【お葬式のマナー】芳名録はどんな風に書けば良い?書き方を徹底解説

公開日 : 2020/1/31

更新日 : 2020/10/23

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お葬式に参列した際に書くことになる芳名録。その書き方は知っているようでも知らない部分が多いのではないでしょうか。とくに夫婦で参列する場合や、会社の代表として参列する場合には分かりにくいと言えます。こちらでは、芳名録の具体的な書き方を詳しく解説しています。

公開日 : 2020/1/31

更新日 : 2020/10/23

目次

芳名録とはどんなもの?葬儀用が多い?

芳名録の具体的な書き方の説明をする前に、まずは芳名録というのがどんなものなのかについて解説してみることにしましょう。芳名録は参列者とともにご遺族の方にとっても大切なものになるので、ある程度の予備知識を持っておくことが大事です。

芳名録とは?【読み方や横書きのなど紹介】

芳名録(ほうめいろく)というのは、お葬式に参列した際に参列者の名前と住所を書いてもらう帳簿のことです。別の呼び方としては、芳名帳(ほうめいちょう)とも言います。結婚式のゲストカードとはまた違います。

 

芳名録には様々な種類があり、罫線が横に引かれているものもあれば、縦に引かれているものもあります。お葬式の際にはどちらを使ってもかまいません。芳名録は文房具店などで売っている他、インターネット通販でも購入することができます。

 

必ずしも立派なものを用意する必要はありませんが、お葬式は大切な儀式ですから、参列者にとっても失礼のないようなものを選ぶと良いでしょう。芳名帳の値段は様々ですが、だいたい1000円から2000円くらいで購入することができます。

芳名録はいつ書く?

芳名録を書いてもらうのは、参列者が参列の受付をする時になります。お葬式に招かれた人たちはまず受付係に会って受付をすることになりますが、この場所に芳名録を書くための机が用意されています。芳名録は受付時にそこで書くようにしましょう。

 

お葬式は通常、お通夜と告別式の二回に渡って行われますが、芳名録はお通夜の時と告別式の時両方で書くことになります。

 

とくに告別式の芳名録に関しては、ご遺族の方が香典返しをする際の参考にもなるものですから、出来るだけ丁寧な字で正確に書くことが大事だと言えます。なお、四十九日などの法要の際にも芳名録を書くことがあります。

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芳名録は誰が書く?

先にご説明したように、芳名録というのは参列者が書くものです。しかし、場合によってはお葬式には実際に招かれた人ではなく、代理人が出席するケースもあるでしょう。

 

そうした場合には、代理人が芳名録に記帳をすることになります。これはお通夜、お葬式、四十九日の法要の時ともに変わりありません。また、芳名録には参列者一人一人の名前を書きます。

 

夫婦で出席した時や、子供連れで出席した時、友人や会社の代表として出席した時などには、参列者全員の名前を書くようにしてください。香典などは誰か代表一人の名前を書くこともありますが、芳名録には基本的に参列者全員の名前を書くことになるので注意してください。

御遺族は香典の金額と住所氏名を照らし合わせる

芳名録は、お葬式に参列してもらった方たちの住所や氏名を整理するとともに、ご遺族の方が御礼状や香典返しを贈る際の参考になります。これがないと、ご遺族の方は誰に御礼状や香典返しを贈れば良いのか混乱してしまうことになります。

 

ですから、芳名録には正確な名前や住所を書くように気を付けてください。ご遺族の方は、いただいた香典の金額と住所氏名を照らし合わせて、御礼状や香典返しを贈ることになります。もしこれが合っていないと、ご遺族の方は迷ってしまいます

 

ですから、香典袋に書く住所氏名と芳名録に書く住所氏名とは一致していることが原則となります。この点にも十分に気を付けておいてください。

御芳名カードとは何か?

芳名帳が初めから一冊の本のように綴じられているのに対し、芳名カードは参列者お一人につき一枚ずつのカード型になっており、すぐに綴じられるようになっています。また芳名カードには初めから二つ穴が開いています。

 

参列者の氏名住所が書かれた芳名カードは、葬儀が終わった後に、紐やリングで綴じて保管しておきます。なお、芳名カードは葬儀だけでなく結婚式の場面でも使われます。結婚式で使う芳名カードは、ゲストカードともいいます。

 

葬儀会社に依頼して行う通常の葬儀プランの場合、芳名帳あるいは芳名カードは、すでに受付の場所に用意されていますので、もしご自分で用意する場合は、文具店や通販サイトにて購入することができます。

芳名録の書き方

では、実際に芳名録に記帳をする際にはどのような書き方をすれば良いのでしょうか。代理人が出席する場合などについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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芳名録は何で書く?

