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香典を連名で送るときの書き方や順番など基本的なマナーを解説

複数人で香典を包む際、連名の書き方に悩む方は多いです。親子・夫婦・兄弟など包む方によって書き方が異なります。香典は中袋にも記入する箇所があるため、香典を連名で出すときの基本的なマナーにご紹介しますので、参考にしてみましょう。

公開日 : 2021/02/20

更新日 : 2021/02/20

目次

香典を連名で出すケースとは

香典は個人で出すことが多く、一世帯で一つが基本的なマナーです。家族単位で香典を出すため、夫の名前を記載するのが基本ですが、会社や友人など代表者のみ葬儀に参列するケースは、香典を連名で出しても問題はありません。

 

香典を連名で出すときは、名前を書く順番など書き方を守りましょう。初めて香典を連名で出す方は、基本的な知識を学ぶことが大切です。ここからは香典を連名で出すときの書き方など基本的なマナーをご紹介しますので、確認していきましょう。

香典を連名で出すときの書き方

香典を連名で出すケースは親子や家族以外に、夫婦や会社・友人などがあります。連名で出すときの基本的な書き方についてまとめましたので、シーンに合わせて使い分けてみましょう。

家族や親子で香典を出す場合

親子で香典を準備する場合、子供の収入によって出し方が異なります。子供に収入があり独立しているケースは、個別で香典を準備しましょう。収入がある子供が同居しており、葬儀に一緒に参列するときは、連名で出すことも可能です。

 

子供に収入があり香典を連名で出す方は、世帯主を中央に書いてから左側に子供の名前を書きましょう。子供に収入がない学生や幼かった場合は、香典を連名で書く必要はなく、親の名前だけを表書きの下の部分に書きましょう。

 

子供が学生のケースで同級生に不幸事があり香典を出すときは親の名前を書きますが、中袋に子供の名前と学年を添えることで遺族が関係性についてわかりやすく、香典のお返しがしやすいため、細かいところまで気を配るようにしましょう。

夫婦で香典を出す場合

夫婦で葬儀に参列する方は、連名で書く必要はなく夫の名前で包むのが基本です。故人と縁が深かった方や妻の親族の葬儀に夫婦で参列するケースは、夫婦連名で香典を包むこともあるため、シーンに合わせて使い分けてください。

 

夫婦連名で香典を出すときの名前の書き方は、夫の名前を中心に書き、左側に妻は名前だけを書きます。中袋も表書きに書いた名前のように夫の名前の左側に妻の名前を書きます。夫の代わりに葬儀に参列するケースは、書き方が異なります。

 

香典に夫の名前を書いてから、左隣に「内」と記載することで妻が代理で葬儀に参列していることが遺族側に伝わります。親戚関係や友人は「内」を使いますが、親の代わりに成人した子供が葬儀に参列する時は「代」と書くので気を付けましょう。

職場の同僚や友人に香典を出す場合

職場の同僚や友人に対して、代表者が有志を募り取りまとめることがあります。参列するのは代表者のみですが、香典は連名で出すことが多いです。名前を書く順番があり、連名は3人までしか書くことができません。

 

2人の場合は、目上の方で代表者の名前を中心部分に書いてから次の方の名前を順番に書きます。3人の時は中心に来る方の名前を書いてから、バランスを考えて目上の人から順番に書いてください。香典の中袋は名前や金額をすべて記入することは難しいです。

 

白い無地の便箋で別紙を用意して、香典を包んだ方の住所・名前・金額のすべての情報を書くようにしましょう。4人以上で香典を包むときは、バランスを考えて代表者名あるいは会社名を書き、連名にはせず「(部署名)一同」とまとめます。

中袋の金額の書き方

香典の中袋に金額を書くときは、内袋の表面の中央に縦書きで旧字体の漢数字を使い「金〇〇圓」と書くのが一般的なマナーです。一は壱・二は弐・三は参・五は伍・六は陸・七は漆・八は捌・十は拾・千は仟または阡・万は萬を使用して書いてください。

 

横向きの場合は、算用数字を使い横書きで書いても問題はありません。金3,000円のように金額に合わせて書くようにしましょう。使用する香典袋の種類によって、金額の書き方が変わるため、購入するときにどのようなデザインか事前に確認してください。

 

