葬儀に贈る花籠の花の種類や値段などマナーや基礎知識を徹底解説

公開日 : 2020/12/4

更新日 : 2020/12/8

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花籠は故人に贈る供花の一種で、使用できる花の種類や色が宗教によっても異なります。地域の習わしや、斎場の都合もあるため、贈るときにも気を付けるポイントがあります。そこで、葬儀に向けて花籠を手配する方のために、マナーや基礎知識についてまとめてみました。

公開日 : 2020/12/4

更新日 : 2020/12/8

目次

花籠の基礎知識について

初めて葬儀に花籠を贈るときは、様々な注意点を守らないといけません。これを守らないと遺族に迷惑をかけてしまう可能性があります。そこで、花籠のマナーや基礎知識についてご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう。

花籠は供花の一種

花籠は供花の一種で、一般的に細く割ったで編んだ球状の籠にお花をアレンジしたものです。バスケットを使ったフラワーアレンジメントの葬儀バージョンです。籠の中に祭壇の両脇などに飾ったり、枕花として花籠を贈るケースもあります。

 

そもそも供花とは、故人の冥福を祈る弔意を込めて、霊を慰めるのに供える生花を刺します。供花が贈られると祭壇や斎場を彩るように飾るのが特徴です。昔は一対(2基ワンセット)が一般的でしたが、現在は一基で贈るケースも増えています。

 

地域の慣習や故人との関係、予算によって準備する内容も異なるため、事前に確認することが大切です。花籠はサイズがコンパクトで個人名や会社の名前も入れることができます。供花などを多くスペースに困るため、花籠を贈ると喜ばれることも多いです。

花籠はアレンジした生花

花籠は、白菊を中心にアレンジした生花で作られているのが一般的です。最近は洋花を使うケースも増えてきていますが、大切なことは故人が好きだった花を贈るようにしましょう。ただし、葬儀にふさわしいお花を贈らないといけないため、お花の種類は確認してください。

 

他にも、派手で大きな花籠にならないようにするように気を付けてください。祭壇や斎場のスペースが限られていることが多いため、大きい花籠を贈ってしまうと遺族に迷惑をかけてしまう可能性もあります。コンパクトサイズを意識して花籠を選んでみましょう。

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花籠を葬儀に贈る人

花籠を贈ることができるのは、故人の家族や親せきといった親族の他に、会社の同僚や友人など生前に親しかった人です。その他に、遠方のため葬儀に参列が難しい方が花籠を葬儀に向けて贈ります。正式なルールなどは特にありません。

 

そのため、故人に対して供花を贈りたいという気持ちがある方なら、誰でも花籠を贈ることができます。花籠を贈るときは名前も一緒に入れます。個人以外で贈る場合は、夫婦や友人や会社などの場合は連名でまとめるのが一般的です。

 

花籠を贈るとき、香典と供花や供物は同じ意味があり、どちらかを贈れば問題はありません。故人との関係が深かった方であれば、花籠と香典の両方を贈る方も多いです。故人や遺族の意志によって、供花や供物を準備する必要がない場合もあるため、確認しましょう。

花籠を贈るタイミングや場所について

花籠を葬儀などに向けて贈る場合は、タイミングや場所が重要です。必ず訃報を受けた後に準備をしなければいけません。その前から準備をするとマナー違反です。花籠を贈るタイミングで仏教は、お通夜に届けるのが一般的です。

 

最近では、葬儀・告別式に届けるケースの方が一般的であり、お通夜の会場と葬儀・告別式の会場が異なることもあるため、葬儀・告別式のタイミングになってきています。お通夜や葬儀・告別式を行う会場に問い合わせを事前に確認をしてみましょう。

 

このように、贈る場所やタイミングを守らないと遺族に迷惑をかけてしまい、移動させるのにも負担がかかります。そのため、事前に場所を確認しておくことはとても大切です。花籠を贈るタイミングも遅いのは失礼になるため、気を付けてください。

遺族に花籠について確認をする

花籠は故人を偲ぶ思いで誰でも贈ることは可能ですが、遺族に確認してから手配をしないといけません。なぜなら、遺族から受取を辞退されるケースがあります。香典の代わりに供花を贈ることができても、遺族側の都合を確認しないと迷惑をかけてしまいます。

 

近年は家族葬など小さなお葬式が増えてきており、香典や弔問を辞退する方が増えてきています。そのため、親族であれば葬儀に関しての打ち合わせをすることができるため、どのくらい花籠があればいいのか調整することができます。

