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四十九日のお供えに適した品物や選ぶ際の注意点、のしの書き方も解説

四十九日のお供えに適した品物、お菓子、花、線香、果物などを紹介し、遺族に喜ばれるポイントやおさえておきたい一般的にマナーを解説します。また、お供えにつけるのしを選ぶ際の注意点や書き方、お供えを渡す際のマナーも紹介します。

公開日 : 2020/09/26

更新日 : 2020/09/26

目次

四十九日のお供えとは?

“四十九日”とは、故人が亡くなった当日(命日)を1日目として四十九日目にあたる日を指します。 お葬式後から四十九日までは遺骨は自宅に安置するのが一般的です。遺影や白木の位牌を一緒に置いて弔います。 仏教では、四十九日までが忌中、喪に服す期間です。遺族は結婚式やお祝い事の出席を避けます。 仏教では故人は亡くなってから四十九日までの間に、来世の行き先を決めると考えられています。そのため、故人が無事に成仏して極楽浄土に行けるように、四十九日は最も重要な法要の1つです。招かれた場合はできるだけ参列するようにしましょう。 亡くなってからちょうど四十九日ではなく、今では四十九日になる前の週の週末に行われることもあります。遺族だけではなく、親族や故人と縁が深かった方たちも呼ばれることも多いです。 四十九日の法要では、生前の感謝の気持ちを伝え、冥福を祈るため、香典やお供えを持参します。お供えの品物は、和菓子や洋菓子、果物、お花、線香、故人が好んでいたものなどです。 仏教の大切な法要ですので、お土産という感覚ではなく、その場にふさわしいもの、遺族がもらって嬉しいものを持参するようにしましょう。

四十九日のお供えの選び方

四十九日のお供えには饅頭などの和菓子、洋菓子、果物、線香、故人が好んでいたものなどが挙げられます。それぞれどんなものがおすすめなのか、詳しく解説します。

四十九日のお供え①饅頭のおすすめ

日本で記念や儀式の時に使われる饅頭といえば、上用饅頭を思い浮かべますが、通夜の参列者が通夜見舞いとして用いられることがあります。四十九日のお供えとしても上用饅頭を用いることは一般的です。 上用饅頭は数ある和菓子の中でも最も歴史ある和菓子の1つで、昔はお殿様への献上品として選ばれていた高級品であり、由緒あるお菓子です。芋類を米粉に混ぜて作っていることから、薯蕷饅頭(しょようまんじゅう)とも呼ばれています。 好みに合わせてどのような饅頭を選んでも良いですが、日本人にとって最も親しみのあるお菓子だけに、味にはこだわって選ぶほうが良いでしょう。こしあんの味は肝心なので産地に気をつけ、お店の評判をチェックしておくと失敗は避けられます。 日持ちしない商品の場合は作り立てのものをその日に届けてくれるかどうか確認しましょう。饅頭が入っている箱も贈り物にふさわしいものかどうかも重要です。

四十九日のお供え②饅頭以外のお菓子のおすすめ

和菓子の場合、饅頭以外に羊羹、煎餅、どら焼き、葛餅などが挙げられます。洋菓子の場合は、クッキー、ゼリー、プリン、マドレーヌ、カステラなど、先方の好みを考えて選んでも良いですが、キャラクターものや色が派手なものではないほうが良いでしょう。 チョコレートが好きな故人もいるかと思いますが、特に暑い季節は溶けやすいため注意が必要です。もしもチョコレートを選ぶ場合は、遺族にそう伝えるようにしてください。 1ずつ小分けにされていると食べやすいので喜ばれます。量の多いお菓子を選ぶ場合は、賞味期限が長いものを選ぶほうが良いでしょう。

四十九日のお供え③果物のおすすめ

基本的には故人が好きだった果物を選びます。果物の場合、どうしても日持ちしない、臭いの強いものが多いですが、それでも故人が好んでいたものを選ぶとその心遣いを遺族に喜ばれます。 丸いものは縁(円)を連想させるということで、お供え物でもよく選ばれます。メロン、ブドウ、蜜柑、リンゴ、桃などです。 果物も霊前用に詰め合わせを販売しているお店がありますので、そうしたお店に注文すれば化粧箱や籠にきれいに入ったものが購入できます。

