遠方の葬儀で香典を渡す方法は?渡し方やマナーなどについて解説

公開日 : 2020/9/3

更新日 : 2020/9/9

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訃報を受けたものの葬儀が遠方で行われる場合、香典を渡すことが困難になります。遠方で葬儀が行われる場合、香典はどのように渡すといいのでしょうか。今回は遠方の葬儀で香典を渡す方法について解説をします。マナーなどについても解説するので、参考にしてください。

公開日 : 2020/9/3

更新日 : 2020/9/9

目次

香典とは

香典とは、葬儀などに参列する際にご遺族の方にお渡しする金銭です。香典は香やお花の代わりに故人にお供えする金銭で、弔意を伝える意味が込められています。また香典には、葬儀などで急な出費が必要になっているご遺族の方を金銭面で補助するという意味も込められています。

 

香の代わりにお供えするということから、本来神道やキリスト教では香典という風習はありませんでした。しかし近年では仏教と同じく、神道やキリスト教の葬儀でも香典をお渡しすることが一般的となっています。

遠方の葬儀で香典を渡す方法について

基本的に香典は葬儀に参列した際に、受付などで直接お渡しします。自分の住んでいる地域の近くで葬儀が行われるのであれば問題はありませんが、もし遠方で葬儀が行われると参列することが難しくなってしまいます。

 

遠方で葬儀が行われ参列することが出来ない場合、香典はどのように渡すといいのでしょうか。ここでは遠方の葬儀で香典を渡す方法について解説をするので、参考にしてください。

香典を郵送する

遠方で葬儀が行われる場合、香典を郵送してお渡しすることが可能です。もし香典を郵送でお渡しするのであれば、葬儀が終了して1週間後から1ヵ月以内に届けるようにするといいでしょう。ご遺族の方は葬儀前後は忙しくされているので、香典を郵送すると迷惑になる恐れがあります。

 

また四十九日を過ぎて香典を送ると香典返しの準備が終了しているため、こちらもご遺族の方に迷惑をかけてしまう可能性があります。香典を郵送でお渡しするのであれば、適切なタイミングで届けるようにしてください。

 

香典を郵送する場合の注意点として、現金書留で送る必要があるという点が挙げられます。香典は現金なので宅急便で送ることが出来ないので、気をつけておきましょう。現金書留で郵送する場合でも、必ず香典は香典袋に入れるようにしてください。

遠方の葬儀に参列する人に代理で渡してもらう

もし遠方の葬儀に参列する知人の方がいるのであれば、代理で香典を渡してもらうことも可能です。代理人に香典を渡してもらうのであれば、自分の住所や連絡先を代理人に記帳してもらう必要があります。代理人が困らないように、事前に正確な情報を伝えるようにしてください。

 

代理人に関しては、故人と面識がない人に依頼をすることも可能です。もし故人と面識がない人に依頼をするのであれば、ご遺族の方に事前に代理人が参列することをお伝えするようにしてください。

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後日弔問をして渡す

遠方で葬儀が行われ葬儀に参列出来ない場合、後日ご遺族の自宅に弔問をしてその際に香典をお渡しすることも可能です。もし弔問をするのであれば、事前にご遺族の方に弔問をしたい旨を伝えて許可を得てから伺う必要があります。

 

注意点として、お通夜の前に行う弔問の場合は香典を渡すとマナー違反になってしまいます。お通夜前の弔問は連絡を受けてすぐに駆けつけるため、香典をお渡しすると故人の死を予想して香典をあらかじめ用意していたと思われてしまうので気をつけましょう。

香典の金額相場について

香典には金額相場が存在しており、香典を包む場合には相場を参考にして金額を決定することが基本です。香典の金額相場は、故人との関係性によって金額に違いがあります。例えば自分の兄弟や姉妹が故人の場合、香典の金額相場は3~10万円程度とされています。故人が友人になると、香典の金額相場は5千~1万円程度とされています。

 

また自分の年齢によっても香典の金額相場には違いがあります。故人が自分の両親で年齢が20代の場合は、香典の相場は5万円程度です。故人が同じく自分の両親だとしても年齢が50代だと香典の相場は、5~10万円程度です。

