49日法要の服装は普段着はNG?身内のみで行う場合や香典について解説

公開日 : 2021/2/18

更新日 : 2021/2/18

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故人が亡くなってから49日目に行われる法要は、お通夜やお葬式とは違うので服装に迷うことがあります。また、身内のみで行う場合は、カジュアルで良いのではないかと思うこともあります。そこで、この記事では正しい49日での服装や身内のみの場合なども含めてご紹介します。

公開日 : 2021/2/18

更新日 : 2021/2/18

目次

49日法要での正しい服装

49日での遺族の服装は、正喪服か準喪服を着用します。三回忌が終わるまで遺族は喪服を着用するのが一般的なマナーです。喪主は正喪服を着用します。

 

親族の49日の服装は、三回忌までは喪服や略式喪服がマナーです。参列者よりも軽装にならないように注意します。遺族、親族ともに七回忌以降は略式喪服や派手でない平服で参列しても問題はありません。

49日での男性の服装

男性の49日での服装は、正喪服・準喪服・略式喪服があります。それぞれの服装に格式に違いがあるので、適切な服装で参加するように特徴をおさえておきましょう。

正喪服

49日で正喪服を着用するのは、喪主と遺族です。遺族は準喪服でも問題はありませんが、喪主は正喪服を着用します。

洋装

正喪服はもっとも格式が高い服装で,49日法要では喪主が着ます。モーニングコートは、ジャケットとベストは黒、コールパンツです。

 

コールパンツはグレー×黒の縦縞模様がありますが、黒の分量が多い地味なものを選びましょう。弔事なので控えめな印象を忘れないようにします。

 

シャツは白無地が基本です。白地のワイシャツでも同色の白で模様が織り込んであるデザインは喪服にはふさわしくないので控えます。

 

また、喪服に合わせるシャツはボタンもチェックします。白地に茶色の水牛柄などもありますが、白以外のボタンは避け、ボタンを縫っている糸も白を選びましょう。

 

靴下は無地の黒、靴は光沢感や装飾がない黒の革靴で揃えます。靴は内羽根でつま先の革の切り替えが一文字であるストレートチップがベストですが、光沢のない革や合成革のビジネスシューズでも問題はありません。

和装

49日法要の和装の正喪服は、家紋の入っている五つ紋付き羽織袴です。長着は黒羽二重で、袴は、縞地の仙台平や博多平のを選択します。一見よさそうな無地は略礼装になり、カジュアル感を生んでしまうので注意しましょう。

 

半襟や羽織の紐は白か黒、グレー、帯は、博多織の角帯です。足袋は黒か白、黒の鼻緒の草履を着用します。羽織袴は慶事でも着用しますが、羽織や袴の紐の結び方と草履の鼻緒などに違いがありますので注意しましょう。

準喪服

次に格式が高い服装が準喪服で、49日では喪主以外の遺族や親族が着用する服装です。洋装、和装ともに正喪服と似てますが、違いがありますので間違えないように注意します。

洋装

49日での準喪服の基本はブラックスーツです。喪服で着用するのは漆黒色で、ビジネス用のブラックスーツとは異なるので避けましょう。

 

ジャケットはシングルボタンでもダブルボタンでもよく、ワイシャツは正喪服と同じく白無地、ボタンも配慮します。ネクタイは光沢のない黒無地です。足元も正喪服と同じく、無地の黒ソックスに光沢感や装飾のないプレーンな形の黒い靴を着用します。

和装

正喪服と準喪服の大きな違いは、着物の色が変わったところです。49日法要の準喪服では、黒以外の無地か縞の紋付長着を着用します。三つ紋でも一つ紋でもかまいません。

 

長着は無地、もしくは細い縞柄で、半襟は白、黒、グレーです。縞地の袴は、正喪服と同じく仙台平か博多平です。帯は西陣織、もしくは博多織のグレーか紺など、地味な色の角帯です。白足袋に黒の鼻緒の草履を履きましょう。

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略式喪服

49日で略式喪服を着用するのは、遺族や親族以外の参列者です。その他の参列者は、遺族や親族より格式が高くなる服装にならないように注意します。

洋装

49日法要の略式喪服の洋装は、漆黒か濃紺、ダークグレーなどの深い暗い色を着用します。ワイシャツは正喪服や準喪服と同じく無地の白にし、ボタンも無地の白かどうかをチェックします。

 

ネクタイと靴下は無地の黒、靴も正喪服や準喪服と同じように光沢感のない黒の革、合成革を選びましょう。

和装

49日法要の略式喪服の和装での羽織は、一つ紋か三つ紋の羽織と対の長着です。袴は基本的に着用しなません。半襟は黒かグレー、帯は黒、足元は正喪服や準喪服と変わらず白足袋に黒い鼻緒の草履を履きます。

