仏壇に電気ローソクや線香を使ってもよい?仏具のマナーについて解説

公開日 : 2020/9/18

更新日 : 2020/9/18

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仏壇にはローソクや線香をお供えしないといけませんが、電気のものを使用してよいか悩む方もいます。仏具の本来の意味や使い方を学ぶと、電気ローソクや線香を使ってもよいか判断することができるので、詳しい内容をまとめたので参考にしてみてください。

公開日 : 2020/9/18

更新日 : 2020/9/18

目次

仏壇にローソクをお供えする意味

仏壇には様々なお供え物があります。その中でも、ローソクをお供えする意味についてご紹介します。また、ローソクについてマナーもあるため、チェックしてみてください。

あの世とこの世との架け橋の役目

故人を供養する際に、ローソクを使います。その理由は、ローソクの火があの世とこの世との架け橋の役目を果たしているからです。また、仏教ではローソクの火が大切なもので、不浄なものや穢れを祓って、浄める役割があります。

 

電気がなかった昔は、儀式を行う際、暗闇を明るく照らすためにローソクを使用していました。暗闇を照らす力があるローソクは邪気を払って、周囲を浄化して幸福を運んでくる力があると考えられてきました。どの宗教でもローソクは供養に取り入れられています。

 

そのため、必ず仏壇にはローソクが供えられており、近年は安全面の問題から電気ローソクや線香などが取り入れられています。どのようなローソクを取り入れる方は、あなた次第ですが、ローソクは仏壇に欠かせないアイテムのため、必ずお供えしましょう。

ローソクの消し方には注意が必要

仏壇にお供えしているローソクは消し方に気を付けなければいけません。口で吹き消してしまうとマナー違反となるため、正しいやり方を学びましょう。仏教の考え方では、人間の息は、「穢れたもの」「不浄のもの」と考えられています。

 

そのため、仏様やご先祖様に息を吹きかけるということは、失礼に当たるためローソクを行で消してはいけません。仏壇にお供えしているローソクを消す場合は、手で消したり、指で消す方法が適しています。ローソクの下は上の部分と違い熱くありません。

 

手や指でローソクを消すのが怖い方であれば、専用の仏具を使って消す方法があります。「ローソク消し」や「仏扇」があるため、仏具を用意するときに一緒に揃えるようにしましょう。このように、ローソクや線香などには、息を絶対に吹きかけないように気を付けてください。

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電気ローソクもあり

仏壇にローソクを供えますが、普通のローソクよりも電気ローソクの方が安全性が高いことから使用している方が増えてきました。仏壇のローソクの火が、火災の原因になる心配もなく、消し忘れもなく小さな子供が大人の真似をして火をつける心配もありません。

 

さらに、電気ローソクは電池やコードを使って灯をともすため、手間がかかりません。ローソクをつけっぱなしにしておいても、LED電球を選ぶと電球が熱を持ちすぎることがないので安心です。宗教上でも電気ローソクを使用することは問題がありません。

 

そのため、住宅環境や管理の仕方で使いやすいローソクを選ぶのがおすすめです。本物のローソクと異なり、火のゆらぎはありませんが安全性は高いため、電気ローソクを選択するのも一つの方法で、検討してみましょう。

仏壇にお供えするローソクの種類

仏壇にお供えするローソクには様々な種類があります。普段から使用するローソクや特別の日に使用するローソクなど、その場に適したものがあり、デザイン性が高いものまで幅広いです。そこで、仏壇にお供えすることができるローソクの種類についてまとめてみました。

定番の白ローソク

仏壇にお供えする白ローソクは、日々の供養に使用します。葬儀から白ローソクを使い、四十九日、一周忌、三回忌までの法要や命日の時にも使用するため、仏壇に常にあるローソクで一般的です。スーパーなどでも販売されており、仏壇があれば日常で目にするローソクです。

 

ローソクの基本的な保管方法は、箱の中に入れて管理をします。高温の場所にローソクを置いておくと溶けてしまう可能性があるため、夏場などは直射日光が当たらない冷暗所で保管しましょう。毎日使用するなら大丈夫ですが、たまに使用するローソクは管理が必須です。

 

