弔問のタイミング別服装マナー|香典やお供え物などの持ち物も解説

公開日 : 2021/3/20

更新日 : 2021/3/20

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訃報を受け弔問に伺うとき、喪服を着用するのか、私服で良いのかなど、服装はどうすれば良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで今回こちらでは、弔問に伺うときのタイミングによって異なる服装マナーと、香典やお供え物などの持ち物について解説します。

公開日 : 2021/3/20

更新日 : 2021/3/20

目次

弔問の服装

「弔問(ちょうもん)」とは、訃報を受け遺族にお悔やみを伝えるために出向くことを言います。弔問は大きく2つに分けられます。1つは、通夜や葬式などの葬儀に参列することです。もう1つは、通夜や葬式の場ではなく遺族の自宅へ伺うことです。このどちらも「弔問」です。

 

弔問に伺うときの服装マナーは、タイミングによって異なります。また、弔問のタイミングで異なるのは服装だけではなく、香典や供え物などの持ち物のマナーも異なります。そのため、この機会にあわせて確認しておけばいざというときに安心です。

 

今回こちらでは、弔問に伺うときのタイミングによって異なる服装マナーと、香典やお供え物などの持ち物について解説します。

弔問に伺うタイミングで異なる服装マナー

ここからは、弔問に伺うタイミングで異なる服装マナーについて詳しく解説します。それぞれのタイミングごとに確認をしましょう。

通夜の前

通夜前の弔問は、「取り急ぎ駆け付けた」ということが前提です。そのため、喪服で弔問に伺うことはマナー違反です。なぜなら、通夜の前にもかかわらず喪服で弔問に伺うことは、「死を予見して準備をしていた」という意味に感じられてしまい、遺族に対して失礼だからです。

男性はノーネクタイも可

通夜の前に弔問に伺うときは、男性は平服を選びましょう。平服と言ってもカジュアルな服装ではありません。シンプルなデザインの服を選びましょう。もちろん、普段から仕事で着用しているビジネススーツでも良いでしょう。シャツを着ている場合でも、ノーネクタイで構いません。

女性は地味な私服

女性が通夜の前に弔問に伺うときは、地味な私服を選びましょう。私服と言ってもカジュアルな服装ではなく、ダークカラーのシンプルなデザインを選びましょう。注意すべきポイントは、肌の露出です。

 

例えば、スカートの丈や胸元の開き具合、夏場であれば肩などの露出です。ジャケットやカーディガンなどの羽織もので肌の露出を調整すると良いでしょう。もちろん、男性と同様にスーツでも構いません。その際は、喪服に見えないスーツを選びましょう。

 

また、女性の場合は故人と近い関係の親族であるならば、通夜や葬式を執り行う準備の手伝いができる服装が良いです。例えば、スカートよりもパンツの方が動きやすく、手伝いがしやすい場合もあります。念のため、エプロンを持参しておくと良いでしょう。

通夜・葬式

一般的に、多くの人は通夜や葬式の場へ弔問に伺うでしょう。通夜や葬式の場に弔問に伺うときの服装マナーについて解説します。

男性は喪服

通夜や葬式での男性の服装マナーは、喪服です。男性の場合は、礼服と喪服を兼用している場合が多いため、どちらでも構いません。黒いスーツに白いシャツ、黒のネクタイを着用します。靴下や靴、バッグも黒で揃えましょう。

 

腕時計は外す必要はありませんが、華美なデザインの腕時計であれば、外しておくと良いでしょう。結婚指輪をのぞく他のアクセサリーは、外しておきましょう

女性は喪服

通夜や葬式での女性の服装マナーは、喪服です。女性の場合は、黒のアンサンブルやワンピース、スーツなどのブラックフォーマルを着用しましょう。バッグや靴は黒で揃えます。アクセサリーは、結婚指輪と真珠のネックレスのみにしましょう。

 

靴下は、うっすらと肌が透ける厚さのストッキングです。一般的には、30デニール以下の厚さのストッキングを着用することがマナーです。なぜなら、厚手のタイツではカジュアル感が出てしまうからです。ただし、雪国などの真冬の通夜や葬式では、厚手のタイツでも良いとされます。

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後日

やむを得ず通夜や葬式の場に弔問が出来なかった場合は、後日、遺族の自宅へ弔問に伺います。後日、遺族の自宅へ弔問に伺うときの服装のマナーを解説します。

男性はダークカラーのスーツ

後日、弔問に伺うときは、遺族が悲しみを思い起こさせないようにという気持ちも込めて、喪服ではなくダークカラーのスーツを着用します。白いシャツに地味な色のネクタイを合わせます。

