石型、コンピュータ制御型などの納骨堂の区画へ納骨します。

 

3つ目は樹木葬や散骨です。この納骨に伴い、納骨式や開眼法要、お墓の建立費用、彫刻費、作業費などの様々な費用がかかります。今回は納骨にかかる費用や納骨式の流れ、持ち物などについて詳しく解説しています。

納骨とはどういう意味か

そもそも納骨とはどういう意味なのでしょうか?納骨はお墓にご遺骨を埋葬することで、骨壷にご遺骨を納めることも納骨と言います。納骨を行う時期は法律などにも決まりは無いので個人で自由に行えます。

 

自宅に暫く置いてから納骨される場合もあります。お墓に納骨する時は納骨式という儀式を行う事が多いです。今回は納骨にかかる費用や納骨式の流れ、持ち物などについて詳しく解説しています。納骨をされる方は参考にしてみて下さい。

納骨にかかる費用はどれくらい?

納骨にかかる費用はいったいどれ位かかるのでしょうか?納骨は一般的に納骨式を挙げます。彫刻料や卒塔婆供養料、お墓の建立費用、開眼法要料、お布施、お車代、会食費など様々な費用が必要です。納骨だけにかかる費用は平均5万円です。

 

納骨式のお布施や会食を行う場合もあり、その都度費用はかかります。納骨式にかかる費用について詳しく解説しています。納骨には様々な費用がかかるのであらかじめ確認しておく事が大切です。それでは、それぞれ詳しく見てみましょう。

【納骨式の費用】彫刻料

彫刻料とはお墓に故人の戒名や没年月日、俗名、享年などを彫刻する費用です。これは納骨式まで終わらせておきます。墓誌がある場合は墓誌へ、墓誌がなければ石塔の裏側や側面に彫刻します。1人分で大体4万円ですが、お願いする石材店や地域により費用は異なります。

 

また、1人分ではなく1文字の料金計算になっていたり、墓誌と石塔どちらに彫刻するかや書体を手書き文字にしたり、墓石を持ち帰って作業しなくていけない場合などの要望や、その時の状況により追加料金がかかる場合もあり様々です。

 

それと、生前に名前を彫刻していた場合には赤色を消してから白色に塗り直してもらわなくてはいけません。戒名の彫刻には10日~2週間ほどの作業期間が必要なので納骨式に間に合うよう早めに準備しましょう。

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【納骨式の費用】卒塔婆供養料

納骨式の時に卒塔婆供養が必要になる宗教もあります。卒塔婆は略して塔婆とも呼ばれ、故人や先祖の供養のために立てる木の板の事です。塔婆は1m~2mほどの細長い板で戒名や命日、施主名、供養年月日などが黒い墨で書かれます。


1周忌などの年忌法要やお盆、お彼岸などの季節ごとの供養でも用意されることが多く、お墓参りでも目にした事がある方も多いと思います。卒塔婆は寺院で用意してもらい、相場は3000円以上です。宗派や寺院により費用は変わります。


また、浄土真宗は卒塔婆を行わないので用意しなくて良いですが、地域や寺院により卒塔婆供養をするため、卒塔婆がいらない宗派だからと準備していないと納骨の当日に困る場合もあります。なので、宗派に関係なくあらかじめ寺院に確認しておくと安心です。

【納骨式の費用】お墓の建立費用

新しくお墓を建てる方の場合は、建立費用も必要です。お墓の費用の中でもお墓の建立費用には一番お金がかかります。墓地の永代使用料や墓石の費用が必要で墓地の面積が大きくなるほど永代使用料は高くなります。

 

また、交通アクセスなどの立地条件が良い所は1平米の価格が上がります。墓石は石の種類やお墓のデザインで価格が変わります。石材が違う場合、同じデザインのお墓の価格が2倍以上変わることもあります。一般的には数百万円の費用がかかると言われています。

 

平均の価格は東日本で180万円程度、西日本で190万円程度です。小さくてシンプルなお墓が人気で都市部の場合は特に小さい墓所が増えています。小さい場合には永代使用料や墓石代も安くなります。また、墓石と墓地がセットの建て売りタイプのお墓もあります。

【納骨式の費用】開眼法要料

新しくお墓を建てた際には納骨式の他に「開眼法要」が必要です。お墓に魂、つまり仏様を入れるための法要の事です。開眼法要は地域により「魂入れや御霊入れや性入れ、お性根入れ」などと呼び方が変わります。

 