49日での女性の服装

49日での女性の服装は、男性と同じように正喪服・準喪服・略式喪服があります。女性は肌の露出を控えるので、お葬式の時と同じように細かいところまで気をつけて選ぶように心がけます。

正喪服

正喪服は、49日でも喪主や三親等以内の親族である場合に着用するもっとも格式が高い喪服です。

洋装

49日法要の洋装の正喪服は、光沢感がない無地の黒い生地のワンピースにボレロ、またはアンサンブル、スカートのスーツを着用します。この時、パンツスーツはマナー違反となるので選ばないように注意しましょう。

 

袖は七分から長袖で肌が出ないようにします。スカート丈はひざ下5cm以上にし、ひざ上の短いスカートは露出が高くなるので注意します。

 

ストッキングは黒、靴は光沢感がなく、装飾がないマットなプレーンパンプスを履きます。パンプスの高さは3cmから5cm程度です。靴のつま先の形は、ラウンド、スクエア、アーモンドがベストです。

 

オープントゥやポインテッドトゥなどのファッショナブルなデザインは避けましょう。ヒールは太めにし、ウエッジやピンヒールなどは避けます。ヘアスタイルは前にかからないようにまとめます。

 

和装

49日法要の正喪服の和装は、染め抜きの五つ紋が入った黒い着物を着用します。正喪服で着用する帯は、黒一色になっている黒喪帯、もしくは黒共帯を選びましょう。

 

半袖、長襦袢と足袋は白、帯留めは平打ちものの黒を使用します。帯締めや帯揚げ、草履も黒一色で統一します。

 

ロングヘアやミディアムヘアの人はひとつにまとめましょう。この時、下の位置でシニヨンにし、髪をまとめるようにすると品が良く仕上がります。

準喪服

49日で喪主以外の遺族や親族が着用するのが準喪服です。喪主も回忌を重ねると準喪服へ格式を下げていきます。もっとも幅広く着用できます。

洋装

49日での準喪服の洋装は、基本的に光沢感のない無地の黒のワンピース、アンサンブル、スーツです。スーツはパンツを避け、ひざ丈より長めのスカートを選びます。袖は長袖から五分袖まで着用できますが、半袖は不可なので夏は五分袖までにとどめるように注意します。

 

ストッキングと靴と靴は黒で統一し、正喪服と同じように装飾のない、デザイン性のないプレーンのパンプスにしましょう。

和装

49日法要での準喪服の着物は、色無地あるいは三つ紋か一つ紋の江戸小紋を着用します。黒でなくてもかまいませんが、光沢感のない生地でグレー、紺、紫、緑といった寒色系の着物を選び、地紋が入っている場合は、流水や雲が良いでしょう。

半衿、足袋以外の帯、帯締め、帯揚げ、草履はすべて黒で統一します。帯留めは不要です。ヘアスタイルは、正喪服と同じく下の位置にすっきりと髪をまとめ、髪飾りはしません。

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略式喪服

略式喪服は、その他の参列者が着用します。遺族や親族よりも格式が高くならないように注意しましょう。また、遺族や親族ともに七回忌以降は略式喪服を着用します。

洋装

49日での略式喪服の洋装は、基本的に正喪服や準喪服と同じく光沢感のない無地のアンサンブルやワンピース、スーツですが、パンツスーツも着用することができます。

 

色は黒で統一しますが、ジャケットのインナーは無地のグレーや濃紺などの暗めの色を着てもかまいません。

 

インナーの首元は肌の露出を控えるという意味で襟元が詰まったデザインを選びます。ストッキングも黒の他、ナチュラルでも問題はありません。準喪服と同じく控えめなリボンやフリルの装飾は着用できます。

和装

49日での略式喪服の和装では、グレー、濃紺、紫、緑の寒色系無地小紋または三つ紋か一つ紋の江戸小紋を着用します。半衿と足袋は白、帯や帯締め、帯揚げ、草履は黒で統一します。

 

現在、和装は略式喪服であっても格が高いと見られてしまうため、喪主や遺族が洋装の場合には避けるのが無難です。

妊婦さんの服装

49日法要での妊娠中の服装は、お腹の赤ちゃんに負担がかからないようにゆったりしたワンピースを着るのが最適です。体が冷えないように羽織として喪服の上着を持っていきましょう。黒いストールは夏の体温調節に役立ちます。

 

光沢感のない地味めな黒のワンピースに体に負担がかからないマタニティ用のストッキングを着用します。靴は黒の光沢感のないフラットシューズが履いたり脱いだりしやすく、動きやすいのでおすすめです。

49日での子供の服装

子供が49日に参列する場合、大人と同じような服装をする必要はありません。基本的に細かいルールはなく、黒や紺などを着用していることが必要です。

学生の服装

学生は、49日でも学校の制服を着用するのがベストです。学生服は礼服と認められているので、49日で着用しても問題はありません。

 

