友人の香典の金額相場を関係別に解説!マナーや渡し方を確認しよう

公開日 : 2021/3/17

更新日 : 2021/3/17

友人の香典の金額相場を関係別に解説!マナーや渡し方を確認しようのサムネイル画像

この記事では友人への香典を包むときの金額相場やマナーについて理解しています。友人の香典の金額相場は友人との関係性や喪主の状況によって異なります。柔軟に対応できるように香典のマナーや渡し方と一緒に事前に確認しておきましょう。

公開日 : 2021/3/17

更新日 : 2021/3/17

目次

香典とは

香典とは、故人の供養を行う際にお供えするものです。一般的には、不祝儀袋に包まれた現金のことを指します。供養のお供えものにあたる線香や抹香、お花の代わりとして扱われ、故人の霊前に供えられます。

 

また、香典にはお供え物の意味以外に施主の急なご不幸による出費を賄うといった助け合いの意味合いもあります。香典はお通夜から出席する場合はお通夜で、お葬式のみに出席する場合はお葬式に会場の受付でお渡しします。渡し方や表書きのマナーは記事の後半で紹介します。気になる方はそちらを確認してください。

お通夜やお葬式に出席できない場合の香典

基本的に香典は斎場でお渡しするものですが、やむを得ない事情で出席できない場合があるでしょう。その場合は、弔電や供花を斎場もしくは喪主のもとに送るのがよいでしょう。

 

香典に関しては、お通夜・お葬式の後日に喪主の方のご自宅に訪問してお渡しするか、喪主の方宛てに郵送で送るのが一般的です。

後日訪問で香典をお渡しする場合

後日、喪主の方のもとへ訪れて香典をお渡しする場合は、事前にその旨を喪主の方に伝えておきましょう。突然の訪問は相手側にとってはご迷惑になる場合があるので注意しましょう。

郵送で香典をお渡しする場合

郵送で香典を送る場合は必ず現金書留を用いて送りましょう。現金書留の袋の中に直接現金を入れるのではなく、現金書留の袋の中に香典袋を入れ、手紙を添えてください。手紙には、お通夜やお葬式に出席できなかった理由や遺族の方々に対するお悔やみの言葉を書きましょう。以下の例文を参考にしてください。

 

「この度、○○様のご訃報を受けて大変驚いています。ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりと拝察いたします。心よりお悔やみ申し上げます。○○様とは私たちが高校時代からの付き合いで、大変お世話になりました。感謝してもしきれません。本来であれば、すぐにお参りにお伺いすべきところを○○の事情があり、それが叶わず、誠に心苦しく思っております。心ばかりではございますが、御香料を同封いたしましたので、御霊前にお供えください。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」

 

また、供物を送る際には梱包することを忘れないでください。購入する際には、弔い事の供物であるということを伝えて梱包してもらいます。包装紙は不祝儀用のもの、かけ紙は弔辞用の黒白結び切りの水引やのしなしを選びましょう。

 

梱包の対応をしてくれるお店を探すのが困難な場合は、百貨店などの贈答品専門店やネットショップなどの通販サイトから手配しましょう。

友人の香典の相場

次に友人の香典の金額相場を紹介します。相場金額は友人との関係性で変わります。一般的に関係が深い友人であればあるほど、香典の金額は高くなります。ここでは、それぞれの関係性について細かくみていきます。ご自身が該当する友人との関係性での香典相場を確認しましょう。

とても親しい友人の場合

幼少期からの友人や親友と呼べるくらいのとても仲の良い友人のために香典を包む場合は、他の友人の香典のときと比べて高く包みます。ご自身が20代であれば5000円、30代~40代の場合は5000円~10000円以上が相場です。

 

親しい友人の場合は、お通夜とお葬式の両方に出席することが多いでしょう。その場合はお通夜の際に香典をお渡ししましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

一般的な友人の場合

親友ほど関係性が深くなくても、継続的な付き合いがあった友人への香典の金額相場を紹介します。ご自身が20代~30代のときは3000円から5000円、40代以上の場合は5000円以上の金額を包むのが一般的です。

同僚の場合

友人が同僚という関係性であった場合の香典の相場金額を紹介します。ご自身が20代であれば5000円、30代なら5000円~10000円、40代以上で1万円程度が無難です。その同僚との親交の深さや業務の関係性を考慮して、香典の金額を決めるとよいでしょう。

