葬儀にネクタイピンを着けてもいい?選び方や葬儀の服装マナーも解説

公開日 : 2020/2/13

更新日 : 2020/9/11

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ネクタイを固定するアイテムとして便利なネクタイピン。葬儀の服装のマナーはたくさんありますが、葬儀でネクタイピンの着用はマナー違反なのでしょうか?ここでは、葬儀でのネクタイピンやアクセサリーに関するマナーや男性の葬儀の服装、ネクタイの選び方、結び方も解説します。

公開日 : 2020/2/13

更新日 : 2020/9/11

目次

ネクタイピンを使う目的

ネクタイピンは、ビジネスシーンで使用することが多いアイテムです。次では、そもそもネクタイピンとはどんなものかについて一度触れていきます。

ネクタイピンはネクタイを固定するアイテム

ネクタイピンはネクタイのぶらつきを抑えるためのアイテムです。ネクタイが自由に動く状態だと、食事中にスープに入ってしまったり、洗面台で濡れてしまったりします。そのため、ネクタイピンでネクタイを固定して余計に動かないようにするのがマナーです。

 

また、ネクタイピンで固定することで、ネクタイとシャツが擦れるのを防ぐ効果もあります。擦れるとネクタイの消耗が早くなってしまうため、ネクタイピンで留める方が長持ちします。

 

ネクタイピンを使うタイミングは、スーツのジャケットを脱ぐときです。ジャケットを着ているときはネクタイがぶらつかないため、使う必要がありません。

ネクタイピンには種類がある

ネクタイピンはワニロ式・クリップ式・スティックピン式・タイタック式の4種類に分かれます。ワニロ式やクリップ式が定番として知られており、使っている人が多いです。ワニロ式はバネの力、クリップ式は金属そのもので押さえる仕組みになっています。

 

ほかのタイタック式やスティックピン式は装飾性が高いため、祝い事や礼装など華やかなシーンで使われることが多いです。どちらも針をシャツやネクタイに通して留める仕組みになっています。

葬儀におけるネクタイピンのマナー

ネクタイピンの着用は、ビジネスシーンではマナーとなっていても葬儀の場では異なります。次では、葬儀へ行く際のネクタイピンの着用マナーについてご紹介します。

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葬儀にネクタイピンは基本NG

葬儀でネクタイピンを着けていくのは、基本的に避けたほうが良いです。葬儀の服装のマナーでは、光沢のある装飾品は着けていってはいけないとされています。光沢のあるものは、華美な印象を与えるため、遺族の方に対して失礼になると考えられているからです。

 

葬儀ではそれほど体を動かすことがないため、ネクタイピンの必要性は薄いといえます。ですが、ネクタイがスーツから出てしまうのがどうしても気になるという場合は、目立たないネクタイピンを着用してください。

どうしてもネクタイピンが必要な場合

葬儀でどうしてもネクタイピンを着用したい場合は、光沢がないものを選ぶ必要があります。葬儀では光沢があって光を反射するものは派手な印象を与えるため、マナー違反です。また、シルバーやゴールドなどの派手な印象を与えるものもやめてください。

 

もしどうしても葬儀でネクタイピンを着用する必要がある場合は、光沢がなく、喪服と同じような暗色のネクタイピンを使うようにしましょう。

真珠付きの葬儀用ネクタイピン

葬儀用で真珠付きのネクタイピンを使うこともできます。真珠は涙の象徴と考えられており、故人に敬意を表すという意味があります。そのため、装飾品の中でも、真珠だけは弔事で着けても良いとされています。

 

真珠のアクセサリーは女性が着用することが多いですが、意味合いを考えると男性が身に着けていても不自然ではありません。また、真珠の色には種類があるので注意が必要です。

 

葬儀のときのネクタイピンとして無難な色は、黒真珠もしくはグレーの真珠ですが、白真珠のネクタイピンでも特に問題はありません。しかし、光の強い黒真珠やパールがかっている色味の白真珠は華やかな印象を与えるため葬儀のネクタイピンとしてはふさわしくないので注意しましょう。

