神棚の掃除方法 | 神棚の掃除の時期や頻度などについてまとめ

公開日 : 2021/3/20

更新日 : 2021/3/20

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開運のために置かれている神棚ですが、掃除の仕方がよく分からない人も多いのではないでしょうか?神棚の掃除は男性がするもので、女性は触れないほうが良いともいわれています。今回は掃除の方法や手順、最適な時期、頻度など神棚の掃除に関する疑問点をまとめました。

公開日 : 2021/3/20

更新日 : 2021/3/20

目次

神棚の掃除方法・手順やいつやるのかについて

神棚を掃除すると運気が良くなると言われています。しかし、神棚の掃除方法がよくわからない場合や時期はいつが良いのか、女性が掃除して大丈夫かなど疑問点は多いでしょう。ほったらかしにしない方が良いと分かっていても、掃除がしにくいのではないでしょうか?

 

今回の記事では、掃除の仕方や必要な道具、最適な時期、注意点など神棚の掃除に関してまとめました。

神棚の掃除方法

神棚の掃除は難しいわけではありません。しかし、口に和紙を咥える必要があるなど、特殊な点も多いで注意が必要です。神棚の掃除に必要な道具、手順などをまとめました。

神棚を掃除するのに必要な道具

神棚を掃除する前に必要な道具を用意しましょう。きれいな布数枚と白い和紙、白い布、ブラシやはたき、お供え物が必要です。布は雑巾でも構いませんが神棚を拭くために使うので、新品で清潔なものを使います。

 

和紙は神棚から御札を取り出す際に口に咥えるためのもので、白い布を神棚を机や台に億歳に下に敷くためのものです。ブラシやはたきは神棚専用のものも販売されていますが、PC用のエアーブラシも使用できます。お供え物は、お米や御神酒、水、塩などを用意します。

掃除の手順

最初に手と口を水で清めて、掃除をすることを神様に伝えます。机や台の上に布を敷いてから、神棚や榊などを降ろします。神棚を載せていた棚板にがたつきがないか確認し、板を拭いて掃除をします。

 

息がかからないようにするために、口に和紙を咥えて神棚から御札を取り出します。御札を白い布の上に置いたら、ブラシやハタキ、乾いた布を使って神棚を掃除します。神棚が綺麗になったら、和紙を口に咥えて御札を神棚に戻します。

 

御札がずれないように注意して、神棚を元の位置に戻しましょう。新しいお供え物をお供えして、装飾を正しい位置に並べます。神様に掃除が終わったことを報告してお終いです。

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鏡がある場合

家庭に置かれている神棚では珍しいですが、神棚に鏡が置かれている場合もあります。神様の依り代になるものなので、鏡が曇っているのは良くありません。鏡の掃除は雲形台から外して、中性洗剤で手洗いをするのが基本です。

 

傷つけないように優しく洗って、柔らない布で水気を拭き取ります。木材で作られているので、しっかりと乾かしましょう

御札や榊などを交換する場合

掃除をするだけなら必要ありませんが、御札、榊、しめ縄、紙垂を交換する場合は、新しいものを用意しておきましょう。しめ縄や紙垂などの装飾は、神棚を元の位置に戻した後で並べます。しめ縄と紙垂は大掃除で交換して、新しいもので新年を迎えるのが良いとされています。

 

御札を交換する場合は、神棚を掃除する前の挨拶で神様に感謝の気持ちを伝えます。できるだけ、家族全員が集まってお礼と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

神棚を掃除する人について

昔から女性は神様に触れられないという話があります。そのため、神棚の掃除は男性しかできないとも言われていますが、現代では女性の神職も増えています。女性は神棚の掃除ができないという理由や穢れの話などについてご紹介します。

神棚の掃除は男性の仕事?

