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一周忌のお返しはいつまでにすれば良い?品物やマナーについても解説

一周忌のお返しはいつまでにすれば良いのか、わからない人もいるでしょう。一周忌のお返しにはその他にもさまざまなマナーがあります。お返しに人気な品物なども含めて、さまざまな観点から解説します。一周忌のお返しの際の参考にしてください。

公開日 : 2020/10/09

更新日 : 2020/10/09

目次

一周忌のお返しの意味

一周忌の法要後、多くの人たちがお返しをします。この一周忌のお返しにはどのような意味があるのでしょうか。勘違いされやすいお返しの種類についても、合わせて解説します。

お供えに対するお返し

一周忌のお返しには、お供えに対するお返しという意味があります。一周忌の際に贈って頂いたお供え物に対するお返しです。

 

一周忌の法要には、参加不参加に関わらずお供え物が贈られます。お供え物をもらったままにしておくのは、やはりマナーという観点から見ても良くありません。

 

「お供えをして頂き、ありがとうございます」というお礼の意味も込めて、一周忌のお返しをします。この一周忌のお返しには、故人の気持ちも同時に込められています。

香典返しとの違い

一周忌のお返しと混同されがちなものに、香典返しがあります。一周忌のお返しと香典返しには、明確な違いがあります。

 

香典返しは、参列者から頂いたお香典に対するお返しです。葬儀やお通夜の場合には、参列者は香典を持参します。その香典に対するお返しが、香典返しです。

 

一周忌では参列者は香典は持参しません。その代わり、「お供え」という形で品物やお金を持参します。「香典」という呼び方はせず、「お供え物」や「御仏前」という呼び方をするので、そのためのお返しも「一周忌のお返し」と呼びます。

一周忌のお返しはいつまでにすれば良い?

一周忌のお返しはいつまでにすれば良いのでしょう。明確な期限は、お返しをする相手の状況などによって異なります。 通常の場合や相手の状況別の場合に分けて、いつまでに一周忌のお返しをすれば良いのか解説します。

通常は法要当日

通常、一周忌のお返しは法要当日に行います。一周忌の法要が終わった後、遺族は参列者を見送ります。このタイミングで、一周忌のお返しを渡します。

 

一周忌で会食を執り行う場合は、会食の合間を見て一周忌のお返しをしても良いでしょう。その場合は、会食開始直後は避けてください。ある程度時間が経ってから、一周忌のお返しを渡しましょう。

後日発送の場合は1~2週間後

一周忌の法要当日にお返しを渡さない場合もあります。お返しは荷物になるケースもあるため、後日郵送という形で一周忌のお返しをすることも増えてきているのです。

 

一周忌のお返しを後日発送する場合は、1~2週間後までに送りましょう。多少遅くなっても問題ありませんが、あまり遅くなりすぎるのは良くありません。遅くとも2週間後までには送るようにしてください。

欠席者は1か月以内

一周忌の法要に参加できない人も出てきます。しかし、参加できなくてもお供え物だけを贈ってくれる人はかなり多く存在します。お返しだけを贈ってくださった方にも、当然一周忌のお返しは必要です。

 

法要の欠席者に一周忌のお返しを送る場合は、1か月以内がマナーです。あまり早すぎても、嫌みになる可能性があります。1~2週間後をめどに、1か月以内にお返しを送ると良いでしょう。

一周忌のお返しに関するマナー

一周忌のお返しを贈る場合、一般的なマナーがあります。マナーを守らずに一周忌のお返しをすると、知らないところで恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。 特に押さえておきたい一周忌のお返しに関するマナーを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

お返しの相場は同額か7割

一周忌のお返しの相場で迷う人もいるでしょう。通常は、お供えと同額でお返しするのがマナーです。また、同額でお返しするのが難しい場合は、7割でお返しを行いましょう。

 

通常、法要の際にお供えする金額はある程度決まっています。喪主と故人の関係性によって相場は異なります。

 

  • 喪主にとっての両親または義父母に当たるの場合は3~10万円
  • 喪主にとって祖父母や叔父叔母の場合は1~3万円

 

両親や義父母の場合は、10万円のお供えをする送ってくれることもあります。同額のお返しをするのは難しいかもしれません。お供えの金額が高い場合は、7割程度でお返しをすると良いでしょう。

 

そうは言っても、お供えの金額の想像がつかないということもあるでしょう。その場合は、親族なら1~3万円程度、友人や知人なら3,000~5,000円程度でお返しを用意しましょう。