仏教の様々な宗派でお墓を建てるだけでは、ただの石のため開眼法要を行い墓石に魂を入れる事で供養のためのお墓として完成すると考えられています。浄土真宗では墓石は魂を入れるという考えがなく、開眼法要は行いません。

 

その代わりお墓が完成した事を祝うために「建碑法要」を行います。開眼法要と建碑法要はほぼ同じ内容です。開眼法要はお坊さんにしていただくのですが、お布施の相場は3万円程度です。開眼法要料と納骨式のお布施は別に用意しましょう。

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【納骨式の費用】お布施やお車代

納骨式の時には納骨法要を行い、お坊さんにお経を読んでいただきます。お渡しするお布施はお気持ちでと言われる場合が多です。納骨式の施主が初めてな方はどの程度包めば良いのか悩む方も多いです。納骨式のお布施は一般的に3万円~5万円程度です。

 

お願いするお寺により格式が高く、地域の相場より高い場合もあります。霊園などにお墓がある場合、納骨式のためにお坊さんに来てもらわないといけまん。その為、お車代をお渡します。相場は5000円~1万円程度です。

 

また、交通手段を確認してタクシーを使う場合にはあらかじめタクシー会社に費用を払いお坊さんに負担してもらわなくてもいいようにします。お布施とは別の封筒に入れてお渡しします。寺院の墓地にお墓がある場合は交通費がかからないので包まなくて良いです。

【納骨式の費用】会食代や御膳料

一般的に納骨式の後に参列者と会食を行います。会食の会場は移動のしやすさを考えてお墓がある寺院や霊園の施設か、近くのお店が良いです。寺院や霊園の施設で食事をする場合には、ケータリングや仕出し弁当などが用意されます。

 

会場を利用する費用と食事代には参列者1人あたり3000円~1万円程度がかかります。当日、体調不良などで急に参列できなくなってしまった場合にも、基本的には最初に注文した分だけの料金がかかります。


会食にはお坊さんも招待しますが辞退される事も多いです。その場合、代わりに御膳料として5000円~1万円ほどお渡します。料理の都合もあるのでお坊さんには事前に会食へ参加するかどうか聞いておきましょう。

【納骨式の費用】納骨式に必要な他の経費

納骨式では墓前に置くために必要なものも購入しなくてはいけません。納骨では線香やろうそく、生花、お供え物などが必要です。生花は施主が必ず用意しなくてはいけないもので、お墓の両側に置くように2つ1組で用意します。

 

故人の好きだった花などで用意すると良いです。お花の費用の相場は1組5000円~1万5000円程度です。花屋さんに予算と花を伝えると綺麗にアレンジメントしてくれます。お供え物は故人の好きだったお菓子やお酒、丸餅などを選びます。

 

開眼法要も行う場合は海産物や旬の野菜、果物を1~2種類も準備します。これらは地域や宗派、寺院によりに変わります。御供物料としてお金を包む場合もあります。用意する前に墓地の管理事務所や寺院にどのような物を用意すれば良いか確認するようにしましょう。

納骨費用を抑えるには

故人が亡くなる事で様々な費用が必要になるので納骨費用を少しでも抑えたいと考える方も多いです。そんな時には永代供養や散骨する事を検討してみても良いです。それでは、永代供養や散骨について詳しく確認してみましょう。

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【納骨費用を安くする】永代供養

永代供養では、1つの墓碑を共同で使う事が多いです。遺骨は骨壷から出して墓碑の下に他の方と一緒に埋葬されます。このように他の方と一緒の場所に埋葬する事を合祀と言い、合祀された遺骨は土に還ります。

 

合祀の場合、家名彫刻をしないので墓碑や共同の墓誌に戒名などを彫刻してもらいます。このような永代供養を選択した場合、永代供養料や納骨法要のお布施、彫刻料がかかります。
永代供養料は大体1人あたり10万円程度で彫刻料は1万円~3万円程度です。

 

お墓を建てずに永代供養にすること費用を安く抑えられます。核家族が多くなりお墓を持たない選択をする人は増えています。このような背景もあり、永代供養には様々なタイプがあるので納骨費用を抑えたい方は検討してみると良いです。

【納骨費用を安くする】散骨

散骨もお墓を建てる必要がなく納骨費用を抑えられます。散骨には部分散骨や遺骨を全て撒く場合もあります。全ての遺骨を撒く海洋散骨を行えば、お墓は必要ありません。散骨はどこでも撒けるわけではなく、遺骨をそのままの状態では撒けません。

 