夏場など、ローソクが溶けてしまうのを心配して冷蔵庫に入れた方がいいのではないかと考える方もいますが、ローソクは急激な温度差に弱いため、常温のローソクが急に冷えてしまうと、ひび割れを起こしてしまいます。そのため、冷暗所で保管してください。

おめでたい時の赤ローソク

仏壇にお供えできるローソクは、白ローソクの他に、赤ローソクもあります。朱ろうそくともいい、三回忌以降の法要やお正月、仏前結婚式で使用することができます。白ローソクよりは出番が少ないものの使用することは可能で、覚えておくようにしましょう。

 

宗派によっては使い方が異なり、浄土真宗では七回忌以降の法要やお彼岸・お盆の時などに使用するため、地域の風習に合わせて準備してください。電気ローソクでないものを使用するときは、燃焼時間もチェックしておきましょう。

 

ローソクをつけっぱなしにしておくと、火災の原因にもなる可能性があり、日々の供養や特別な日は使い分けることが多いです。普通サイズのローソクは40分から60分程度燃焼します。ミニサイズになると5分から10分のため、サイズにも気を付けて購入しましょう。

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デザイン性が高いローソク

仏壇にお供えするローソクには、絵ローソクなどデザイン性が高いものもあります。ローソクに絵が描かれており、お盆やお正月など特別な時に使用したりします。菊や桜、紅葉などの美しい絵が描かれているため、特別な日におすすめです。

 

供養品としてのギフトでも人気があり、火をつけなくても仏壇に飾る方も多いです。絵ローソクは、仏壇にお供えしているお花が枯れてしまってもその代わりになるため、飾るようになったことから始まりました。仏様にとっては一番のご馳走のアイテムです。

 

絵ろうそくは、東北地方など雪が深い寒い地域の伝統であり、仏壇にお花を飾ることが難しいこともあり、取り入れられるようになりました。昔の人の知恵は素晴らしいものがあり、このようにして仏壇にお花を飾っていました。

安全性が高い電気ローソク

仏壇に電気ローソクを取り入れる方も増えてきており、ローソクの匂いが苦手な方にも人気があります。また、高齢者もローソクの火をつけっぱなしの心配もなく、小さな子供が火遊びをする心配もないため、安全に使用することができます。

 

電気を入れるだけで、ローソクに火をともすことができ管理も簡単のため、火災の原因になりません。電球の種類によっては長持ちするため、コスパも高いのでおすすめです。ご先祖様や仏様に対して失礼だと感じる高齢者もいますが、宗教上は問題がありません。

 

電気ローソクなら口で火を消すマナー違反をすることもありませんし、電気のスイッチをオンオフするだけで管理ができるため、安心です。近年、仏壇もコンパクトになってきており、マンションなど限られた場所に置くケースも多いため、電気ローソクを選ぶ方も増えています。

電気ローソクの選び方

仏壇に電気ローソクを使用する場合は、選び方のポイントをチェックしておきましょう。電気ローソクは、電池式タイプとコンセントタイプがあります。電池式タイプは、電源を入れる場所を気にせずに使用することができコードもないため、使いやすいのが特徴です。

 

コード式の電気ローソクのメリットは、長い間ローソクをつけっぱなしにしたいという方におすすめです。ただし、仏壇の場所によってはコードをつなぐために延長コードを準備しないといけないことがあるため、電源周りを確認してみてください。

 

他にも、電源コードが足に引っかかって転倒しないように、仏壇の周りに気を付けながら設置してください。電気ローソクには様々なデザインがあるため、仏壇に合ったものを選ぶことができます。火を直接つけない分、デザイン性にこだわって選ぶのもおすすめです。

仏壇の電気ローソクの種類を参考に選んでみよう

仏壇に電気ローソクや線香を使用することは、宗教上問題はありません。電気ローソクを使うメリットも大きいため、選ぶ方も増えてきています。電気ローソクの選び方を参考に、仏壇に適したものを準備してみてください。

 

電気ローソクにも色々な種類があり、おしゃれなインテリアにマッチしたものから、100均で手軽に購入することができるものまであるため、住宅環境に合った電気ローソクや線香を取り入れてみてください。