芳名録を書くための筆記用具は、芳名録のそばに用意されています。通常は筆ペンやボールペンなどが用意されていますが、どれを選んでもかまいません。自分が書きやすいと思う筆記用具を使って芳名録に記帳をするようにしてください。

 

なお、芳名録を書く欄は限られているので、そこからはみ出さないように注意して書くようにしましょう。記入する順番としては、まず最初に名前を書き、次に住所を書くようにするとバランスが良くなります。

 

ですが、あまりにも小さな字で書くと読みにくくなりますから、住所などが長くなる場合にはなるべく平たい字で書くようにしましょう。

名前の書き方

次に芳名帳への名前の書き方ですが、亡くなった人の住んでいる地域によって細かな違いがあるようです。

 

通常は、一つの欄に一人の名前を書きますが、夫婦で参列する場合などには、一つの欄に二人分の名前を書くこともあります。書き方に迷った場合には、その場にいる受付係の人に教わって書くようにすると良いでしょう。

夫婦で参列する場合

夫婦で参列する場合には、夫一人の名前を書いても良いですし、夫と妻の名前を書いても良いとされています。具体的には、夫のフルネームを右側に書くようにし、その左側に妻の名前を書きます。

 

苗字の名前は書いても良いですし、省いても良いです。苗字を書かずに「〃」や「々」を用いる場合もあります。なお、香典をお贈りする場合のように「〇〇家」といった書き方はしないので、これには気を付けるようにしてください。

 

というのは、先にご説明したように、芳名録というのはご遺族の方が香典返しをする際に住所や氏名を参照することになるためです。原則としては、少なくとも夫の名前に関してはフルネームで書くことになっているので、よく覚えておくようにしましょう。

妻が夫の代理で参列する場合

一方、お葬式に招かれているのは夫のみで、妻がその代理として参列するケースもあると思います。こうした場合にはどのような書き方をすれば良いのでしょうか。正解を書くと、妻が夫の代理として出席する場合には、夫の名前を書くようにします。

 

また、夫の名前を書いた下か横に「代理 内〇〇」と書くようにすると、妻が代理で出席したことがより分かりやすくなります。

 

「内」というのは「家内」のことで、「〇〇」の部分には自分の名前を書きます。なお、夫だけの名前をフルネームで書き、その左下に「内」と書くケースもあります。

上司の代理で参列する場合

上司の代理で会社の誰かが出席する場合も同様です。この場合にも、実際にお葬式に招かれている上司の名前と住所を書くようにします。

 

上司の名前、代理で参列している人の名前ともにフルネームで書くようにしましょう。代理人については、上司の名前の下か横に「代理 〇〇〇〇」と書きます。

 

なお、代理人として出席した人の名前は、葬儀に招かれている人の名前よりも若干小さい字で書くのが正式なマナーとなっています。代理人の名前を書く時にはあまり大きな字になりすぎないように注意しましょう。

 

また、会社の代表として招かれている場合には、名刺の提出を求められるケースもあるため、上司の名刺と自分の名刺を持って参列するようにすると良いでしょう。

住所の書き方

では、住所の書き方についてはどうなっているのでしょうか。住所については名前と同じくらいの大きさで書いてしまうと欄からはみ出してしまうため、少し小さめの文字で書くようにします。

 

一人で出席する場合や夫婦で出席する場合には、自分たちが住んでいる家の住所を書けばOKです。なお、分かりやすく郵便番号も書いておくと良いとされています。

会社の代表として参列する場合

会社の代表としてお葬式に参列する場合には、会社の正確な名前と住所を書くようにします。

 

どこかの部署を代表して出席するような場合には、会社の名前とともに、「〇〇部」「〇〇課」などと所属している部や課の名前を併記するようにすると良いでしょう。なお、こうしたケースでは参列した人の住所を書く必要はありません。

