芳名帳とは?【通夜や葬儀での芳名帳の書き方とマナーを紹介】

公開日 : 2020/3/13

更新日 : 2020/9/10

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結婚式や葬儀の場で良く用いられる芳名帳についてご存知でしょうか?実際に書く機会が少ないためどのように書けばいいのか分からないという方多いのではないでしょうか。そこで今回は通夜や葬儀での芳名帳の書き方を夫婦や会社の代表として、代理人として書く場合に分けて紹介するだけでなく、芳名帳の処分方法などについても紹介していきます!

公開日 : 2020/3/13

更新日 : 2020/9/10

目次

芳名帳とはどんなもの?

芳名帳とは葬儀に参加した人の名前や住所に加えて、香典の金額を書くために使われる手帳であり、香典の金額を把握して適切に香典返しを行えるようにする役割があります。

芳名帳とは?

芳名帳とは名前の通り参加した人の名前や住所を記載する物であり、結婚式の時だけでなく葬儀の時も大量に人が来るので、芳名帳を使う場合があります。芳名帳に個人情報を記載することによって、芳名帳が無いときよりも香典返しを行いやすくなるといったメリットがあります。

芳名録との違いは?

芳名帳に非常に良く似た名前の物として芳名録といったものがあります。芳名録に関しても冠婚葬祭を行う時に受付してくれた人の名前と住所を記載する物であるため、芳名録と芳名帳は呼び方が違うだけで同じ物として扱うことができます。

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香典帳との違いは?

香典帳とは香典返しを行う人の名前や金額を書く物であり、葬式はお寺で行うことが多いため、芳名帳とは別に香典帳を用意することがあります。香典返しを行う時は頂いた金額を参考にして行う必要があるため、名前や金額の書き漏らしが無いようにしましょう!

 

芳名帳は住所と名前しか書けない物が多いため、金額については香典を送った人の名前と一緒に香典帳に書く書き方が一般的です。香典帳ではなく芳名帳に寄付金を記載する場合には、スペースを節約するために、名前の下側に横書きで数字を書く書き方にした方が良いでしょう。

芳名帳のタイプ

芳名帳のタイプには縦書きと横書きがあります。日本の葬式ではキリスト教ではなく仏教で葬式を行う割合が8割近くを占めるため、縦書きの芳名帳を選んだ方が良いでしょう。

縦書き(和式)

結婚式では華やかなイメージからキリスト教式を選ぶ人が多いですが、葬式では厳かなイメージから仏教式を選ぶ人が多いため、芳名帳の中には縦書きになっているものがあります。仏教では縦書きの芳名帳を使うため、縦書きの芳名帳は葬式の時に使いやすい芳名帳となっています。

横書き(洋式)

結婚式では教会で行う事が多いため、横書きの洋式の芳名帳が使われることが多いです。ただし、葬式に関しては仏式になる場合がほとんどなので、キリスト教で葬式を行う予定が無い人は、縦書きの芳名帳を選んでおいた方が良いでしょう。

芳名帳はいつ書く?

十分に大きなお寺で葬儀を行う時は、葬式に参加する時は受付を行う必要があるため、受付を行う時に書いてもらう場合が多いです。小さなお寺で受付が存在しない場合には、葬式の会場の入り口であれば誰でも入るので、会場の入り口に芳名帳を設置しておきましょう。

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芳名帳は誰が書く?

芳名帳では改ざんを防ぐために、芳名帳の受付を行っている人が書くのではなく、葬儀に参加する人に書かせてもらう場合が一般的であり、対象によって書き方が異なります。

個人で書く場合

個人で書く場合は、一人であるため参加した人自身が書く必要があります。個人で書く場合には相手が全く知らない人である人も多いため、個人情報も正確に描く必要があります。

夫婦で書く場合

葬儀の受付を行う時に、夫婦で芳名帳を書く場合の書き方については、どちらか一方が代表して二人分の名前を書きます。子供と一緒に葬儀に参加する家族に関する書き方については、子供が書きたくない場合には子供の名前は書かなくても大丈夫です。