 

通夜の前に弔問に伺うときは、連絡はしていたとしても「取り急ぎ駆け付けた」という意味を表すために平服を着用します。しかし、後日の場合は約束を取り付けて伺うため、平服よりもあらたまった服装で伺うべきです。

女性はダークカラーのワンピースやスーツ

後日、弔問に伺うときは、遺族が悲しみを思い起こさせないようにという気持ちも込めて、喪服ではなくダークカラーのワンピースやスーツを着用します。アクセサリーなどは身につけず、メイクもナチュラルに抑えたものにします。髪型もすっきりとまとめておきましょう。

 

通夜の前に弔問に伺うときは、連絡はしていたとしても「取り急ぎ駆け付けた」という意味を表すために平服を着用します。しかし、後日の場合は約束を取り付けて伺うため、平服よりもあらたまった服装で伺うべきです。

自宅にお線香をあげにいく際の「持ち物」

弔問では、遺族にお悔やみを伝えるだけではなく、故人へお線香をあげます。ここからは、そのときの持ち物について解説します。

香典

通夜の前に弔問に伺う場合は、香典は持参しないことがマナーです。これは、通夜の前の弔問に喪服を着用しないことと同じ理由で、「死を予見して準備していた」と感じさせないためです。通夜や葬式にも参列できるのであれば、香典はその際に渡しましょう。

 

通夜や葬式に香典を持参する場合、仏式で浄土真宗などの真宗以外の宗派であれば表書きは「御霊前」です。ただし、通夜や葬式が故人の供養として執り行われるのではない浄土真宗では、表書きは「御仏前」とします。宗派がわからない場合は「御香典」が良いでしょう。

 

また、後日、弔問に伺う際に持参する香典の表書きは、四十九日より前であれば「御霊前」、四十九日を過ぎていれば「御仏前」とします。香典の表書きは、弔事の場では大切なマナーです。

お供え物

弔問に伺う際の持ち物としてお供え物は必ず持っていかなければならないわけではありませんが、持参すると喜んでもらえることもあるでしょう。例えば、お供え物の定番は、菓子折りや果物です。菓子折りであれば、個包装された日持ちがするものを選ぶと良いでしょう。

 

また、どの宗教でも喜ばれるのは、お花です。お花は、菊や百合などの白い花が一般的に選ばれます。しかし、故人が好きだったお花を選ぶのも良いでしょう。ただし、あまりに豪華なお花は、遺族が設置場所に困ったり、気を遣わせたりすることになります。

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数珠

故人や遺族が仏教であるならば、数珠を持っていくようにしましょう。数珠は、自分の宗派の本式数珠でも構いませんが、どの宗派でも使える略式数珠でも良いでしょう。故人や遺族が仏教でなければ、数珠は不要です。

弔問のマナー

弔問のマナーは、共通のこともあれば、それぞれタイミングで異なるマナーもあります。ここからは、弔問のマナーについて解説します。

共通のマナー

まずは、共通のマナーについて解説します。タイミングによって変わることのない弔問のマナーを解説します。

連絡を取る

通夜や葬式の場へと弔問に伺う場合は、事前に連絡を取って伺うことはしませんが、通夜の前や、後日、弔問に伺う場合は、必ず遺族に連絡をして訪問の許可を取ることが大切です。

 

遺族との連絡手段は、電話が一般的です。しかし、普段からメールを使用する間柄であればメールでも良いでしょう。メールは見てもらえたかが分からない一方で、電話よりも相手の都合に合わせて連絡が取れる方法です。

弔問を断られた場合

弔問に伺うことについて連絡を取った際に遺族から断られたのであれば、電話口でお悔やみの言葉を伝え香典を送りましょう。香典を郵送する場合は、現金書留で送ります。お悔やみの手紙を添えると良いでしょう。

忌み言葉に注意

忌み言葉とは、不幸が続くことを連想させる言葉で、特定の場面で避けられています。例えば、「たびたび」や「重ね重ね」、「再び」などの重ね言葉や、「切れる」や「終わる」など死を連想させる言葉で、これらの忌み言葉は使わないもしくは言い換えて使用します。

 

弔問に伺えば必ず遺族と接する機会があります。遺族に挨拶をするときや、会話をするときには、忌み言葉に気を付ける必要があり、注意して話さなければなりません。

 

また、良かれと思い遺族に励ましの言葉をかけたいという人も多いのではないでしょうか。しかし、弔問のときに安易に励ましの言葉をかけることは遺族の悲しみを増長させることにもつながります。