 

しかし、友人や会社関係などから多くの花籠が贈られてしまうと、祭壇や斎場のスペースが小さく飾ることが難しいこともあります。遺族側の意向を重視することが大切であり、自分の気持ちだけで花籠を贈ることはしないようにしましょう。

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花輪を贈る場合もある

葬儀に向けて準備する供花には様々な種類があり、花籠ではなく花輪を贈る方もいます。地域の風習や宗教によって異なるため、住んでいる地域の葬儀の流れを把握してから、手配を進めていくようにしましょう。

 

そもそも花輪とは斎場の入り口に飾られている大きな飾りです。花輪は供花と同じで、故人を偲んでお通夜やお葬式の際に飾られます。生花である供花と異なり、造花で作られていることが一般的です。故人の勤務先などの団体で贈られることが多いのが特徴です。

 

値段の相場は10,000~20,000円程度で葬儀社に手配することができます。葬儀に参列している方の目に必ず触れることもあり、相場以上・相場以下にならないように調整しないといけません。斎場の規模も確認することが必要のため、贈る前に遺族に連絡してください。

葬儀に手配する盛籠とは?

葬儀のために準備するお供え物には色々な種類があります。花籠や花輪以外にも盛籠があります。こちらは、果物や飲料、お線香やろうそくなどを籠に並べて、周りを造花で華やかに飾っているものです。故人にささげるお供え物であり遺族に弔意の気持ちを示します。

 

故人の親族や親しい友人の他、故人の勤めていた会社や通っていた学校などの団体が贈ります。通夜や葬儀に出られないときにも盛籠を贈るケースが多いです。盛籠を手配するときは、宗教によって贈ることができるものが限られてしまうため、気を付けましょう。

 

仏教であれば、お線香、ろうそく、果物、和菓子、缶詰が一般的です。神式であれば、果物、和菓子、海の幸、酒を盛籠に入れてもらいます。キリスト教は生花しか送ることが難しいため、宗教を確認して盛籠を準備してみましょう。

花籠を手配する方法

葬儀に花籠を手配するときは、様々な方法があります。どのやり方が遺族に迷惑をかけずに、的確に花籠を手配することができるのか確認してみましょう。また、金額相場も確認して準備を進めてみましょう。

葬儀社にお願いできる

花籠を手配するときは葬儀社に手配することができます。手配するときのメリットやデメリットがありますので、必ず確認してから検討するようにしましょう。

葬儀社に花籠をお願いするメリット

花籠は葬儀社で手配することができ、そのメリットは時間がない方でもすぐに手配して、斎場に合わせたものを飾ってもらうことができます。そのため、祭壇や斎場のお花に統一感を出してくれるため、華やかで素敵にまとめてくれます。

 

葬儀の会場の内容が分からないという方であれば、葬儀社にお願いすると安心です。会場に連絡した後、故人の名前や日程を伝え、葬儀社の担当の連絡先を確認すれば、花籠を手配することができます。宗教がわからないときも葬儀社が対応してくれます。

 

ここで気を付けなければいけないポイントは、花籠を手配するときに電話でのやり取りがメインとなるため、名前の漢字などに間違いがないように伝えるようにしましょう。支払いの方法も手配は、葬儀の会場で支払うのではなく振り込みにするのが無難です。

葬儀社に花籠をお願いするデメリット

葬儀社に花籠を手配すれば、会場に合ったものを飾ってもらえても、デメリットもあるので確認してみましょう。デメリットは、お花の種類が限られるため、個人が好きだった花を入れてもらうことが難しい可能性もあります。

 

他にも、花屋に花籠を依頼するよりも割高になってしまう可能性もあります。葬儀社が準備している葬儀の会場に、他社から依頼した花籠を飾ることが難しいケースもあるため、事前に確認してから花籠を手配するところを決めるのがおすすめです。

 

このように、葬儀社に花籠を手配するのは時間がない方にとっては便利な反面、お花の種類や値段についてなど細かいところをチェックするとデメリットもあります。どれが確実に花籠を手配することができるのか、手配の方法について贈る前に確認してください。

花屋や通販で手配できる

花籠は葬儀社にお願いする以外に、花屋やネットで注文することができます。値段も葬儀社よりも安く済ませることができるメリットがあり、お花の種類も選択肢が増えるので人気です。そのため、金額相場に合わせて花籠を手配することができます。

 

