日蓮宗の仏壇とは?意外と知らない日蓮宗の仏壇の特徴をご紹介

公開日 : 2020/10/15

更新日 : 2020/10/15

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仏壇ならどんな宗派でも同じだと思っていませんか?実は宗派によってお祀りするご本尊から脇侍、仏具などにいたるまでかなり異なってきます。今回は日蓮宗の仏壇についてのことを細かくご説明して参ります。併せておすすめの仏壇もご紹介します。

公開日 : 2020/10/15

更新日 : 2020/10/15

目次

日蓮宗の仏壇の特徴とは

仏教ならどんな宗派も仏壇は同じようなものと考えがちですが、宗派によってお祀りするご本尊や必要な仏具なども異なります。そこで今回は日蓮宗の仏壇を解説いたします。

そもそも日蓮宗とは?

日蓮宗の仏壇についてご説明する前に、日蓮宗はどのような宗派なのか、どのような歴史や特徴があるのかを解説いたします。

日蓮宗の誕生

日蓮宗は鎌倉時代の中期、1253年(建長5年)に日蓮聖人によって開かれた日本仏教の宗派の1つです。かつては日蓮法華宗とも呼ばれていました

 

鎌倉時代、飢饉や天災、はやり病などが相次ぎ人々を苦しめていました。また、幕府と朝廷との間の権力闘争で政治的にも混乱の時代でした。そんな時代の人々の不安な心を救うためにさまざまな宗派が生まれした。日蓮宗もそんな状況中で生まれた宗派の1つです。

 

 

 

 

 

宗祖-日蓮とは

宗祖である日蓮は1222年、安房郡小湊に漁師の子として誕生し、12歳で天台宗清澄寺で仏修行の道へ進み4年間の修行の後16歳で出家します。長い修行を経て1253年、清澄寺にて法華経お題目の伝道を誓い名を日蓮としました。この日が日蓮宗の誕生した日としています。

 

その後、流刑など数多くの迫害に遭いながらも日蓮は法華経の教えを実践し、伝道に邁進しました。そして現在の東京都の大田区池上で多くの弟子たちにの見守る中、61歳で亡くなりました。

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経典とお題目

日蓮宗では釈迦の説いた教えの法華経を最も大事な経典とし、よりどころとしています。法華経は正確には「妙法蓮華経」と呼ばれています。釈迦が晩年の8年間に説いた教えで釈迦の教えの集大成といわれます。

 

お題目の「南無妙法蓮華経」に功徳のすべてでが集約されているとされ、「南無妙法蓮華経」を何度も唱えることを信仰としています。お題目を繰り返し唱えることで仏と一体になれ、すべての人々は救われるとされています。

 

 

総本山-大本山

日蓮宗の総本山は日蓮が晩年の9年間を過ごした山梨県にある身延山久遠寺です。そして総本山の下には重要な寺院とされる大本山の寺が7寺存在します。その7寺の中でもよく知られている寺に東京の池上本門寺があります。

 

現在、日蓮宗の寺院は日本全国に5,000以上あり、僧侶の人数は約7900人います。信徒の数は約300万人と言われています。

日蓮宗のご本尊

ご本尊とは信仰の対象となる物のことで、礼拝したり帰依する際の対象になります。具体的には仏像や掛け軸のことを指し、寺院に安置されたり、家庭においては仏壇に安置します。ご本尊は宗派によって異なります。

 

日蓮宗のご本尊は仏像ではなく「大曼荼羅(だいまんだら)」です。大曼荼羅は世界で一番最初に日蓮が紙の上に魂を込め文字で書き表したとされています。

 

大曼荼羅とは、中心に「南無妙法蓮華経」が書かれ、その周囲には釈迦如来、多宝如来といった諸仏諸菩薩、諸天善神の名称を書いたものです。仏さまの心を表したものと言われます。法華経のの世界を目で見てわかるように図や文字で表してあります。

 

仏壇もいろいろある

日蓮宗のおすすめの仏壇などのご説明をする前に、流通している仏壇の種類や違いについてご説明してまいります。

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仏壇の違い

仏壇の形状はどれもほぼ同じですが大きく分けると「現代仏壇-モダン仏壇」「金仏壇」「唐木仏壇」の3種類があります。それぞれの特徴をご紹介します。

現代仏壇-モダン仏壇

「現代仏壇-モダン仏壇」は現代の住宅にしっくりくるようにデザインされた仏壇です。部屋に置いても他の家具と違和感がないようなスタイリッシュなデザイン物もあります。サイズや形、デザインが豊富です。仏壇の中では比較的購入しやすい金額のものが多いです。

金仏壇

「金仏壇」はスギやヒノキの白木に漆を塗り、さらに彫刻や蒔絵を施してあります。そして名前からもわかるように内部に金箔などを使っていてキラキラと豪華な印象の仏壇です。

