「葬式で恥ずかしい思いをしない」御礼袋の書き方等の注意点について

公開日 : 2020/3/13

更新日 : 2020/9/10

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御礼袋とは御礼等の言葉が表面に書かれた物を指し、赤と白の水引が付いた祝儀袋と黒と白の水引が付いた不祝儀袋があります。今回は、葬式で使われる黒と白の水引が付いた御礼袋の書き方や、書き方以外のマナーについて詳しく説明するので、マナー違反にならないようにしましょう!

公開日 : 2020/3/13

更新日 : 2020/9/10

目次

御礼袋とはどんなもの?

御礼袋はのし袋や祝儀袋とも呼ばれ、お正月のお年玉や結婚式などの祝い事だけでなく、葬儀や法事などの悲しい出来事でも使われます。めでたい出来事には紅白の水引が使われますが、葬儀などの悲しい出来事では灰色と黒色の水引を使わなければなりません。

「御礼袋とは?」

御礼袋(おんれいぶくろ)とは、厳密には封筒の表面の上側に御礼と書かれている物を指します。御礼袋には、赤白の水引が付いた御祝儀袋と、白黒の水引が付いた不祝儀袋がありますが、今回は葬式の時に使われる不祝儀袋だけを説明していきたいと思います。

 

不祝儀袋で使われる文字には御礼の他に、御霊前(誤:おれいまえ・正:みたままえ)・御布施・御香典などといった言葉が書かれている場合があります。また、キリスト教では香典袋ではない不祝儀袋にお花料といった言葉が使われる場合があります。

「御礼と謝礼の違い」

御礼と謝礼はどちらも感謝の気持ちを込めて金品を送るという点では同じです。ただし、御礼には感謝の気持ちやメッセージに重点を置いていて、謝礼には感謝の気持ちで送る金品の方に重きを置いているといった違いがあります、

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「御礼袋と祝儀袋の違い」

御礼袋では、御礼や御霊前といった文字を書いた上で白黒の水引を着けるのに対し、祝儀袋では御礼や御祝儀といった文字を書いた上で紅白の水引等が書かれているのが特徴です。御礼袋と祝儀袋では意味合いが真逆となるので、うっかり祝儀袋を使うことが無いようにしましょう!

 

また、のし袋に関してもご祝儀袋の表書きに熨斗(のし)が付いたものであり、のし袋もご祝儀袋に分類されるため、のし袋も使うことが無いようにしましょう!

「のしと水引の違い」

熨斗(のし)とは御祝儀袋にだけ存在するものであり。文字の右側に付く十字架を除くマークを指し、御祝儀袋の中でも本格的な物に使われる傾向にあります。水引は、文字の下にある結びのことを指し、御礼袋では銀色と黒色の水引となっていることが特徴です。

「御礼袋の書き方」

御礼袋の書き方は使う筆の種類に加えて、用途に合った御礼袋の種類を選ぶ必要があります。御礼袋の書き方は様々な様式があり非常に複雑ですが、書き方を間違えると周りの人に迷惑をかけるかもしれないので、御礼袋の香典の書き方についてはしっかり理解しましょう!

御礼袋は何で書く?

御礼袋は表書きでも中袋でも、文字の幅を調整できる毛筆や筆ペンで丁寧に描いた方が良いでしょう。毛筆を使う時の文字の色は薄墨と濃墨がありますが、必ず文字がはっきりと見える、真っ黒な濃墨で書くようにしましょう。

表書き

文字の幅を調節できる毛筆や筆ペンで御礼袋の表書きを書く必要があり、線が細い上に文字の幅が調整できないボールペンは絶対に使わないようにしましょう。表書きは目に見える部分なので、毛筆を使ってなるべく丁寧に書くようにしましょう。

中袋

中袋は表書きに比べてそこまで重要でないため、毛筆や筆ペンではなくて太い線を書けるサインペンで代用しても問題ないでしょう。ただし、ボールペンや万年筆は細い線しか書けないため、表書きと同様に使わないようにしましょう。

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「表書き」

不祝儀袋の表書きはイラストまである物を含めると全部で7種類もあります。関西では、御礼袋に黄色と白色の水引を書く場合もありますが、あまり行儀が良くないので取り除いています。御礼袋の書き方によって用途が異なっているので、用途を間違えないように気を付けましょう。

