喪中の範囲とは?両親や祖父母などの等親から喪中のマナーまで解説

公開日 : 2020/11/3

更新日 : 2020/11/3

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一口に喪中と言っても、その範囲は意外と複雑です。どの関係まで喪中を行うべきなのでしょう。。両親や祖父母などの等親はもちろん、喪中の期間ややって良いこと悪いことについて解説します。喪中はがきについても紹介しますので参考にしてください。

公開日 : 2020/11/3

更新日 : 2020/11/3

目次

喪中の範囲はどこまで?

親戚が亡くなった場合、「喪中」という言葉を聞くことがあるでしょう。一口に「喪中」と言っても、具体的にはどの関係まで喪中を行うべきなのでしょうか。 まずは本人との関係性における喪中の範囲について解説します。

図で示すと配偶者から2等親まで

本人を中心とした、等親図というものを見たことがある人もいるでしょう。等親図では、本人と配偶者を中心とし、1等親や2等親や3等親などのように書かれています。

 

喪中の範囲は、この等親図で説明すると配偶者から2等親までとされています。配偶者はもちろん、1等親や2等親に当たる親族が亡くなれば、喪中を行う必要があるということです。

1等親とは?

1等親と聞いてもピンとこない人も一定数存在します。普段はあまりこのような言い方をしないからです。 具体的に1等親とはどのような人たちのことを言うのでしょうか。具体的な本人との関係性について紹介します。

自分や嫁・夫の両親

1等親に当たる代表的な親族として、両親が挙げられます。両親は本人にとっての両親はもちろん、嫁や夫などのような配偶者の両親も含まれます。

 

自分自身の両親が1等親に当たるという事実は知っていても、配偶者の両親も1等親に当たるということは知らないという人は一定数存在します。配偶者も自分自身と同じと考えるため、その両親も1等親に含められているのです。

自分や嫁・夫の子供

自分自身や嫁・夫などの配偶者の子供も1等親です。子供と聞くと、自分自身と配偶者の間の子供と連想する人が一定数存在します。

 

しかし、子供は自分と配偶者の間にできた存在だけではありません。配偶者が再婚者の場合、その再婚者と元の配偶者との間に子供が存在するケースがあります。その場合、養子縁組をしたら1等親とみなされます。

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2等親とは?

2等親とは、どういう関係にある人たちのことを指しているのでしょうか?2等親に含まれる具体的な関係性について紹介します。

自分や嫁・夫の祖父母

2等親の代表として、祖父母を挙げることができます。自分自身の両親にとっての両親に当たる人たちのことです。

 

また、祖父母は自分自身にとっての人たちだけではありません。自分にとっての配偶者に当たる人物の祖父母も2等親に含まれています。

自分や嫁・夫の兄弟姉妹

1等親に当たるのか、それとも2等親に当たるのかで一番迷いやすいのが兄弟姉妹です。兄弟姉妹は2等親に当たります。

 

兄弟姉妹は自分自身にとっての分身のような存在であるため、1等親だと考える人が一定数存在します。しかし、等親図では2等親とされているので注意してください。

 

なお、兄弟姉妹は自分自身にとっての存在だけではありません。自分の配偶者にとっての兄弟姉妹も2等親に含まれます。

自分や嫁・夫の兄弟姉妹の配偶者

兄弟姉妹の配偶者も2等親です。血縁関係から見た場合、兄弟姉妹の配偶者は血縁関係とは言えないため、遠い存在と考える人が一定数存在します。

 

自分自身に当てはめて考えてみてください。自分にとっての配偶者は、自分自身の分身のような存在としてみなされています。

 

この考え方は兄弟姉妹の配偶者にも当てはめることができます。兄弟姉妹は2等親にあたる為、その配偶者もまた2等親とみなされているのです。

自分や嫁・夫の子供の子供

自分や嫁・夫などの配偶者の子供の子供は、2等親です。自分や配偶者から見た場合の「孫」に当たる存在のことです。

 

自分自身や配偶者が再婚で、なおかつ以前の配偶者との間に子供が存在した場合は、養子縁組をしているかどうかで異なります。子供と養子縁組をしていた場合は、自分自身と現在の配偶者との子供とみなされるため、その子供の子供は2等親とみなされます。

喪中の範囲外とされている親族

一般的に喪中の範囲外とされている親族が存在します。喪中の範囲外とされているのは3等親以降です。ただし、近年では3等親の関係であっても喪中を行うところも増えてきています。 それでは3等親以降に当たる人たちはどのような存在なのでしょうか。具体的な3等親以降に当たる人たちについて紹介します。

