初七日の香典のマナーとは?表書きの書き方や費用について解説

公開日 : 2020/11/1

更新日 : 2020/11/1

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初七日に参列する場合は香典を持参するのが一般的です。初七日の香典では表書きや墨の選び方に注意が必要です。以下には、初七日の香典のマナーについて解説しています。表書きや筆記用具の選び方のほか、のし袋の選び方や費用相場についても触れています。

公開日 : 2020/11/1

更新日 : 2020/11/1

目次

初七日とは

初七日とは、仏教における追善供養の1つで、故人の命日から7日目に行うものです。この場合、故人の命日を1日目と数えます。初七日には親族が集まって法要を営むのが一般的です。最近は参列者の負担軽減のため、葬儀当日に初七日までを済ませる「繰り上げ法要」や、葬儀の中に初七日を汲む込んでしまう「繰り込み法要」を行うのが主流です。

 

ちなみに初七日は、故人の魂が三途の川のほとりにたどり着く日だと考えられています。三途の川は生前の行いによって渡る場所や方法が決められており、善行を積んだ人は橋の上あるいは流れの緩やかな場所を渡ることができますが、悪人は流れが急で危険なところを渡らなくてはいけません。

 

このとき、現世の人々が故人の供養をすると、それはその故人の善行に数えられるため、より楽な方法で三途の川を渡れるようになります。よって、遺族は故人が苦労せずに三途の川を渡れるよう、初七日には法要を営むというわけです。

香典とは

香典は故人に備える金品のことです。故人にお供えする線香の代わりとして包むことから「香」の字がついています。また、線香以外にもお花代として包むこともあります。お通夜や葬儀の際に持参するほか、初七日や四十九日などの法要に参列する際にも持参するのが一般的です。

 

香典は不祝儀袋に包んで持参します。不祝儀袋の選び方は金額によって異なります。また使用する筆記用具や、表書きの書き方は、香典を出すシーン別に使い分けが必要です。

初七日には香典が必要?

初七日に参列する場合は香典を持参するのがマナーです。遺族が香典辞退を表明していないのであれば、持参するようにしましょう。

葬儀当日に初七日を行う場合は?

葬儀後に初七日を済ませる「繰り上げ法要」や、葬儀中に初七日を行う「繰り込み法要」の場合、初七日用の香典はどうするのでしょうか。答えは、「葬儀とは別に香典を持参する」です。通夜と葬儀は一続きの儀式であるため、香典はどちらか一方のみでかまいません。

 

しかし、初七日は通夜・葬儀とは別の儀式と考えられます。そのため、初七日に参列する場合は、必ず初七日用のための香典を準備しましょう。つまり、葬儀当日に初七日がある場合は、葬儀と初七日のために2つの香典を持参するというわけです。

香典袋の選び方

香典袋は、包む金額によって選び方が異なります。たとえば1万円以下を包む場合は、水引が印刷された封筒タイプの香典袋を用いるのが一般的です。1万~3万円を包む場合は、黒白の水引が付いたのし袋を用います。このとき、水引の色は双銀でもかまいません。また水引は「結び切」か「あわじ結び」のものを選びます。

 

5万円以上を包む場合は、サイズの大きい「中金封」を用いるのが作法とされています。10万円以上になると、もっとも大きいサイズの「大金封」を用います。

初七日の香典の書き方マナー

香典袋の書き方は、シーンによって使い分けが必要です。とくに初七日は逝去から間がないため、筆記用具や表書きに注意しなければなりません。それでは具体的に、初七日の香典の書き方のマナーについて見ていきましょう。

筆記用具は?

香典袋の外袋は毛筆を用いるのが正式です。筆ペンで代用することもできますので、毛筆に慣れていないという方は筆ペンを使用するとよいでしょう。いずれの場合も、初七日の香典には薄墨を使用するのがマナーです。

 

香典に薄墨を用いるのは四十九日より前の儀式です。たとえば通夜・葬儀、初七日などがあります。これらの儀式は逝去から間もない期間に行われるため、薄墨を用いて「突然のことで墨を摺る暇もない」「涙で墨が薄まった」という弔意を表します。

 

これに対し、四十九日以降の法要の香典には通常の濃さの墨を用います。このように香典の筆記用具は時期によって使い分けが必要ですので、くれぐれも注意してください。

表書きの書き方

表書きは外袋の上段の中央に縦書きします。位置としては、水引の飾りの上です。また、葬儀と同日に初七日法要がある場合、表書きの右上に小さく「初七日」と書き入れるのがマナーとされています。これは、葬儀と区別をつけるためです。

