【御礼】お葬式を行った時の心付けはどのように書けば良い?【志】

公開日 : 2020/1/31

更新日 : 2020/10/27

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お葬式をする場合、葬儀会社の人や僧侶以外にも沢山の人たちに手伝ってもらうことになります。例えば、霊柩車の運転手であったり葬儀会場の受付係といった人たちです。こうした方々には御礼として心付けを渡すのが決まりです。では、その書き方などはどうなっているのでしょうか。

公開日 : 2020/1/31

更新日 : 2020/10/27

目次

心付けとはどんなもの?

心付けの書き方をご説明する前に、まずは心付けというものがどんなものなのかについて解説しましょう。また、心付けをどんな人に渡すのかについてもこちらでご説明していますので、参考にしてください。

心付けとは?

「心付け」は「こころづけ」と読み、お葬式や結婚式などがあった場合に、それを手伝ってくれた人へ渡すお礼のお金のことを言います。元々、心付けには「気を付けること」や「気持ちを添えること」といった意味があります。文字通り、心付けというのは葬儀を手伝ってくれた人たちに対する感謝の気持ちを込めたものだと言って良いでしょう。

 

心付けは、通常葬儀費用などと比べると少額になります。また、表書きの書き方も香典やお布施などと比べると異なっています。また、必ずしも一人一人に渡すわけではなく、その場にいる代表者の方だけに渡すということもあります。ですから、心付けは手伝ってくれた人たちの人数や労力に見合った額にすることが大切です。

心付けは誰に渡す?

では、具体的に心付けというのはどういった人たちにお渡しすれば良いのでしょうか。それぞれの人たちが担当してくださる仕事についてもこちらで簡単にまとめています。ただし、葬儀屋の担当者については通常は心付けをお渡しする必要はありません。

運転手への心付け

まず運転手への心付けですが、これは寝台車の運転手、タクシーやマイクロバスの運転手、霊柩車の運転手などにお渡しすることになります。寝台車というのは、自宅から葬儀会場まで遺体を運んでくれる自動車のことです。

 

また、タクシーやマイクロバスは遺族の方たちが葬儀会場に向かう時に利用することになります。霊柩車については、葬儀会場から火葬場へ遺体を運ぶ時に利用します。

火葬場のスタッフ

火葬場のスタッフに対する心付けも用意しておかなくてはいけません。火葬場の仕事というのは労力を要する大変な仕事です。通常は数人の人が火葬場のスタッフとして働いていますが、心付けを渡す時にはその代表の人にお渡しすればOKです。

 

また、火葬場には休憩室があり、会食が行われるケースもあります。こうした場合にはお茶やお菓子を用意してくれる人や、料理配膳人にも心付けをお渡しするようにしましょう。

葬儀を手伝ってくれた人

お通夜や告別式など、葬儀を手伝ってくれた人に対する心付けも必要です。通常、お通夜や告別式では親戚の代表や友人の代表などに受付をしてもらうことになります。また、会食がある場合には会食の用意をしてくれる人も必要です。

 

納棺師など、様々な雑務を受け持ってくれる人たちもいます。こうした人たちへの心付けも忘れないようにしましょう。

僧侶への心付け

僧侶への心付けは、こうした人たちと比べるとやや異なっています。というのは、僧侶というのはボランティアではなくお寺の仕事として葬儀に参加しているためです。ですから、僧侶への心付けは「お布施」という形でお渡しします。

心付けの書き方

では、心付けをお渡しする時にはその表書きなどはどのように書けば良いのでしょうか。

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心付けは何で書けば良い?

まず初めに、心付けの表書きなどを書く際の筆記用具についてご説明しましょう。お葬式に何度か出席したことのある人は、香典の表書きなどは薄墨を使って書くことをご存じの人も多いと思います。しかし、心付けに関してはそうした決まりがありません。

 

筆と墨を使っても良いですし、筆ペンやサインペンなどを使ってもかまいません。墨については、薄墨を使わなくてはいけないというルールはないので、普通の墨を使うと良いでしょう。とくに、ご住職様にお渡しするお布施については普通の墨と筆を使うことが正式なマナーとなっているので、濃い墨と筆か筆ペンを使うようにしてください。

表書きの書き方

次に心付けの表書きの書き方ですが、これは「御礼」または「志」と書きます。「御礼」と書くと堅苦しく感じられるような場合には、「志」と書くようにすると良いでしょう。どちらにしても、ご遺族の方からスタッフへの感謝の気持ちを表したものになります。

 

また、僧侶にお渡しする心付け(お布施)については「御布施」と書くようにしてください。お布施というのは元々お寺の檀家さんが、お寺にお金を寄付することを言います。

 

