仏具の処分方法とは?処分方法や供養が必要かどうかをご紹介

公開日 : 2020/9/4

更新日 : 2020/9/10

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仏具を処分する機会は頻繁にあるわけではないので、処分方法がわからず困っている人は多いでしょう。今回は、仏具の処分方法や処分の際に供養が必要かどうかをご紹介します。処分方法はいくつかあるため、自分に合う手段を選びましょう。

公開日 : 2020/9/4

更新日 : 2020/9/10

目次

仏具を処分するタイミング

仏具を処分するタイミングは人それぞれですが、遺品整理か買い替えによる場合が多いです。処分するタイミングの詳細をみていきましょう。

遺品整理

遺品整理をしているときに、仏壇や仏具の扱いに困ることは多くあります。仏具が置かれていた家を手放す場合や、持ち帰って自宅に置くことはできない場合は、処分をするしかありません。

 

ただし仏壇や仏具は故人が大切にしていたものなので、勝手に処分しないよう注意しましょう。引き取りたいと考えている親族がいるか、しっかり確認する必要があります。仏壇を継承する人が途絶えるタイミングで、仏壇と一緒に仏具を処分するケースも増えています。

 

遺品整理にはさまざまなケースがあるため、状況に合わせて処分を決めてください。

仏具の買い替え

仏具は長年使っていると、徐々に傷んできます。故人や先祖を供養するためには、なるべくきれいな仏具を使ったほうがよいので、傷んできたタイミングで買い替えを検討する人は多いです。

 

特に、金メッキや漆が使われているものは傷みやすいといわれています。ほかに仏壇を買い替えるときに、仏具も合わせて買い替えるケースが考えられるでしょう。大抵は、新しい仏壇のデザインに合うものに買い替えられます。

仏具を買い替えるのにおすすめの時期

仏具はいつ買い替えてもよいため、決まった時期に買い替える必要はありません。とはいえ、買い替えやすい時期はいくつかあります。おすすめの時期をみていきましょう。

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命日やお盆

仏具が壊れた場合を除くと、一般的には命日やお盆に合わせることが多いようです。仏具は故人や先祖を供養するために使う道具なので、命日やお盆はタイミング的にぴったりでしょう。

 

新しい仏具で故人や先祖を供養すると、身が引き締まるはずです。もちろん、必ず命日やお盆に合わせる必要はありません。

引っ越しに合わせて

引っ越しの時期に合わせて仏具を買い替えるのは、ほかの不用品と一緒に片づけができるのでおすすめです。引っ越しのたびに買い替える必要はないですが、仏具は買い替えが比較的容易なので、新しい家の雰囲気になじむものにすると気分が明るくなります。

 

替えても替えなくてもよく、前の家で使っていたものを継続して使う人も多くいます。何かきっかけがないと買い替えに至らないため、引っ越しに合わせるのはよいでしょう。

汚れてきたとき

汚れが目立ってきたときに買い替えるのもよいでしょう。ふとした瞬間に汚れが気になるのは、ひとつのタイミングともいえます。どんなにお手入れをしていても、経年劣化を防ぐことはできません。

 

陶器でできた花立を落として割ることもあるでしょう。壊してしまったときや汚れが落ちないときは、仏具を買い替えて新たな気持ちで故人や先祖を供養をしてください。

仏具には何が含まれる?

仏具には、具体的にどんなものがあるのでしょうか。一般的に仏具といわれるものについて、いくつかご紹介します。

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三具足

代表的なものには三具足が挙げられます。三具足は香炉・燭台・花立の3つを指し、燭台と花立を1対にして五具足と呼ばれることもあるものです。お香は故人が旅立つ道しるべになると考えられており、かつては遺体のにおいを紛らわせる目的もあったため重要視されました。

 

燭台はろうそくを立てるもので、ろうそくの火には先祖がこの世に来たときの目印の効果があるとされています。穢れを払うともいわれているため、燭台は三具足のひとつとして重要なのです。

 