 

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タイタック式とスティックピン式のネクタイピンは避ける

タイタック式とスティックピン式のネクタイピンは、ほかのタイプのネクタイピンと比べて装飾性が高めです。葬儀シーンにおいては地味であることが重要なため、タイタック式やスティックピン式のネクタイピンを葬儀に着けていくのはやめた方がよいでしょう。

葬儀でネクタイピンを目立たせないつけ方

基本的に葬儀でネクタイピンを着けていくのは避けるべきですが、目立たない色を選び、付け方を工夫すれば着用はできます。

 

葬儀でネクタイピンを付けていくときは、ネクタイを結んだときに下にくる紐とシャツをネクタイピンで固定します。そうすると、葬儀でネクタイピンを着けていても表面から見えにくくなり、目立ちません。

 

葬儀用のネクタイピンを着けていく場合でも、周りから見えにくくする配慮をしておくとより良いでしょう。

葬儀での装飾品に関するマナー

ネクタイピン以外にも着用するとマナー違反になる装飾品・アクセサリー類があります。次では、必ず知っておきたい弔事における装飾品の着用マナーをご紹介します。

葬儀に腕時計はつけないのが無難

葬儀では、光り物や装飾品はマナー違反とされていますので、男女共に葬儀では腕時計をつけずに出席するようにしましょう。もしどうしてもつける必要がある場合は、時計の針や文字盤に派手さがない腕時計を選びましょう。

 

例えば、文字盤が白や黒のシンプルな装飾のものです。葬儀に着ていくワイシャツは白い場合が多いため、文字盤は白の方が色が統一されて目立ちにくいです。また、葬儀で着用する腕時計の素材はゴールドでは派手なためスチール製がおすすめです。

 

葬儀で着用する時計のベルトはスチール製か黒色が無難で、茶色は黒色の喪服と合わせるとカジュアルに見えてしまいやすいためおすすめできません。葬儀会場には時計がない場合も多いため、一本だけでも弔事で使いやすい腕時計を持っておくと良いのではないでしょうか。

 

 

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カフスを着ける場合は黒色の地味なものを選ぶ

葬儀でカフスボタンをつけられるタイプのシャツを着る場合、カフスボタンは黒色を選びましょう。また、葬儀で光沢のあるものはマナー違反なため、光沢のない弔事用のカフスボタンを選んでください。

 

黒のカフスボタンであれば、シングルカフとダブルカフのどちらを着用しても問題はありません。しかし、葬儀は様々な人が集まる場であるため、人によってはダブルカフスはおしゃれ感が強いと感じる場合もあります。

 

そのため、もし気になる場合はシングルカフを着ていくか、カフスのない通常のワイシャツを着ていくことをおすすめします。

葬儀に革製品や光沢の強いものはNG

光沢が強いものは派手な印象があり、弔事の場ではふさわしくありません。また、革製品は殺生を連想するため、葬儀での着用は避けた方が良いとされています。そのため、結婚指輪以外のアクセサリーは外していくのがマナーです。しかし、アクセサリーの中でも女性が身に着ける真珠のネックレスなどは、着用の意味があるため例外となっています。

葬儀でのベルトは黒色を選ぶ

葬儀ではブラックスーツを着用することがほとんどなため、ベルトも黒色で統一するのが無難です。素材は一般的な革素材でできたものを着用します。葬儀ではワニ革など殺生を連想するようなものは避けましょう。

 

葬儀の際に着用するベルトのバックルなどの金具はシルバー色で、できれば光を反射しにくいものを選んでください。ベルトの幅は2.5~3.5cm前後の細めのタイプを選びます。柄は無地で何も描かれていないもの、バックルの形もシンプルで目立たない形状のものを葬儀の際は着用しましょう。

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葬儀にポケットチーフはNG

ポケットチーフとは、胸元のポケットに入れて華やさを演出するためのアイテムです。葬儀では華やかさはいらないため、ポケットチーフも当然ながら不要です。

 

ハンカチの場合は実用品ですので、葬儀に持って行っても構いません。色は白や黒などのシンプルなものにしましょう。入れる場所は胸ポケット以外の場所に入れます。葬儀には蛍光色や原色などの派手な色は弔事にふさわしくないため、やめてください。

葬儀のマナーを守った男性の服装とは?