「おじ(叔父・伯父)」や「おば(叔母・伯母)」

3等親に当たる親族として代表的な存在が「おじ」や「おば」です。「おじ」や「おば」をひらがなで記しているのは、漢字によってその立場が異なるからです。

 

「叔父」や「叔母」は、自分や配偶者の両親の兄や姉に当たる人を指します。また、兄や姉の配偶者も含まれます。

 

一方の「伯父」や「伯母」は、自分や配偶者の両親の弟や妹に当たる人のことです。さらに弟や妹の配偶者も含まれます。

 

このように立場が異なることで漢字での表記が異なります。しかし、どちらの場合も3等親に当たり、一般的には喪中に含まれない存在とされています。

いとこ

いとこは、等親図では4等親に当たります。いとことは、両親の兄弟姉妹の子供に当たる存在です。

 

4等親は喪中に含まれないとされています。仮に大変仲が良かった場合でも、4等親以降は喪中をしないことが一般的になっているため、喪中は行いません。

喪中の一般的なマナー

喪中には一般的なマナーというものが存在します。それらのマナーを知っておかないと、気づかないところで恥ずかしい思いをしているかもしれません。 具体的な喪中の一般的なマナーについて紹介します。

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喪中の期間

「喪中」とは「喪に服す期間」のことを言います。故人を悼み、その悲しみを表す期間のことです。

 

喪に服す期間は、個人との関係によって異なります。具体的な関係性と喪中の期間について紹介します。

配偶者や父母の場合

配偶者や父母が亡くなった場合、喪中期間は12~13カ月が一般的とされています。本人にとって最も近しい関係の人が亡くなったため、喪に服す期間も長めに設定されているのです。

 

一般的に配偶者が亡くなった場合は、13カ月間喪に服すのが良いとされています。また、父母の場合は12カ月間喪に服すのが一般的です。

 

父母よりも配偶者の場合の方が喪に服す期間が長いと考えられているのは、世間体という一面もあります。配偶者は本人にとって最も近い関係にあるため、父母よりも長い期間喪に服した方が良いと考えられているのです。

自分の子供の場合

自分の子供が亡くなった場合は、3~12カ月間喪に服すのが一般的とされています。3~12カ月と差があるのは、地域などによって異なるからです。

 

また、長期に渡って喪に服していると両親の心が癒えないということもあります。実子が亡くなった場合の喪中期間については、さまざまな考え方や意見があるため、3~12カ月と開きがあるのです。

兄弟姉妹(配偶者を含む)や祖父母の場合

兄弟姉妹や祖父母の場合は、3~6か月間の喪中が一般的とされています。等親図で見た場合、2等親に当たる人たちです。

 

ここには兄弟姉妹の配偶者、自分の配偶者の祖父母も含まれています。配偶者や1等親と比較した場合、3等親は血縁関係として遠くなるため、喪中期間も半分くらいに設定されているのです。

喪中期間のタブー

上記で解説したそれぞれの喪中期間には、行ってはいけない行事があります。喪中期間にタブーとされている行事について、その理由も含めて解説します。

正月祝い

喪中期間に行ってはいけない最大の行事は、正月祝いです。正月は新年を迎えられたことを喜ぶ行事です。

 

一方の喪中期間は、故人を悼むための期間であり、悲しみを表す期間でもあります。喜びとは真逆の期間に当たるため、正月祝いはタブーとされています。

 

ただ、おせち料理は食べても良いとされています。おせち料理は正月祝いの料理として認識されています。しかし、普段の食事として家族だけでおせち料理を食べるのなら、喪中期間でも良いとされています。

祝いの席への出席

喪中期間は祝いの席への出席もタブーとされています。具体的には、結婚式や祝賀会などのような華々しいお祝いの席です。

 

喪中期間は、まだ故人が亡くなったことへの悲しみや痛みが和らいでいない可能性があります。そのような心境で結婚式などに出席してしまうと、自分自身の心を深く傷つけることになりかねません。

 

また、喪中期間は自分自身の挙式もタブーです。こちらは世間体という理由もあります。喪中も開けていないのに自分自身の挙式を挙げるという行為は、亡くなった人への冒涜だと考えられているのです。

喪中期間にしても良いこと

喪中期間は、タブーなことばかりではありません。喪中期間にしても良いこともあります。以下に挙げる行為は喪中期間に行っても良いとされることばかりです。参考にしてください。

