祖母が亡くなった時の喪中はがきは出す?祖母の関係性・例文も紹介
公開日 : 2020/9/12
更新日 : 2020/9/12
近親者が亡くなり喪中となると喪中はがきを出すのは当たり前ですが、普段あまり関わることが少ない祖母が亡くなった場合でも喪中はがきを出したほうが良いのでしょうか。この記事では、祖母の喪中についてを生前の関係性も踏まえながら解説をしていきます。
公開日 : 2020/9/12
更新日 : 2020/9/12
目次
祖母が亡くなった場合の喪中ハガキについて
祖母とはいえ、場合によっては数回ほど会った程度の面識しかないこともあるでしょう。そのような場合でも祖母が亡くなったら必ず喪に服し、喪中はがきを出さなくてはならないのでしょうか。
一般的には喪中となる
喪中とは近親者が亡くなったときに死を悼み、1年もしくは13か月間は喪に服す期間を表しています。
近親者は一般的には2親等までを指し、自分の兄弟や姉妹、祖父母までが2親等の関係とされています。親も1親等であるため「2親等まで」という関係に入ります。
この原則より、祖父母が逝去した場合も喪中として喪に服すのが正しい行動となってきます。従いまして、父母が亡くなった場合も通常は喪中はがきを出す必要があります。
祖母との関係性による違いとは
2親等までが喪中の範囲ですが、実際に喪に服すか服さないかは、故人の裁量で決めても問題ないとされています。
例えば4親等の従兄弟であっても、同じ住居に住み家族と同じように親密な関係だった場合、3親等以上の続柄であっても気持ちの問題から喪に服す方もいらっしゃいます。
これとは反対に、2親等の関係でも普段からほとんど接触がない親族の場合は、喪に服さないという選択肢があります。これらをとがめることは基本的には出来ません。
祖母との関係が希薄だった場合は、家族と相談をした上で喪に服さないとしても問題ないケースもあります。
父方の祖母の場合
祖母にも続柄で2種類あります。父方の祖母の場合は、母方の祖母よりも会う頻度が高いという人が多いかもしれません。この場合は気持ち面でも、祖母が亡くなれば喪中として方が望ましいといえます。
これは父方の祖母だけではなく、夫の祖父でも同じと言えるでしょう。
母方の祖母の場合
母方の祖母とはかかわりが少ない場合は、ご家族で相談をした上で喪中としない方も多くいらっしゃいます。
しかし、お祖母様とは関わりが薄かったとしてもあなた自身の母親にとっては祖母は実の母親です。母親は当然のことながら喪中となるため、そこに寄り添う意味も含めてあなた自身も喪中とするようにしましょう。
しかしながら明確な決まりがあるわけではないので、一般的な常識というのもありません。家族内で、しっかりと相談しあって決めるようにすると良いでしょう。
結婚後に祖母が亡くなった場合
結婚後の祖母との関係は、自分が相手の家に嫁入り、もしくは婿入りして姓が変わった場合です。家を出た立場なので、実家の喪中の基準が変わってくると考えられる方もいらっしゃるでしょう。
ですが家を出たとしても、祖母が2親等の親族であることに変わりはなく、喪中とするかどうかを家族と決めて頂いて大丈夫です。
もう一つは、結婚した相手の祖母のケースです。義祖母は血のつながりがないので、理屈としては喪中とする必要性はありません。しかし、生前に大変お世話になったということであれば、配偶者の祖母ですから喪中となってもなんら不自然なことではありません。
別居中の祖母の場合
祖母の逝去を喪中とするかどうかについては、比較的わかりやすい基準があります。それは、生計を共にしていたかどうかです。
同居して家計を共にしていた場合は、ほとんどの方が喪中とされているようです。毎日一緒に暮らしていたということもあり、近所の方から見ても家族として認識されていたことでしょう。世間体の意味でも喪中とすることをおすすめします。
ただし別居していた祖母の場合は、住まいが別というだけではなく地域も離れていたケースも多いはずです。
連絡を取ったり会うことも年に数回、場合によってはほとんどお会いしたことがないこともあるはずです。そのような場合は、2親等の親族である祖母の逝去であっても喪中としない方も多くいらっしゃいます。
もちろん、別居していても思い入れのある関係であれば喪中としても問題はありません。
年賀状をだしてもいい場合について
祖母の逝去にともない喪中であると決めたとしても、年賀状が出せるケースもあります。それでは、どのようなときに年賀状を出せるのかを解説いたします。
祖母の場合の喪中期間
喪中は一般的に1年もしくは13か月だとされている場合が多いです。これは1親等の関係を基準とした場合とされています。
2親等以上の関係、つまり祖父母や兄弟が亡くなった場合の喪中は、厳密な決まりはありませんが1親等よりは短く、最長で6か月ほどとされています。
つまり祖母が亡くなって喪中に入られた場合でも、半年が経過すれば喪中が明けたと判断し、喪中に入る前と同じように過ごしても問題はありません。
死後6か月以降なら出しても良い
祖母が亡くなってから6か月が経過すれば、年賀状を出すことが出来ます。1月~6月に祖母の喪中に入った場合、年末には年賀状をだしても差支えはありません。喪中はがきも出さなくて良いということとなっています。
祖母が亡くなった場合の喪中はがきの例文とは
祖母が亡くなり年末年始まで喪に服すと決められた場合は、喪中はがきをだす必要性があります。ここでは、祖母が亡くなった場合も喪中はがきの書き方について紹介を致します。
祖母が亡くなった場合の喪中はがきの文例
祖母が亡くなった場合に作成する喪中はがきは、他の親族が亡くなった場合と基本的には同じです。
「喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮させて頂きます
○月 祖母○○が○歳にて永眠いたしました
本年中のご厚情に深く御礼を申し上げます
来年も変わらぬ交誼のほどをお願い申し上げます」
上記を参考にして頂くようお願いいたします。
義祖母の場合の喪中はがき文例
「喪中につき新年の挨拶をご遠慮を申し上げます。
義祖母 ○○が本年○月に○○歳にて他界をいたしました。
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝をいたします
明念も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
令和○年○○月」
上記が義祖母の喪中はがきの書き方です。これは妻の祖母や夫の祖母であっても使用できる文面なので参考にしてください
喪中はがきの書き方とは
喪中はがきの文例はある程度の形式が定まっていますが、必ず入れておいたほうが良い内容があります。
内容はどんなものを書けばいい?