会社関係者が書く場合

会社関係者が書く場合には複数の人がいる場合が多いので、もし複数の人がいる場合に関しては会社の偉い人が全ての名前を書いた方が良いでしょう。会社関係者の書き方に関しては複雑なので、会社関係者の書き方は後で詳しく説明していきます。

代理人として書く場合

代理人である場合は一人であると思われるので、代理人自身が書きます。ただし、葬儀を行う人は代理人であることが分からない場合が多いため、参加者本人の氏名と合わせて、代理人の氏名も一緒に書く必要があります。

芳名帳は何のために書いてもらう?

芳名帳は結婚式の場合には、祝儀をしてもらう人の名前を把握するだけでなく、招待した人やゲストの名前を正確に把握するのに役立ちます。一方で、悲しいイベントである葬儀では僧侶が一人で取り仕切るため、香典返しを行うためだけに芳名帳が使われる場合が多いです。

芳名帳の書き方

芳名帳の書き方は宗教によって異なるものの、通夜や葬式ではお寺に行く場合が多いため、縦書きの芳名帳を複数冊用意した上で、筆ペンや筆サインペンを用意した方が良いでしょう。

芳名帳の適切な冊数について

芳名帳の適切な冊数に関しては、参加人数によって大きく異なり、参加人数が少ない時には2冊程度で済みますが、参加人数が非常に多い場合は6冊以上必要な時もあります。

1冊~2冊

芳名帳は結婚の時には新郎側・新婦側で2冊用意する必要がありましたが、葬儀では冊数の制約が無いため1冊でも大丈夫です。ただし、芳名帳に書ける人数は限られている上に、葬儀に何人の人が来るか予測しづらいため、小規模のイベントでも予備の芳名帳を用意した方が良いでしょう。

3冊~4冊

3冊から4冊はある程度多くの人が来る葬儀で用意する冊数です。4冊までならば受付係が二人で対応することができるため、親が亡くなっていなければ両親で対応することができます。5冊以上は他の人の力を借りる必要が出てくるため、芳名帳の冊数は4冊までにしましょう。

5冊以上

5冊以上の芳名帳を2人で管理することは難しくなるため、200人以上の大規模な葬儀向けの冊数となっています。200人以上の大規模な葬儀になると葬儀会場の貸し出しが難しくなってくるため、都合が付かない場合は葬儀を行う人の絞り込みを行った方が良いでしょう。

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芳名帳は何で書く?

芳名帳は筆ペン・筆サインペン・ボールペンの三種類で書く場合が多いです。ただし、葬式はお寺で行うことが大半であり、横書きの書き方になることは少ないため、なるべくボールペンは使わないようにしましょう!

毛筆

仏教の葬式で使われる不祝儀袋の執筆で使われることが多い毛筆は、文字のきれいさの個人差が大きくなり上手く書けない人もいるため、毛筆はなるべく使わないようにしましょう。

筆ペン

筆ペンとは毛筆よりも使い勝手が良くて、毛筆のように書ける筆記用具です。葬式では芳名帳が縦書きとなっていて、仏教式であることがほとんどなので、筆ペンを一つは持っておいた方が良いでしょう。

サインペン

筆サインペンとは筆ペンとボールペンの中間的な物で、仏教徒キリスト教の両方の芳名帳を取り扱うことが可能なため、汎用性の高い筆記用具となっています。ただし、芳名帳を筆サインペンで書くことはあまり行儀が良くないため、なるべく筆ペンで書くようにした方が良いでしょう。

ボールペン

ボールペンはキリスト教の横書きの芳名帳で使われることがありますが、縦書きの仏教の芳名帳に使うことは完全なマナー違反なので、ボールペンは使わないようにしましょう!

芳名帳の書き方の基本

芳名帳を書く人については、個人・夫婦・会社の人・代理人の四つのパターンが有り、それぞれの場合で大きく書き方が異なるので、書き方についてしっかり理解しましょう!