シャツは男の子、女の子ともに白にします。靴下は黒か白、靴は黒いローファーなどの地味めのデザインを選びましょう。 また、女の子は黒、紺、グレーの地味めのワンピースでもかまいません。

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子どもの服装

49日での子供の服装は、黒や紺の目立たない地味めな色を着せましょう。特にフォーマルを購入する必要はありません。基本的に白のシャツやブラウス、黒や紺のパンツやスカートを着せます。

 

大人と同じく光沢感のある生地は選ばないように注意します。靴下は、くるぶしが隠れる白、黒、紺、靴は黒であればスニーカーでも問題はありません。全身が無地になるようにコーデしておくと安心です。

 

乳幼児は、基本的に連れていかないようにするのが良いと言われていますが、どうしても連れていく必要がある時には黒や紺などの地味めな服を着せましょう。

49日の小物や冬の防寒について

49日の服装では、小物などの他のアイテムにも十分注意を払うようにします。ここでは、メインの服装以外の小物についての正しいマナーおさらいします。

アクセサリー

女性は、49日法要でのアクセサリーは基本的にパールかオニキス、黒曜石ですが、パールがより安心です。パールの色は白か黒、長すぎない4cm程度の長さが最適です。ネックレスを二重にするのは「不幸が重なる」を意味するので避けましょう。

 

 

ネクタイ

49日法要の服装でも男性のネクタイは黒無地がマナーです。ネクタイネクタイピンは使用不可、カフスボタンを使用する際にはシルバーかオニキス、黒曜石です。結婚指輪はしていても問題はありません。和装の時はアクセサリーは不要です。

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コート

冬に49日法要がある場合、室内に入る前にコートは脱いでしまいますが、それでも着ていく時には最低限のマナーが必要です。男性女性ともに色は黒が最適ですが、最近ではグレーや濃紺を着用している場合もあります。グレーは暗めのダークグレーを選ぶのが良いでしょう。

 

通常着用しているシンプルな黒のコートで問題はありませんが、心配であるならフォーマルな場に着ていくための黒一色の礼装用コートを1着持っていると安心です。

 

バッグ

49日法要の服装でも基本的に地味な黒いバッグを選びます。光沢感のないマットな質感で金具や装飾のないデザインが好ましいでしょう。革製品のバッグは不適切なので注意します。

 

また、ブランドバッグはデザイン重視が多く、黒でも弔事には不適切です。クラッチバッグも49日法要に最適なバッグの1つなので男性におすすめです。

ストール

49日法要が冬の場合、防寒対策にもなるストールも着用してもかまいません。色は黒やグレー、濃紺がマナーですが、黒が最適です。無地が基本なので、柄が入っているデザイン性があるような派手さを感じるストールは避けましょう。

 

また、セーターも同じく着用が可能です。インナーとして着るので薄めのセーターが良いでしょう。色は黒が最適です。

身内だけの49日でも普段着はNG

身内だけの49日の服装は、主催する側は正喪服、呼ばれる側は準喪服を着用するのが基本です。49日法要では「平服でいらしてください」と言われる場合もありますが、最低限のマナーとして呼ばれる側は準喪服で参列するのが正しいマナーです。

身内だけの49日法要でも香典は必要

身内だけの49日法要でも基本的には香典は用意しましょう。49日法要では、大抵が食事が振舞われ、引き出物を渡される機会があります。相互扶助の精神から香典は渡すのがマナーです。香典の基本的な金額は、故人との関係の深さによりますが、3千円~10万円程度が一般的です。

 

  • 両親 1万円~10万円
  • 祖父母 3千円~3万円
  • 兄弟姉妹 1万円~5万円
  • 知人・友人・会社の同僚 3千円~1万円
  • 近所 2千円~1万円

 

特に血縁関係の近さは重要視されるので、実際に付き合いがなかったとしても49日呼ばれた際には、それなりの金額を包むようにしましょう。また、会食に三かする場合には追加で5千円~1万円を上乗せします。子供の場合は3千円~5千円で良いでしょう。

49日の服装はレンタルもできる

49日で着用する正喪服や準喪服はレンタルすることもできます。体型が変わってしまったり、和装を希望している人におすすめの方法です。購入するよりも安く、保管もすることがないので楽です。

 

和装は購入すると5万円~30万円ですが、レンタルにすると2万円前後、着付けが1万円程度で済みます。洋装になると5千円~2万円程度と値段も下がります。また、正しい服装があらかじめ用意されているので失敗することがありません。

 

葬儀屋さんや貸衣装店、着物屋さん、インターネットレンタル業者で簡単にレンタルすることができます。小物のみのレンタルもできるので、上手に利用しましょう。

まとめ

現在は、環境の変化もあって身内のみの49日法要が多くなっています。服装や外見はもっとも目立つのでしっかりとマナーを確認しておたいですね。相手に失礼のないように、また、恥ずかしい思いをしないように基本はおさえて参列してくださいね。