 

初七日の香典の表書きには「御霊前」を用いるのが一般的です。ちなみに「御霊前」の表書きを用いるのは、四十九日より前の儀式・法要の場合です。これは、四十九日の間は故人の魂は霊として現世にとどまっていると考えられているからです。

 

ただし、表書きの種類は宗教や宗派によって異なります。以下に、その例をご紹介してみましょう。

浄土真宗の場合

浄土真宗の場合、初七日の香典の表書きには「御仏前」を用います。なぜなら、浄土真宗では人は死後ただちに成仏すると考えられています。つまり「霊」として存在する期間がないため、香典にも「御霊前」を用いることはできません。

神道の場合

仏教の初七日にあたる儀式を、神道では「十日祭」といい、その名の通り故人の逝去から10日目に行います。また、仏教の香典にあたるものは、神道では「玉串料」や「榊料」と呼びます。

 

そのため、表書きは「御玉串料」「御榊料」とするのが一般的です。「御神前」や「御霊前」を使用することもあります。ちなみに、香典は線香代という意味であり、仏式の呼び方です。そのため神道では「御香典」という表書きは使用できませんので、注意してください。

キリスト教の場合

キリスト教の場合も、故人の逝去から7日目前後で追悼ミサなどを行うことが多いです。参列者はお金を包んで持参するのが一般的です。その場合、表書きはプロテスタントかカトリックにかによって異なります

 

プロテスタントの場合は「献花料」や「忌慰料」が一般的です。「御霊前」は使用できません。カトリックの場合は「御ミサ料」あるいは「御霊前」などを用います。また、「御花料」はどちらの場合も使用できますので、宗派が分からない場合は「御花料」を用いるようにしてください。

「御仏前」はいつ使う?

香典の表書きには「御霊前」のほかに、「御仏前」があります。表書きに「御仏前」を用いるのは四十九日以降の法要です。これは、故人の魂は49日目に成仏する=仏になると考えられているためです。

 

そもそも故人の魂は、逝去から7日毎にあの世で裁判を受けます。いわゆる閻魔大王による死後裁判です。このとき、生前に善行を積んでいれば極楽に行くことができますが、悪行を働いた人は地獄に落ちます。死後裁判は7日毎に7回行われ、最後の裁判にあたる四十九日では、故人の魂は成仏して生まれ変わります

 

つまり、「霊」であった魂が「仏」に成るわけです。これにあわせて、香典の表書きも使い分けます。すなわち四十九日より前の香典には「御霊前」を用い、四十九日以降の法要には「御仏前」を用います。ちなみに初七日や四十九日などに遺族が法要を行うのは、それが故人の善行と見なされ、極楽に行くことができるためです。

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名前の書き方

名前は、水引を挟んで表書きの下に縦書きします。名前は必ずフルネームを記しましょう。あとで遺族が確認するときに、同性の人と間違えないためです。

連名の場合

夫婦連名で初七日に香典を出す場合、夫の氏名のみを記します。あるいは、夫の氏名の左隣に妻の名前を記す方法もあります。また、友人や同僚が連名で香典を出す場合は、3人までなら全員のフルネームを記すことができます。右側が格が高いとされていますので、右から左の順番で、年齢や役職が上の人の氏名を縦書きしていきます。

 

4人以上の連名の場合は、代表者のフルネームのみを書き、その左に「〇〇一同」とまとめておきましょう。職場の同僚などで連名にする場合は、一番右に会社名を書き、「〇〇部一同」のように所属先を書きます。

中袋の書き方

中袋を書くときは、サインペンやボールペンを使用しても失礼にはなりません。まず表には金額を縦書きしましょう。一目で金額が分かりやすいよう、中央にやや大きめの字で書くのがマナーです。

 

金額を書くときは、改ざんを防ぐために旧字体の漢数字を用います。また同じ理由で、頭には「金」、末尾には「円」と書きます。たとえば3万円を包む場合の書き方は「金参萬円」となります。

 

裏側には住所と氏名を書きます。住所は中央寄りの左側の下段に書きます。氏名は一番左に書くのが一般的です。どちらも縦書きします。なお、住所と氏名を書くときは新字体の漢数字を用います。

 