個人で書く場合

あまり知らない他人が芳名帳を書く場合は、相手に存在を知られていないことが多いため、住所や名前などの個人情報を詳しく書くようにしましょう。住所に関しては、郵便番号も書いておくと望ましく、住所や名前の他に電話番号等も書いておくとなお良いでしょう。

夫婦で書く場合

夫婦の場合に関しては、2人いるのでどちらか片方の人が芳名帳を書くことになっています。どちらの人が書く場合に関しても、住所を書くだけでなく住所の下に主人である夫の名前を書く必要があり、場合によっては妻の名前を夫の名前の横に書く必要が有ります。

会社代表で書く場合

葬儀に参加する会社代表の書き方についても、個人の場合と同様に個人情報について詳しく芳名帳に書くようにしましょう。会社員の場合も個人の場合と同様に所属先と自分の名前を書く必要が有りますが、所属先は家の住所ではなくて会社の住所を書く必要があります。

代理人として書く場合

喪主が葬儀に欠席する時に、喪主の代理人として書く時の芳名帳の書き方については、親族や遺族の名前とともに代理人の名前を書いて、代理人であることを伝えた方が良いでしょう。なぜなら、親族の人は全く知らない人だと分かっても、受付の人には分からない場合が多いからです。

宗教や宗派による違いはある?

宗教によって、芳名帳が縦書きになるか横書きになるかといった大きな違いがありますが、宗派によって大きな違いが無いので、そこまで宗派の違いを気にする必要は無いでしょう。無宗教の場合に関しては特定の形式はないので、芳名帳の形式に神経質になる必要はありません。

仏教

仏教の主な宗派として、浄土真宗・浄土宗・真言宗・天台宗などがありますが、宗派によってそこまで芳名帳の書き方は異ならないので、書き方に神経質になる必要がないでしょう。ただし、仏教の葬式で芳名帳を書く時には、縦書きで芳名帳を書く必要があります。

神道

神道も日本の宗教であるため、仏教と同じように縦書きの芳名帳となっています。香典袋では仏教と神道で書き方が異なるのに対し、芳名帳では詳しい書き方について書かれていないので、そこまで芳名袋の書き方で神経質になる必要はないでしょう。

キリスト教

キリスト教で葬式を行う割合は少ないですが、仏教や神道と異なりキリスト教の芳名帳に関しては横書きの形式になっています。キリスト教の葬式で、うっかり縦書きの芳名帳を持ち込むことがないように気を付けましょう!

それぞれの宗教による葬儀の特徴

もちろん宗教の種類が異なると、葬儀の様式は全く変わりますが、仏教で葬式を行う時でも宗派が異なると、葬儀の様式の細かい部分が変化していきます。

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仏教の場合

仏教では主に四種類の宗派があり、葬儀の仕方はそこまで大きく変わりがありませんが、宗派の違いによって葬式の様式が少しずつ異なります。

浄土真宗

浄土真宗は日本で一番有名な宗派ですが、二番目に大きい宗派に浄土宗といった似た名前の宗派があるため、区別が付きづらいです。浄土真宗では死が穢れている物と考えないため、遺体を礼拝の対象にせずに、仏前椀や末期の水などをお備えしないことが特徴です。

浄土宗

浄土宗は日本で二番目に大きい宗派で、浄土真宗と似ているものの、阿弥陀仏の前で念仏を唱えれば極楽浄土に行けるといった考えがあります。そのため、浄土真宗と異なり仏様の前でお供え物をした上で、念仏を唱える必要があることが特徴です。

真言宗

真言宗は空海によって開かれた宗派で、仏様にすがるのではなくて、真理を学び続けた時に救われて天国に行けるといった考え方になっています。そのため、真言集ではお経の内容に重きが置かれるようになり、光明真言や般若心境といったお経が唱えられることが特徴です。

天台宗

天台宗は空海と対立した最澄によって開発された宗派であるため、仏様にすがるような考え方になっていて、仏様に阿弥陀経を読み上げることによって成仏する思想となっています。天台宗では真言宗と異なり、枕経や臨終誦経が唱えられることが特徴となっています。

神道の場合

仏教と異なり、神道では死は穢れているものであると考えるため、神社で葬式を行うことはなく、お経ではなく祝詞と呼ばれるものを唱えるといった特徴があります。神道では仏教とは様々な面でルールが異なるので、神道で葬儀を行う時のルールをしっかり把握しましょう!