喪中はがきの構成にはいくつかのポイントを抑えておきましょう。
1・喪中により欠礼するとあいさつをする
喪中により新年のあいさつを遠慮する旨を伝えます。非常に大事なことなので文頭に置きます。ちなみに「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮を申し上げます」など、細かい部分は変わっても問題はありません。
2・故人の続柄や名前、亡くなった日を入れる。
続柄とは祖母や祖父などです。亡くなられた日付も入れますが、これは先ほどの文例のように月だけでも大丈夫です。差し支えがないのであれば月日も入れてください。
3・先方への感謝と、新年のお付き合いへのあいさつ
ここでの文章も「本年中に賜りましたご厚情に感謝をいたしますとともに皆様に良き年が訪れますようお祈りを申し上げます」などの文面で問題はありません。
4・差出月と差出人の住所氏名
差出月は相手に届く日を基準にしてください。つまり、投稿する日が1月30日となるケースは相手に届くのが2月となるので、差出月も2月とします。
以上の構成となっていれば、自身のオリジナル文章で記載しても問題はありません。ちなみに、喪中はがき句読点を使わないのが一般的なマナーとされています。時候のあいさつを入れる必要性も全くありません。
喪中はがきのデザインについて
喪中はがきというと白黒のデザインで作らないといけないと考えている方もいるかもしれませんが、色がついたカラーのデザインでも問題はありません。
全体的にあまり派手にならないよう気をつけておけば、あり程度自由に作っていただいて大丈夫といえるでしょう。
どうしても心配な場合は、既成の喪中はがきも売られており、喪中はがきを印刷してくれる業者もあるので、そういったところに依頼するのも良いでしょう。
喪中期間に入籍や結婚式をしてもいいの?
喪中の間は、出来る限り派手なお祝い事は避けたほうが良いとされています。祖母の喪中であっても、籍を入れたり結婚式は控えたほうが良いのでしょうか?
出来る限り控えるべき
しかし祖母の喪中となると、相手方との関係の深さによる部分も大きいです。たとえば孫の結婚を心待ちにしていたような場合は、むしろ予定通り籍を入れたほうが良いかもしれません。
この部分に関しては、両家の家族と話し合って決めても問題はありません。
結婚式は挙げない方が良い?
喪中の結婚式も出来れば控えるべきではありますが、御家族内での話し合いにより予定通り行っても問題はありません。
祖母への感謝の気持ちがあるようであれば披露宴で御礼の言葉をいうシーンが会っても良いでしょう。
ただし人によっては喪中の結婚式を良く思わないこともあるでしょう。新郎新婦だけではなく、その周りの親族の意向もしっかり確認するようにしましょう。
喪中はがきに入籍の報告をしても良い?
喪中はがきを出す時期に籍を入れた場合に、喪中のお知らせと籍を入れた報告を一緒に書いてしまうのが良いと考えている方もおられるかもしれません。
ですが、喪中はがきに籍を入れた報告を書くことは厳禁です。喪中はがきはあくまでも喪中のお知らせであって、お祝い事の連絡や年賀状と分けるのが一般的です。
喪中はがきを出すのは11月から12月にかけてが一般的ですので、この時期に籍を入れた場合は報告を一度待つようにしましょう。
喪中はがきを発送して相手に喪中であることが伝わった場合、年が明けてから寒中見舞いとして籍を入れた旨をはがきを送るようにしましょう。
寒中見舞いは1月8日~2月4日の間にお相手に届くようにするのがマナーとされています。10月以前に籍を入れた場合は、喪中はがきを出す前に籍を入れた連絡をしても問題はありません。
喪中でも両実家に年賀は渡す?
喪中である場合は、喪に服した人から年賀などの慶事は慎むべきです。それは、義理の実家であっても同じ考えといえます。義実家に行く場合は、年賀状などは書かずに手土産として持っていくことをおすすめします。
祖母が亡くなった場合でも喪中となる
いかがでしたでしょうか。この記事では、祖母の喪中はがきを出すべきかどうかについてを解説いたしました。喪中はがきを送る場合は、ここで紹介した文例を参考にして書くようにしましょう。
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