当たり前ではありますが、普段着のまま葬儀に参列するのはマナー違反です。弔事に出席する際は、喪服や黒系で統一したフォーマルな服装で行く必要があります。次では、葬儀にふさわしい男性の服装をご紹介します。

基本的にはブラックスーツを着用

喪服とはブラックスーツのことです。準礼装・準喪服とも呼ばれており、葬儀や告別式に着用します。お通夜の場合はダークスーツでも構いません。略礼装・略喪服とも呼ばれており、紺色やグレーの地味な色のスーツが該当します。

 

平服が指定されている場合もダークスーツを着用します。休日に着るようなカジュアルな普段着のことではないため気を付けてください。

 

今までの慣例では、急いで駆けつけたという意味でお通夜では平服を着ていくのが一般的でした。しかし、近年では故人がなくなってから翌日にお通夜を開くことも多くなっています。そのため、お通夜でもダークスーツなどの喪服で参列するのが通常になりつつあります。

上着の下は白のワイシャツ

葬儀ではブラックスーツの上着の下は、クリーニングされた白のワイシャツを着ます。当たり前ではありますが、しわが寄っていたり黄ばんでいたりと、見た目が悪いものは着用しないでください。

 

シャツには襟の形に種類がありますが、襟にボタンがあるボタンダウンタイプはカジュアルなイメージが強いため、葬儀には向きません。そのため、葬儀に着用する際はレギュラーカラーやワイドカラーのどちらかを選びましょう。また、葬儀には光沢のあるものは避けます。

 

弔事の服装は黒で統一することが多いですが、ワイシャツに限っては白と決まっています。黒色は逆にマナー違反になるため注意してください。

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靴や靴下も黒色で統一

靴下は葬儀用の黒色や紺色のものを着用します。もし葬儀用の靴下を持っていないなら、普段用の黒い靴下でも構いません。柄や装飾が入っていないものを選んでください。

 

葬儀の際の靴は黒紐の革靴を履いていきます。革靴のデザインはプレーントゥまたはストレートチップがおすすめです。葬儀では余計な装飾や金具がついたものは避けてください。また、黒以外の茶色などの革靴はマナー違反です。

 

足元が汚れていると全体の印象にも影響するため、前日に靴を磨いておくなど、見た目にも気を使いましょう。また、靴下は穴が開くことがあるため、カバンに靴下の予備を数足ほど持っておくと安心です。

カバンはシンプルな黒色

葬儀の際は装飾や光沢がないシンプルな黒い手持ちカバンを持っていきましょう。普段のときに使うようなカジュアルな色やデザインのものは間違っても使ってはいけません。また、葬儀にはワニ革など、動物の皮を使ったカバンもマナー違反です。

 

葬儀のときに必要な持ち物はそれほど多くないため、持っていくなら小さめのバッグでも大丈夫です。例えば、セカンドバッグのようにコンパクトなものがよいでしょう。

 

男性の場合は荷物が少ないため、必要最低限のものをポケットに入れて、カバンを持たずに行くこともできます。しかし、ポケットがいっぱいで膨らんでいると不格好です。荷物が多い場合はカバンを持つことを考えましょう。

葬儀には数珠を必ず持っていく

数珠は、厄除けの意味がある仏具です。葬儀では必ず着用するのがマナーとなっています。急に葬儀に参列することになって慌てないためにも、事前に1つ用意しておくとよいでしょう。

 