しかし、故人が無宗教の場合など、外部から住職様を招いた場合にも、「御布施」と書いて心付けをお渡しするようにしてください。

名前の書き方

お葬式の心付けは、通常白い色の封筒か不祝儀袋、ポチ袋などに入れてお渡しすることになりますが、名前についてはその裏面に書くようにしてください。その際、必ずしもフルネームを書く必要はありません。苗字だけを縦書きで書くようにしましょう。なお、地域によっては不祝儀袋の水引の下に名前を書く場合もあるようです。

 

しかし、僧侶にお布施をお渡しする場合は別です。この場合、不祝儀袋の表書きの下にフルネームを書くか、家名を書くようにします。なお、中袋の裏面にも正確な住所と氏名を記載します。

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金額の書き方

心付けの金額については、通常は何も書きません。香典などをお渡しする場合にはご遺族の方が香典返しを贈ってきますが、心付けの場合はこのようなことがないためです。また、通常はお仕事をしてもらうのはその場限りであるという理由もあります。

 

ただし、僧侶へのお布施については、不祝儀袋の中袋に包んだ金額を記載するようにしてください。この場合、中袋の表面に旧字体の漢数字で金額を書き、その上に「金」という字を付けることが決まりとなっています。なお、金額の下に「也」という字を加える場合もありますが、これは書いても書かなくてもかまいません。

裏面の書き方

心付けの裏面には、先に書いたようにそれを渡す人の名前を書きます。これもご説明したように名前の下の部分を書く必要はなく苗字だけでOKです。「〇〇家」と家の名前を書く場合もあります。なお、地域によっては名前は裏面には書かず、不祝儀袋の表面に書くケースもあります。

 

名前を表面に書くか裏面に書くかは、自分が住んでいる地域の年長者や、親戚などに聞いて確かめておくようにすると良いでしょう。心付けを渡す場合には厳密なルールというものはあまり存在しないので、通常は裏面に名前を書くと覚えておけば大丈夫です。

 

また、ご住職様にお布施として心付けをお渡しする際には、中袋の裏面に住所と氏名を書くようにしてください。住所と氏名を書くのは、通常は封筒の左下の部分です。通常の手紙を書く場合と同じように、正確な住所とフルネームを書くようにすればよいでしょう。

心付けの包み方

中には、心付けをどんな風に包んだら良いのか、何に包んだら良いのかを迷っている人もいると思います。こちらでは、心付けをどのように包むのかについてご説明します。また、心付けの金額の目安についても説明しているので参考にしてみてください。

心付けは何に包む?

心付けは現金のまま手渡すということはありません。これは相手に対して失礼に当たるためで、通常は何らかの封筒に入れることになります。この封筒ですが、白い無地の封筒か、暗めの色のポチ袋を使用すると良いでしょう。場合によっては香典などと同じく不祝儀袋を使用する場合もあります。

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心付けはどんな風に包む?

心付けは通常、封筒に入れたままお渡しすれば良いです。ただし、僧侶にお布施として心付けをお渡しする場合は別です。この場合、お盆に乗せてお渡しするか、袱紗(ふくさ)に包んでおき、それから取り出すようにしてお渡しします。

 

また袱紗が無い場合でも心付けをそのまま渡すことはマナー違反でしょう。袱紗が無い場合はのし袋を用意して入れるようにしましょう。

心付けのお金の入れ方

心付けを包む場合、白い無地の封筒やポチ袋などを使用するのであれば、その中に直接お金を入れるようにしてください。お札を入れる向きに関しては、封筒やポチ袋の表面とお札の表面を合わせるようにすると良いでしょう。不祝儀袋を利用する場合には、中袋の中にお金を入れるようにしてください。

 

僧侶に心付けをお渡しする場合には、中袋の中にお金を入れるか、奉書紙を使ってそれにお金を包むようにします。奉書紙というのは和紙の一種で、弔辞を書く場合などにも使います。この場合、奉書紙を斜めに置き、その上に紙幣を表面が上になるようにして乗せ、四方を折りたたむようにしましょう。もちろん、これらはそのままではなく、外袋に入れてお渡しします。

お札の種類や折り方

僧侶に心付けをお渡しする場合には、新札を使うすることがマナーとなっています。香典を贈る場合のように旧札を使ったり、新札に折り目を入れて使ったりすることはマナー違反ですから、くれぐれも行わないように気を付けてください。

 

それ以外の人たちにお渡しする場合にはとくに決まりはありません。新札を使ってもかまわないですし、旧札を使っても大丈夫です。ですが、新札を使わない場合は古すぎる旧札は止めて、なるべく綺麗な旧札を使ったほうが相手に対して失礼がなくて済みます。

 

封筒やポチ袋にお札を入れる際は3つ折りにして入れましょう。また3000円のように千円札が複数枚になる際はまとめて折って入れましょう。

心付けの金額の目安は?