熨斗(のし)なし・水引なし・白封筒

水引が無い御礼袋では、寸志として使う場合と御礼袋の中袋で使う場合の二種類に分けられます。寸志として使う場合は原則としてお返しを頂かないので、金額を書く必要はありませんが、御礼袋の中袋で使う場合に関しては金額を表面の中央に書く必要があります。

熨斗(のし)なし・白黒水引・結び切り

お葬式や法事等の弔事で一般的に使用される形式です。結び切りには葬式のような悲劇を二度と繰り返さないという意味を込めて、あえて結びを切るようなデザインにしているので、まかり間違ってもお葬式の時に蝶結びの水引の御礼袋を出さないようにしましょう!

 

表面の書き方に関しては、Uの字の結び目の間に御礼や御霊前といった言葉を書いた上で、Uの字の結び目の下に所属や名前を書くようにしましょう。

熨斗(のし)なし・白黒水引・鮑結び

鮑結びは結び切りの直前の状態を表した物であるため、基本的には結び切りと同様の意味を持ち、二度と繰り返したくないイベントの時に使われます。鮑結びを良く使う地方については分かりせんが、鮑結びを使う場合があるため、この結び方についても理解した方が良いでしょう。

 

表面の書き方に関しては、結び切りの封筒と同様にVの字の結び目の間に御礼などの文字を書いてから、V字の結び目の下に名前や所属を書きましょう。

熨斗(のし)なし・双銀水引・鮑結び

双銀の水引でできた御礼袋は、一般的に中判の御礼袋以上で用いられる様式であるため、仏式では寄付金額が多い時に使用されます。ただし、キリスト教ではそこまで規制が厳しくないため、双銀水引の御礼袋を使っても良いでしょう。書き方に関しては普通の鮑結びの物と同様です。

熨斗(のし)なし・水引なし・十字架のイラスト(キリスト教用)

御礼袋の中には、表面の右上に熨斗(のし)ではなくて十字架のイラストが書いてある物があります。十字架のイラストはキリスト教専用のシンボルであり、一般的な仏教の葬式や法事では使えないため、仏教の法事で十字架のイラスト付きの御礼袋を出さないようにしましょう!

 

十字架イラスト付きの御礼袋の書き方については白封筒の物と同様に、中央の上側に御礼や御霊前等といった言葉を書いて、中央の下側に所属と名前を書くだけです。

熨斗(のし)なし・白黒水引・結び切り・蓮の花のイラスト(仏教用)

蓮の花が付いた結び切りの御礼袋に関しても、普通の結び切りの御礼袋と同じように書けば大丈夫です。ただし、蓮の花のイラストは仏教専用のシンボルであるため、キリスト教の葬式や法事には使えないことに気を付けましょう。

香典以外の書き方

香典以外にもお夜食料や心付けで御礼袋を使うことがあるので、香典以外の書き方についても説明します。お夜食料の場合は、文字通り夜食料という文字を御礼袋の表書きに書きます。心付けの場合は、御礼袋の表書きに寸志といった文字を書けば大丈夫です。

「裏書き」

御礼袋の裏面の書き方に関しては、水引が有る場合と無い場合で少し書き方が異なり、水引が付いている場合は左上に文字を書いてはいけないので気を付けましょう。

熨斗(のし)なし・水引なし・白封筒

水引が付いていない白封筒では、封筒の右側に金額を縦書きで書くパターンもありますが、全て封筒の左側に縦書きにする書き方が一般的です。左側から名前・住所・氏名といった個人情報をを縦書きで書くようにします。

熨斗(のし)なし・水引あり・結び切り

水引が付いている場合は白封筒とは書き方が異なり、封筒の左側かつ水引の下側に左側から名前・住所・氏名といった順番で縦書きを行います。中袋が無い御礼袋の場合には、御礼袋の一番左下の部分に金額を書くようにします。

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「金額の書き方」

仏教の香典では金額の書き方が通常と異なり、円だけでなく園と書くことがあります。また、千や万といった金額の単位は必ず阡や千で表す必要があり、一や五といった数字に関しても壱や伍といった漢字で表記する必要があります。

「御礼袋の包み方」

御礼袋の包み方も様々なマナーがあり、特にお金の入れ方は祝儀袋の場合と真逆の入れ方になるので、しっかりと包み方も理解してマナー違反にならないようにしましょう!