神棚の掃除などをするのは男性で、女性が神棚に触れるのは良くないという話を聞いたことのある人は多いかもしれません。戦前は神職に女性が付くことは許されておらず、神棚に女性が触れるのも良くないとされていました。

 

最近は女性の神職も増えていますが、神棚の掃除をするのは男性という考えは根強く残っています

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女性でも神棚の掃除をしても大丈夫

実際のところ、女性が神棚に触れるのは問題なのでしょうか?女性が神職に付けないという考えは戦前からある古いものです。また、天照大神が女神で嫉妬するから女性が神棚に触れるのは良くないといわれることもあります。しかし、これは本来の神道の考え方ではありません。

 

過去には女性天皇も存在していましたし、神に仕える巫女は女性です。女性が神職に付けないという考えや神棚に触れると良くないという考えは、後の時代になってできたものだと分っています。女性が神棚に触れると良くないという考えは、穢れと関係があります。

 

女性が神棚に触れても基本的には問題ないので、神棚の掃除をしても大丈夫です。

神棚を掃除する人が気をつけるべき「穢れ」とは

神道では死や血を穢れと見なします。そのため、怪我などで出血していると男女関係なく、神棚に触れることは良くありません。女性の出産や生理も血を流すので、神道では穢れと考えられています。そのため、巫女も生理中は神社の境内に立ち入ることができませんでした。

 

中世以降の日本では女性そのものを穢れと考えるようになり、神事に関わるのは良くないとされていました。しかし、本来の神道の考えでは女性は「穢れ」と「清浄」の要素を併せ持つ存在であり、穢れそのものではありません

 

女性が神棚に触れたり掃除することは問題ありませんが、怪我で血を流している人が神棚に触れるのは良くないので注意が必要です。

鏡や塩を身に着ければ穢れを防げる

怪我人や生理中の女性が神棚を掃除できないのは、血を流している状態は死に近いと考えられていたためです。死は穢れであり、軽い出血であっても神棚の掃除をすることは許されていませんでした

 

しかし、軽い出血でも死に近いと考えたのは、医療が発達していなかったからだと考えられています。最近では、怪我人や生理中の女性でもお祓いをすることで、境内に入ることが許される神社も増えてきました

 

現代では鏡や塩を身に着けていれば、生理中の女性や怪我をしている人でも神棚を掃除できるとされています。

神棚を置く理由や掃除する意味について

神棚は会社や一般家庭にも置かれていますが、神棚を飾ることにはどんな意味があるのでしょうか?神棚は神様が宿る場所なので、小さな神社とも言われています。神棚を置く理由や掃除をする意味についてまとめました。

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自宅や会社に神棚を置く理由

会社には神棚が置かれていることが多く、一般家庭に神棚があることは珍しくありません。神棚は神様が宿ったお札をお祀りする場所です。神棚を設置することで家内安全や商売繁盛のご利益があると考えられています。

神棚の正しい配置

神棚はどこに配置しても良いわけではありません。日当たりのよい方角に置くと良いので、南や南東、東を向くように設置しましょう。仏壇と神棚が両方あっても問題ありませんが、向かい合わせに置くのは避けてください。

 

神様を見下ろすのは良くないので、大人の目線よりも高い位置に置きます。人が集まる場所に置いたほうが良いですが、人の出入りが激しいと神様が落ち着かないので出入り口の上に置くのは避けましょう。

神棚掃除をすることで運気が良くなる

神棚は神様がいる場所なので、ほったらかしにしておくのは良くありません。神棚を定期的に掃除をすることで運気が上がると言われています。きちんと掃除して清潔な状態を保ちましょう。

神棚を掃除する時期や頻度について

神棚を清潔にするためには、定期的な掃除が必要です。神棚を掃除する頻度に決まりはあるのか気になるところでしょう。神棚を掃除する頻度や掃除をするのに適した時期などについてまとめました。正月飾りや鏡餅を片付ける時期についてもご紹介します。

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神棚を掃除する頻度に決まりはない

どのくらいの頻度で神棚を掃除するという決まりは特にありません。神棚を汚い状態で放置することが問題なので、清潔さを保つことができればいつ掃除をしても大丈夫です。神棚を置く場所や生活環境、湿気などによっても神棚の汚れ方は違うので常に気にかけておきましょう。

 

目安としては年に2回掃除をすると決めておくのがおすすめです。12月に大掃除をすることが多いと思うので、6月に行うと半年に1度なので期間的にも丁度良くなります。6月は汚れを払う「大祓え」の時期なので、神社の行事とも一致します。

