仏壇の修理方法|仏壇を綺麗に直す方法を修復からリメイクまで紹介

公開日 : 2020/5/14

更新日 : 2020/9/4

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仏壇は木製ですが、長年の使用に耐えられるほど丈夫にできています。しかし、使用していくうちに、少しずつ痛みは進行してしまいます。時には、修理が必要になることもあるでしょう。そこで今回は、仏壇の修理方法と注意点について解説します。

公開日 : 2020/5/14

更新日 : 2020/9/4

目次

仏壇修理の流れ

仏壇を修理する時、業者に依頼して見積もりから始めるのが基本です。ほとんどの業者では無料で見積もりしてくれるため、遠慮せずに連絡をしてみましょう。なお、公式ホームページに掲載されている値段はあくまで目安のため、それだけを信じて注文するのは危険です。

 

おすすめのやり方は、電話をかける前に大まかな予算を決めてしまうことです。業者に仏壇の状況と予算を伝えることで、適切な修理方法を提示してもらえます。見積もり料金が合わずに交渉し直しになることも少なく、時間の節約にも繋がります。

 

その後、仏壇を預かった業者で具体的な修理・修繕の作業に入ります。

解体

仏壇の修理方法によって、その工程はさまざまです。今回は、一般的に「洗濯」とも呼ばれる、もっとも手間をかける方法で完全修復する際の工程を解説します。

 

まず、最初に業者が預かった仏壇に対して行うのが「解体」です。外扉や彫刻、内扉などを丁寧に外し、細かな汚れや傷を確認していきます。

汚れ落とし

仏壇は長年にわたって使い続けるため、壊れないように丈夫に作られています。ただし、経年劣化や汚れの蓄積は避けられません。世代を超えて使い込んでいくことで、ほこりやヤニ、すす、アカ等がこびりついていきます。

 

表面についた汚れを専用の洗浄液で洗い落しつつ、漆など表面についた塗料も研磨して落とします。

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補修

仏壇は木材からできているため、経年によって痛みや、木材が曲がる「反り」が出てしまうことがあります。傷みの程度によって修繕方法は異なるものの、あまりにもひどい場合は丸ごと交換することもあります。

 

金具は長年の錆びにくいように加工されているものの、長年の劣化で表面の防錆剤がはがれていると錆びてしまうこともあるでしょう。錆びている場合は、錆落としをして表面をきれいに整えていきます。

加飾

加飾とは、一度はがした漆などの塗料を塗り直していく作業です。塗り工程と研磨の工程を繰り返していくと、まるで新品を買った時のような輝きが戻ります。

組み立て

最初にバラバラに分解した仏壇を、元通りに組み立てれば完成です。数ある修理の中でも「洗濯」と呼ばれる完全修復の場合、同じ仏壇とは思えないほどに綺麗になることも珍しくありません。

仏壇の傷み方

仏壇には、どのような傷みが発生するかご存知ですか?仏壇を修理に出すかを判断する時は、どのような傷みが仏壇に出てくるのかを知っておくべきです。

 

ここでは、長年使った仏壇に現れる痛みの種類を解説します。

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「くすみ」が出る

「くすみ」とは、仏壇の輝きや透明感が失われることです。購入当初は金箔に光沢があり、漆塗りも綺麗な発色があります。しかし、長年使用することによって、徐々に表面的な輝きは無くなっていきます。

 

全体にくすんで、輝きがなくなってしまった時は、修理のタイミングと言えます。

「歪み」が起きる

仏壇の基本構造部分は、木材で作られています。本来の木材は粘りがあって丈夫なのですが、負担や熱のかかり方によってゆがんでしまうことがあるのです。金属部分も同様で、熱が加わることでゆがみの原因になります。

 

例えば、線香やろうそくの火などの熱源が仏壇に近づく場合、熱せられやすい部分が歪んでしまいます。木材の場合、何もしなくても反り返ってしまうこともあります。

色が「剥げる」

仏壇に使われる金箔や漆塗りは、金属の錆びや木材の劣化を防ぐ効果があります。ただし、物理的な衝撃ではがれてしまうことはあるでしょう。「掃除の時に間違えて触ってしまう、磨いてしまう」等が、剥がれが発生する代表的なタイミングです。

 

特に金箔は非常にデリケートなため、軽く触っただけではがれることも珍しくありません。

仏壇修理の内容と種類

ひとくちに仏壇の修理と言っても、その方法はさまざまです。仏壇の傷みの進行具合によって修理方法も変わっていくのです。

 

ここでは、仏壇の修理方法の内容と種類を解説します。

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部分修理

部分修理とは名前の通り、仏壇を部分的に修理する方法です。壊れた部分に限って修理を行います。

 

代表的な例は、「汚れてしまった部分に限って洗浄して汚れを落とす」等が挙げられます。あくまでも打ち合わせをした特定部分だけの修理になるため、費用的にも安くなります。ただし、複数の修繕ポイントがある場合は、他の方法を選んだほうが良い場合もあります。

部分修復

部分修理よりも、しっかりと直す方法を部分修復と呼びます。一般的には修理より修繕の方が、手間がかかる直し方を指しているのです。ただし、業者によっては違いを設けていない場合があるため、最初に「修理・修繕」の意味合いを確認しておくといいでしょう。

 

修復の場合は、機能的な改善と見た目の修理の両方を行います。例えば、「金箔がはがれて錆びた金属部分に錆落としを使ったうえで、金箔を貼り直す」等の作業が該当します。

完全修復

完全修復は、冒頭で紹介した「仏壇の全ての状態をチェックして直す」ことです。業界用語で「洗濯」と呼ばれることもあります。専門の職人がそれぞれの工程を受け持ち、新しい仏像を作るのと同じ工程で作業が進みます。

 

洗濯された仏壇は、新品同様の輝きを取り戻します。ただし、仏壇の種類や状態によっては完全修復を断られる場合があることは理解しておきましょう。

仏壇修理の費用

最後に、仏壇の修理にかかる費用相場を紹介します。あくまでも目安のため、具体的な料金は修理業者と直接交渉するようにしてください。

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一般的な費用相場

修理の費用は、仏壇の大きさによって変わります。アパートにも置けるような小型のサイズであれば、10万円~15万円くらいが相場です。一方、伝統的な大きさの仏壇であれば50万円程度の金額が発生することもあります。

 

もし、費用をかけられないのであれば、部分修理や部分修復のように、ひどい部分に限って修理を依頼するのがおすすめです。修理する箇所によって変わるものの、数万円程度で綺麗に直せる可能性があります。

業者による違い

仏壇修理を受け付けているのは、主に「仏具専門店」と「修理専門店」の2種類に分けられます。仏具販売店は自社内の職人がいる場合に限って受け付けてくれます、自社で販売した仏壇に限りますが、条件さえあれば費用が安くなる可能性があります。

 

一方の修理専門店は、販売店舗やメーカーに関係なく修理を受け付けています。値段も仏具専門店より業者ごとの差が少ないため、1店舗で見積もりを出せば正確な金額が分かりやすいのがメリットです。

まとめ

今回は、仏壇の修理の流れと費用相場等について解説しました。どこまで手をかけて修理するかにもよって、かかる費用はさまざまです。予算と修繕内容を明確にしたうえで業者に相談すれば、見積もりや料金交渉がスムーズに進みますよ。