妊婦でも葬式に参列できる?基本的なマナーについて徹底解説

公開日 : 2020/10/4

更新日 : 2020/10/4

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身内に不幸事があり、妊婦の場合は葬式に参列することができるのか疑問に思う方も多いです。地域の風習やマナーなどがあるため、参考にしながら葬式に参列するのか決めてみましょう。そこで、妊婦が葬式に参列するために基本的なマナーをまとめてみました。

公開日 : 2020/10/4

更新日 : 2020/10/4

目次

妊婦は葬式に参列してもよいのか

妊娠をするとホルモンバランスが崩れやすくなり、心身共に不安定になりやすいときに、急な訃報を受けるケースもあります。赤ちゃんにとっても大切な時期のため、無理する必要はありません。妊婦が葬式に参列することは問題はありませんが、体調を考慮する必要があります。

 

妊婦が葬式に参列する場合は、一般的な服装マナーなどが異なります。欠席する際でも香典などのマナーがあるため、正しいやり方を把握しておくことが大切です。また、地域の風習によって、妊婦が葬式に参列することが難しいケースもあります。

 

周りの方を不愉快な思いにさせないためにも、地域の風習がある場合は、親族に確認しておくことが必要です。そこで、まずは妊婦の葬式について細かい内容をまとめていますので、チェックしていきましょう。

妊婦が葬式に参列するときのチェックリスト

妊婦が葬式に参列するか悩んだときは、チェックリストを確認するのがおすすめです。絶対に参列しなければいけないわけではありませんから、体調を考慮して考えてみましょう。

かかりつけ医に相談する

妊婦が葬式に参列する際は、体調に考慮しなければいけません。つわりの時期であれば線香の臭いがきつく感じてしまうケースがあり、体調を崩してしまう可能性もあります。逆に臨月だといつ、生まれてもよい状態なので、周りの方を心配させてしまいます。

 

葬式は長い間、立ち続けることもあるため、体に負担をかけてしまう可能性があります。妊婦は安定期に入るまで流産する可能性も高く、初期・中期・後期によっても人によって体調の内容が異なります。そのため、お医者さんに相談をして葬式に参列できるか確認してみましょう。

 

お医者さんが葬式に参列しないように勧めるのであれば、そのまま欠席する手続きを行い、香典などを贈る準備を始めるようにしてください。事情が分かれば、親族の方も納得されるので問題はありません。

親族に参列してもよいか確認

妊婦で葬式に参列することができるか、まずは急な訃報の連絡をいただいた方に確認することが必要です。地域の風習によっては、迷信を信じている方もいるので参列することが難しいケースもあります。また、親族は迷信を信じていなくても周りの方に気を遣わせてしまいます。

 

昔からの迷信が引き継がれているようであれば、無理して妊婦が葬式に参列する必要はありません。妊婦が葬式に参列すると、休憩をとるために席を外すことがあるため、その内容も伝えておく必要があります。妊娠初期の場合は、お腹が目立たないため周りの方は気づきません。

 

そのため、一緒に葬式に参列する人や周りの方に伝えておいた方が、体調を崩してしまったときも安心なので、葬儀の内容など事前に確認をして、体に負担がないかを考えてから葬式の参列を決めるべきです。

妊婦が葬式に参列する時のマナー

妊婦の体調がよく葬式に参列する際は、最低限のマナーを守ることが大切です。一般の方とのマナーが異なるため、悩むことが多いのでここからは、妊婦が葬式に参列する時に気を付けなければいけないポイントをまとめてみました。

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妊婦の服装について

一般女性と妊婦の服装マナーは異なります。妊婦ということもあり、許されるマナーもあるため、服装マナーで気を付けたい点をまとめていますので、確認してみてください。

妊婦の喪服

妊婦が葬式に参列する際に着る喪服は、体に負担のかからないものを着ましょう。お腹が目立たない時期であれば、喪服を着られますが、臨月に近いとゆったりとしたワンピースを着ましょう。新たに新調する必要はなく、光沢のない黒や紺でシックであれば大丈夫です。

 

どうしても妊婦で葬式に参列する洋服がない場合は、プチプラのしまむらなどで準備しても問題はありません。デザインや光沢に気を付ければ、喪服でなくても妊婦は着ることができるので、持っている洋服と相談して購入しなければならないのか考えてみてください。

 