ですが、故人が好きだったお花を贈ることはできても、斎場の雰囲気の統一感を崩さないように気を付けるべきです。葬儀社がメインに花籠を斎場に飾っている場合、個別に贈った花籠のデザインが浮いてしまう可能性もあります。

 

指定した花屋以外から花籠を飾ることが難しいケースを除けば、花屋やネットで注文することができるため、まずは花籠を手配する前に会場に連絡をして内容を確認してみましょう。花屋やネットで注文するのは名札の漢字を的確に伝えるメリットもあります。

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花籠の金額相場

花籠を手配するときは一般的な金額相場を守らないと、遺族に気を遣わせてしまったり、斎場の雰囲気を乱すことになるため、気を付けるようにしましょう。花篭の金額相場は一基あたり7,000~15,000円が一般的なので覚えておきましょう。

 

花屋さんやネットを利用して注文する場合は、料金の幅も広がり金額相場をオーバーしてしまう可能性もあります。上を見ればキリがないですし、安すぎても遺族に失礼になってしまうため、一般的な金額相場に合わせて花籠を準備するのがおすすめです。

 

地域によっても花籠にかける値段や葬儀社に手配することで、金額相場が変わることもあります。葬儀の内容や地域の風習・宗教に合わせて手配するように心がけましょう。花代は香典の代わりにもなり、花籠の値段が不安な場合は香典にするのもありです。

花籠は宗教によって違う

花籠を手配するときは、必ず宗教を事前に確認しておきましょう。なぜなら、宗教によって使用できるお花の種類が異なるからです。そこで、ここからは宗教別に適した花籠について解説していきます。

仏教におすすめの花籠

仏教の方に花籠を手配するのであれば、白や淡い色など落ち着いた色合いの花を選ぶようにしましょう。生花を花籠に使用するときは、菊や百合、カーネーション、胡蝶蘭、トルコキキョウをメインにまとめてもらうようにしてください。

 

最近では、花々ではなくプリザーブドフラワーを使う方を花籠に使用している方もいます。お花は手入れをしないとすぐに枯れてしまい、季節によっても傷みやすいため、状況に合わせて花籠を手配するようにしましょう。

 

菊は平安時代から貴重な花とされていて、長持ちをするという特性や邪気を払うという風習があるため、仏教のお花として葬儀に取り入れられています。緑、薄いピンクなどの落ち着いた雰囲気でも白以外に取り入れることができるので、お願いしてみましょう。

神式におすすめの花籠

神式に贈る花は、基本的に仏教と同じような種類の花で問題はありません。仏教よりも花の種類に縛りがなく、白や黄色の花など派手にならなければ、花籠に使用することができるのが特徴です。神道の神事に使われる「榊(さかき)」は昔、メインとして使われていました。

 

厳格なご遺族や神主様であれば、榊以外の供花をよしとされない方もいるため、不安な方は事前に宗教の内容を確認して花籠を準備するのがおすすめです。菊やユリが基本であり、葬儀社や花屋に宗教の内容を相談すれば、宗教に合わせた花籠を準備してもらえます。

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キリスト教におすすめの花籠

キリスト教では葬儀で通夜などが行われません。そのため、供花として花籠を贈る風習がないのが特徴です。ですが、最近では教会に持ち運ぶことができる小さな花籠を贈る方も増えてきました。また、キリスト教では生花しか使わないので手配をするときに気を付けましょう。

 

キリスト教で花籠に使用できる花は、百合・小菊・スプレー菊です。バラは棘があり、仏教と同様、葬儀にふさわしくない花のため、入れないように葬儀社や花屋にも確認してみてください。この他にもユリやカーネーションなどの洋風を取り入れることができます。

 

特に、ネットで注文するときも花の種類に気を付けて手配しましょう。葬儀社や花屋と打ち合わせをすることができずに、写真などでしかお花の種類を判断することができません。ユリは聖母マリアの象徴ともされるため、ユリをメインにした花籠がおすすめです。

 

 

正しいマナーを守って花籠を準備しよう

故人を偲ぶ思いから花籠を贈る方は多いですが、遺族にまず確認することが大切です。さらに、花籠は葬儀社が手配するものしか飾ることが難しいケースもあるため、葬儀会場に連絡を取り、花籠を贈ることができるのか確認するようにしましょう。

 

宗教によっても花籠に使用できるお花の種類が異なり、葬儀場の雰囲気にマッチするように手配しないといけません。このように花籠を手配するにも、様々な注意点が多いため、初めて花籠を贈る方は事前に基礎知識を学んでから手配するようにしましょう。