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香典の中袋にもルールがある?正しい書き方やマナーについて解説

香典袋を購入すると中袋が入っています。香典の中袋にも実は書き方などのルールがあります。正しい書き方やマナーなどについて解説します。香典の中袋に関する疑問にもお答えします。知っておくといざという時、慌てないで済むので参考にしてください。

公開日 : 2020/09/04

更新日 : 2020/09/10

目次

香典の中袋に書くこと

香典袋の中に入っている中袋は、基本的に真っ白です。中には、何を書けば良いのかわかるように、あらかじめ記入欄が用意されているものもあります。しかし、そのような親切丁寧なものばかりではありません。 そこで、まずは香典の中袋に書くべき内容について紹介します。書く場所についても解説しますので、参考にしてください。

金額(表面)

香典の中袋に必ず書かなければならないのは金額です。御香典としていくら包んだのか、中身を確認しなくても相手にわかるように金額を書きます。

 

金額は中袋の表面に書きます。香典袋の種類によっては、中袋の裏面に金額の記入欄が設けられていることがあります。その場合は、記入欄にも金額を書きますが、表面にも金額を書くのが一般的なマナーです。

住所(裏面)

香典袋の中袋の裏面には住所を書きます。住所は葬儀に参列した人のものを書きます。会社を代表して参列した場合には、会社の住所を書くのがマナーです。

 

中袋の裏面に住所を書くのは、香典返しをする必要があるからです。香典返しは通常、郵送で行ないます。その際、どこに送れば良いのかわからないということを防ぐため、裏面に住所を書きます。

名前(裏面)

香典の中袋の裏面には、葬儀に参列した人の名前も書きます。香典袋の表書きには、葬儀に参列した人の名前を書きます。ですが、香典袋を開いてかな袋を取り出してしまうと、誰の香典かわからなくなってしまいます。

 

葬儀にはたくさんの香典を頂く場合もあります。そのような時、香典の表書きと中身を照らし合わせてチェックをするのは大変な作業になります。

 

ご遺族の手間が少しでも少なくなるようにという意味も込めて、中袋にも参列者の名前を書くのです。ただ、香典袋の場合と異なり、中袋は裏面に書くことを注意してください。

香典の中袋の書き方

香典の中袋に書く事柄については説明してきました。これらの事柄には、正しい書き方があります。その書き方に沿って書かなければ、気づかないうちに恥ずかしい思いをしていることもあるかもしれません。 金額、住所、名前のそれぞれに分けて正しい書き方を解説します。パターン別の書き方も紹介しますので、参考にしてください。

金額の書き方

香典の中袋の表書きには、包んだ金額を記載します。基本的に表書き金額を書く場合は縦書きにします。しかし、中袋によっては裏にも金額を記入する欄が設けられていることがあります。その場合は、横書きで記載するのが一般的です。

 

金額の書き方は、縦書きと横書きで異なります。そこで、それぞれの場合の数字の書き方や注意点について、以下の項目で解説します。

縦書きの場合

香典の中袋の表書きに金額を記載する場合は、縦書きにするのが一般的なマナーです。その場合、数字は必ず大字(旧漢字)を用います。

 

壱(一)、参(三)、伍(五)、什・拾(十)、仟・阡(千)、萬(万)

 

上記は、金額を記載する際に用いられる数字の大字です。なお、二・四・六の偶数がないのは、香典では偶数の金額が縁起が悪いとされているからです。また、九がないのは「苦しむ」という意味を表すとされ、こちらも縁起が悪いとされています。

 

また、金額を記載する際には「円」を金額の最後に書きます。この「円」も大字の「圓」を用いるのが一般的なマナーです。

 

横書きの場合

香典袋によっては、中袋の裏に金額を記入する欄が設けられている場合があります。金額記入欄が縦書き仕様になっている場合は、上記の項目で紹介した大字を用いて記入します。

 

しかし、中袋によっては金額記入欄が横書き仕様になっているものもあります。その場合は、算用数字で記入します。

 

算用数字で記入する際は、それぞれの数字がはっきりわかるように丁寧に書きましょう。特に0は続け文字にして書いてしまうケースが多く見られます。相手が読みにくいと感じる可能性がありますから、必ずそれぞれの数字を独立させて書くようにしてください。

住所の書き方

香典の中袋に住所を記載する際は、必ず裏に書きます。香典袋によっては、中袋に記入欄が設けられているものもあります。しかし、裏表共に真っ白のものも数多く見受けられます。

 

記入欄があれば、その通りに書けば間違いありません。しかし、真っ白だった場合はどのように書けば良いのか迷う人もいるでしょう。

 