数珠は葬儀だけでなくお墓参りなど様々なシーンで必要になります。また、持ち主の念がこもるとも言われているため、自分用の数珠を1本持っておくことをおすすめします。

葬儀に着用するネクタイの選び方

ビジネスと違い、葬儀に出る際はネクタイの色や柄、結び方にも注意する必要があります。次では、葬儀に参列する際に気を付けたいネクタイのマナーをご紹介します。

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葬儀にノーネクタイはカジュアルな印象がありふさわしくない

ネクタイを着けずに葬儀に参列するのはマナー違反です。喪服はスーツで行くことが多いですが、ネクタイがない状態だとカジュアルな印象が強いです。

 

弔事用の黒いネクタイはコンビニエンスストアやドラッグストアでも売られていることが多いです。もし丁度いいネクタイがない場合は、近くのお店まで買いに行くと良いでしょう。また、葬儀会場の事務所で売っている場合もあります。

 

葬儀当日になって慌てることがないよう、事前に準備しておきたいものです。

葬儀にふさわしいネクタイの色

葬儀で着用するネクタイの色は、漆黒の葬儀用ネクタイを選ぶようにしましょう。最近は黒無地に近いネクタイも多数販売されており、そのような暗色のネクタイでも代用ができるように感じますが、弔事用とビジネス用では黒の深さが違います

 

また、葬儀用のネクタイを購入する際には法事で着用するグレーのネクタイなどと間違えないよう注意が必要です。葬儀では、黒の濃さは非常に重要な点ですので、漆黒の葬儀用ネクタイを購入しましょう。

葬儀にふさわしいネクタイの柄

ネクタイには赤や青、様々な柄がありますが、弔事に着けていくのは無地の黒色と決まっています。葬儀の際は黒色でも光沢があるものは避けてください。葬儀で華やかさはいらないため、ストライプなどの柄があるものもやめましょう。

 

また、弔事につけていくネクタイの太さは特に決められていません。しかし、あまり細すぎるものはカジュアルな印象が強いため、葬儀では着用を避けるべきです。葬儀の際は一般的な太さがあるネクタイを着けていきましょう。

 

 

葬儀に参列する際のネクタイの結び方

ネクタイの結び方には種類があります。葬儀では標準的でシンプルなプレーンノットや結び目にボリュームが出るウィンザーノットが一般的です。迷った場合は、2つのうちのどちらかの結び方がおすすめです。

 

また、ネクタイにはディンプルを作ることができます。しかし、葬儀では不要です。くぼみを作り、立体感を出して結び目をきれいに見せられる結び方ですが、葬儀という厳かな場にふさわしくありません。そのため、ディンプルは作らないようにしましょう。

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プレーンノットの結び方

まずネクタイの大剣を長めに取ります。そして、大剣が小剣の上に来るようにクロスさせるように持ちます。そのまま大剣を後ろから前へ一周分まわします。回したら、上の大きい輪に大剣を下から通します。さらに、クロスさせた部分の小さい輪っかにも大剣を上から通します。

 

通したら、結び目が小さくなるように形を整え、小剣を引っ張って結び目を上にあげればプレーンノットの完成です。

ウィンザーノットの結び方

大剣を長めにとってください。そして、大剣が上になるように小剣とクロスさせます。クロスさせたら、大剣を輪っかの中に下から通し、小剣の裏側にまわします。さらにもう一度、輪の中に大剣を上から通します。

 

すると、小剣を挟むように左右にノットができあがります。できたノットや結び目を大剣で覆うように包み込み、輪の中へ下から通します。大剣が前の方に来るため、結び目のあたりにできた小さい輪に大剣を通し、形を整えます。そのあと、小剣を引っ張って結び目を上にあげるとウィンザーノットの完成です。

葬儀へは身だしなみのマナーを守って参列しましょう

弔事の場にふさわしくない服装をすると、遺族や参列者の方に不快な思いをさせてしまう場合があります。葬儀に適した服装を必ずチェックし、失礼のないようにお通夜や葬儀に出席するように心がけてください。ネクタイピンを含めたアクセサリー類は、できれば全部外していく方が無難です。