法事のとき男性はどんな服装をするべき?マナーやルールの詳細

公開日 : 2020/9/3

更新日 : 2020/9/8

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法事のとき、男性はどんな服装をするのが好ましいのでしょうか。法事に着用する服装にはルールがあり、守らないとマナー違反となります。マナーを守って法事に参列するためにも、どんな服装をするべきなのかご紹介します。夏場の服装もみていきましょう。

公開日 : 2020/9/3

更新日 : 2020/9/8

目次

法事の男性の服装

法事のときの服装は、三回忌までと七回忌以降で違いがあります。それぞれでどんな服装をするのかご紹介します。

三回忌までは喪服

三回忌までは喪服の着用がマナーとされています。三回忌とは故人が亡くなって満二年の年におこなわれるもので、葬式や通夜を終えてからそれほど時間が経過していません。そのため遺族だけでなく、故人と親交のあった人も招くことが多いです。

 

遺族や故人と親交があった人は喪服を着て、故人の死を悼みます。場合によっては「平服でお越しください」と言われることもありますが、喪服を着用するのが無難でしょう。

七回忌以降は平服

七回忌以降は、喪服よりもカジュアルな平服でよいとされています。三回忌までとは異なり、故人の死から時間が経過しているからです。ただし、地域によって異なる場合があるので注意しましょう。

 

不安であれば、主催者に確認しておくと安心です。また、喪服で参列しても問題はありません。

喪服はどんな服装を指す?

喪服ではブラックスーツに白いワイシャツ、黒い無地のネクタイと黒い靴下を着用します。ネクタイピンはつけず、靴は金具がないものを選ぶのが一般的。ベルトや靴下も黒のものを身に着けます。

喪服と平服の違い

「平服でお越しください」と言われた場合は、喪服よりもカジュアルな服装で参列してよいことを意味します。喪服よりはラフな平服ですが、どれくらいカジュアルにしても良いのでしょうか。

 

スーツ・ネクタイ・小物の喪服と平服の違いをご紹介します。

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スーツについて

喪服ではダークスーツの着用がマナーとされていますが、平服では黒のほかに紺やダークグレーもよしとされています。地味な色合いならば問題ありませんが、柄物は避けるべきです。

喪服との違いは、身に着けられる色の種類が増えたことです。スーツに合わせるワイシャツは、喪服のときと同じく白が望ましいです。

ネクタイについて

ネクタイもスーツと同様に、黒以外に地味な色合いを着用できます。黒を選ぶのが無難ですが、目立たなければ問題ありません。ネクタイピンは喪服のときと同じく、つけないべきです。

 

ただし、ノーネクタイはマナー違反なので注意してください。

小物について

靴下は、黒のほかグレーなど暗めの色を選んでも構いません。ただし靴は黒を選び、光沢のあるものは避けます。平服とはいえ、カラフルなものやスニーカーなどカジュアルすぎるものはマナー違反です。

法事でマナー違反になる服装

法事でマナー違反になるのは、殺生を連想させる服装です。革製品やアニマル柄のものは、殺生を連想させるので避けるべきでしょう。ほかにも、Tシャツやサンダルなどカジュアルすぎるものは失礼にあたります。

 

露出度の高い服装や派手なものもマナー違反です。あくまでも故人を偲ぶ場であることを忘れないで、個性は出さないようにしましょう。

法事は夏でも上着が必要か

夏に法事でスーツを着るのはかなり暑く感じますが、暑くても上着を着る必要があります。しかし法事に行く前後は上着を脱いでいても問題ありません。法事中に上着を着ていればわからないので、ワイシャツは半袖でもよいでしょう。

 

最近では、夏に涼しく着られるスーツが販売されています。生地が薄くて風通しがよいので、暑がりの人は検討してみてはいかがでしょうか。ネクタイは上着と同じで、季節を問わず法事では身に着けます。

 

どうしても熱い場合は法事のときだけネクタイをつけて、ほかの場面では外しましょう。

法事に必要な持ち物

法事では着用する服装だけでなく、持ち物にも注意を払わなければなりません。地域や慣習により異なることはありますが、香典と供物は必要な持ち物です。それぞれが必要な理由をみていきましょう。

