神棚は小さな神社!ふさわしいお供え物と正しいお供えの仕方は?

公開日 : 2020/4/22

更新日 : 2020/9/10

神棚は小さな神社!ふさわしいお供え物と正しいお供えの仕方は?のサムネイル画像

神様の住んでいる場所、神社。外へ出て大きな神社にお参りするのも良いですが、家の中で見守ってくださるのが神棚です。小さな神社とも言われる神棚へのお供え物はどのような物が良いのでしょうか?またその作法は?神棚のお供え物に関する疑問を解いて行きましょう。

公開日 : 2020/4/22

更新日 : 2020/9/10

目次

神棚へのお供えの基本

家の中にお迎えすることのできる小さな神社が神棚です。神道の神様やご先祖様をお祀りする神棚には、神社から頂いた御札の他に神様に捧げるお供え物が欠かせません。 神棚へのお供え物にはお供えする物や置き方など基本的なルールがあります。日々のお供え物から特別な日のお供え物、お供え方法に取り替える頻度など、神棚へのお供え物のいろはを身に着けましょう。

神棚へお供えするもの:①米

神棚へお供えする物の中で最も重要とされるのが米です。米は農耕民族である私達日本人にとって欠かせない食べ物であると同時に、とても神聖な食べ物としてはるか昔から大切に扱われて来ました。 神棚へお供えするお米の種類に決まりはありませんが、収穫の季節には新米をお供えするのが良いとされています。米はお供え物専用の丸く白い皿に乗せましょう。

炊いたご飯でも良い

神棚にお供えする米は生米でも良いですし、炊いたご飯でも良いでしょう。炊き上がってすぐ手を付けていない物を一番最初に神棚にお供えするのがマナーです。 ご飯は白米だけでなく、お赤飯や風味の付いたご飯でも良いとされています。ただし、炊き込みご飯はお肉の入っていない物に限られますので注意をしましょう。神様は炊きたてのご飯をお供えした時には湯気を召し上がると言われています。湯気が見えなくなれば下げてしまっても良いでしょう。

神棚へお供えするもの:②塩

お清めに使われることの多い塩も神棚のお供え物の基本です。その場を清める効果があると言われる塩を神様への供物として捧げるのは納得が行きますよね。 神棚へお供えする塩は「天然塩」がおすすめ。はっきりとした決まりがあるわけではありませんが、精製された塩はサラサラしすぎていること、添加物が含まれている物もあることから「天然塩」と記載されている物を選ぶのがふさわしいとされています。 塩は米と同じく皿にのせてお供えしましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

神棚へお供えするもの:③水

神棚にお供えする水はその日一番最初に使う「初水(はつみず)」が良いとされています。使うのは水道水でも良いですし、普段ご自分が飲水や料理に使っている天然水でも良いでしょう。 水はお供え物専用の「水器」の八分目まで入れるようにしましょう。なみなみと注ぐ必要はありません。水器は蓋付きが基本ですが、お供えをする際には蓋を取るか少しずらすようにします。蓋が閉まっていては神様が水を飲めない、と言う考え方から定着したマナーです。

神棚へのお供えは順番に注意

神様のお食事という意味を持つ神棚へのお供え物。米、塩、水の3つが基本で「日供(にちぐ)」と呼ばれています。 日々のお供え物とされる3種類にはそれぞれ配置場所が決まっています。

神棚へのお供えはお米を中央に置く

まず最も重要なお供え物である米やご飯は神棚の中央に置きます。お供え物を乗せる器の大きさや、折敷と呼ばれるお盆の大きさにもよって配置の形は変わりますが、お米が中央で神棚に最も近い場所と言うのは変わりません。 折敷が正方形である場合は3種類のお供え物がちょうど三角形になるように配置します。三角形の頂点にお米やご飯が来るようにお供えしましょう。

神棚に向かって右側に塩・左に水を置く

折敷が正方形の場合でも、長方形の場合でも神棚に向かって右側に塩を、左側に水を配置します。 折敷が正方形をしており日お供を2列で配置する場合はお米の右後ろに塩、左後ろに水を置くのが正しい配置となります。長方形の折敷で日供の3種類を横一列に並べられる時でも、右に塩、左に水が正しい配置です。

