【葬儀】神棚とはどのようなものか、その上の雲についてを解説
公開日 : 2020/5/10
更新日 : 2020/9/10
神棚の雲とは神棚の上に貼る雲の字や雲を模ったシールなどですが、雲を貼るのは神棚の祀る場所の上には空以外何も無いという事を意味する為です。神棚を実際に選ぶ方法から神棚を祀る方法について理解して、神棚の上に貼る雲についてまで解説いたします。
公開日 : 2020/5/10
更新日 : 2020/9/10
目次
神棚とはどのようなものか
日本の昔の人々は稲を栽培する事を中心とした生活を送って来ました。その生活の中で自然現象は全て神により恵まれたものとして、神の存在を全ての自然現象に感じて、あらゆるものに神が宿るとして祀ってきました。
その神と人を結ぶのが祈りで、その祈りを捧げる場所として神社が出来ました。神社は神聖な場所で簡単に立ち入る事は出来ない場所とされました。その神聖な場所を家の中に祀るためとして、神棚が生まれました。
神棚は先祖から受け継いで守る家の中の神聖な場所です。また日本人として持つ道徳の心を養うという意味も持っています。現代では神社で御札を頂いてきて祀って、願いを祈るような事が殆どでしょう。
古い家では神棚を設置するのは当然でしたが、家の事情で神棚が無い家の増えてます。部屋のデザインと合わないとか、狭いなどの理由で神棚が無い家も増えていますが、神棚の意味を理解すると好ましく無い事も理解されると思います。
神棚は日常生活にこそ必要
日本の多くの家には神棚があり、そして必要な理由とは何でしょうか。
神棚とは家の中のパワースポット
最近、パワースポットがブームで神社を巡りをする若い人が増えています。パワースポットとして有名な場所や神社に訪れると健康が手に入ったり、願いが叶うという気分もなるようですが、そこでいただいたお札はどうされているでしょうか。
お札はただの神に文字などが書かれているだけと思う人も多いかも知れませんが、お札は神様を意味します。お札をそのままで置いてしまうのは、神様を外に立たせてしまっていると同じような事になり、大変に失礼な事となってしまいます。
お札は「神棚」にお祀りするのが正式です。「神棚」が家の中にある事は、自宅の中にパワースポットがあるのと同じ事になり、神聖な場所が存在する事になると言えます。とても深い意味があるものとして「神棚」についてしっかり理解する事は大切です。
日常生活に必要な神棚
古い家なら神棚は当然あるかもしれませんが、普通の家の場合には神棚を設置するのは簡単にとはならないのが普通でしょう。神棚は心を落ち着かせるという意味でも大きな意味を持ってくれるものですので、落ち着いて設置する事を考えてみるのも良いでしょう。
家の中に気持ちを落ち着かせて、祈る場所があるというのは忙しい現代社会に生きている人にとっては、平常心を保つ為にも大きな効果があるはずです。また、祈る事で心に余裕や自信が出来るという事も意味をもつはずです。
家の中に身近なパワースポットが生まれ、普段の生活のリズムを守るという意味でも生活に良い意味での変化が生まれると考えては如何でしょうか。特に神社等にお参りに行く習慣がある人にとっては神棚を持つ事は自然な事と言えるはずです。
神棚を祀る
実際に自分の家に神棚を祀るにはどうしたら良いのかを解説いたします。
神棚を購入するタイミング
神棚を購入する購入するタイミングは特に決まりはありませんが、生活に大きな変化があったという場合にという方が多いようです。例えば、就職、結婚、子供の誕生、引っ越し、会社を興した、事業を継いだ、など人生の転機となるような出来事はチャンスでしょう。
新築や引っ越しという場合、家の中に家具などを用意して人が済み始める前に神棚を祀って、人よりも先に神様に住んで頂く事はとても良いとされています。より良い日を選んで神棚をお祀りしたいと考えている場合には神棚の販売店に相談するのが良いでしょう。
神棚の選び方
今まで神棚とは縁が無かった方が神棚を購入する場合には何を選べば良いか分からないという場合が大半だと思います。そして自分の家に神棚を祀る事が上手く出来るのか、心配になるかもしれません。でもどのような家であっても最適な神棚は必ずあります。