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香典

香典には故人を供養する気持ちや、葬儀・法要での負担を軽くする意味が込められています。香典が必要なのは、一般的に故人が亡くなってから間もない三回忌までです。故人が親族ではない場合の相場は、5000円から1万円

 

自身または配偶者の兄弟姉妹なら1~3万円、両親なら1~5万円と相場が上がっていきます。偶数や「4」・「9」の数字は避けたほうがよいとされていますが、2万円なら問題ありません。

 

法要の後に会食がおこなわれる場合は、相場に5000円から1万円をプラスします。

供物

供物は三回忌だけでなく、法事のたびに用意するのが一般的なものです。相場は5000円から1万円で、法事に参列できないときは郵送で送ります。食べ物を選ぶことが多いですが、生ものは避けるべきです。

果物

法事用の果物の盛り合わせは、スーパーやデパートで販売されています。何を贈ったらいいかわからないときに便利でしょう。自分で果物を選ぶ場合は、丸い形をしたメロンやミカンなどがおすすめです。

 

故人の好きだった果物があるならば、丸い形にこだわらず選んでもよいとされています。

菓子類

菓子類は、どの年代の人でも食べられるので人気です。適しているのは、常温保存できるものや個別包装されているもの。クッキーやおせんべい、和菓子などが喜ばれやすいです。袋を開けてすぐに食べられるものだと、よりよいでしょう。

日持ちするもの

果物や菓子類のほか、日持ちする食べ物でも構いません。缶詰や海苔、佃煮などは常温保存が可能で軽いことから、好まれやすいといえます。日持ちするものを選ぶ理由は、仏前に数日間供えることがあるからです。

 

しかし日持ちするものでも、肉や魚など殺生を連想させるものは避けてください。また、お酒やたばこなどのし好品は、故人が好きだった場合でも遺族は苦手な場合があるので注意が必要です。

法事の女性の服装

男性と同様に、女性にも法事で着用する服装にはマナーがあります。喪服と平服でどんなルールがあるのかみていきましょう。

喪服

喪服は黒のワンピースやアンサンブル、スーツを選びます。バッグやパンプスなどの小物も黒で統一し、シンプルなデザインのものを身に着けてください。ストッキングも黒色ですが、20~30デニールの薄手のものを選びましょう。

 

アクセサリーは結婚指輪以外に、一連真珠のネックレスを身に着けることが多いです。真珠に限っては白で構いません。

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平服

平服では黒以外にも紺やグレーが着用できます。バッグやパンプスなどの小物も黒以外を身に着けられますが、デザインが派手なものは避けるべきです。

法事の子どもの服装

子どもの場合は、大人ほどマナーが厳しくありません。色については必ずしも黒である必要はないので、比較的準備しやすいでしょう。法事で着用する子どもの服装をご紹介します。

喪服

学生は、学校の制服で参列するのが一般的です。制服がない小学生などは、男の子であれば白シャツに黒系のズボン、女の子であれば地味な色合いのワンピースか白シャツに黒系のスカートがよいでしょう。

 

小学生未満の小さな子どもは、地味な色合いならば何を着ても問題ありません。

平服

子どもは喪服でも平服でも、身に着けるものは同じです。喪服のルール自体が大人よりもゆるいため、地味な色合いの服装ならマナー違反にはなりません。学生なら制服、小学生なら白シャツに黒系のズボンまたはスカートを合わせましょう。

 

女の子は地味な色合いのワンピースを選ぶこともできます。小学生未満の小さな子どもは、地味な色合いでなるべく派手な飾りがついていないものがおすすめです。

ルールを守って法事に参列しよう

法事の服装は三回忌までと七回忌以降で、喪服と平服の違いがあることがわかりました。男性は喪服の場合ブラックスーツ、平服の場合は黒以外に紺やダークグレーの着用が可能です。

 

女性の喪服は黒色のワンピースやアンサンブル、スーツを身に着けて、平服では黒以外に紺やグレーを選べます。ルールを守って法事に参列し、故人を偲びましょう。