りんは鳴らさない

お線香をあげるとき、りんは鳴らしません。供養のときは、りんは鳴らさないことがマナーです。りんは、読経時に鳴らす読経の中で鳴らす梵音具であり、鳴らすタイミングが決められています。しかし、地域によってはお線香をあげるときもりんを鳴らす場合もあります。

通夜の前

通夜の前に弔問に伺うのは、訃報を受けて早い段階であるため、慌てることの無いように弔問のマナーはしっかりと確認しておきましょう。ここからは、通夜が執り行われる前に弔問する際のマナーについて解説します。

通夜前の故人との対面は許可を得てから

通夜前に弔問に伺った場合、故人との対面は遺族の許可を得てからにしましょう。弔問客側から対面をお願いしないことがマナーです。許可を得て故人と対面する場合は、故人の枕元に正座して両手をついて一礼します。そのとき「お別れをさせていただきます」と言葉を添えます。

 

故人の顔にかけられた白布は、遺族が外します。決して遺族以外が白布を外してはいけません。故人に対面する際の姿勢は、両手を自分の膝の上に置いた状態です。故人のお顔が見えたら、手を合わせて冥福を祈りましょう。その後、少し下がり両手をついて一礼をします。

 

故人との対面が終わったら、遺族へ「ありがとうございました」とお礼を述べると良いでしょう。

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後日の弔問マナー

通夜や葬式にはやむを得ず参列出来ずに、後日、遺族の自宅へ弔問に伺う際のマナーについて解説します。

伺うタイミングに注意

後日、弔問に伺う場合は、タイミングに注意しましょう。後日、弔問に伺うのであれば、通夜や葬式の後片付けが落ち着き始めるころを見計らうと良いでしょう。しかし、先延ばしにしすぎて四十九日を過ぎてしまわないようにしましょう。

 

通夜や葬式の直後は、遺族はまだ慌ただしいことが多いです。また、遺族は四十九日ごろまでは準備を整えて弔問客が来ても大丈夫な状態にしていることが多いですが、その後は弔問客を迎える準備が整っておらず負担をかけてしまう場合があります。

 

そのため、通夜や葬式の3日を過ぎたころからあまりに日が経ちすぎないうちに弔問に伺うようにしましょう。もちろん、四十九日を過ぎてから訃報を知った場合はこの限りではありません。

弔問の際の挨拶

弔問に伺ったときは、お悔やみとして故人を悼む気持ちと遺族を気遣う気持ちの両方を込めた挨拶を行います。挨拶は長い挨拶ではなく、短く簡潔であることが大切です。例えば、「この度はご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます。」という言葉が一般的な挨拶です。

 

挨拶をする際には、語尾までハキハキと話すのではなく、語尾が消えていくようなイメージで話すと良いでしょう。

弔問を受ける側の服装マナー

弔問客を迎える側にも服装マナーがあります。弔問に伺う側と同じようにタイミングに合わせた服装マナーを解説します。

通夜の前

通夜の前の遺族は、通夜や葬式の準備で弔問客を迎えるために服を着替えている暇もないほど慌ただしいものです。しかし、可能であれば派手ではない落ち着いた色の服に着替えて弔問客を迎えるようにしましょう。

 

もちろん、着替えていないとしても、遺族が準備で慌ただしい状況にあることは、弔問客も理解しています。

通夜・葬式

通夜や葬式の場では、弔問客を迎える側は喪服の中でも格が高いとされる「正喪服」の着用がマナーです。これは、弔問客よりも格上の喪服を着用することが暗黙のルールとなっているからです。しかし、近頃で正喪服以外にも準喪服や略喪服を着用することも増えています。

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後日

後日、弔問客を迎えるときは、事前に連絡をいただき日時を決めてお迎えすることになるため、服装もお迎えをする準備を整えておきましょう。男性であれば落ち着いた色合いのシャツとパンツ、女性であればグレーや黒のワンピースなどが良いでしょう。

 

また、四十九日までは予定していなかった弔問客が訪れる可能性も高いものです。そのため、四十九日を迎えるまでの間は、突然の弔問客にもすぐに対応できるように、落ち着いた色味の服装を着ておくことを心がけておくと良いでしょう。

マナーを守って弔問へ

今回こちらでは、弔問に伺うときのタイミングによって異なる服装マナーと、香典やお供え物などの持ち物のマナーについて解説しました。弔問においてマナーを守ることは、遺族に対してお悔やみの気持ちを伝える方法の一つです。いざというときに備えて確認をしておきましょう。