では、心付けの金額の目安についてはどうなっているのでしょうか。以下にその相場の一例を挙げてみますので、参考にしてみてください。

 

・納棺師……5000円

・寝台車の運転手……3000円

・タクシーの運転手……1000円

・マイクロバスの運転手……2000円

・霊柩車の運転手……5000円

・火葬場のスタッフ……5000円

・火葬場の休憩室のスタッフ……2000円

・料理配膳人……10000円

・葬儀の受付係(親戚)……3000円

・葬儀の受付係(知人・友人)……5000円

・葬儀の世話係……3000円

・葬儀の世話係の代表者……10000円

・僧侶……20万円~30万円

心付けを書く時の注意点とポイント

では、心付けを書く時の注意点やポイントなどはあるのでしょうか。香典やお布施を書く場合などと比べるとそのルールは厳密ではありませんが、以下の節でとくに気を付けておきたいことなどをご説明しています。

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心付けを書くときの注意点

まず、心付けを書く時の注意点ですが、心付けを贈る相手によって表書きなどの書き方が変わってくることが挙げられます。心付けの表書きは通常「御礼」または「志」となります。ただし、ご住職様に対して心付けを贈る場合には、宗派に関わらず「御布施」と書くようにしてください。

 

また、筆記用具についての注意点もあります。運転手や火葬場場のスタッフ、葬儀の受付係といった人たちの場合であれば、心付けは基本的に何を使って書いてもかまいません。筆と墨を使って書けばなお良いですが、筆ペンやサインペンなどを使ってもOKです。

 

ただし、ご住職様にお布施をお渡しする場合には、筆と濃い墨を使うか、筆ペンを使うことがルールとなっているので気を付けてください。

心付けを書く時のポイント

次に、心付けを書く時のポイントについて解説します。心付けをお渡しする相手は、親戚や家族、友人・知人を除けば、一度しか会わない人たちです。ですが、心のこもっていない心付けを書くことは良くありません。誰が心付けを贈ったのかが分かるように、丁寧な字で表書きや名前を書くように心がけましょう。

 

なお、心付けをお渡しする際には、ご住職様にお渡しする場合を除いて金額などを書く必要はありません。

 

また、名前の書き方にもいくつかのやり方があり、厳密なルールというのはあまり定められていません。どうしても気になる場合には、親戚の人や会社の先輩などに、過去にどういったやり方をしたかを聞いておくと良いと思います。

心付けの渡し方

最後に、心付けを渡す時の渡し方についてご説明することにしましょう。こちらも、厳密ではないものの細かなルールがあるため、覚えておくようにすると何かと役立つと思います。

心付けはいつ渡せば良い?

まず心付けを渡すタイミングですが、誰に渡すのかによって異なっています。ですが、大きく分ければ担当しているお仕事をする前か、それが終わった後にお渡しすることになります。

 

例えば運転手の場合であれば、遺体を車に積み込んだ時、あるいはその前に心付けをお渡しします。火葬場のスタッフや葬儀を手伝ってくれる人についても同様で、その仕事が始まる前にお渡ししてください。

 

ただし、僧侶にお布施をお渡しする場合には二通りあります。お葬式の前にお渡しする場合もあれば、お葬式が終わった後でお渡しする場合もあります。これは故人が住んでいた地域やお寺の宗派によって決まってくるので、詳しいことは葬儀屋のスタッフや親戚などに聞いてみるようにすると良いでしょう。

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ねぎらいの言葉を忘れずに

心付けをお渡しする際には、お葬式を手伝ってくれる人たちに対するねぎらいの言葉を忘れないようにしましょう。お仕事の前に心付けをお渡しする際には、「本日はよろしくお願いいたします」「お忙しいところを大変ご苦労様です」といった言葉をかけるようにすると良いでしょう。実際に心付けをお渡しする段になったら、「心ばかりのお礼ですが」と言うなどしてからお渡しします。

 

お仕事の後に心付けをお渡しする場合も同様です。「本日は大変ありがとうございました」「本日は大変お疲れ様でした」といった言葉を添えるようにすると良いと思います。

 

また、相手に対して丁寧にお辞儀をすることも忘れないようにしてください。こうした細かな気配りをしておくと、お葬式もスムーズに進めることができます。

心付けを頂いたらお返しをするべき?

心付けを頂いたら時はお返しをするべきなのか迷われる方も多いと思います。しかし心付けは感謝の気持ちとして送るものですので、送られた側は素直に受け取りましょう。そのためお返しをする必要もありません。

 

心付けを送ってくださった方が友人や知人の場合にはあったときにお礼をする程度で全く問題ないでしょう。

心付けとは葬儀を手伝ってくれた人に渡すお礼のこと

心付けというのはお葬式の際に世話をしてくれたり、葬儀会場への送迎をしてくれた人、火葬場のスタッフなどにお渡しするお礼のお金のことです。その表書きは「御礼」または「志」と書きます。なお、僧侶への御礼に関しては「御布施」と書くのでこれも覚えておくようにしましょう。