妊婦が葬式で着る洋服のポイントは、動きやすさ、快適さを重視してください。妊娠中はお腹が張るのはよくありませんので、ゆったりとした服がおすすめですし、時間がある方ならレンタルを選ぶ方法もあります。

妊婦におすすめの靴

妊婦が葬式に履く靴は、ヒールのないパンプスを選ぶようにしてください。光沢があるものやスエード生地は葬儀の席ではマナー違反となるので、シンプルな黒で装飾のないものを選びましょう。また、妊婦であってもスニーカーはマナー違反となるので気を付けてください。

 

妊婦がつまずいたり、転んでしまうとお腹の赤ちゃんに影響を与えてしまいます。そのため、普段から履きなれているようなヒールのない黒の靴を準備しておくようにしましょう。そして、葬儀のマナーで女性はストッキングを履かないといけません。

 

妊婦もストッキングを着用しないといけませんが、お腹周りが冷えないようにタイツを履いても問題はありません。その時に気を付けなければいけないポイントは、ラメなどの柄が入っていないものを選ぶようにしてください。

妊婦に必要な持ち物

女性の持ち物にハンドバッグやハンカチが必要ですが、妊婦の場合はカーディガンやストールなど羽織るものを準備しておくのがおすすめです。夏場の葬式は会場内の温度を低く設定していることも多いため、体を冷やさないアイテムも一緒に持参するようにしましょう。

 

妊婦に冷えは大敵です。スカートにストッキングと足元を冷やしている可能性が高いため、座っているときはひざ掛けのように使用することもできます。カーディガンやストールも黒に近い落ち着いた色であれば、葬式に持っていくことができるので準備しましょう。

 

妊婦は一人の体ではありません。お腹の中の赤ちゃんを元気に産むためにも無理をしてはいけません。そのため、服装マナーを守りつつ、持ち物にも気を使ってお腹の赤ちゃんを守ってください。

黒でも光沢のない物

妊婦は一般的な服装マナーよりも緩くなり、黒の無地であれば喪服を着る必要はありません。しかし、光沢に気を付けなければいけません。新調した洋服や持っている洋服で葬式に参列することもできますが、光沢がない黒の無地にしないとマナー違反になってしまいます。

 

バッグや靴など、エナメル素材を選ぶと光沢が強く、葬儀に適した黒ではありません。安いので購入しやすいですが、マナー違反となるので気を付けましょう。女性は気を付けなければいけないマナーが多いため、最低限守って葬式に参列するようにしてください。

 

一般的な服装マナーを把握してから、妊婦に適した服装を選ぶようにすれば、マナー違反しませんので、気を付けながら準備を進めていきましょう。

アクセサリーや髪型について

女性が葬儀で身につけることができるアクセサリーは、黒やグレーまたは真珠に限られています。これは妊婦でも同じであり、その他の貴金属は身につけませんが、結婚指輪でハーフエタニティでなければ身につけることが可能です。

 

妊娠中はむくみやすいので、無理してアクセサリーを身につける必要はありません。指輪がきつくなってきているのであれば、外して葬式に参列してください。また、アクセサリーを身につけるときは、一連だけに限られているので気を付けるようにしましょう。

 

髪型は長い方であれば、一つにまとめるなど清潔感を出すためにすっきりとさせてください。ヘアアクセサリーは特に必要はありませんが、もしつける場合は黒の無地のものにしてください。葬儀はおしゃれをする場ではありませんし、妊婦は体調を一番に考えましょう。

葬式にまつわる迷信について

昔から妊婦が葬式に参列するのはよくないという迷信があります。今でもその風習を守っている地域もあるため、どのような迷信があるのか事前に確認しておきましょう。

迷信や言い伝え

沖縄では昔から妊婦が通夜や葬式に参列してはいけないと言われています。その理由としては、お腹の中にいる赤ちゃんが故人の世界に引っ張られてしまい、魂を奪われてしまうと考えられてきました。また、沖縄では妊婦以外に家を新しく建てた方も通夜や葬儀に参列しません。

 

その理由は、家を新しく建てたばかりなのに、不運を招くと考えられているためです。その他にも病人で体が弱っている方も葬式に参列しないようにしており、体にあるデキモノが悪化すると考えられているため、香典だけを送るようにしている場合もあります。

 

沖縄のすべての人がこのルールを守っているわけではありませんが、沖縄は他の県よりも死者の魂への信仰は深く、死者の魂を恐れている方も多いです。葬式に参列させない方々は、自分たちより先にあの世に行ってはならないと心配して行っています。