上司の代理の場合

上司の代理として出席している場合には、上司の住んでいる家の住所を書くようにします。これも、御礼状や香典返しなどに関係しています。

 

この場合も、やはり代理人の住所を書くわけではないのでよく覚えておくようにすると良いでしょう。また、予め上司から名刺を貰っておくと、住所を書く際に便利です。

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お通夜と葬式両方に出席する場合

基本的には、芳名帳は参列者の確認のためのものですから、お通夜・葬儀の両方に参列した場合でも、どちらも住所と名前を書くようにしましょう。中には芳名帳と香典帳が別に用意されている場合もあるので注意しましょう。

 

香典を持参した場合は、芳名帳と香典帳とそれぞれに書く必要がある場合もあります。家族葬や芳名帳が用意されていない葬儀の場合は、香典を持参した時に名前と住所を記載するケースもあります。

 

お通夜に香典を持参して香典帳に名前を住所を書いた場合、次の日の葬儀では参列しても記載しないということもあり得ます。地域の風習や葬儀場によって違う場合もありますので、わからない時は受付の方に聞いてみましょう。

芳名録を書いてもらったらどうすれば良い?

では、芳名録を書いてもらう際の遺族側のマナーなどはどうなっているのでしょうか。これも故人の属している宗教や宗派、地域によって違いがありますが、大まかな点では共通しています。

喪主や受付係が挨拶をする

芳名録を書いてもらった後、お通夜の場合であれば通常は喪主が、告別式の場合であれば受付係が参列者に挨拶をします。具体的な例を挙げれば、「この度はお忙しいところをご参列いただきありがとうございました」などと言うようにすると良いでしょう。

 

お葬式の受付係は故人の親戚などが務めることが多いので、こうしたマナーも覚えておくようにすると良いと思います。

お葬式の式次を渡す

また、芳名録を書いてもらった後にお葬式の式次を渡す場合もあります。お葬式の式次は通常葬儀会社が作ってくれますから、これを渡すようにしてください。ただし、葬儀の種類によっては式次を渡さない場合もあるようです。

 

お葬式のやり方や式次第については葬儀会社に一任するというケースも多いです。家族葬や密葬など、限られた人たちだけで葬儀を行いたい場合などには、式次を渡すかどうかについても、葬儀会社の方とよく相談するようにすると良いかもしれません。

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香典を受け取る

芳名録を書いてもらうと同時に、ご遺族の方は参列者からの香典も受け取ります。香典というのはいわゆるお線香代のことで、故人の死を悼んでご遺族の方にお渡しするお金のことです。

 

通常、香典というのは葬儀に参列した一人一人が持ち寄るものとなっているので、その管理に関しても怠りがないように注意してください。それに伴って、あらかじめ芳名録には番号を振っておく場合もあります。

 

その際には、いただいた香典袋にも同じ番号を記載するなどして、香典返しや御礼状の手続きがスムーズに進められるようにしておくと良いでしょう。

 

なお、芳名録に番号を振っていると、夫婦で参列している場合などには、参列者が芳名録にどう書けば良いのかを迷ってしまうケースもあると思いますので、受付係に書き方について事前に説明しておくようにすると良いでしょう。

北海道のお葬式では芳名録を記入しない

以上で芳名録の書き方を詳しく説明してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。しかし、実は地方によっては芳名録を記載しない地域というのも存在します。とくに北海道地方では、芳名録を記載することはありません。

 

というのは、北海道地方では香典返しをする習慣がないためです。北海道地方では、芳名録を記入してもらう代わりに香典の領収書が発行されます。

 

北海道地方でお葬式をする場合には、参列者から香典を受け取った後は、受付係の人が領収書を書いて手渡すためのテーブルに参列者を案内するようにしてください。

芳名録の書き方の注意点とポイント

このように、芳名録の書き方は簡単ですが、意外と迷う部分もあると思います。最後に、芳名録を書く時の注意点やポイントについてまとめてみることにしましょう。

芳名録の書き方の注意点

芳名録を書く際の注意点としては、やはり住所や氏名を間違えずに書くということが挙げられます。この住所や氏名が間違っていると、御礼状や香典返しなどが届かないということにもなりかねません。

 

また、ご遺族の方にも余計な負担を掛けてしまうことになります。ですから、住所と氏名は出来るだけ読みやすく丁寧な字で、正確に書くように心がけてください。また、芳名録を連名で書く場合にも注意が必要です。

 

夫婦の連名で書く場合には、夫の名前と妻の名前を並べて書くか、二つの欄を使って書くことになります。こうした場合の書き方については、受付係の人にどのように書けば良いのかを尋ねてから書くようにすると良いでしょう。

 

先にご説明したように、芳名帳には番号が振ってある場合もありますから、他の人とは違う書き方をしてしまうとやはりご遺族の方には負担となってしまいます。

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芳名録はバランスを考えて名前から書く!