知人や同級生などの友人の場合

友人の中でも、クラスメイトや親交が浅い関係性の方の香典であれば、香典を持参しないという場合があります。仮に香典を持参する場合の相場は、20代~40代の方は3000円以上、50代以上の方であれば5000円以上です。

 

ただ、喪主側の香典返しの負担がある上に、3000円は通夜振る舞いやお斎を考慮すると少ない可能性があります。食事会に出席される場合は5000円以上を包むのが無難でしょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

夫婦共通の友人の場合

夫婦共通の友人が亡くなった場合には、夫婦連名で香典を用意する方が多いでしょう。その場合の相場は5000円から10000円です。ただ、夫婦で食事会に参加する場合は3万円くらいが相場です。

 

2人分だからといって多めに包むと、ご遺族に気を遣わせてしまうこともあります。その場合は、2人分の額を小さくするか、1つの香典袋の中に2人分を分けて香典を用意しましょう。

 

表書きの注意点としては、連名で記載するのではなく、夫の氏のみを書くことです。妻の名前は夫の名前の隣に書くか小さく「内」と書くのがよいでしょう。別々でお渡ししたい場合でも、基本的に家族で香典袋は1つなので、別々に香典袋を用意しないようにしましょう。

友人の家族や親族の香典の相場

友人の家族や親族のお通夜・お葬式に出席する場合の香典はいくらになるのでしょうか。この場合も友人との関係性や故人と面識があるかどうかで相場金額は変わります。ここでは、3つのパターンについて紹介します。それぞれを確認しましょう。

友人の配偶者の場合

友人の配偶者が亡くなったときの香典の相場は3000円から5000円程度です。この金額はご自身の年齢や故人との関係性によって変わります。例えば、ご自身が20代~30代であれば3000円以上、40代以上の場合は5000円が基本的です。

 

この際、夫婦として連名で出す場合、包む額は1人分で構いません。しかし、会食に夫婦で出席する場合は2人分の金額を用意するのがよいでしょう。

友人のお父さん・お母さんの場合

友人のご両親が亡くなったときの香典の相場は、3000円から5000円です。ご自身が20代であれば3000円、30代であれば3000円から5000円、40代以上は5000円程度の金額を用意するのが一般的です。

 

友人との関係性の深さや故人との関係性を考慮して、金額を決めてください。友人のご両親と面識がない場合でも、友人に対して弔意を示すという意味でお通夜・お葬式に参列するのがよいでしょう。また、お葬式の準備が人手不足の場合は、快くお手伝いすることを引き受けてください。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

友人の子どもの場合

友人の子どもが亡くなった場合の香典の金額相場は3000円から5000円です。20代であれば3000円程度、30代以上であれば3000円から5000円くらいが香典の相場です。友人との関係が深くない場合は、連名で出し合うのもよいでしょう。

 

また、友人の子どものお通夜・葬儀の注意点としては、友人や遺族が落ち込んでいるため、亡くなった子どもの話題やご自身の子どもを参列させることは控えましょう。

香典返しの辞退

亡くなった友人が一家の大黒柱として、一家の収入を担っていた場合には、香典返しを辞退するということがあります。これは、喪家の負担を抑えるための配慮の意味があります。

 

香典返しを辞退しようとする場合は、香典をお渡しするときに「心よりお悔やみを申し上げます。勝手ながらお香典返しは辞退させていただきます。」と書いた別紙を添えることをお勧めします。その際、手紙は薄黒で書くことがマナーです。

香典のマナー

友人に香典を渡すシチュエーションや金額相場を理解してもらえたでしょうか。ここでは、香典に関するマナーについて紹介します。

包むお札について

香典に使用するお札は、できるだけ新札ではないほうがいいです。新札を用いることは、誰かの不幸を予期して事前に準備していたという印象を与える可能性があるからです。どうしても新札しか手元にない場合は少し折り目を付けるなどして、新札ではない印象を与えましょう。

不適切な金額や数字について

香典として包む金額は、合計が「1,3,5,7」を含む奇数の金額をお札で用意しましょう。理由は2つあります。まず、1つ目の理由は「2,4,6,8」などの偶数は「重なる」という言葉を彷彿させるので、弔事のときには相応しくないと考えられているからです。

 

2つ目の理由は、奇数でも「9」は忌み数だからです。9は「苦しい」という言葉を連想させるため、日本では忌むべき数字として考えられています。そのため、忌み数字である9や14、19を含んだ枚数・金額は避けたほうがよいでしょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