お腹に仕込む鏡

葬式に参列する妊婦はお腹の中に鏡を仕込むと悪い影響を跳ね返すと信じている方もいます。そのため、鏡の反射部分を外向きにしてお腹の中に入れる妊婦もいて、腹帯などで固定して参列します。腹帯にはポケットがついているものもあるため、大きな鏡でなくても大丈夫です。

 

大きい鏡を仕込んでしまうと歩きにくく、邪魔になってしまうことが多いため、きれいに映る鏡でポケットサイズであれば、高価なものでなくても問題はありません。迷信を信じている方は、お腹の中に鏡を仕込んで葬式に参列してみてください。

 

現在では必ず鏡を仕込んで葬式に参列する必要はありませんが、周りの方に意見を聞いてどうするべきなのか考えてみましょう。地域の風習もあるため、親族に確認してみるのがおすすめです。

妊婦に気遣う迷信

妊婦が火葬場に行くとあざのある赤ちゃんが生まれてくるという迷信もあります。万が一を考えて、妊婦にすすめない親族も多いです。死による「穢れ」を懸念しており、妊婦に参列は進めていません。参列することに、問題はありませんが、妊婦の体調を考慮して言われています。

 

どの迷信も赤ちゃんを災いから守るために伝わってきたものばかりです。昔は妊婦と赤ちゃんがお産で命を落とすケースがありました。葬式で感染症のリスクにさらされていたこともあり、葬式の席から妊婦を遠ざけていたことからこのような迷信が伝えられてきました。

 

母子を守りたい人々の思いがあるからこそ、現在のように医療や公衆衛生が進歩しても引き継がれていたと考えらえています。基本的に葬式に妊婦が参列することは問題がありません。しかし、周りの方のことも考えてどうするべきかよく考えてみてください。

妊婦が葬式に出ないときのマナー

体調を考慮して妊婦が葬式に出ないケースも多いです。葬式に参列しないときの基本的なマナーについてご紹介します。この対応を行えば、参列することが難しくても失礼に当たることはありません。

お香典やお悔やみ状を送る

妊婦が葬式に参列しないときは、弔意を表すために弔電を打ったり、お香典・お悔やみ状を送ります。欠席をするなら遅くとも前日までに行いましょう。出席されない事情を把握している場合であれば、メールで伝えることも可能ですが、見落としの可能性もあるので電話しましょう。

 

葬式を欠席するなら弔電を送るのがおすすめで、インターネットや電話で申し込みすることができるので、家にいながら準備をすることが可能です。香典に関しては代理にお願いする方法もありますが、忙しい葬儀当日を避け自宅を配送先にしたら時間指定するのがおすすめです。

 

もし、供花やお供え物を贈る場合は、宗教によって内容が変わり、事前確認をしてから準備しましょう。このように葬式を欠席した場合は、様々な方法で弔意を表すことが可能です。体調がよければ、後日弔問することもできるため、どれが適しているか考えてみましょう。

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直接弔問する

弔問は四十九日まであり、妊婦の体調がよければ葬式に欠席しているので検討するのもおすすめです。葬式と異なり長い間、体に負担をかける心配がなく、直接顔を見て弔意を表すことができるため、相手側の都合を見て直接弔問することも選択肢にいれてみましょう。

 

葬儀を行った後は遺族側もまだまだ忙しい日々を過ごしています。そのため、落ち着いた頃を見計らって、弔問するようにしてください。事前に相手側に弔問してよいかを確認し、断られてしまったら諦めるようにしましょう。

 

弔問を断れたのであれば、香典や供物を送ることもでき、相手のことを想って無理に線香をあげに行く必要はありません。妊婦ということもあり、葬式も欠席していますから、弔問も必ず行く必要はなく、葬儀のマナーに合った香典や供物を準備すれば気持ちは伝わります。

妊婦は体調に考慮して葬式に参列する必要はない

身内の不幸事で妊婦が葬式に無理に参列する必要は特にありません。体調を考慮するのが優先であり、出ないときのマナーを守れば大丈夫です。妊婦が葬式に参列することで、迷信を信じている方は心配させてしまう可能性が出てきます。

 

元気な妊婦の場合であっても、葬式に入れなかったということも地域の風習ではあるため、状況を確認してどうすればよいのかよく考えてから決断してみましょう。