キリスト教の場合

キリスト教の場合は仏ではなくイエスキリストが崇拝の対象となるため、十字架を置くことが多く、十字架の手前で聖歌や祈りを大人数で歌うことが一般的です。キリスト教は全く仏教や神道と葬式のルールが異なるので、キリスト教の葬儀のルールについても理解しましょう。

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無宗教の場合

無宗教の場合は宗教的な制約が無いため、壇上に仏像や十字架が置かれることもなく、儀式についても制約がないですが、儀式がないと寂しいため僧侶を付ける場合があります。無宗教の葬儀の場合はルールを理解していなくても大丈夫ですが、他人に迷惑をかけないようにしましょう。

芳名帳を書いてもらったらどうすれば良い?

芳名帳を書いてもらった後は、香典も一緒に受け取るようにして、最後に喪主や受付係が挨拶を行いながらお葬式の式次を渡すようにします。

喪主や受付係が挨拶をする

芳名帳を書いてもらった時は、相手にお手数をかけさせているので、芳名帳を用意した喪主や受付係が挨拶を行うようにします。また、葬式なので結婚式のように華やかな服装をしたり、喪主よりも受付係の服装が目立つと良くないので、服装選びにも気を付けましょう。

お香典を受け取る

芳名帳はお香典返しを行うためにお香典の金額を記載する役割があるため、芳名帳に金額を書いてもらった後はお香典を受け取ります。受け取ったお香典の金額を把握出来たら、数日以内にお香典返しを行うことで、相手に迷惑をかけることが無いようにしましょう!

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お葬式の式次を渡す

葬式を行う喪主によって儀式の様式が異なってくるので、相手に儀式の手順を理解してもらうためにお葬式の式次を渡す必要があります。葬儀に来る人数が多くなると式次を渡し忘れることが多くなるため、受付係をなるべく多くして式次を渡し忘れないようにしましょう!

芳名帳の注意点や処分方法

芳名帳の書き方についてはそこまで複雑ではなく、芳名帳の上部に住所を書き、下部に名前を書いた上で、夫婦などの団体で芳名帳に記載する時は連名で書くかどうか判断すれば大丈夫です。

芳名帳の書き方の注意点

夫婦などの団体で芳名帳に記載する時は、喪主によって芳名帳を書く時は連名で書いた方が良い場合と、別々で書いた方が良い場合があります。どちらが良いのか芳名帳の文字を見て判断することが難しい場合は、必ず喪主や受付係の人に書き方を尋ねるようにしましょう。

芳名帳の書き方のポイント

芳名帳では文字のバランスが重要ですが、書きなれていない人が多く、正しい書き方で書かないとバランスを良して書くことが難しいので書き方は重要です。芳名帳を書く時には、下側の文字数が少ない名前から書いた方が、修正が効きやすくバランスを良くして書けます。

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芳名帳の処分方法

芳名帳はいつ処分するべきなのかやどのように処分すればいいのか悩みますよね。四十九日法要をもって忌明けとなりますが、芳名帳はそのまま保管しておくことをおすすめします。なかには無くしても大丈夫なようにパソコンに書き写す方もいるようです。

 

芳名帳を保管しておく期間としては最低限10年はそのままにしておきましょう。考え方によっては孫の代まで保管すべきや家系が途切れるまで保管すべきと考える方もいるようです。処分方法については個人情報が載っていますのでシュレッダーで処分するようにしましょう。

芳名帳の書き方についてのまとめ

芳名帳の書き方について詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか。芳名帳は香典の料金を書くことによって、香典返しを上手く行えるようにする役割もあるため、名前を書き間違えてしまうと香典返しを行えなくなるため、名前の書き間違えが無いようにしましょう。