【マナー】喪服にリクルートスーツは使えるのか・喪服とスーツの違い
公開日 : 2020/2/15
更新日 : 2020/9/10
お葬式や告別式などの弔事は急におきますよね。そんな時に喪服が無い場合や用意できなかった時にリクルートスーツは使えないのかと考える方もいると思います。今回はリクルートスーツで弔事に参加しても失礼に当たらないのかや喪服と平服の違いなどについて詳しく解説しています。
公開日 : 2020/2/15
更新日 : 2020/9/10
目次
喪服にリクルートスーツは問題ないのか
不幸というのは突然起こるものですが、お通夜や葬儀に急に参列する時には服装はどうすれば良いのかと迷う場合もあると思います。大学生の場合にはリクルートスーツでも良いのかや、男女でマナーは違うのかなど分からない事も多いと思います。
今回は、お通夜や葬儀にふさわしい服装や喪服について詳しく解説しています。リクルートスーツしか用意が難しい場合にはリクルートスーツで葬儀に参列しても良いのか等についても紹介していますので参考にしてみて下さい。
そもそも喪服とはどういったものなのか
お通夜やお葬式、告別式で喪服を着用するのは誰もがマナーだと知っていますが、喪服には正喪服と準喪服、略喪服があります。喪服にも様々なものがあるので、まずは喪服について詳しく見てみましょう。
喪服とは?
葬儀に参列する時に気を付けたいのは服装です。他の参列される方は喪服を着用されている方がほとんどです。その為、喪服の用意が難しい場合に他の服装で参列していると目立ってしまいます。そもそも喪服とはどういうものなのでしょうか。
喪服は葬儀の時に着用する服です。一般的に色は黒や薄墨色です。喪服は正喪服や準喪服、略喪服と3つの格式に分けられています。3つの格式に当てはまればどれを着ても良いというわけではなく遺族、親族、一般の弔問客かにより適した服装は異なります。
また、通夜や告別式でも着用する服装は変わってくるので、場面に応じたふさわしい服装を選ぶ事が大切です。心配な場合には周りの親族に相談したり、喪服のレンタルを利用して聞きながら選ぶと安心です。
正喪服・準喪服・略喪服について
喪服は正喪服と準喪服、略喪服に分けられて弔事の種類や出席する際の立場で適した格式がそれぞれ異なります。正喪服は正式な喪服の事で、喪服の中で一番格式の高い服装です。正喪服には洋装だけでなく和装も着用する事が多いです。
準喪服はお通夜や葬儀、告別式、一周忌までの法要で喪主や親族、一般の方なども着用できる一般的な喪服のことです。略喪服は急な仮通夜の場合や三回忌以降の法要で一般の参列者が着用する喪服の事です。
お通夜や葬儀、告別式では正喪服を着用しなくてはいけませんが、仮通夜などの場合には訃報を聞いて駆けつけるので喪服を着ると不幸が起きる準備をしていたようだとされます。そういった場合には略喪服を着ることがマナーです。
お通夜や葬儀・告別式に参列する場合の喪服
お通夜では男性の場合は濃紺やダーク系のスーツを選びましょう。ネクタイは黒が望ましいので万が一の時に備えて会社に1本準備しておくと安心です。女性の場合は紺やグレー等のワンピースかスーツ、黒無地のブラウスやスカートを選ぶようにしましょう。
スカートの際には必ずストッキングを履きましょう。ストッキングの色は黒か肌色を選ぶようにします。葬儀や告別式にふさわしい服装は、ブラックフォーマルです。基本的に黒を基調とした地味な服装にしましょう。男性はブラックスーツで参列します。
女性は黒のワンピースやアンサンブル、スーツが最適です。肌を見せない服装が良いので夏場も5分袖を着用します。 レンタルもありますが冠婚葬祭で着られるフォーマルウェアは1着用意しておくと安心です。靴やバッグなどの小物もセットで用意しておきましょう。
喪服とリクルートスーツはどういった違いがあるのか
お通夜やお葬式、法要などの喪服を着る機会は年を重ねるとともに増えていきます。大学生などは喪服を用意していない方も多く、リクルートスーツなどで参列してはいけないのかと思う方も多いです。まずは、リクルートスーツと喪服の違いを見てみましょう。
リクルートスーツは平服
リクルートスーツの黒はグレーぎみの黒で喪服の方と並んで見るとすぐに分かります。明るい場所で見るとよりはっきりと分かるので、葬儀などで屋外に出た時には周りの方も気づきます。また、リクルートスーツは光沢のある生地を使ったものも多いです。