普段の掃除

神棚の掃除をする時期に特に決まりありませんが、お供え物の交換などと同時に行うのがよいでしょう。また、毎月掃除をしないほうが良いとされている日もあります。神棚の掃除に適した日としないほうが良い日をまとめました。

毎月1日と15日の月次祭(つきなみさい)

毎月1日と15日の月次祭(つきなみさい)は、榊とお神酒を交換して新しいお供え物をするのが一般的です。大掃除以外の時期に掃除をするなら、お供え物の交換と同時にするのがおすすめです。

9が付く日は避ける

9日や19日など数字の9の入った日は、9が苦で「苦しみ」を連想させるので縁起が悪いです。9の付く日に神棚を掃除するのは避けましょう。29日は「二重の苦しみ」を連想させるので特に縁起が悪いです。

大掃除の時期

大掃除の時期に神棚の掃除をするのは一般的です。ただし、12月は忙しい時期で神棚の掃除に適さない日も、他の月に比べて多いです。神棚の掃除をするのにおすすめの時期や掃除しない方が良い日についてまとめました。

12月は上旬に掃除するのがおすすめ

12月の大掃除で神棚の掃除も行う場合、下旬にまとめて掃除する方が多いと思います。神棚の掃除は、12月上旬のうちにしておくのがおすすめです。12月下旬は連休が多いですが、イベントも多いので慌ただしく掃除することになりやすいです。

 

慌ただしい雰囲気で神棚の掃除を行うのは、縁起が良くありません。加えて12月下旬は神棚の掃除をするに縁起の悪い日が多く、掃除できる日があまりありません。12月の神棚掃除は、上旬から計画的に行いましょう。

12月29日と31日が神棚掃除に適さない理由

12月の29日と31日は、神棚の掃除をするのは避けましょう。29日は二重の苦しみを連想させますし、掃除の後に門松を立てると「九松」が「九を持つ」に通じて特に縁起が悪いです。

 

31日の神棚の掃除をするのは、新年の1日前で慌ただしいので神様に対して失礼になります。31日は「1夜飾り」になるため、葬儀の1夜飾りに通じるので縁起が悪いです。神棚の掃除は遅くても30日までに終わらせましょう。

正月飾り・鏡餅の撤去日は地域のしきたりに合わせて

年末は12月30までに正月飾りや鏡餅を飾ることになります。どちらも正月明けには神棚から撤去することになりますが、時期が異なります。正月飾りは、松の内が終わったら外します。松の内は一般的に1月7日までですが、関西は1月15日なので注意しましょう。

 

鏡餅は、鏡開きの日に神棚から下げて食べることになります。鏡開きは1月11日が一般的ですが、関西を含む一部の地域では1月20日です。鏡開きで刃物を使うのは良くないので、鏡餅は木槌などで割って食べましょう。

 

松の内や鏡開きは地域によって期間や日付が異なるので、しっかりと確認することが大事です。

神棚の掃除の注意点

神道は他の宗教に比べてルールは緩やかと言われていますが、神棚の掃除は様々なマナーやタブーがあります。思わぬ点が神様に対して失礼になるので注意が必要です。神棚の掃除をする上で守らなければならない注意点をまとめました。

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掃除前の注意点

神棚の掃除をする時は、穢れを落とすために身を清める必要があります。基本的な流れは、神社にお参りすることと同じです。神社ではお参りの前に手水舎で水で口の中をすすいで、手を洗います。神棚を掃除する際は、きれいな水で手を洗って口をすすぎましょう

 

身を清めた後は二礼二拍手一礼を行ってから、掃除をすることを神様に伝えます

掃除中の注意点

神棚の掃除をする際に守らなければならないマナーやタブーが多いです。また、神棚をカビから守るためや安全に掃除を行うための注意点もあります。神棚の掃除を行う際の注意点をまとめました。

神棚を床に置かない

掃除する際に神棚を降ろしますが、床に置いてはいけません。神棚を床に置くと神様の目線より自分の目線が上になってしまうので、罰当たりな行為になります。神棚は机や台などの上において、清潔な白い布を下に敷いてください