四十九日のお供え④花のおすすめ

花をお供えする場合は、白い花を選ぶのが基本です。ユリ、菊、カーネーション、胡蝶蘭、桔梗などのブーケを飾れるように籠などに入ったアレンジメントの形で渡すと良いでしょう。薄い紫、青、黄緑などの色の花が入ることもあります。 白を基調とした花束にするのが無難ですが、故人が好きだった花や色がある場合、好みのものをお供えするのも良いでしょう。ただし、遺族の方がお供えの花は白いものでなくてはと思っていることもあるので、故人が好きだったのでこれを選びましたと一言添えるのをお勧めします。 最近では生花だけではなく、ブリザードフラワーや造花を選ぶことも多いです。お水を変えるなど、お世話をする必要もないので、そのほうが助かるという遺族も少なくないでしょう。 お供え用として販売されている花にもバラが入っている場合もありますが、トゲのある花はお供えとしては避けるべきだとも言われています。しかし、それも遺族の好みにもよりますし、トゲをとっているものなら怪我をするようなことはありません。 それから、花粉が多い花の場合、汚してしまうこともあるので、花粉をとっておくようにしましょう。

四十九日のお供え⑤線香やロウソク

お通夜やお葬式の時だけではなく、四十九日でも線香やロウソクをお供えします。線香のみの商品もありますが、ロウソクと線香がセットになっている商品もあります。 線香の場合、最も大切なのは香りです。香りには好みがありますが、香木系の香りが最も一般的で、桜やラベンダーなど花の香りのものもあります。それ以外もコーヒーやお菓子など変わった香りのものもあり、故人の好みに合わせると良いでしょう。 煙の量も線香の種類によって異なります。最近では自宅で使いやすい煙の少ないものが人気で灰が飛び散りやすいものもお手入れが楽になるので良いでしょう。線香の長さは小さい仏壇に合わせたサイズなどもあるので、その家にふさわしいものを選びましょう。 ロウソクは絵が描かれた素敵なものがお供え用として販売されています。普段使うものとしてそうした商品は購入することはあまりないので、お供えとしてふさわしいです。

四十九日のお供え⑥故人が生前好んだもの

故人が生前好きだったものをお供えすることもあります。お酒が好きだった方の場合、日本酒やワインやビールなどをお供えすると良いでしょう。 お供えに関しては絶対こうでなくてはいけないというルールはないのですが、遺族の意向を確認することも大切です。お供えの品物として一般的ではないものを選ぶ際は、遺族に事前に確認してから購入するようにしましょう。

四十九日のお供えを送る際の注意点

お供えに関しては遺族の迷惑にならないように選ぶことが大切です。お供えを選ぶ際の注意点を解説します。

四十九日のお供えの金額の目安

四十九日の法要ではお斎(おとき)と呼ばれる会食をします。そのため、香典は持っていってもお供えもその分、きちんとしたものでなくてはいけないのかと考えるかもしれません。 しかし、地域によっても違いますが、5千円~1万円がお供えの目安です。法要に訪れる他の人と比べて高すぎても安すぎてもあまりよくないので、できれば周囲の人に聞いてみて内容を決めると良いでしょう。

四十九日のお供え、孫の場合の相場

孫の立場で四十九日の法要に参列する機会は多いことと思います。まだ学生の場合は、お供えを自分で用意する必要はありませんが、働きはじめたら自分で用意すると良いでしょう。 金額は通常と同じように5,000円程度の品物を用意します。孫だからこそ分かる故人が好きなものを選ぶのがおすすめです。

お供えものとして避けるべきもの

仏教のお供えの場合、仏教が殺生を禁じていることがあり、生き物の死を連想させるようなものはふさわしくありません。そのため、一般的に魚や肉をお供えすることはありません。夏の場合は、傷みやすいという理由もあります。 しかし、例えばハムやソーセージなどは扱いやすい食品のため、生前に故人が好んでいた場合、喜ばれることもあるでしょう。遺族から頼まれて、お供えとして送ることもあります。 一般的にお酒についても、仏教は不飲酒戒の戒律の観点から避けるケースが多いです。しかし、故人がお酒好きだった場合、お供えされることもよくあるので、それも場合によって違います。慣習に縛られるのではなく、時には臨機応変に対応することも大切です。 魚や肉やお酒をお供えしたいと思った場合は、遺族やお寺に相談するようにしましょう。

