数珠のおすすめランキング9選【素材の違いや女性向けや男性向けも】

急にお通夜や告別式に参列することになって、数珠がない！と慌てたことはありませんか？そうそう頻繁に数珠を使わないから身近な方に借りているので数珠を持つ必要性をあまり感じないという方も多いのではないでしょうか。

葬儀や法事では数珠は絶対に必要なアイテムではありませんが、数珠を持参の参列者は多く持参していないと何かと目立ちがちです。また、若い方でしたら数珠を不携帯ても気にならないかもしれませんが、大人の方には出来たら数珠を持参して列席した方がいいでしょう。

今回はそんな数珠について、数珠の基礎知識や数珠を選ぶ際のポイント、おすすめの数珠をご紹介いたします。数珠の購入をお考えの方はぜひ選ぶ際の参考にしてください。

おすすめの数珠のご紹介をする前に知っておいていただきたい数珠の基礎知識をご紹介いたします。知っていそうで実は知らなかったという数珠の意味などについても触れてまいります。

数珠とは小さな珠を輪の形にしたブレスレット状の法具で、現代では仏式の葬儀や法要などで、故人への敬意や哀悼の念を表すためのものとしてとらえられています。また身に着けると仏様のご加護があり厄除けになるとも言われアクセサリーとして用いる方も多いです。

数珠の由来については諸説がありますが、仏教の誕生する前のインドで使われていたもので僧がお祈りの数を数える際に数珠を用いてのちに仏教でも僧が念仏を唱えた回数を数えるために使うようになりました。

日本へは仏教伝来と同じころに伝わりましたが、当時はごく一部の階層の人に限られていました。やがて仏教が庶民に普及すると数珠もだんだんと広まるようになりました。

数珠という名前の由来は唱えた念仏の数を数える時に使うから数珠とよばれるようになったからと言われています。また念仏を唱えるときに使うので「念珠（ねんじゅ）」とも呼ばれます。

念珠はさまざまな珠からできていますが、それぞれに名称があります。房がついている珠は「親玉」と呼ばれ念珠の中心となっています。一番数の多い珠は「主玉（おもだま）」、主珠の間にある4つの小玉を「四天王」、房は「四菩薩」と呼びます。

その他「弟子玉」「浄明玉」、「ツユ玉」と呼ばれる部位があります。「親玉」は釈迦如来を表し、「主玉」は煩悩の数である108つあるなどそれぞれの名称は仏教の教えに基づく意味が込められています。

数珠にはいろいろな種類があります。それぞれの特徴を知って、自分にピッタリな数珠を選んでください。

数珠の主珠の数が108個のものが基本で正式な数珠とされています。108とは人間の煩悩の数で数珠を繰りながら数えて念ずれば煩悩が消えると言われるためで本連数珠や本式数珠、二連数珠と呼ばれています。本連数珠は二重にして使用するのが一般的です。

他に略式の数珠もあります。略式数珠には持ち運びやすい108の半分の54珠のものや4分の1の27珠、6分の1の18珠や大きさに合わせた22珠、25珠などのさまざまタイプがあります。略式の数珠は略式数珠や片手数珠とも呼ばれ片手にかけて使います。

略式数珠は宗派に関わらずに使えるので実用的な数珠とされています。葬儀などに参列する際、宗派が分からない時であっても略式数珠を持参すれば問題がないこともあり本式、略式とどちらが良いか迷ったらとりあえず略式を購入することをおすすめします。

数珠に使う素材にもさまざまなものがあります。そこでそれぞれの特徴についてご説明いたします。

主な素材には黒檀、紫檀、栴檀（せんだん）、柘植（つげ）、正梅(しょううめ)、鉄刀木(たがやさん)などの木や、白檀（びゃくだん）や沈香(じんこう)、伽羅(きゃら)などの香りが楽しめる香木も使われます。ほかに、蓮の実や菩提樹(ぼだいじゅ)の木の実も使われます。

これらの天然木・木製素材の数珠は手になじみやすい、軽いといった特徴があります。まだ、使い込むうちに変わってくる色合いを楽しんだり艶が出てくるなどのメリットも挙げられます。

