お悔やみメールの送り方 | マナーや関係別の文例をくわしく解説

公開日 : 2021/2/27

更新日 : 2021/2/27

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最近はメールやSNSメッセージで訃報を知ることも増えました。その場合、お悔みの言葉はメールで返信してもよいでしょうか。本記事では、お悔みメールの考え方や注意点、書き方のマナーについて解説してます。メールでお悔みを伝える際は、ぜひ参考にしてください。

公開日 : 2021/2/27

更新日 : 2021/2/27

目次

お悔やみの言葉とは

お悔やみの言葉とは、夜や葬儀の場で、遺族への慰めや励ましを込めてかける言葉のことです。あるいは、訃報を知らされた時の返事としても用いられます。お悔やみの言葉にはいろいろな種類がありますが、場面によって使い分けが必要なフレーズも存在します。

「御愁傷様です」と「お悔やみ申し上げます」の違いとは

お悔やみの言葉として代表的なのは、「この度は御愁傷様です」と「心よりお悔やみ申し上げます」のフレーズです。「御愁傷様」の「愁」は「憂い」、「傷」は「いたみ」の意味があります。

 

つまり「御愁傷様です」というのは、遺族を気の毒に思う気持ちを表す言葉です。遺族への同情や励ましの意味も込められています。より丁寧に表現したいときには「この度は御愁傷様でございました」と言いましょう。ただし、いずれの場合でも口頭のみ使用可能であり、手紙やメールでは使用できません。

 

一方「お悔やみ申し上げます」の「お悔やみ」には、「人の死を弔う」という意味があります。よって「お悔やみ申し上げます」とは、「故人の死にお弔いを申し上げます」という意味になります。さらに、故人の死を悲しむというニュアンスも含まれるため、弔事の場でよく利用されます。なお、このフレーズは口頭・文面の両方で使用できます

お悔やみをメールで伝えてもいいの?

最近はメールやSNSメッセージで訃報を知るケースも増えています。その場合、お悔やみの言葉もメールで伝えてもよいのでしょうか。答えは「YES」です。今やメールやSNSは我々の生活を切っても切り離せないツールであり、重要な連絡手段の1つと捉えられています。

 

そのため、お悔やみの言葉はメールで伝えることに問題はないと考えられています。とくにメールで訃報を知った場合には、お悔みの言葉を返信するのはごく自然な流れです。なお、お悔みの言葉を伝えるメールは「お悔やみメール」とも呼ばれます。

お悔やみをメールで伝えることのメリット

お悔やみメールはマナー違反のように思われがちですが、実はさまざまなメリットがあります。お悔みメールのメリットについて、代表的なものをご紹介します。

いち早くお悔やみの言葉を伝えられる

メールを使えば、お悔やみの言葉を素早く相手に届けることができます。とくに、会話の流れで訃報を知らされたときには、なおさらです。あるいは、他ルートで訃報を知ったときでも、メールならその場で相手にお悔みを伝えることができます。

 

どのようなタイミングで訃報を知ったにしろ、お悔やみの言葉はなるべく早く伝えることが望ましいです。たとえ訃報を知ったのが遅いタイミングだったとしても、知った以上は、すぐに伝えたほうがよいでしょう。

 

メールは簡単な操作ですぐに相手に届けることができるため、タイミングが遅れたとしても、気兼ねせずにお悔やみを伝えやすいというメリットがあります。また電話や弔問よりも堅苦しくなく、素直に気持ちを表しやすいのもお悔みメールのメリットと言えます。

 

相手が都合に合わせて確認できる

メールは電話と異なり、相手とタイミングを合わせる必要がありません。遺族は通夜や葬儀の準備などで慌ただしいことが多いため、電話でのお悔みはかえって相手の負担になることもあります。その点、お悔みメールは相手が自分の都合に合わせて確認できるのがメリットです。

相手にねぎらいの言葉をかけやすい

メールは手紙や電話よりも相手を近しく感じられるツールであるため、素直なやり取りがしやすいというメリットがあります。たとえば、お悔みメールは、対面でお悔みを伝えるときよりも、相手への気遣いや励ましの言葉を添えやすいものです。受け取る遺族側も、顔が見えないからこそ、相手の思いやりを素直に受け取ることができます。

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お悔やみはメールだけで済ませてもいい?