慶事では光沢があるスーツでも構いませんが弔事ではマナー違反ですので注意しましょう。また、リクルートスーツの方が細身のスタイルで襟の形に沿いステッチが使われているものも多くカジュアルなイメージになるので弔事ではふさわしくありません。
喪服はブラックフォーマル
喪服は喪服は礼服の一種でブラックフォーマルスーツとも言われ、喪服の黒い色はは何度も染め直されて作られており深みのある高級な黒です。そのため、リクルートスーツなどの他のスーツと並べるとその違いがはっきりと分かります。
また、喪服は着る機会が少なく一度購入すると長く使えるようにゆったりとしたシルエットになので体形が変わっても着られます。襟にはステッチも使われていなくてフォーマルなスーツなので弔事の場にふさわしいです。
喪服をリクルートスーツで代用しても良いのか
急なお葬式や法要の際に喪服の用意が難しい場合もあると思います。そんな時にリクルートスーツで代用できるのかと思いますが、基本的にはリクルートスーツでの参列はマナー違反に当たります。
その為、1つは喪服を用意しておくのが一番良いです。ですが、どうしても大学生や女性で喪服の用意が難しい場合もあると思います。そんな時にどうしたら良いのでしょうか。それぞれの場合で対処方法を確認しておきましょう。
大学生の場合
大学生の場合、リクルートスーツは用意していても喪服の用意が難しい場合もあります。この場合、喪服のレンタルなどもありますがそれも難しかった場合にはリクルートスーツで代用することも可能です。
リクルートスーツは平服にあたりますのでなるべく黒に近い暗めの色を選び、光沢は少ないものにしましょう。男性の場合には黒のネクタイを用意しましょう。コンビニエンスストアや100均、駅の売店などでも販売されている場合もあります。
急いでいる時にはそういった場所でも探してみましょう。喪服は用意できなくても他のものはなるべく黒のものを揃えるようにするだけでも大分、見た目も変わります。大学生の場合には周りも仕方がないという目では見てくれます。
女性の場合
女性も急な弔事の時には喪服の用意が難しい場合もあると思います。レンタルサービスも間に合わないような時には家にある地味な服装で代用するしかありません。リクルートスーツで代用する場合には胸元が開いているブラウスは避けて肌の露出を減らしましょう。
女性の場、喪服ではないけれど黒のワンピースやアンサンブルでも代用が可能です。その際はできるだけ喪服に近い黒くて無地のものを選びましょう。また、肌の露出は避けてアクセサリーやネイルも外すようにしましょう。
ネイルが落とせない場合には上からベージュや薄いピンクのネイルを重ねると目立ちにくいです。ストッキングも黒のものがベストですが、肌色しかない場合には仕方がありません。女性の場合もいざという時の為に喪服を1枚は用意しておくと安心です。
お通夜や葬式の服装のマナー
お通夜やお葬式での服装はどういった服装が良いのでしょうか。女性、男性、子供とそれぞれ適切な服装があります。きちんと調べておく事でマナー違反を防ぐ事ができます。それでは、お通夜やお葬式でのふさわしい服装について詳しく見てみましょう。
男性の場合
男性の場合の喪服について詳しく見てみましょう。普段から喪服を用意している方は安心ですが、まだ喪服を持っていない方は早めに準備しておくようにしましょう。不幸は突然起こるものです。いざという時に慌てないように事前に準備しておくと安心です。
どうしても用意が難しい場合には喪服のレンタルサービスもありますので、そちらを利用しましょう。喪服以外にも髪型や靴などにも注意をしなくてはいけません。それでは、服装や靴、髪型はどうしたら良いのかを確認しておきましょう。
服装の注意点
一般の方として葬儀に参列する時には準礼装のブラックフォーマルを着ます。ジャケットはダブルでもシングルでも良いのですが、ダブルの場合には不幸が重なると考える方が年配の方の中にはいるので心配な場合にはシングルを選ぶようにしましょう。
ワイシャツは白の無地で長袖を選び、ネクタイは黒で光沢の無いものを付けます。その際にネクタイピンやカフスボタンは外しましょう。もし、カフスボタンを付けるのであればパールか光らない黒石を選びます。
冬場には上着も必要ですが、毛皮やダウンジャケットなどは殺生をイメージさせたりカジュアルなのでなるべく黒や濃いグレー等の地味な色味のコートにしましょう。悩んだ時にはお店の方に相談して選ぶ事をおすすめします。弔事用に1着用意しておくと安心です。