神社仏閣への参拝

喪中期間に行っても良い代表的な行動として、神社仏閣への参拝が挙げられます。神様のもとへ赴き、お参りをすることは亡くなった人への弔いにもなると考えられているからです。

 

お墓を建てず、遺骨を神社仏閣へ永大供養として納骨する人たちも増えてきています。その場合は、こまめに神社仏閣を訪れることになるでしょう。

 

ただし、同じ神社仏閣でも三が日の初詣は避けた方が良いでしょう。初詣に訪れる参拝客の多くは、新年を迎えることができた喜びを表すために訪れているからです。1月の神社仏閣への参拝は、松の内が開けてからにすることをおすすめします。

お歳暮やお中元

勘違いされがちな行為に、お歳暮やお中元が挙げられます。お歳暮もお中元も、喪中に行ったからと言って悪いということはありません。理由は、お歳暮やお中元にはお祝いの意味がないからです。

 

お歳暮やお中元には、季節の変わり目を表す挨拶という意味があります。無事、新しい季節を迎えられたという祝い事ではないのです。

 

挨拶なら、喪中に関係なく誰でも行います。お歳暮やお中元も挨拶の一環ですから、喪中でも行って良いとされているのです。

暑中・残暑見舞いや寒中見舞い

暑中・残暑見舞いや寒中見舞いも、喪中であっても送って良いとされる行為の一つです。これらはお歳暮やお中元と同じ扱いをされているからです。

 

お歳暮やお中元は、季節の挨拶の一環として品物を送ります。そのはがきや手紙バージョンが、暑中・残暑見舞いや寒中見舞いです。季節の挨拶の一環なので、喪中であっても良いとされています。

喪中はがきにおける注意点

喪中の際には喪中はがきを送ります。自身が喪に服していることを、友人知人に知らせるためです。 喪中はがきには決まったマナーや注意点などがあります。特に覚えておいた方が良いものを紹介しますので、参考にしてください。

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喪中はがきは各内容が決まっている

喪中はがきは、自分自身が喪に服していることを知らせるためのものです。そのため、書く内容はある程度決まっています。具体的には以下についての内容を記します。

 

  • 故人が亡くなった日にち
  • 故人の情報
  • 故人に代わって生前の感謝の言葉
  • 年始挨拶の辞退

 

最も大切なのは「年始挨拶の辞退」です。あらかじめ喪中であることを知らせることで、喪中はがきを受け取った人は年賀状の送付を控えることができます。

喪中はがきを出す時期

喪中はがきは、絶対にこの日からこの日までに出さなければならない、という決まりはありません。言い換えれば、いつ出しても良いということです。

 

ただし、喪中はがきを出す意味には、年始挨拶の辞退という意味が込められています。「年賀状を出すことはできません」ということを知らせているのです。

 

この理由から、通常は年賀状を用意する前に先方に到着する必要があります。具体的にいつまでということはありませんが、11月頃までには先方に到着するように送ると良いでしょう。

喪中期間のQ&A

喪中期間を経験すると、さまざまな疑問が湧いてきます。その中でも特に多い疑問点について、具体的な解説と合わせて紹介します。

年賀状をもらったら

喪中はがきを出した翌年、年賀状を受け取ることがあります。この場合、年賀状をお返しに送った方が良いのでしょうか。

 

結論から申し上げると、年賀状をお返しに送る必要はありません。あらかじめ喪中はがきを送っている場合は、先方はそのことを理解した上で年賀状を送ってきています。そのまま受け取るだけで充分です。

 

ただ、喪中はがきを出していない人から年賀状を受け取った場合は、喪中はがきを送りましょう。この場合、松の内が開けてから喪中はがきを送るのが一般的です。自分自身が喪中期間であること、あらかじめお知らせしなかったことに対するお詫びも記します。

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喪中はがきを受け取ったら

喪中はがきを受け取った場合、通常は翌年の年賀状は送らないのがマナーです。先方は喪に服しているのですから、新年を迎えたという喜びの気持ちを表す年賀状を送るのは失礼に当たります。

 

ただ、毎年年賀状を送っている人から喪中はがきが届いた場合、何も送らないのは失礼に当たると考える人も一定数存在します。その場合は、寒中見舞いとして送りましょう。この時、三が日は外して送るのが通例です。

喪中の範囲を知って正しく喪に服そう

一口に「喪中」と言っても、個人との関係性によって期間や喪中の有無は異なります。喪中には範囲があり、喪中期間のマナーも存在します。 喪中の範囲やマナーは一般常識と考えている人も一定数存在します。喪中に関する正しい知識を得て、喪に服してください。