お悔やみをメールだけで済ませるかどうかは、相手との関係性によって異なります。お悔みメールはあくまで略式であるため、より丁寧に弔意を表したい場合は、香典やお供え物を贈ったり、弔問に行ったりすることもあります。あるいは、通夜や葬儀に参列することもあります。

 

とくに故人と親しかったり、遺族にお世話になっていたりする場合には、お悔みメールだけでなく、後日改めて弔意を表すことが望ましいです。ただし、参列や弔問、香典を送る場合には、かならず相手の意向を確認することが大切です。基本的に遺族は、参列や香典を受ければお返しを用意しなければならないからです。

 

お返しの準備がかえって相手の負担になることもありますので、お悔みメールだけで済ませてもマナー違反にはなりません

 

お悔やみメールを送るときの注意点

お悔みメールにはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットや注意点もあります。お悔みメールを送るときに気をつけるべきことについて解説します。

相手との関係に合わせる

お悔みメールはあくまで略式であるため、相手との関係によっては控えたほうがよいこともあります。お悔みメールを送ってもよい相手と、控えたほうがよい相手について、それぞれ解説します。

お悔みメールを送ってもいい相手

お悔みメールは正式なものではありません。そのため、原則として気の置けない間柄でのみやり取りするという点に留意してください。たとえば親しい親族や友人、職場の同僚などがあります。基本的に目上の方には控えるべきですが、相手と気心が知れているのであれば、年配の方や上司に送ってよいこともあります。

 

取引先のビジネス相手の場合、原則として葬儀への参列や弔問が望ましいですが、最近はお悔みメールだけで済ませる場合も多いです。相手の立場や自社との関係性を考慮して判断してください。

お悔みメールを控えるべき相手

お悔みメールは略式であるため、気心が知れていない相手に送ると、「マナーがなっていない」と取られることがあります。たとえ親族や友人であっても、あまり親しくない相手であれば、お悔みメールではなく、葬儀への参列や弔問を行ったほうがよいでしょう。加えて、基本的に年齢や立場が上の方へのお悔みメールは控えるべきです。

相手の立場になった内容を考える

メールは相手の顔が見えないため、相手が今、どのような心情でいるのか推し量りづらいというデメリットがあります。自分は善意でかけた言葉でも、相手にとっては悲しみを増したり、負担に感じたりすることもあります。

 

そのため、お悔みメールを送るときは、相手の立場になったメッセージを考えましょう。とくに、「頑張って」や「応援している」などの言葉は、相手にプレッシャーをかけることもあるため、注意が必要です。

返信を求めない

逝去後間もない遺族は、なにかと時間に追われています。あるいは、悲しみに沈んでメールをする気力もないかもしれません。そういった可能性を考慮し、メールの返信を催促することは絶対に止めましょう。たとえばメールの最後を疑問形にすることは相手に負担をかけます。なお、故人の死因を尋ねるのは当然ながらマナー違反です。

 

相手への配慮として、メールの最後には「返信不要」の旨を添えておきます。こうすることで、メールを受け取った遺族が「早く返信をしなければならない」というプレッシャーを感じずに済みます。お悔みメールを送るときには、身内を失った遺族の気持ちになって考えることが大切です。

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常識的な時間帯が望ましい

メールは電話と比べて、比較的時間の縛りがありません。しかし、夜中のメールは仮眠中の相手を起こしたり、単純に非常識に思われたりすることもあります。いくらメールといえども、常識的な時間帯に送信することが望ましいです。

お悔みメールの作成マナー

お悔みメールの作成方法について解説します。お悔みメールを作成するときは、以下の5つのポイントに注意してください。

内容がわかるタイトルにする

故人の逝去後すぐであれば、遺族は葬儀の準備や弔問客の対応に追われています。そんな遺族への配慮として、メールのタイトルは内容がすぐに分かり、かつ簡潔なものにしておくことが大切です。

 

たとえば「心配しています」などのタイトルは、一見相手を気遣うものですが、具体的に何を心配しているのかが明確にされていません。

 

お悔みメールであることが一目でわかるように、「お悔やみ申し上げます」といったフレーズが望ましいです。また、タイトルだけで誰からのメールかがすぐ分かるように、「〇〇よりお悔やみ申し上げます」と名字を入れるのがベストです。

内容は短く簡潔にまとめる

遺族は葬儀の準備などで忙しく、メールをゆっくり読む時間は取れません。タイトルと同様、メールの内容も簡潔にまとめましょう。時候の挨拶や前置きは省略しお悔やみの言葉と、相手を気遣う短い一言程度が望ましいです。

 