靴や髪型について
靴は黒くてエナメルなどの光沢があるものは避けて革製のものが良いです。また、金具などの飾りはついていないシンプルなものを選びましょう。爪先に横に線が入っているラインストレートチップや、何も飾りを施していないプレーントゥがふさわしいです。
髪型は清潔感が感じられるようにします。ワックスなどは無香料にしてつけすぎないように気を付けましょう。長髪の方は結ぶなどして髪が顔や肩にかからないようにします。ゴムの色も黒や茶色にします。清潔感を出す為には髭も剃り、フケなどにも注意しましょう。
髪の色は明るい色に染めている場合にはスプレーなどで黒髪にした方が安心です。スプレーなら一時的に黒く染められるので便利ですが、汗や雨で落ちてしまう場合もあるので夏場は特に気を付けましょう。パーマなどの動きは抑えてなるべくストレートに近づけましょう。
女性の場合
女性の場合は男性以上に身だしなみに工夫が必要です。服装や靴もそうですが、メイクや小物、アクセサリーにも気を配らなくてはいけません。普段、外出する時のようなメイクやアクセサリーなどのオシャレをして参加する場ではないので注意しましょう。
何もアクセサリーを付けない場合にはそこまで気にする必要はないですが、付ける場合には派手にならないようにしましょう。お通夜や葬儀ではどういったポイントに注意したら良いのでしょうか?それでは、女性の服装や髪形、メイクなどについて詳しく見てみましょう。
服装やアクセサリーの注意点
男性より女性は服装などに気を遣わなくてはいけません。一般的にワンピースやジャケットが付いたもの、ツーピースのジャケットとブラウスとスカートを合わて着ます。ワンピースを着る時は1枚だけでなくジャケットがある方がより上品に見え、暖かいです。
選ぶ時のポイントは襟元が詰まったものにする事です。夏場は暑いですが五分袖や七分袖を選び露出は避けます。ブラウスやインナーを着る時には黒色にします。スカートの場合には基本的に丈は膝下です。肌の露出はマナー違反に当たるので注意しましょう。
和装で参列しても良いですが、ご遺族よりも格式が高くなってしまわないように注意しなくてはいけません。アクセサリーは一般的にパールの一連ネックレスです。二連になると不幸が重なると言われているので避けて、結婚指輪以外の装飾品は外していきましょう。
靴や髪型・化粧について
靴は光沢や飾りのない黒色を選び、ヒールは3~5センチ程度のものが良いです。靴のつま先が出ていないものにします。ストッキングを履きますが30デニール程度の黒の無地が良いです。冬場の場合には寒いですが、外にでる事は少ないのでタイツは避けましょう。
ハンドバッグも光沢の無い革か布製のものが良いです。喪服と一緒に靴やカバンお用意しておくと安心です。髪型はお辞儀や焼香の際に髪が邪魔にならないよう、シンプルにまとめて清潔感が感じられるように飾りは付けません。化粧はナチュラルを心がけます。
眉は形を整えてアイシャドウはパールの入ったものなどの明るいものは避け、アイラインは控えめでつけまつげは付けません。チークや口紅も派手な色はやめてリップグロスは塗りません。ネイルは落とすか地味な色に上から塗ります。香水なども避けましょう。
子供の場合
大人と違い子供の喪服に格式はないです。学校の制服がある場合には制服を着用します。制服が無い場合には基本的に無地で光沢の無い地味なデザインの服を選びます。女の子の場合には黒や紺、グレーのワンピースなどを選びましょう。
子供はよく動くので動きやすい服や汚れても目立たない服を選ぶ事も大切です。会食に参加する場合は念のためにエプロンも持参しておくと安心です。また、自宅で洗濯できるものを選ぶほうが手入れがしやすく便利です。
あまり高価な生地のものやドライクリーニングなどをしないといけないような服は避けましょう。子供はすぐに大きくなるので何度も買い替える必用があります。その為、高価なものよりは使いやすい服を選ぶ方が良いです。地味で目立たない服装にすることが大切です。
故人や遺族へのいたわりの気持ちを持つ
遺族は故人を亡くされたショックで悲しみも大きいです。その為、参列する時にはマナーに注意して悪目立ちしない服装を選ぶ事が大切です。葬儀などは故人を偲ぶことが目的なので変に注目を浴びないようにしましょう。
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