次に、芳名録を書く時のポイントについてまとめてみます。芳名録というのはまず最初に名前を書き、次に住所を書くのが通例です。この時、名前についてはなるべく大きな字で、フルネームを書くようにしてください。

 

「〇〇家」といった書き方をすることは基本的にはありません。参列者一人一人の名前を書くのが芳名録を書く時のルールとなっています。なお、筆記用具については自分で持参する必要はありません。

 

芳名録を書くための机には、あらかじめご遺族の側で筆記用具を用意していますから、それを使って書くようにしてください。通常は筆ペンやボールペンなどが用意されていますが、自分が書きやすいと思う筆記用具を使って書いてしまってOKです。

芳名カードを出す際にはお悔やみの言葉を添えることが大切

芳名カードを出す時には、受付の方に対してお悔やみの言葉を添えるようにしましょう。受付の方が親族以外の場合もありますが、遺族を代表している方ということになります。ですので、その方に対してお悔やみの言葉を添えても問題はありません。

 

ここで注意が必要なのは、必要以上に元気に悔やみの言葉を言わないということでしょう。葬儀の他の場面でもそうですが、元気に振舞うのは好ましくありません。お悔やみの言葉を添えて軽く頭を下げて芳名カードを出すことが好ましいでしょう。

芳名録の処分方法とは何か?

芳名帳は、葬儀に参列した方々が人目でわかる会葬者名簿にあたります。受付係は葬儀が終わった後に、香典と一緒に芳名帳を喪主の方に渡して係の仕事が終了します。また、喪主の方は、芳名帳を香典返しの際などに使うこととなります。

 

会葬者名簿である芳名帳は、亡くなった方とわが家とのつながりの方々を示す大切な書類と言えます。四十九日の法要をもって忌明けとなりますが、芳名帳はそのまま保管しておくといいでしょう。葬儀が終わった後に、芳名帳の氏名と住所をパソコンに記録しておく方もいます。

 

その場合にも、芳名帳の現物は10年間を目安に保管しおくとよいでしょう。10年以上が経過して芳名帳を処分する際は、個人情報が書かれた書類としてシュレッダーなどで処分しましょう。

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芳名帳は手作りできる?

既製品を購入するよりも値段を抑えることができるのが手作りの芳名帳のいいところです。2つ穴のリングファイルは取り外しできるのでおすすめです。芳名帳の台紙は、テンプレートを無料ダウンロードできるサイトがあるのでそのサイトを利用するといいでしょう。

 

台紙を印刷したら、穴あけパンチで穴を開けファイルに閉じれば完成です。どうしてもオリジナルがいい場合は、ファイルを布などで覆い、飾り付けしておしゃれな芳名帳にアレンジして見るのもおすすめですね。

もし葬儀の受付を頼まれたらどうする?

一方、受付を頼まれたときには芳名録はどのようにして扱うのが適切なのでしょうか?基本的には施行する葬儀社が準備等も行ってくれることが当たり前ですが、まとめると次のようになります。

 

まず、準備の段階で特に必要な点は何種類かのペンを用意しておくことです。また、大きな会場や多くの参列が予想される葬儀の場合、芳名録は数冊準備しておくと、一度に多くの方に記帳してもらえるため、弔問客を待たせることがなくなります。

 

芳名録には番号をふっておくことも大切です。採番するのは弔問客から渡された香典を集める時に、番号によって確認できると名前で確認するよりも作業時間が効率的なので、これによって負担が軽減され葬儀滞りなく行えます。

芳名録についての常識を理解しておこう

芳名録についてのマナーについてしっかり理解できましたでしょうか?冠婚葬祭の際にはこの芳名録をよく使用するので、その度に恥ずかしい思いをしないように、この記事の内容をしっかり理解しておくようにしましょう。