会食の有無

一周忌のお返しの金額は、会食の有無によっても異なります。会食が行われる場合は、一般的な相場から会食費を差し引いた金額をお返しするのがマナーです。

 

例えば祖父母の一周忌の場合、お供えの相場は1~3万円です。会食の費用が1人当たり1万円だった場合は、お供えの相場から1万円を引いた金額のお返しを用意します。

のしをつける

一周忌のお返しには、のしをつけるのがマナーです。と言っても、通常ののしではなく、一周忌のお返しの際には「かけ紙」と呼ばれるものをかけます。

 

のし紙とかけ紙の違いは、のしがついているかいないかです。のし紙と呼ばれる紙は、右上にのしがついています。だから「のし紙」と言うのです。

 

一方のかけ紙にはのしがついていません。その代わり、水引きが印刷されています。しかし、最近はかけ紙ものし紙もどちらも「のし紙」と呼ぶのが一般的になっています。

水引きの色

一口に水引きと言っても、さまざまな色があります。一周忌のお返しの際に使用する水引きの色は、地域や宗派によって異なります。気になる場合は、あらかじめ親戚に確認しておくと良いでしょう。

 

一般的には関東なら白と黒、関西は白と黄色という組み合わせの水引きを使用します。ただし、これの色の組み合わせが絶対ではありません。必ず一周忌のお返しの用意をする前に、水引きの色を確認しておきましょう。

水引きの結び方

水引きにはさまざまな結び方があります。一周忌を含めた弔事の場合に用いられる水引きの結び方は、結び切りが使われます。

 

水引きの結び切りという結び方には、「同じことが繰り返さないように」という意味や願いが込められています。弔事という悲しい出来事が繰り返さないようにということです。

 

水引きは結び切りの他に蝶結びなどがあります。こちらは、「同じことが繰り返しますように」という意味が込められており、慶事の際に使用される結び方です。弔事には不似合いなので、注意してください。

お礼状や挨拶状を添える

一周忌のお返しは、品物だけを渡すということはありません。必ずお礼状や挨拶状を添えるのがマナーです。 お礼状や挨拶状の文面は、一周忌のお返しを贈る相手によって異なります。贈る相手別の文面などについて紹介します。

一周忌のお返しは、品物だけを渡すということはありません。必ずお礼状や挨拶状を添えるのがマナーです。

 

一周忌のお返しの添えるお礼状や挨拶状は、縦書きにするのが通例です。また、文面では、繰り返しを連想させる言葉や忌み言葉は使わないようにします。

 

お礼状や挨拶状の文面は、一周忌のお返しを贈る相手によって異なります。贈る相手別の文面などについて紹介します。

参列された方

一周忌に参列された方には、お礼状という形で文章を添えます。一周忌に参列してくれてありがとうと言う遺族の感謝の気持ちと、故人の気持ちを同時に込めた文章にします。

 

「拝啓

亡祖母〇〇の一周忌の法要につきまして、ご多忙の中遠路はるばるお越し頂き、誠にありがとうございました。無事、法要を滞りなく終えることができました。

簡単ではございますが、書中にてお礼のご挨拶とさせて頂きます。敬具」

 

上記は、参列された方に向けたお礼状の文面です。長々とした文面にするのではなく、簡潔明瞭な内容にするところがポイントです。

欠席された方

一周忌の法要を欠席された人には、挨拶状を添えます。この時、お供え物を贈ってくれたことへのお礼と、滞りなく一周忌の法要が終わったことを伝える内容の2つを文面に盛り込みます。

 

「拝啓

この度は、亡祖母〇〇の一周忌の法要につきまして、お供えをお送りいただき、誠にありがとうございます。

去る◇月△日、無事法要を終えることができました。謹んでここにお知らせさせて頂きます。

簡単ではございますが、書中にてお礼とご連絡のご挨拶とさせて頂きます。敬具」

 

上記は、一周忌の法要を欠席された方に送る挨拶状の文面例です。最初に、お供え物を贈って頂いたことに対してお礼の気持ちを伝えます。

 

次に、いつ法要が終わったのかという内容を盛り込みます。先方が法要が終わったかどうか気にしている可能性があるからです。ここには「法要は終わりましたので、ご安心ください」という意味も込められています。

 

参列された方への文面に比べると、内容は少し長めです。しかし、長々とした文面は良いとは言えません。重要なのは感謝の気持ちと法要が終わったことを伝える連絡です。この2点だけを必ず盛り込んで、簡潔な内容にしましょう。