もしゆっくりメールのやり取りをしたいなら、後日、遺族が一息つけるタイミングを見計らって、改めてメールを送るのがおすすめです。

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忌み言葉に注意する

お悔みメールの限らず、弔事の場では「忌み言葉」の使用を避けます。忌み言葉とは、「繰り返しの言葉」や「不吉な言葉」のことです。繰り返しの言葉とは、たとえば「かさねがさね」「引き続き」「再び」「これからも」のように、重複を表す言葉があてはまります。繰り返しの言葉を避けるのは、不幸が重複することを連想させるためです。

 

また、不吉な言葉には「死ぬ」「別れる」「苦しむ」「消える」のように、死を連想させる言葉が該当します。あるいは「事故」「病気」のような言葉も、死因や死を連想させることから、お悔みメールや弔事の場では不適です。

敬語・敬称を用いる

たとえ親しい間柄であっても、お悔みを伝えるときには敬語や敬称を用いるのがマナーです。極端に堅苦しい言葉にする必要はありませんが、最低限の礼儀を守った言葉遣いを心掛けましょう。

 

また、故人を表すときには、敬称に注意が必要です。たとえば、「お父様」、「御母堂」、「御主人」「奥方」など、相手と故人への敬意を表した呼称を用います。「〇〇さま」のように名前を用いてもかまいません。

絵文字や機種依存文字は使わない

お悔みメールに絵文字や顔文字は不適です。また、機種依存文字は文字化けする可能性があるため、使用しないのが無難です。どんなに親しい間柄であっても、絵文字や顔文字、機種依存文字などの使用は避けるのがマナーです。

関係別のお悔みメール文例

関係別にお悔みメールの文例をご紹介します。文例はあくまでオーソドックスなものであるため、相手との関係性に合わせた一言を添えると、より気持ちが伝わりやすくなります。

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友人・親戚などの親しい相手に送る場合

【タイトル】

△△です。お悔やみ申し上げます。

 

【本文】

お父様の突然の訃報に驚いています。心よりお悔やみ申し上げます。

生前は私もお世話になったので、悲しい気持ちでいっぱいです。遠方のためすぐに駆け付けられなくて、ごめんなさい。突然のことで、体調を崩していないか心配です。あまり無理をされませんように。

なにかあったら、いつでも連絡してね。返信は気にしないでください。

職場関係者に送る場合

【タイトル】△△よりお悔やみ申し上げます

 

【本文】

このたびは〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。

直接お悔やみに伺うべきとことですが、略儀ながらメールにて失礼いたします。お力落としのことと存じますが、どうぞご無理なさらず、ご自愛くださいませ。私になにかお手伝いできることがあれば、いつでもご連絡ください。

なお、返信は不要でございます。

ビジネス相手に送る場合

【タイトル】

□□会社△△より謹んでお悔やみ申し上げます。

 

【本文】

■■会社 〇〇さま

ご身内にご不幸がおありだったと伺い、大変驚いております。 本来なら直接お悔やみを申し上げるべきところではございますが、メールにて失礼させていただきます。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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英語で書く場合

英語で書く場合も、日本語と同様に直接死を表す忌み言葉は避けます。たとえば、「death(死)」は「loss(失う)」と言い換えます。なお、日本語の「お悔やみ申し上げます」に該当する表現には、以下のようなものがあります。

 

・I'm sorry for your loss.

・Please accept my deepest condolences.

・Please accept my sincere sympathy.

お悔みメールをもらったときは?

お悔みメールを受け取る側になることもあります。お悔みメールを受け取った場合は、やはり礼儀として返信するのがマナーです。ただし、遺族が優先すべきなのは葬儀や故人への弔いです。そのため、お悔みメールへの返信はすぐに行う必要はありません。

 

お悔みメールへの返信のタイミングは、通夜や葬儀が終わり、すこし気持ちに余裕が出るころを目安にしましょう。時間を空けるのが心苦しい場合は、とりあえず短い内容で返信し、後日改めてお礼のメールを送信する方法もあります。

 

メールの内容は、相手との関係性にもよりますが、お悔みに対するお礼を簡潔に伝えるのが無難です。仕事関係者への返信なら、仕事を休んだお詫びなどを添えるのがよいでしょう。

心に寄り添う内容を考えよう

お悔みメールは相手に弔意を伝えるためのものです。せっかくの善意で相手を傷つけないよう、マナーを守り、相手の心に寄り添った内容を心掛けるようにしましょう。