神棚はある程度場所を取ると考えるかもしれませんが、一人暮らしや賃貸などで神棚のスペースがあまり取れない場合、横幅が15cm~45cmのコンパクトな神棚もあります。ただ、お札の高さは25cm程度になっていますので、高さは30cm程度は必要になっています。
神棚は家にお祀りする神社となっていますから、神社を模倣した「宮型(お宮)」と「宮型」が置かれる棚という構成になっています。「宮型」に神社でいただくお札を入れる事になっています。お札は神様そのものと考えて神聖な気持ちでお祀りできるようにします。
宮型の形や大きさはお祀りする神様の内容によって考える必要があります。神棚を祀る内容によって、形や大きさは異なっています。一般的には次の二つの形になっています。サイズがかなりの違いがありますので、良く比較する事が大切です。
一社宮(いっしゃみや)は扉が一枚で、お札は1枚か何枚かを重ねて入れる、小さくてコンパクトな宮型。三社宮(さんしゃみや)は扉が三枚で、中央に天照大神、向かって右に氏神様、向かって左にその他特に崇敬する神様をお祀りできる本格的な宮型。
神棚の設置方法
神棚の設置は決まりはありますが、特に難しい事はありません。実際には「場所」「向き」「部屋」を守れば良いだけと言えます。まず、「場所」は「清らかで、明るくて、高い場所」となっています。また神棚の下を人が行き来しない事も注意をして下さい。
つぎに「向き」は「南向き」または「東向き」となるようにします。神棚が向いている向きを意味しますので間違えないように注意をして下さい。そして「部屋」ですが、その家の中心となる部屋を選びます。一般的にはリビングなど、家族が集まる部屋を選ぶようにします。
神棚の雲とは何の事でしょう
神棚が届くと雲が付いて来る場合があります。また雲を用意するという話がありますが、それは何を意味するのでしょうか。
神棚の雲とは何か
ここまでで神棚の意味、神棚が必要な理由、神棚の選び方、神棚の祀り方を理解していただけたと思います。神棚の祀る場合、神棚を祀る場所によっては上に何も無い場所を選ぶ事が難しい場合があります。その場合には雲を神棚の上に設置して神棚の上は空だけとする必要があります。
雲を用意する必要があるのは、神棚の上を物理的に人が通ってしまう場合です。神棚の上に部屋があるとか、通路になっている場合もあるでしょう。その場合にはどうしても人が通ってしまう事がありますので、雲を貼って神棚の上には何も無い事を意味するようにします。
神棚の雲とは具体的にはどういうものか
神棚の雲にも幾つか種類がありますので解説いたします。
雲という文字が書かれた雲字
雲という字が書かれた紙や木の板です。これが一番簡単なもので、神具店て購入する事が出来ます。これを神棚を祀った真上の天井に貼るようにします。
神社を訪ねて、宮司様にお願いして雲字を書いてもらう方もおられます。近くに神社がある方は、一度伺って神社の方にお願いできるか聞いてみるのも良いでしょう。宮司様は喜んで書いて下さる場合が多いので、是非問い合わせてみて下さい。
雲をイメージした雲板
雲板は神棚の棚を購入すると一緒に付属している場合もあります。付属していると別に雲字や雲板を購入する必要が無く、神棚を祀るとそのままで神棚の雲を用意出来ます。
神棚を購入する時に神具店に事前に雲字が付属している事を条件にして、相談するのが良いでしょう。また、雲字にもデザインが色々とありますので、気に入った雲字を選ぶ事も神棚を購入する時にポイントにして下さい。
神棚の雲は手書きでも大丈夫
神棚の雲は特別に購入しなくても、紙に手書きで雲と文字を書いて貼っても問題はありません。何か特に決まりがある訳では無く、神棚の上には何も無いという意味を込める事だけでも問題はありません。
どうしても気になる場合は神社で発行して貰う事も出来るようです。またパソコンなどで作成した文字でも問題はありませんので、それぞれで工夫して雲を作成しても良いと言えます
神棚の雲についてのまとめ
今回は神棚の意味から神棚の雲について解説いたしましたが、如何でしたでしょうか。神棚と雲は実は日本人にとってとても大切な意味を持つ事を理解をして頂けたと思います。皆様の生活に活かしていただければ幸いです。
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