「御礼袋はどんなふうに包む?」

御礼袋などの不祝儀袋では上側が上になるように折ります。御礼袋の中袋の折り方に関しては5つの手順があり文章で説明するのが難しいため、こちらのページを参考にしましょう。中袋を折るのが面倒な人は、普通の白封筒の中袋にしても良いでしょう。

 

御礼袋では外側から御礼袋・中袋・お金の順で包みます。昔は中袋を加えている御礼袋が多かったのですが、中袋を使うと不幸が重なるという捉え方もあるため、最近では中袋のない御礼袋も販売されるようになりました。そのため、中袋は有っても無くてもどちらでも大丈夫です。

 

金額ごとの御礼袋の大きさ

送る金額が大きくなればなるほど、御礼袋の大きさを大きくしなければいけません。ただし、葬儀といった重大なイベントで印刷水引を使ってしまうのは行儀が良くないので、実物の水引が付いた御礼袋を使うようにしましょう!

印刷水引(1000円~1万円)

法事等の何回も起こるイベントでは、印刷した水引の御礼袋が使われることがあります。しかし、親や祖父の葬儀といった二度とあって欲しくないイベントで、印刷水引の御礼袋を使うのはマナー違反ではありませんが、行儀が良くないので他の大きさの御礼袋を使いましょう。

スリム(2万円~3万円)

スリムサイズの香典袋は三万円程度の少額のお金を入れるのに使われます。スリムサイズの御礼袋は7本から10本のの白黒の水引で結ばれていることが特徴で、予算が無い20代がよく使う御礼袋となっています。

中(5万円~8万円)

一般的なサイズである中判の御礼袋は5万円以上10万円未満のお金を入れるのに使われます。中判の御礼袋は10本以上の双銀の水引で結ばれていることが特徴で、予算が豊富にある30代以上の社会人がよく使う御礼袋となっています。

大(10万円~18万円)

大伴の御礼袋は10万円以上のお金を送るのに使われる袋で、大伴で高級和紙が使われていることが特徴です。葬儀などの悲しいイベントで10万円以上出すのは難しいので、お金持ちでない限りは大伴の御礼袋を使うことはないでしょう。

特大(20万円以上)

特大の御礼袋は大伴の御礼袋に比べて圧倒的に横幅が広く、大伴の御礼袋に比べて2倍近い幅があることが特徴です。不祝儀袋に20万以上出費する人はほとんどいないでしょう。

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「御礼袋のお金の入れ方」

御礼袋のお金の包み方に関しては祝儀袋と全く異なり、封筒の表側に来た時にお札が裏側になるようにした上で、お札の表側は人の顔が下側に来るようにして入れます。

「御礼袋の金額の目安は?」

御礼袋の寄付金額で最も多い時期はやはりお通夜の時で、親に関しては5万円前後で祖父母に対しては2万円程度の金額となっています。寄付金額の相場に関しては、繋がりが薄くて年月が経過しているほど、感情的な繋がりが小さくなるので寄付する金額が小さい傾向にあります。

葬式・お通夜(親)

親がお亡くなりになってしまう可能性は祖父母よりも低いですが、一番身近な関係であるため、最も募金する金額が大きくなり、5万円から10万円程度が相場です。香典の金額が最も多い年代は60代の12万円ですが、意外なことに30代の支払い額が5万未満と最も少なくなっています。

葬式・お通夜(祖父母)

祖父母は両親よりも繋がりが薄いため、親よりも金額の支払いは少なくなっていて、祖父母のお通夜に対する支払いの相場は平均して2万円から3万円となっています。支払いを行う予算がない20代が1万2000円と最も低い金額になっています。

葬式・お通夜(おじ・おば)

おじ・おばとは祖父母が二人以上の兄弟や姉妹を持った時に現れる関係であり、あまり血の繋がりが無い分、全体的な支払額は小さく、一万円強しかありません。そのため、一万円札を1枚しか入れない場合は、印刷した水引きの御礼袋や寸志という文字を書いた袋でも良いでしょう。

法事(3回忌)

3回忌とは、お通夜から満二年後に行うイベントですが、参加者の都合を考慮して多少前後に調整する場合があります。約二年経過した後はお通夜の時の半分程度の金額となり、親に関しては3万円程度の金額が支払われますが、祖父母に対しては1万円程度が平均的な相場です。