住所の記入欄がない場合とある場合に分けて、それぞれ以下の項目で紹介します。注意点などについても解説しますので、参考にしてください。

記入欄がない場合

香典袋によっては、中袋の裏が真っ白のものも多く見られます。その場合、どの位置にどのように住所を書けば良いのかわからない、という人も一定数います。中袋の裏が真っ白の場合、必ず念頭に置いておかなければいけないのは、すべて縦書きという点です。

 

住所は封筒の向かって左側に書きます。真ん中に線が入っていますから、その線によりも左側に書きましょう。

 

住所を書く際の注意点として、必ず郵便番号も記載するということです。中袋は基本的にすべて縦書きです。郵便番号も縦書きで記入します。一番上に「〒」のマークを書き、続けて漢数字を用いて書きます。大字を使う必要はありません。

 

郵便番号の隣に住所を書きます。この時、必ず都道府県名から書きましょう。また、住所は「丁目」などで一旦止め、行を変えて番地を書きます。この時、下段の位置を揃えるようにして書くと、見た目が美しくなります。なお、番地は必ず漢数字を用います。

 

記入欄がある場合

中袋に住所の記入欄がある場合は、それに従って記載します。ここで注意したいのは、郵便番号です。中袋の種類によって、郵便番号の記入欄は異なります。

 

郵便番号の記入欄が横書き仕様になっている場合は、算用数字を用いて郵便番号を書きましょう。わざわざ、漢数字を用いる必要はありません。

 

一方、郵便番号の記入欄が縦書き仕様になっている時は、漢数字を用いて郵便番号を書きます。上の「記入欄がない場合」で解説した通りの書き方です。

 

住所の記入欄は広めに設けられています。これは、2段に分けて住所を記載できるようと考えられているからです。記入欄がない場合と同様に「丁目」で行を変え、下を揃えるようにして番地を書くようにしましょう。なお、番地は漢数字で書きます。

名前の書き方

香典の中袋の裏には、住所と共に名前も書きます。名前を書く位置は、住所の左側です。住所と名前の下段の位置が合うようにして書くと、美しくなります。

 

また、名前はフルネームで書くのが通例です。しかし、そうではない場合もあります。それは連名や会社・団体の場合です。

 

以下の項目では、連名の場合と会社・団体の場合に分けてそれぞれ解説します。さらに細かなパターン別の書き方も紹介しますので、参考にしてください。

連名の場合

連名で香典を渡す場合があります。その場合は、連名にした人たちとの関係性によって、名前の書き方が異なります。

 

夫婦連名で香典を渡す場合は、夫はフルネームで書き、妻はその左側に下の名前だけを書きます。妻の名前を書く際は、夫の下の名前と位置を合わせるのが通例です。

 

友人知人の場合は、3名までなら代表者の名前をフルネームで最初に書きます。その左側に他の2名の名前をフルネームで記載します。4名以上の場合は代表者の名前の左に「外一同」などのように記します。更に、書ききれなかった名前を別紙に書いて中袋に入れます。

会社や団体の場合

会社や団体として葬儀に参列する場合は、代表者の名前の右側に会社名や団体名を書き添えます。注意したいのは、会社名も団体名も正式名称で書くという点です。

 

会社名や団体名の場合、普段は略式の漢字を用いて書いている場合もあります。しかし、香典の中袋に書く際は、必ず正式な漢字を用いて書きましょう

 

例えば会社名などに「寿」という漢字が入っていたとします。正式名称は「壽」ですが、普段は「寿」と書いていたとしましょう。香典の中袋に書く場合は、略式の「寿」」ではなく、正式な「壽」で書くということです。

香典の中袋のマナー

香典の中袋には、ここまで紹介してきた以外にもマナーがあります。それらのマナーを知っておくと、知らない間に恥ずかしいことをしてしまっているということは避けられるでしょう。 特に気を付けておきたい香典の中袋のマナーについて紹介します。その理由についても解説しますので、参考にしてください。

薄墨は使わない

通常、葬儀やお通夜の場合は香典の文字は薄墨にするのがマナーです。濃墨で書いてしまうと、「葬儀を待っていました」という印象を与えてしまうからです。また、薄墨を用いることで、悲しみの気持ちを表しているという意味もあります。

 

しかし、中袋の場合は薄墨を使う必要はありません。何故なら、中袋に記載する事柄は、受け取り手にわかりやすくするというのが前提になっているからです。

 