数珠には水晶やメノウ、ヒスイ、琥珀、虎目石など、さまざまな天然石を使った数珠も多く出回っています。その中でも男性に人気な石は虎目石やオニキス、女性に人気なのはローズクオーツアメジストなどが挙げられます。

天然石の数珠の魅力はなんといってもその輝きと種類の多さです。またそれぞれの石にはいわれや意味、効果があるとされているので良く調べて自分の目的に合ったものを選びましょう。石の種類によっても価格は変わるので価格もチェックしましょう。

天然木や天然石の他にはサンゴやパール、貝や象牙などを使った数珠もあります。またガラスやプラスティックといった人工物を使った数珠もあります。子供用にはお手頃なプラスティック製の数珠もおすすめです。

房の形にも、切房（きりふさ）、頭付房（かしらつきふさ）、梵天房（ぼんてんふさ）、紐房（ひもふさ）といったさまざまな種類があります。略式の数珠の場合はどの房でも良いとされています。

房は色のバリエーションも豊富なので数珠の珠の色や素材にあわせてお好みを選んでください。また、一部の宗派の中には本式数珠の房に決まりがあるのでご自分の宗派のに合ったものを選びましょう。

一般的な略式数珠は男性用と女性用に分かれています。その違いは玉の大きさで男性用の数珠は玉が大きく10～12mmほど、女性用は玉が小さく6～８mmほどのものが多いです。他にも男性用は落ち着いた色のも野が多く、女性用は明るめの色合いのものが多いようです。

108珠の本式数珠では数珠は輪を広げた状態においての親玉から親玉までの長さが男性用数珠は尺二寸（約54cm）女性用は八寸(約24cm)が一般的とされています。購入する際は男性用か女性用かの表示を確認して買いましょう。

略式数珠は特に宗派を問いませんが、本格数珠においては各宗派によって違いがあります。ご自分の宗派に合った本格数珠を選びましょう。

浄土真宗では本来、一連の念珠を二重にして使います。主玉の数は108個、親玉2個、四天玉4個で構成されています。本願寺派では頭付撚房、大谷派では切房を主に用いるという違いがあります。

真言宗では主玉が108個、親玉2個、四天玉4個で房は梵天房のものが一般的とされています。長い一連の珠数を二重にして使うことから振分（ふりわけ）珠数とも呼ばれます。

浄土宗の数珠の特徴は2つの輪を一つに繋いだ知恵の輪のような珍しい形状です。一般の信徒が使う数珠は日課数珠と呼ばれます。

日蓮宗では数珠の珠の一つ一つに意味があるとされています。房は2本と3本に分かれているのが特徴です。かつては丈夫な材質のものが主流でしたが近年ではさまざまな種類の数珠があります。

天台宗の数珠は、平珠と呼ばれるまるでそろばんのような形状の主珠が特徴です。平珠は108個、親珠が1個、四天珠が4個で構成されていて、親玉から繋がっている房には20個の平玉と10の丸玉が付いています。

曹洞宗と臨済宗は一般的に、主珠が108個の一連珠数を二重にして使います。ともに禅宗である曹洞宗と臨済宗の数珠は基本的に同じ形状ですが、曹洞宗は金属の輪が付き、臨済宗のものには付かないのが特徴です。

それではおすすめの数珠をランキング形式で9点ご紹介いたします。素材やお値段などさまざまな観点から厳選した9点です。

高級感のある黒オニキスの14mm玉を使い親玉には龍彫りを施した本水晶を使用しています。
房は京都の技を生かした正絹頭付房。携帯にも便利な数珠袋付。

幅広い層の方にお使いいただけるオーソドックスな数珠です。使っている珠は新黒檀という合成樹脂。黒檀の風合いを持ちながらお値段はグッとお手頃です。

上品な印象の薄い紫色の本水晶を使っています。親玉には紫雲石を使いバランスは良好です。若い方から年配の方まで幅広い層の女性におすすめです。

男性に人気の黒オニキスの数珠です。一見するとただの黒色ですが、光の加減によって青色にも見えるところが魅力です。シンプルなデザインながら重厚感も漂います。

今回、数珠の選び方やおすすめの数珠をご紹介してまいりました。突然、数珠を使う場面になってもあわてないよう、ご自分に合った数珠を用意しておかれることをおすすめします。