 

ただ香典の相場はあくまで目安なので、金銭的に余裕がない場合には相場の金額より少なく包むこともできます。弔意の気持ちを伝えることが重要なので、無理のない金額で香典を用意するといいでしょう。

香典を頂いた場合の対応について

自分が遺族の立場で香典を頂いた場合、お礼の気持ちをお伝えするために香典返しを送る必要があります。香典返しの金額相場は、頂いた香典の金額の半分から3分の1程度とされています。高額な香典を頂いた場合には3分の1程度の金額でお返しをするといいでしょう。

 

お返しの品としては、お菓子や調味料、洗剤など使えば無くなる消え物や、悲しみを拭い去るという意味があるタオルやハンカチを送ることが多いです。最近ではカタログギフトを送る方も増えてきていますが、人によっては不快に思う可能性があるので注意が必要です。

 

基本的に香典返しは忌が明けてから送ります。忌明けの時期は宗教によって異なるので注意しなければいけません。最近では葬儀当日に香典返しをお渡しする場合も増えてきています。

 

香典返しの品を送る際には、必ずお礼状も添えて送る必要があるので覚えておきましょう。

香典に関するマナーについて

香典に関してのマナーは多数存在しており、香典をお渡しするのであればマナーを守る必要があります。マナー違反をしてしまうとご遺族の方に不快な思いをさせる恐れがあります。ここでは香典に関するマナーをいくつか解説をするので、こちらも覚えておきましょう。

香典の金額は偶数などを避ける

香典に包む金額を偶数にするとマナー違反になってしまいます。偶数は割り切れる数ということから、故人とご遺族のつながりが切れるということを連想させてしまうためです。地域によっては偶数でも問題ないこともありますが、基本的には奇数の金額にしておきましょう。

 

また香典には4や9が付くも避けるというマナーがあります。4は「死」、9は「苦」をイメージさせてしまうことから忌み数といわれています。忌み数の金額を包んでいるとご遺族の方に対して失礼な行為になるので、注意しましょう。

正しい表書きを書く

香典袋の表面には、正しい表書きを書くことがマナーとされています。表書きは宗教によって使用する種類が違うので、相手の宗教に合わせて適切な表書きを書く必要があります。例えば仏教の場合は、「御霊前」や「御香典」、「御香料」といった表書きを書きます。

 

神道の場合は「御玉串料」や「御榊料」、「神饌料」といった表書きを書くことが一般的です。キリスト教の場合は、「御花料」と書きます。「御霊前」という表書きは仏教だけでなく神道、キリスト教で使用できる表書きなので、相手の宗教が分からない場合にはこちらを使用するといいでしょう。

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葬儀の場合は薄墨を使って表書きを書く

葬儀でお渡しする香典の表書きは、薄墨を使って書くことがマナーとされています。薄墨を使うことで、涙で墨が滲んでしまった、突然のことで墨が濃く出来なかったなど悲しみをお伝えすることができます。

 

中袋に関してはご遺族の方が分かりやすいように、普通の濃さの墨を使うことが一般的です。また薄墨を使うのは四十九日までで、四十九日以降は普通の濃さの墨で表書きを書くので注意しましょう。

香典を郵送する場合の宛名は喪主にする

香典を郵送する場合、宛名は喪主の名前を書くことがマナーとされています。もし喪主の名前が分からない場合には、「故人の名前 様ご遺族様」と書くことも可能です。宛名に故人の名前を書いて香典を郵送することはないので、注意しましょう。

遠方で葬儀が行われる場合は正しく香典を渡そう

今回は遠方で葬儀が行われる場合に香典を渡す方法について解説をしてきました。葬儀が遠方で行われ葬儀に参列出来ない場合、香典を郵送する、代理人に依頼する、弔問の際にお渡しするといった方法で香典をお渡しすることが可能でした。

 

香典を用意する場合には、金額相場を参考にして金額を決定することが基本となっていました。あくまで目安なので、無理のない金額で香典を用意して弔意の気持ちをお伝えするといいでしょう。

 

香典には様々なマナーが存在しているので、香典をお渡しする前に再度香典に関するマナーを確認して、失礼の内容にしておきましょう。