用意する時期に注意

四十九日のお供えを用意する際、気をつけていただきたいのが準備する時期です。通夜がお葬式のお供えよりは間がありますが、それでも亡くなって四十九日までに法要は行われるので早めに準備はしましょう。 四十九日になる前の週末に行われることも少なくないため、直前に慌ててしまうことは避けるべきです。 食べ物を選ぶ場合は賞味期限がありますので、購入するタイミングが重要です。一ヶ月くらいもつものを選ぶと心配しないですみますが、そうでない場合は、当日に作り立てのものを送ってもらえるお店を選びましょう。 花についても、その日の入荷状況があるので、数日前に注文をしておいて当日取りに入ったり、届けてもらったりするようにしましょう。 法要には参列せずにお供えだけを送る場合、法要当日より少し前に届くようにします。亡くなって四十九日目ではなく、法要が行われる日でないと、せっかく送っても当日にお供えできません。送る際に遺族や式場に送ってよいかどうかを、確認するようにしましょう。

遺族が好まない食べ物は避ける

故人が好きだったとしても、遺族が好まない食べ物については避けるほうが無難です。遺族が食べることができないものの場合、処分に困ってしまい迷惑になるでしょう。できるだけ遺族にとっても嬉しいと思ってもらえるものを選ぶべきです。 もしも、遺族の食べ物の好みが分からない場合は、誰かに尋ねるか、それができない場合は、お花や線香などを選んでおくと良いでしょう。

浄土真宗の四十九日のお供えに注意

浄土真宗については他の宗派と考え方が異なるので少し注意が必要です。 浄土真宗の場合、故人は亡くなったその瞬間に仏になり、四十九日を待たずに成仏するものとされています。そのため、成仏する前に使われるのしの文言である「御霊前」は浄土真宗では使えません。 お店でのしをつけてもらう時にも、御霊前以外にしてもらうように言っておきましょう。

包装紙は地味なものを

お供えは仏壇の前に置かれるものなので、華やかな包装紙はふさわしくありません。お店で品物を包装してもらうときは、法要のお供えであることをお店の方に伝えるようにしましょう。 そうすれば、包装紙選びも配慮してくれますし、熨斗もつけてもらえます。

四十九日のお供えののしの選び方、書き方

四十九日のお供えには、弔事用ののしをつける必要があります。のしの選び方や書き方を紹介します。

四十九日ののしの選び方

弔事用ののしは一般的に、亡くなってから四十九日までが白黒、四十九日以降が双銀で、結び切りのものを使います。一部関西地方では黄色の水引のものを選ぶことがあるので、地方の慣習に従うようにしましょう。 結び切りは、中央で結んだ固結びで、一度結んでしまうとほどくのは難しい結び方です。二度とこのようなことは起きてもらいたくない、これきりで終わってほしいという意味が込められています。 そのため、弔事以外にも結婚式や快気祝いでも結び切りのものを使います。 参列者だけではなく、参列者に遺族が引き出物の品を送る際にものしをつけるのが一般的です。 誰からのお供えかが見た目では分からなくなってしまうことを避けるために、のしは内のしではなく、外のしにします。

四十九日ののしの書き方

一般的には、仏教では故人が成仏する前は「御霊前」と書き、成仏してからは「御仏前」と書きます。四十九日で故人は成仏すると考えられていますが、多くの場合、「御霊前」とすることが多いです。 しかし、浄土真宗の場合は、人は亡くなるとすぐに仏となるとされているため、お通夜からずっと「御仏前」と書きます。「御霊前」と「御仏前」どちらがいいのかよく分からない場合は、「御供」「御供物」にしておけば問題ありません。 お線香をお供えする場合は「御香儀」や「御香資」もよく使われます。 「御霊前」などと書いたその下に、参列者の代表者の名前をフルネームか苗字のみを書きます。

四十九日のお供えの渡し方

お供えを渡す際は自分で仏壇に供えるのは避けましょう。遺族に迎えてもらった際に挨拶をした後で「御仏前にお供えください」といった言葉と共に手渡しするようにしましょう。 紙袋などにお供えを入れている場合もあると思いますが、その際は、紙袋からは出して、中身だけを手渡すようにしてください。包めるようなものであれば、風呂敷に包んで持参するのが良いですが、その際も風呂敷からは渡す時は出すようにします。

故人への気持ちを表現し、遺族を思いやる心が大切

四十九日のお供えについては、地域ごとや宗派ごとの慣習があり、決まった形もありますが、それをなぞるだけではなく、故人への感謝と遺族を慰める気持ちが大切です。 ただ型通りこなしている感じでは、自分自身も心残りになりますし、遺族もそれまでのお付き合いだったのかとがっかりされてしまうことも考えられます。 お供えはそうした自分の思いを表すこともできるものなので、じっくり中身を考えるのも良いでしょう。そうするうちに故人との思い出が蘇り、大切な思い出の1つになることもあります。 色々なパターンがありますので、後悔のないように、慌てて決めてしまわずに時間をかけて吟味するようにしましょう。