 

どうしても置く場所がない場合を除いて、神棚は必ず高さのある場所に置くようにしましょう。自分の足元に神棚を置くのは絶対に避けてください

神棚を降ろす前に神具を取り外す

神棚を降ろす前に、神具は全て取り外しておきましょう。取り外さずに神棚を降ろしてしまうと、固定されていない神具が落ちる可能性があるので危険です。

清潔な掃除道具を使う

神棚を掃除するときは、必ず清潔な掃除道具を使いましょう。神棚を掃除することは神様を清めることであり、神様は穢れを嫌います。汚れた雑巾や使い古しの雑巾は穢れに繋がると考えられます。

 

神棚の掃除は、汚れていない新品のタオルや雑巾を用意して行うことが大切です。

神棚は水拭きしない

布で神棚を拭く際は、水拭きではなく乾拭きするようにしましょう。神棚の素材はケヤキやヒノキであることが多いです。水が神棚につくとカビが発生したり、形が変わってしまう可能性があります。必ず、清潔な布で乾拭きすることが大事です。

神棚に息を吹きかけない

神棚に息を吹きかけるのは避けましょう。神棚は複雑な構造をしたものがあるので、掃除しにくい場所に埃が溜まっている場合があります。息で埃を吹き飛ばしてしまいがちですが、息は穢れの象徴です。神棚に息を吹きかけるのはタブーなので注意しましょう。

口に和紙を加える

神棚の中に収められている御札には、神様が宿っているとされています。神棚を掃除する際は、御札の扱いには特に注意が必要です。神棚に息を吹きかけること自体がタブーですが、万が一にも御札に息を吹きかけるわけにはいきません

 

そのため、口に和紙を咥えてから神棚の中の御札を取り出します。和紙を咥えて作業することで、御札に息がかかる心配をせずに作業することができます

掃除後の注意点

神棚を掃除した後に、御札や紙垂、しめ縄を交換する場合はゴミとして出してはいけません。御札は神様が宿っているので、神社に古札として納める必要があります。間違って燃えるゴミに出さないようにくれぐれも注意しましょう。

 

神社に古札として納めることでお焚き上げを行い、炎で浄化して清めることができます。紙垂やしめ縄もお焚き上げで清めることができるので、御札と一緒に神社に収めましょう。掃除をするのに使用した和紙や布、はたきなどは燃えるごみとして処分しても大丈夫です。

神棚掃除は業者に依頼できる

神棚の掃除は自分で行うのが基本ですが、高齢の方が1人暮らしをしている場合など掃除が大変な場合も多いでしょう。そんな場合は、神棚の掃除を業者に依頼することもできます。神棚の掃除を依頼する場合についてまとめました。

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依頼先

神棚の掃除は、仏具や墓石などのクリーニングを行う専門店に依頼できます。ハウスクリーニング・家事代行・便利屋などのサービスに依頼することも可能です。自分達で掃除するよりもキレイにできるのが、プロに依頼するメリットです。

 

木の染みを取るアク抜きなどを行ってくれる業者もあるので、素人ではできない掃除ができます。

掃除の費用について

神棚の掃除を依頼する場合、見積もりを行って料金を決める業者が多いです。神棚の構造や大きさで料金もかなり変わりますが、掃除代行の相場は3000円以上かかります。掃除以外の作業を行う場合は、更に料金が高くなります。

掃除以外のサービスを行う業者も

業者に依頼する場合、掃除の後に残ったお札や紙垂、しめ縄などのお炊き上げ、ごみの処分まで行ってくれる場合もあります。掃除と同時に神棚の修復も行う業者も存在します。ただし、修復サービスまで依頼する場合は専門の業者に頼むか、新仏具店に相談したほうがいいでしょう。

神棚を綺麗に保つために定期的な掃除が必要

神棚の掃除方法や女性が掃除する場合、掃除の注意点などをまとめました。神棚の掃除は特殊なルールがありますが、特に難しいわけではありません。定期的に掃除して神様がいる神棚を清潔に保ちましょう。