中袋に記載する事柄は、後日香典返しをする際に用いられることもあります。そのために必要な情報を書いているため、読みにくい文字や色は避けた方が良いとされています。

 

筆文字が苦手な場合は、香典の中袋に関してはボールペンやサインペンでも問題ありません。読みやすさ、伝わりやすさが前提なので、わかりやすい文字で書くように心掛けてください。

どの宗派でも書き方は同じ

香典袋の表書きは、宗派によって異なります。例えば、仏式とキリスト教式では香典の意味も異なるため、表書きもまったく違う書き方になります。

 

しかし、中袋に関しては宗派は関係ありません。あくまで後のお返しをする際の必要な情報を記入することが目的です。そのため、ここまでで紹介してきた書き方を参考にすれば大丈夫です。

お札の入れ方

香典の中袋のマナーで最も重要になるのが、お札の入れ方です。中袋は香典を入れるための封筒です。ここには香典として納めるお札を入れるわけですが、どのような入れ方をしても良いというわけではありません。

 

お札には裏表や上下があります。漢数字で金額が書かれた方や肖像画が描かれた方が表です。また、お札を立てにした時に数字が上になる向き、お札の上向きとされています。

 

以下の項目では、香典の中袋にお札を入れる際のポイントや注意点を紹介します。上記のお札の裏表や上下を確認した上で、参考にしてください。

中袋の表に対してお札は裏

中袋にお札を入れる際、お札の表面と裏面をどちらにするかは大変重要なポイントです。漢数字で金額が書かれている方が表面です。

 

中袋を裏側が表になるように置きます。住所や名前が書かれた面がこちら側を向くようにしておくということです。

 

次にお札の表面が自分の方を向く形にして持ちます。漢数字で金額が書かれている面や肖像画が描かれている面を自分の方に向けて持つということです。

 

そしてそのまま中袋に入れます。中袋とお札の裏と表が逆になるようにして入れるのがマナーです。これは中袋の表に対してお札が裏になるようにして入れることで、悲しみの気持ちを表しています。

数字が書かれた方を下にする

中袋にお札を入れる際は、上下の向きにも注意してください。ちなみにお札を立てにして持った時、数字が書かれている方が上部に来るのが、お札の上と考えます。

 

お札の数字の部分が下になるようにして持ちます。そして、中袋にお札を入れましょう。お札の上の部分が下になるようにして中袋に入れるということです。

 

お札の上の部分を下にして中袋に入れるのは、悲しみを表しているからです。悲しみで頭(こうべ)を垂れているという様子を、お札の上部を下向きにすることで表現しています。

香典の中袋のQ&A

香典の中袋については、解説してきた以外にも疑問に感じる事柄がいくつかあります。そこで、いくつかの疑問点を解答付きで紹介します。どうすれば良いのかわからない、と感じた時の参考にしてください。

中袋がない場合

香典袋の中には、中袋がないものもあります。これは、「不幸が重ならないように」という意味を込めて、あえて中袋を用意していません。

 

中袋がない場合は、中袋に書く事柄を香典袋の裏側にすべて記載します。縦書きでまず住所を書き、左側に縦書きで金額を書きます。名前については香典袋の表に記してあるので書く必要はありません。数字については金額は大字、それ以外は漢数字です。

 

ただ、中袋がない香典袋の場合は、裏側に記入欄が用意されているものもあります。その場合は、記入欄に沿って必要事項を記入しましょう。

中袋ののり付け

香典袋の中袋は、郵便で用いる際の封書の形になっています。そのため、のり付けをしたいと思う人もいるかもしれません。

 

中袋ののり付けはしないというのがマナーです。その理由は、遺族の手間を省くという気遣いを表すためです。

 

中袋がのり付けされていると、中身を取り出すために時間と労力が必要です。香典をたくさんいただいた場合には、のり付けされた中袋から中身を取り出すだけで大変です。

 

遺族は葬儀で大変疲れています。できるだけ手間を省いて遺族を労わるという気持ちを表すため、のり付けはタブーとされているのです。

中袋に電話番号記載の有無

香典の中袋に電話番号の記載が必要かどうか、という疑問を抱いている人もいるかもしれません。電話番号の記載は必要ないというのがマナーです。

 

ただし、香典袋の種類によっては中袋に電話番号記入欄が設けられている場合もあります。その場合は、記入欄に従って電話番号を記載してください。

内容が伝わるように中袋を書くことが大切

香典の中袋には、書き方に様々なマナーがあります。しかし、大切なのは書いた内容が相手に伝わるかどうかです。マナーを守ることは大切ですが、それ以上に相手にわかりやすい文字や書き方をしましょう。