一周忌のお返しの品物

一周忌のお返しにはどのような品物が良いのでしょうか。実はお返しとして贈る品物にも、一般的なマナーやルールがあります。 ここでは、一般的な一周忌の品物はもちろん、人気の高いお返しの品物についても紹介します。一周忌のお返しの品物選びの際の参考にしてください。

消え物が一般的

一周忌のお返しの品物を選ぶ際、消え物が一般的と言われています。消え物とは、使ったらなくなるという品物のことです。

 

一周忌のお返しには、悲しい思いが宿っています。その悲しみが早く消えてなくなるように、という意味を込めて消え物をお返しの品物として贈ります。

 

また、誰かが亡くなるという出来事は縁起が良いとは言えません。縁起が良くない出来事が早く過ぎ去り、二度と起こらないようにと言う意味も、消え物には込められています。

 

品物を使い切って消えると同時に、縁起が良くない出来事も消えてなくなるようにということです。「続かない」という意味が込められていると考えると良いでしょう。

一番多いのはお茶

一周忌のお返しとして一番選ばれている消え物の品物は、お茶です。お茶は、食事や休憩の際に一番飲まれている飲み物です。早く消えてなくなる食べ物でもあります。

 

また、お茶は大変軽く、高級なものも多いという特徴があります。金額が高くなるとたいそうな品物になりがちですが、お茶の場合はそのようなことはありません。持ち帰る際にも荷物にならないため、一周忌などのお返しに選ばれることが多いのです。

 

さらに、お茶には魔除けの意味も込められています。お茶を飲むことで悪い気や厄を祓うと信じられているのです。このような意味でも、弔事のお返しの際には一番お茶が選ばれています。

お菓子の場合は日持ちするものを

後日送る場合には、お菓子などが選ばれることも多くあります。直接自宅に送るので、少々大きくなっても問題ありません。

 

デパートなどへ行くと、一周忌などのお返し用に用意されたお菓子のセットが売られています。見た目も豪華なものが多いので、喜ばれることが多いでしょう。

 

ただし、お菓子の中には日持ちしないものもあります。先方がすぐに受け取れる状況にあるかどうかはわかりません。また、短期間で食べきれない可能性もあります。

 

お菓子を選ぶ際には、できるだけ日持ちのするものを選ぶようにしましょう。また、持ち帰り用として選ぶ際には、あまり重くないものを選ぶのも重要なポイントです。

商品券もおすすめ

商品券も、一周忌などのお返しで選ばれる消え物です。商品券は、購入の際に使えば消えてなくなってしまいます。また、商品券を使う人は、自分にとって本当に必要なものを手に入れることが可能です。

 

一周忌のお返しでお金を送るのは、マナー違反とされています。露骨すぎるため、お返しにはふさわしくないと考えられているのです。

 

商品券は現金のようであって現金そのものではありません。そのため、一周忌のお返しとしてセレクトしても失礼にならないとされています。

 

商品券を贈る場合には、どこでも使えるものを選びましょう。場所によってはデパートなどが近くにないケースもあります。そのような状況も考慮に入れて贈ることが大切です。

カタログギフトも人気

最近は、カタログギフトを一周忌のお返しとして選ぶケースも増えてきています。受け取った人は、好きなものを選ぶことができるので喜ばれるのです。

 

あらかじめカタログを取り寄せておいて、当日は紙袋に入れて渡しましょう。参列者は自宅に帰ってからゆっくり品物を選ぶことができます。

一周忌のお返しに多い間違い

一周忌のお返しのルールやマナーの中で、勘違いされていることがいくつかあります。最後にお返しに多い間違いや勘違いについて紹介します。

半返し

一周忌のお返しは半返しが良いと思っている人が一定数存在しますが、一般的には同額でお返しするのがマナーです。

 

ただし、お供え物の金額が明らかに高額だとわかる場合については、同額でお返しするのが困難です。その時は、7割程度の金額でお返しをしましょう。

薄墨ののしの文字

弔事の場合は薄墨でのしの文字を書くのが一般的だと思っている人が一定数います。しかし、薄墨で書くのは四十九日までです。

 

一周忌のお返しの際には、薄墨ではなく、濃い墨文字でのし書きを行います。また、文字は「粗供養」または「志」としましょう。

マナーを守って一周忌のお返しをしよう

一周忌のお返しにも、さまざまなマナーやルールがあります。これらを知っておくと、知らないところで恥ずかしい思いをするということは避けられます。とても簡単なマナーばかりなので、ぜひ覚えておいてください。