中袋は横書きすることもあります。横書きの場合、金額や住所には算用数字を使用します。

中袋がない場合の書き方

不祝儀袋の中には中袋がないタイプのものもあります。その場合は、のし袋の裏側に金額と住所を記します。裏側にはサインペンやボールペンを使用してもかまいません。住所は裏側の中央寄りの左側下段に縦書きします。金額は一番左に縦書きします。氏名はのし袋の表側に書いていますので、この場合は省略します。

初七日の香典のそのほかのマナー

初七日の香典のそのほかの基本的なマナーについてもご紹介します。以下は、初七日に限らず、香典を出す場合の共通のマナーです。

旧札を用いる

香典に使用するお札は旧札を使用するのがマナーです。とくに初七日の場合、逝去からさほど時間が経っていないため、必ず旧札を使用しましょう。旧札を用いることで「思いがけない出来事でお金を準備する暇もない」という弔意を示すことができます。

 

新札しか手元にない場合は、折り目を付ければ使用できます。また、いくら旧札であっても汚れがひどいお札や、破れているものは使用できません。ちなみに四十九日以降は新札でもかまわないとされていますが、やはり旧札を用いるのが無難です。

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お札の入れ方

複数枚のお札を包む場合は、すべて同じ向きに揃えて包みましょう。香典袋へのお札の入れ方に厳密な決まりはありませんが、「悲しみに顔を伏せる」という意味から、肖像画がある方を伏せ、封筒の底に来るように入れるのが習慣になっています。

袱紗に包む

香典袋はむき出しで持参せず、袱紗に包みましょう。弔事用の袱紗には黒や茶色などの、落ち着いた色味を用います。紫色は慶弔両用ですので、初七日にも使用できます。いずれの場合も無地とし、柄物は使用できません

初七日の香典の渡し方

香典は、受付で芳名帳に記帳するタイミングで受付係に渡すのが一般的です。まず袱紗の上に取り出し、相手に表書きが正面になるように回転させて渡します。その際「このたびはご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」などの一言を添えます。

 

繰り上げ法要の場合は、骨上げの後に再度受付が設けられることが一般的ですので、そのタイミングで渡しましょう。繰り込み法要の場合は、葬儀の受付の際に渡してしまうことが多いです。もし渡すタイミングが分からない場合は、受付係に尋ねてもかまいません。

初七日の香典の費用相場

初七日の香典の費用相場は、故人との関係性によって異なります。基本的には、故人と関係が近しいほど多めの金額を包みます。親あるいは義親の場合は3~5万円以上が相場です。兄弟姉妹の場合は1~3万円、祖父母や叔父叔母などの親族なら5000~1万円を目安にしましょう。

 

それ以外の親族なら、親交の度合いによっても異なりますが3000~1万円が相場です。友人や知人、お世話になった方への香典は3000~5000円を包むことが多いです。

初七日の香典のお返しについて

遺族側は、初七日の香典のお返しとして礼状や返礼品を準備するのがマナーです。ここからは、初七日の香典のお返しのマナーについて見ていきましょう。

費用の相場は?

返礼品は頂いた香典の金額の1/3が目安といわれています。しかし返礼品はその場でお返しすることが多いため、香典の金額にかかわらず3000円~5000円を相場として準備することが多いです。これは、初七日の法要を葬儀と同日に行う場合でも、別日に行う場合でも同様です。

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品物は?

弔事の返礼品は、長く残るものは好まれません。よって、日用品や消耗品を選ぶのが一般的です。また、参列者の持ち帰りのことを考えて、「軽いもの」「かさばらないもの」を選ぶようにしましょう。

 

具体的には「フェイスタオル」「お茶」「海苔などの乾物」です。お菓子類などの食べ物を用意することもありますが、その場合は「日持ちするもの」を選びましょう。

のしは必要?

返礼品には必ずのしをつけましょう。水引が印刷されたタイプのものでかまいません。水引は黒白か双銀で、「結び切」あるいは「あわじ結び」とします。表書きは「粗供養」のほか「志」とすることもあります。名前はフルネームではなく、喪主の姓を記すのが作法です。

渡すタイミングは?

返礼品を渡すタイミングは、法要が終わったあと、喪主や遺族が1人1人の参列者に、参列のお礼を伝えながら渡すのが正式なマナーとされています。しかし最近は、受付で香典を受け取り、その場で礼状を添えて返礼品を渡すことが多いです。

表書きの使い分けが必要

初七日の香典の場合には、筆記用具や表書きの書き方に注意が必要です。心からの弔意を示すためにも、しっかりとマナーを守りましょう。