おめでたい日は特別なものをお供えしよう

大晦日や元旦、成人式や結婚式など特別な日には日々の感謝の気持ちを込めて特別なお供え物をすると良いでしょう。初物を購入した時や、頂き物があった時なども神棚にお供えしてから頂くと縁起が良いと言われています。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

毎月1日と15日はお酒をお供えしましょう

3種類の日供に加えて、毎月1日と15日にはお酒をお供えするのも良いと言われています。実は神様はお酒が大好き。古事記でも、神様たちが集まってお酒を飲んでいる様子が描かれています。1日と15日は神様に最も近くなる日と言われているため、いつもよりも少し特別なお酒をお供えすると言うわけですね。 お酒の種類は米と水で作られる日本酒がベストですが、焼酎やワインなどでも良いとされています。銚子(ちょうし)と言う神具に移し替え、米の両隣に置くのが正しい作法です。

果物やお菓子をお供えしても良い?

旬の果物や頂いたお菓子などを神棚にお供えしてから食べる、と言う習慣も残っています。果物や甘い物はその昔はとても貴重な物でした。そのため一度神様にお供えをして感謝の気持ちを伝えてから頂く、と言う風習が残っています。 果物やお菓子は傷みやすいため長時間置いておく必要はありません。形の良い物を選別しお供えをし、短時間で下ろして美味しく頂くようにしましょう。 お菓子は洋菓子よりも和菓子の方がお供え物としてふさわしいとされています。

神棚の左右に榊をお供えすることも

特別な日には榊(さかき)をお供えするのも良いでしょう。榊は木へんに神と書くその漢字や、「栄える」と言う言葉と似ている名前を持つため神聖な植物とされてきました。神社などにもよく飾られていますね。神様の依代となるとも言われています。 榊は榊立てと言う細長い神器に入れて神棚の左右に飾ります。本物の榊が手に入らない場合は造花でも良いでしょう。造花の場合は埃が付いてしまわないように注意をしましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

お正月には季節の野菜もお供えしよう

四季の訪れを知らせてくれる旬の野菜も特別なお供え物となります。旬の野菜をおすそ分けして頂いた際にも自然の恵みに感謝の気持ちを込めて神棚にお供えしてから調理をしましょう。 野菜をお供えする際、花が咲く方向を神棚の中央に向けるのが正しい作法です。その野菜が収穫される前、太陽に対してどの面を見せていたのかと考えると分かりやすいですね。太陽の方を向いていた面を神棚の中央に向けるようにしましょう。

お供え物はいつ取り替えるべき?

神様のお食事であるお供え物はいつ取り替えるべきなのか悩んでしまいます。お供え物には毎日取り替えるもの、すぐに下げてしまって良いもの、タイミングを見て下げるべきものの3種類があります。

毎日取り替える方が良いお供え物

毎日取り替える方が良いお供え物は米と水です。米と水であれば簡単に取り替えることができるので負担になりませんね。 神棚にお供えをした後の食物には神様のエネルギーが詰まっています。そのまま捨ててしまうのではなく、米も水も料理に使いましょう。お供え物を朝にし、夕飯で使うようにすると良いでしょう。

すぐに下げて良い物

神棚へのお供え物でもすぐに下げて良いものは炊き上げたご飯、魚や果物、お菓子などの傷みやすいものです。お供えをしたまま食べ物を腐らせてしまうのは神様に失礼ですのですぐに下げて美味しく頂きましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

タイミングを見て下げる物

すぐには傷まない塩や酒、榊などは様子を見て取り替えるようにしましょう。 酒や塩などは傷みにくいお供え物ですが長期間置いてしまうと埃をかぶってしまいます。3,4日で新しいものと取り替えて料理に使ったり、玄関先などにお清めとして撒くのが良いでしょう。 榊は元気なうちは神棚に飾り、萎れ始めたら下げるようにしましょう。

神棚へのお供えのまとめ

今回は神棚へのお供え物についての基本をご紹介しました。細かな作法はいくつもありますが、大切なのは見守ってくださる神様への感謝の気持ち。ふさわしいお供え物や作法を押さえて、日々神様へ感謝の気持ちを伝えましょう。