中袋がない香典袋を使用するときは、裏側に住所と金額を書き、使用する数字は中袋があるときと同じで旧字体の漢数字です。すでに住所と金額を書く部分が印刷されていることが多いため、デザインに従って書くようにしましょう。

香典ではなく供花を連名で送る場合

香典ではなく供花を連名で送る場合は、3人から4人まで名前を連名で記入することができます。業者によっては5~6人まで記入することもできるケースもありますが、4人でも一同でまとめることもあるため、手配をするときに確認しておくと安心です。

 

孫や子供で供花を送るときは、「孫一同」や「子供一同」でまとめ、人数が少ない時は全員の名前を入れます。長男・次男・三男という順番に書くのが一般的です。夫婦で供花を送るときは、連名で書かずに夫の名前のみを記入します。

 

複数人の友人で供花を送るときは「友人一同」や「〇〇大学一同」などがあり、送るときにスタッフに相談するのがおすすめです。会社の同僚などで供花を送るときは、「〇〇株式会社 〇〇部一同」と記入し、役職や年齢順に左へ名前を記入するのが基本です。

連名で香典を包むときの金額について

香典の金額に決まりはありませんが、相場に合わせて包むのが基本的なマナーです。連名で香典を準備する際、「合計金額を決めて人数で割る」方法と「一人ずつの金額を決めて合わせる」方法があり、話し合いをして決めないといけません。

 

合計金額から決めて人数で割るケースで、5,000円から1万円の金額相場であれば、1人あたり1,000円~2,000円程度で準備することができます。香典を連名で包むときに合計した金額の数字に気を付けるようにしましょう。

 

弔事は「4」や「9」という縁起の悪い数字を避けるのが基本的なマナーです。合計金額を決めて人数で割り切れなかったり、一人ずつの金額の合計が縁起の悪い数字にならないように気を配って香典を準備するようにしましょう。

香典袋に関する基本的なマナー

香典袋を準備する際の基本的なマナーについて解説します。香典袋には種類があり、宗教によって異なります。お金の包み方や渡し方にも正しいマナーがありますので、確認してみましょう。

香典袋の選び方

葬儀や法要に使用する香典袋は宗教に合わせて選ばないといけません。仏教であれば、葬儀から四十九日前の香典袋の表書きは「御霊前」を使用します。四十九日が過ぎると「御仏前」であり蓮の花が印刷されているものは仏教にしか使用できません。

 

浄土真宗の香典袋の表書きは「御仏前」や「御供」と書きます。亡くなった方はすぐに仏様のお力によって極楽浄土で成仏するという考え方があるため、仏教のように「御霊前」を使うことはありませんので、葬儀に参列する際は事前に宗教を確認しておきましょう。

 

神式の表書きは「玉串料」、キリスト教の表書きは「御花料」と書きます。慌てて駆けつける御通夜やお葬式の場合は、宗教を確認することが難しいこともあるため、「御霊前」と書いても問題はありませんが、香典袋の表書きに気を付けながら準備をしてください。

お札の包み方

香典のお金の包み方で中袋があるときは、香典袋の表から見た時に肖像画が裏向きの方向で入れます。肖像画を伏せることで「故人へのお悔やみ・悲しみ」の気持ちを表します。中袋の底にはお札が下に入るように入れてください。

 

地域によっては、お札を上下反対の場合もあるため、香典のお金の包み方に不安な方は事前に親族などに確認をしましょう。中袋がない香典袋を使用する方も、中袋と同じ包み方をします。中袋がない香典袋を使用することは失礼に当たりません。

 

お金の包み方のマナーは守らないといけませんが、使用するお札にも気を付けましょう。不幸を前もって予測し用意していた印象を与えないために旧札を使用します。新札しかない場合は、縦や横に折り目をつけることで使用することができます。

香典の渡し方

香典を渡すときの正しいマナーは、袱紗に包んだ香典を取り出し受付の台に置いてから相手側にのし書きの文字が読めるようにして、両手で渡すのが基本です。仏前に香典を供えるケースは、自分で文字が読める向きで供えるので気を付けましょう。

 

香典袋はただ渡せばよいというわけではありません。お悔やみの言葉を添えてから渡すことが大切であり、シーンによってかける言葉が異なります。葬儀場で香典を渡すときは、「この度は御愁傷様です」と伝えるのがベストであり、話が長くならないように気を付けましょう。

 