また、自治体により散骨のルールが条例で定められていて禁止されている地域もあります。散骨する際は遺骨を粉状に加工してから条例に触れずに他の人の迷惑にならない場所に撒きます。専門業者には遺骨の加工から散骨、船上でのセレモニーを行うところもあります。

 

トラブルを回避する為に業者に依頼する事をおすすめします。他には家族や親族と船を借りて行うなどの様々なものがあり、費用は大体5万~30万円程度です。海の他に山に撒いたり樹木と共に土の中に遺灰を埋めて、墓石の代わりに樹木を植えるという方法もあります。

納骨式の流れや持ち物について

納骨とはなにかや、納骨にかかる費用の相場や細かい内容について説明してきました。納骨には様々な費用が必要な事が理解できたと思います。続いては、納骨式の流れや持ち物について紹介します。持ち物は事前に用意して忘れ物が無いように注意しましょう。

納骨式の流れ

納骨式では亡くなった人の遺骨をお墓に収める大切な儀式の一つです。故人が亡くなると火葬をして遺骨を骨壺に収めます。その後、一定期間家に置いておき納骨式を四十九日法要で行う場合が多いです。納骨式の流れを見てみましょう。

 

  1. まずは納骨式の準備をします。寺院へ連絡した後に石材店へ連絡をします。当日の持ち物を用意して納骨式を行います。
  2. 納骨式ではまず施主が挨拶をします。
  3. 納骨を行い僧侶がお経を読み焼香をあげます。
  4. 親族や参列客、僧侶と会食をします。
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納骨式の持ち物

納骨に関わる費用や納骨式については解説してきました。次は納骨式に必用なものを紹介しますので確認しましょう。当日に忘れてしまうと納骨が行えない場合もあるので注意しましょう。

 

  • (遺骨埋葬許可証)役場に死亡届を提出した時に発行されます。納骨式には必ず必要で火葬許可書に火葬場から認印が押されたものです。この許可証は納骨する墓地などの管理者に提出しなくてはいけません。
  • (墓地使用許可証)自治体が発行しているもので霊園墓地を使用する方は必要です。印鑑も準備しましょう。
  • (塔婆)故人の冥福に繋がる塔婆は寺院に作成を頼みます。浄土真宗の場合は基本的に塔婆供養を行いませんが、寺院や地域により宗派に関わらず塔婆供養を行う事もあるので事前に確認しておきましょう。
  • (お布施)僧侶にお経を読んでもらう事への謝礼です。予約をする時に金額を確認しましょう。
  • (お供え物や線香、焼香台、遺影写真、数珠、引き出物など)引き出物は法事のお返し等とほぼ同じです。持ち帰りやすい品物を選ぶようにしましょう。

納骨の注意点

納骨を行う時の注意点について紹介します。納骨をする時期や納骨式のマナーについて解説しています。遺族と参列客の服装や香典などの注意点についてもふれていますので併せて確認しましょう。

納骨をする時期はどのくらいか

一般的な仏教の場合でお墓がある方は四十九日まで自宅で供養してから、忌明けの法要で親族が集まり納骨式を行う事が多いです。このように代々のお墓があるような場合は納骨もしやすいですが、お葬式の後にお墓を用意する場合には色々な準備が必要です。

 

その為、四十九日法要に間に合わない事もあります。その場合にはお墓の準備が整うまで自宅に安置するか一時的に預かる納骨堂などに預けておきます。そして、お墓が完成したら納骨をします。こういった場合には一周忌などの節目の時期に納骨する方が多いです。

納骨式のマナー

納骨式では遺族の場合は四十九日までであれば喪服を着用し、それ以降の場合は略式喪服を着用します。祭壇の花は花びらが落ちやすい花や香りが強い花を避けます。お供え物は事前に寺院に確認しておきましょう。

 

参列者は四十九日の法要までは略式喪服を着用して、それ以降の場合は略式喪服か地味な平服を選びます。また、香典を用意します。故人と親交の深い方は金額も上がります。5000円や1万円、3万円などを包み、4と9の数字を避けます。

 

表書きは「御仏前」か「お布施」と書きます。お供え物は遺族が用意するので、参列者は「御供物料」をお供えする場合が増えています。香典と御供物料を持参する場合には合わせた金額が高額にならないように注意しましょう。

納骨には様々な費用がかかる

納骨費用にはお墓やお布施、納骨式の他の経費など様々な費用がかかります。その為、生前から家族でよく相談しておくようにしましょう。エンディングノートを作るなどの終活をする方も増えているのでそういった事も考えておきましょう。