香典袋の選び方

香典での水引は、結び切りやアワビ結びが一般的です。結び切りには「1度結んだら繰り返さない」という意味があり、弔事を繰り返さないということを表わします。また、香典袋の質は、包む金額によって使い分けるとよいでしょう。

 

例えば、3000円程なら印刷されたもの、5000円程なら印刷されたものの中でも上質な香典袋、1万円~3万円では水引のついた香典袋、3万円以上では高級な金封を選ぶことをお勧めします。

香典の書き方

香典の外袋には表書きを記載します。表書きの書き方は故人の宗教・宗派によって変わるので、事前に個人の宗教・宗派を確認しましょう。例えば、仏教では「霊前前」、浄土真宗では「御仏前」、神道では「御神前」、キリスト教のカトリックでは「御ミサ料」、キリスト教のプロテスタントでは「御花料」、無宗教や故人の宗派がわからない場合は「御霊前」「御香典」と書くのが一般的です。

 

また、外袋には水引の下中央に名前を書きますが、注意点が2つあります。1つ目は、手書きで書くことです。印字することはマナー違反ではありませんが、お悔やみの気持ちを伝えるには自筆で書くことが好ましいです。

 

2つ目は、薄めの黒の筆ペンを使用することです。薄い黒を使うことで「突然の訃報で濃い黒を準備することができなかった」「悲しみの涙で色が薄くなった」ということを表現します。万が一、筆ペンを用意できない場合は黒のサインペンを代用しましょう。ボールペンや鉛筆はマナー違反となるので、注意しましょう。

中袋の書き方

中袋は表書きと違って必ず書くものではありません。しかし、中袋に必要事項を書くことで、喪主側が誰からの香典なのかを明確に把握することができます。具体的に書くこととしては、中袋の表側に金額と裏側に住所があります。金額は縦書きで大字を用いて書きます。

 

基本的には、「金 ○○圓也」と書きます。例えば、5000円を包む場合は「金 伍仟圓也」と書き、3万円を包む場合では「金 参萬圓也」と書きます。裏側の住所は紙の左側に縦書きで氏名と共に書きます。住所を書く注意点としては、番地や部屋番号を省略しないことです。

 

また、数字は漢数字で書きましょう。ゼロの場合は零ではなく、「〇」と書くので注意しましょう。中袋を横書きで書く場合は、金額と住所の数字は漢数字ではなく、算用数字を用います。例えば、金額の場合は「金 3,000円也」と書きます。

香典の渡し方

香典を渡す際には文字の向きに気を付ける必要があります。相手側にのし書きの文字が読めるように向きを変えて渡しましょう。渡す際は両手で渡します。袱紗がある場合は受付の台において渡してください。金封タイプのものであれば、袱紗の上に香典袋を置いてお渡ししましょう。

 

ただし、仏前に香典を備えるときは、受付で渡すときとは反対に自分で文字が読めるような向きでお供えします。「この度はご愁傷様です」や「ご苦労様です」などといったお悔やみの言葉を一言添え、忌み言葉を使わないように注意しましょう。忌み言葉とは、死や別れを連想させる言葉や重ね言葉と呼ばれる繰り返し使われる言葉を指します。

 

重ね言葉は不幸が連続で起きてしまうことを連想させるのでタブーとされています。例えば「生きている頃」「去る」「無くす」「いろいろ」「またまた」「わざわざ」などです。日常生活でよく使う言葉が忌み言葉になっていることがあるので、注意しましょう。

ご不明点は、ぜひ
ご相談・お問い合わせください
お客様にピッタリの斎場探しをお手伝いさせていただきます。
見積もりページへ飛ぶ見積もりページへ飛ぶ
freecall-bannerfreecall-banner

北海道での香典

地域によって香典の相場やマナーは異なります。特に北海道では金額に関わらず香典返しをその場で行う文化があります。そのため、香典の金額相場が他の都道府県と比べて3割から4割ほど少なくなります。

 

北海道でのお通夜やお葬式に出席する際には気を付けましょう。また、北海道では香典を渡すときに領収書を発行することになっています。香典袋に金額を記入し忘れると喪主側の負担が増えるので注意しましょう。

友人との関係性や状況に応じて香典を用意しよう

友人への香典を包むときの金額相場やマナーについて解説しました。友人の香典は、友人との関係性や状況によって異なります。友人が喪家を務めて経済的に苦しい場合や食事会に参加する場合などは、金額相場より多く包むことがあります。また、金額は相場と同等でも、香典返しを辞退するという配慮が必要になることもあります。友人の状況や関係性に応じて、柔軟に対応しましょう。