法事(7回忌)

7回忌とは3回忌から4年経過した後に行う法事となっていて、1回忌や3回忌に比べて時間が経過しているぶん、親族との感情的なつながりが薄くなっています。そのため、お通夜の時の1/4程度の金額となり、親に対しては2万円程度で祖父母に対しては5千円程度が相場となっています。

「御礼袋の渡し方」

御礼袋の渡し方についてもいくつかマナーがあるため、御礼袋の出し方を間違えて相手に迷惑をかけることが無いように、御礼袋の渡し方についても理解しましょう。

「御礼袋はいつ渡す」

御礼袋はお亡くなりになられた人に備える物であるため、お通夜等の儀式が始まる前に葬儀のお礼として御礼袋といった封筒を出すのが一般的です。ただし法事の前が忙しくて御礼袋を渡せない場合に関しては、法事が終わった後に出しても大丈夫です。

 

香典返しに関しては、葬儀が終わってから2日後位までに、葬儀でお世話になった方へのお礼として、ギフトにのし紙を付けて送るようにしましょう。

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「御礼袋はどんなふうに渡す」

本堂の入り口に受付が用意されているような大きな寺では、祝儀でも不祝儀でも使える紫色の袱紗ふくさ)の上に御礼袋を受付に出します。本堂の入り口に受付が用意されていない場合に関しては袱紗の上に御礼袋を載せてから、法事を行う僧侶に御礼袋を渡します。

 

霊柩車の運転手や葬儀のスタッフに心付けとして渡す場合は、封筒に寸志と書いて葬儀でお世話になった人に渡しましょう。

「手伝ってくれた人にはねぎらいの言葉を」

受付の人などに遺族に香典を渡すことを手伝ってもらった時は、葬儀の受付の人に「このたびはご愁傷さまです」というお礼を小声で掛けるようにしましょう。

「御礼袋を渡す時の注意点とポイント」

御礼袋といった不祝儀袋を渡す時は、不幸が重なることがないように渡す必要があります。また、本人から渡せない場合については相手に失礼にならないように、お悔やみの言葉を書いた手紙を送る必要があります。

「御礼袋を渡す時の注意点」

ここでは、御礼袋を渡す時にやってはいけない事について紹介していくので、御礼袋を渡すときの注意点の部分は必ず読むようにしましょう!

御礼袋を追加しない

もし御礼袋の中に入っている金額が少ないと気づいても、御礼袋を追加してしまうのは、不幸が重なるという意味で非常に縁起が悪いので、絶対に御礼袋を追加しないようにしましょう。

葬式では蝶結びの御礼袋を出さない

たとえ御礼袋の水引が白黒であっても、蝶結びの水引を選んでしまうと不幸を繰り返すという意味になってしまい、御礼袋を追加する場合と同様にタブーになってしまいます。そのため、絶対に蝶結びの水引の御礼袋を出さないようにしましょう。

新札を入れた御礼袋を出さないようにする

御礼袋に新札を入れて出すということはタブーとまではいかないものの、葬式を待ち望んでいたという悪い印象を相手に与えてしまうため、新札はなるべく入れないようにしましょう。もし、新札しかない場合に関しては、新札に軽く折り目をつけて入れるようにしましょう。

入れる金額にも注意する

御礼袋といった不祝儀袋では入れては行けない金額が存在し、四(死)や九(苦)の付く金額は縁起が悪いので、うっかり四や九が付くような金額にしないようにしましょう!

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「御礼袋を渡す時のポイント」

本人から御礼袋を渡すことが一番良いですが、本人が用事があって欠席する場合に関しては、代理人を使ったり郵送する場合もあります。本人から御礼袋を渡せない場合に関しては、欠席した理由やお悔やみの言葉を書いた手紙を書いて、失礼にならないようにしましょう。

「御礼袋の表書きについてのまとめ」

御礼袋の表書きでは、文字の幅を調整できる毛筆や筆ペンを使うようにして、表面の中央の上側に言葉を書き下側に名前を書いてから、裏面に個人情報や金額等を書くようにします。御礼袋は書き方以外にもたくさんのマナーがあるので、マナー違反にならないように気を付けましょう!