花立は花瓶のことを指します。花は故人を偲ぶための大切な供養具なので、その花を飾るための花立は仏具として必要不可欠。陶器でできていることが多いです。

おりん

おりんは、棒でたたくと澄んだ高い音がするものです。おりんから出る音には人の邪念を払い、故人や先祖へ供養の気持ちを伝える役割があるとされています。響く音を出すことから、仏様の元まで音が届くといわれることも。

 

真鍮のものが多いですがシルジン青銅やサハリ、金でできたおりんもあります。

木魚

木魚は棒でたたくとポクポク音がする仏具で、木でできています。木魚にはかつて煩悩の珠が彫られていて、たたくことで煩悩を吐き出させるとされていました。魚の形なのは、魚は寝ないと考えられていたことに由来。

 

魚のように常に修行に励むようにといった意味がありましたが、現在は読経のリズムを整えるほか眠気覚ましのために使われています。

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数珠

数珠は仏様を拝む際に使用するもので、一般的に108個の玉が連なっています。玉の数が108個なのは、仏教では煩悩の数が108あるとされているからです。108の半分である54個や4分の1にあたる27個の数珠もあります。

 

数珠を使うことで煩悩がなくなるとされており、素材は木や天然石などさまざま。ガラスやプラスチックが使われることも多いです。

仏具に含まれないもの

仏壇に飾られているけれど仏具に含まれないものは、仏像・位牌・遺影・掛け軸など。いずれも買い替えができないもので、魂が入り込んでいると考えられています。もしも処分をする場合には、魂抜きをしなくてはなりません。

仏具の処分時に供養は必要か

仏具の処分時に、供養は必要ありません。供養をしなければならないのは、仏壇の場合です。仏壇や位牌は購入時に開眼供養をして、故人や先祖の魂を入れ込みます。そのため、処分するときには閉眼供養をして入れ込んだ魂を抜く必要があるのです。

 

しかし仏具には魂を入れる作業をしていないため、故人や先祖の魂は入り込んでいません。どうしても気になる場合は、仏壇の閉眼供養に合わせて供養してもらうとよいでしょう。

仏具の処分方法とは

仏具の処分方法には、自分で処分・仏壇販売業者に依頼・専門業者に依頼の3つ方法があります。それぞれの方法を詳しくみていきましょう。

自分で処分

自分で処分する場合は、各自治体の分別に従って処分をしていきます。仏具の素材はさまざまなので、まずは可燃・不燃・資源の3つにわけましょう。線香やろうそくなどは燃やすことができます。

 

燭台やおりんは真鍮製であれば資源になります。ほかの仏具は不燃に分類されることが多いです。分類方法がわからない場合は、自治体に問い合わせしてください。ゴミに出すだけでよいため、費用が安く済むのが自分で処分するメリットです。

仏壇販売業者に依頼

仏具を買い替えるのであれば、古い仏具を仏壇販売業者に引き取ってもらえる可能性があります。無料で引き取ってくれるところもあれば、処分料がかかるところもあるので、よく確認しましょう。

 

場合によっては、仏壇の購入が条件になっていることもあります。色んなケースがあるので、お金がかかることを覚悟して依頼しなくてはなりません。

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専門業者に依頼

不用品回収業者に依頼するのもひとつの手です。仏壇と一緒に仏具も処分したいけれど、仏壇が重くて自分では処分できないという場合に便利。回収業者が引き取りに来てくれるので、何もしないで済みます。

 

費用はかかりますが、一気に仏壇や仏具が片付くメリットがあります。

菩提寺に依頼

仏壇の閉眼供養をするときに、仏壇と仏具を引き取ってくれる菩提寺があります。お焚き上げまでしてくれるため、仏壇に入っていた魂はきちんと供養されるでしょう。ただし、自分で菩提寺まで仏壇と仏具を持って行かないといけません。

 

まずは閉眼供養の後に仏壇と仏具を引き取ってもらえるのか、連絡してみましょう。

自分に合う方法で処分しよう

仏具には三具足やおりんなど、色んなものがあります。素材によって可燃か不燃か変わるので、各自治体のルールに従って処分しましょう。自分で処分する以外に、仏壇販売業者や専門業者に依頼する方法があります。

 

菩提寺が引き取ってくれることもあるので、どの方法がベストか検討してください。