お通夜や自宅での葬儀のとき、お悔やみの言葉は先ほどと同じですが、遺族の負担にならないように忙しい時は声をかけないようにしましょう。弔問時に渡すときは「御霊前にお供えください」と伝え、法事の際は「お招きいただきありがとうございます」と添えましょう。

香典返しの配慮をしよう

香典を受け取った遺族側は香典返しをします。会社など連名の香典の場合はお返しをしないケースもあり、お返しの考え方は人や地域の風習によって異なります。香典返しの人数が多いと、遺族の負担が多くなってしまいます。

 

特に、香典を連名で出すケースは、香典返しの送り先が異なり労力が増えてしまいます。香典を渡すときに、お返し不要と伝えた方が遺族の負担を減らすことができるため、「香典返し等のお気遣いはご無用に願います」と添えるのがおすすめです。

香典の金額相場について

香典を包むとき金額相場を目安に準備するのがおすすめです。高すぎると遺族に気を使わせてしまい低すぎると失礼に当たるため、金額相場に合わせて香典を準備しましょう。

家族や親族の金額相場

家族や親族が香典を包む際は、年齢や故人との関係性によって金額が異なります。親族の間で差が出ないように話し合って準備をしましょう。香典の金額は血縁が近いほど高くなるのが特徴ですが、地域の風習によっても金額が異なるケースもあるので確認しましょう。

 

喪主や葬儀費用を負担しない方は、自分の両親であっても香典を包む必要があります。祖父母に香典を包む方は、一緒に供花を準備することも多いため、親族と話し合って準備する内容をまとめてください。

  20代 30代 40代以上
両親 3万円~10万円 5万円~10万円 10万円
祖父母 1万円 1万円~3万円 3万円~5万円
兄弟姉妹 3万円~5万円 5万円 5万円
おじ・おば 1万円 1万円~2万円 1万円~3万円
その他の親戚 3,000円~1万円 3,000円~2万円 3,000円~3万円

会社の上司・同僚・部下の金額相場

会社が香典を包むとき、故人との関係や組織の規模によって金額が異なり、年齢が高くなるほど金額を多く包む傾向もありますので、金額相場を把握して準備してみましょう。勤務先の上司・同僚・部下が亡くなったとき、香典を包むときは5,000円から1万円が一般的です。

 

香典を連名で包むときは、1万円から10万円と人数によって金額が異なってきます。一人当たり2,000円から5,000円が一般的であり、総額を香典として包みます。会社の香典も本人ではなく両親や親族になると金額相場は低くなるのが特徴です。

 

連名の場合であっても金額相場は1万円から3万円が相場で、多すぎても気を使わせてしまうため、人数が多い場合は一人当たりの金額を減らして調整しましょう。会社からの香典は規則によって金額が決まっていることも多いため、個人的に送る方は金額相場を守りましょう。

連名の場合は端数が出ても大丈夫

香典を連名で集めたとき、1万円のようにきりのいい数字にすることが難しいケースもあります。端数が出てしまった場合でも、偶数やお悔やみの数字でなければ香典を渡すとき失礼に当たりません。端数が気になる方は事前に話し合って調整するようにしましょう。

 

香典では合計金額は、「4」や「9」など忌み数字が含まれないようにします。「4」という数字は「死」・「9」は「苦」を連想させてしまうため、弔事では使わない数字であり、「19」も忌み数字とされるため、端数が出る方はお悔やみの数字に気を付けましょう

 

偶数は「重なる」と連想させてしまうため、弔事には向いていません。合計金額は1・3・5・7で揃えるのが基本的なマナーです。香典を連名で準備するときは、「合計金額を決めて人数で割る」・「一人ずつの金額を決めて合わせる」があるので話し合って決めてください。

香典を連名で出すときはマナーを守る

香典を連名で包むときは、名前の書き方や書く順番があるため、正しいマナーを守って準備をしましょう。不安な方は無料のテンプレートを利用すると間違いなく準備を進めていくことができます。名前や住所など正しい情報を記載しなければ、遺族に迷惑をかけてしまいます。

 

会社など連名の香典の場合は、お返しをしないケースもありますがそれぞれにお返しをと考える人方もいるため、遺族の負担を考えて香典返しを辞退するのもおすすめです。連名で香典を包むときの基本的なマナーを参考に、準備を進めてみてください。