唐木仏壇

「唐木仏壇」は黒檀、紫檀、鉄刀木(タガヤサン)などの「唐木」と呼ばれる木材が素材になっています。美しい木目とシックな印象の仏壇です。唐木の特徴である耐久性があります。価格は使われている木材によって大きく変わります。

仏壇の置き方でも種類がある

デザインや素材などの他にも床に直に置くタイプ、タンスなどの上に置くタイプなどの種類もあります。仏壇を置く部屋のスペースを考えて仏壇を選びましょう。

床置き型

「床置き型」と呼ばれる仏壇は、床に直接置く昔ながらのタイプの仏壇です。収仏具などを入れる収納台が付いているので「台付き型仏壇」とも言います。背が高くタンスのようなタイプなので、仏間など広くスペースを取れるお部屋におすすめです。

上置き型

「上置き型」と呼ばれる仏壇はタンスや棚など家具の上に置けるような、比較的コンパクトな仏壇です。現代の住宅事情にもぴったりなサイズ感の仏壇として近年では人気です

その他のタイプ

上置きタイプよりさらにコンパクトな「壁掛け型」やドレッサーのように椅子とセットになった仏壇などバラエティも豊富です。スペースだけでなくライフスタイルにも合わせて選ぶことができます

価格はどれくらい?

いずれの仏壇も素材や使用している金具、彫刻や蒔絵などの装飾によって価格は大きく変わります。一般的な仏壇は数10万から数100万円ですが、高級な素材で作った伝統工芸品のような仏壇にもなると1,000万もするものまであります。予算に合わせて選んでください。

日蓮宗におすすめの仏壇

それでは日蓮宗のおすすめの仏壇やおすすめの仏具や祀り方など、具体的にご説明してまいります。日蓮宗の信徒の方で仏壇の購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

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日蓮宗にピッタリな仏壇とは

日蓮宗の仏壇選びはどの仏壇でなくてはならないという決まり事はありません。ただし金仏壇を使うことはあまり無く、現代仏壇-モダン仏壇か唐木仏壇のタイプをから選ぶと良いでしょう。

仏壇の向きは

仏壇をどこに安置するのが良いか諸説がありますが、その1つに「南面北座説」があります。これは仏壇の正面を南側に、背を北側に向くように据えるという説です。ただし絶対ここに置くべき、という決まりは無く、そのお家や部屋に合った場所に安置しましょう。

仏壇を購入するにあたって

新たに仏壇を購入する際には菩提寺に「開眼法要」をお願いしましょう。「開眼法要」は「魂を入れる」ということで、日蓮宗に置いて大事な儀式です。その開眼法要は新たな出発点となる大切な儀式です。前もって菩提寺に相談しておくのもおすすめです。

 

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日蓮宗の仏具は

日蓮宗で必要な仏具をご紹介します。まずは本尊と位牌、脇侍を揃えます。その上で三具足と呼ばれる花立、香炉、燭台、お鈴は必要です。さらに揃えるなら三具足に仏器、茶湯器の2つを足した五具足、仏飯器、茶湯器、線香差し、高月などもあります。

 

他の仏具には仏器台、灯籠、線香差し、経机、仏器膳、過去帳などもあります。仏壇のサイズによって適宜選んでください。また迷ったら菩提寺に相談するのも良いでしょう。

日蓮宗の仏壇の祀り方

日蓮宗のご本尊である大曼荼羅の掛軸を仏壇の奥の中央に配置します。日蓮聖人の木像をお祀りする場合は大曼荼羅の前に据えます。 そして本尊の両脇には脇侍(わきじ)の掛け軸を排します。木像を選ぶ際は大曼荼羅よりも小さいものにしましょう。

 

脇侍とは本尊の左右に控えて、本尊を補佐をする役目を持つ仏の事を言います。大曼荼羅の脇侍は大黒天と鬼子母神で、一般家庭では向かって左に大黒天、右側に鬼子母神を祀ります。

 

仏壇が一般的な三段の場合、位牌は本尊が隠れないよう一段低い位置に配します。位牌がひとつなら右側へ、二つの場合は左右に分けて並べます。

 

位牌と同じ段の中央に茶器と仏器を置きます。さらに次の段の中央には高杯、左側に花立、右側に過去帳と見台を配し、一番下の段に前香炉、火立、線香差し、お鈴など配します。

 

二段の仏壇の場合は置く場所を手前、奥といった具合に分けて配置すると良いでしょう。また位牌が複数の場合は横に並べて置きます。その他の仏具は経机の上に置きます。

 

心を込めて手を合わせましょう

日蓮宗の仏壇についてご説明をしてまいりました。仏壇を購入の際はぜひ参考にしてください。お宅にピッタリな仏壇を購入して気持ちよく手を合わせましょう。